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第1章 何もできない公爵令嬢
14話 一応彼女は無害かも?
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昨晩のエミリアさんの襲来のせいで二度目の目覚めです。今度はちゃんと朝のようですね。ヨハンネスとエミリアさんはどうしているのかしら。扉を開けたら死屍累々としていなければ良いのですが。
鍵を開け、そーっと扉を開けますと、そこには壁にもたれるように寝ているヨハンネスの姿がありましたわ。しかも、私が扉を開けるとパチリと目を覚ましました。気配察知か何かでしょうか。
「おはようございますお嬢様」
「おはようございます。良い朝ね、ヨハンネス。エミリアさんはどうしたのしから?」
廊下を見渡しても彼女の姿はない。さすがにお部屋に戻られましたのね。
「ディートリヒ嬢でしたらあの後、すぐに戻られましたよ。それと昨日は申し訳ありませんでした。まさか私の目の前で彼女があんなことをし始めるとは夢にも思わなかったのです」
「そうですわね。ですが、例え相手が家主でも私が寝ている以上、貴方は何人たりとも入室を拒むのが正解ではなくて?」
「その通りでした。彼女から部屋に用意し忘れたものがあると言われまして、素直に通してしまったのは私の落ち度で御座います」
申し訳なさそうにしているヨハンネスを見て、私は久々にまともな対応をする人間に逢えたような気がして、少し嬉しくなりましたわ。
そうですね、やはり伴侶にするならばこういうまともな会話ができる方が良いですわ。話が脱線してしまいますから、口には出さないで置きましょう。
ディートリヒ家のメイドであるヨゼフィンさんに着替えを手伝ってもらうために、一度部屋に戻りましたわ。
「ルクレシア様はお綺麗ですね。エミリアお嬢様も綺麗な方ですが、ルクレシア様の前では可愛い子供に感じてしまいますわ」
「そうかしら? そうかしら? 貴女とってもセンスがいいじゃない。我が家で働いてみません?」
「ルクレシア様からそのように申していただけるなんて有難き幸せです。ですが、私は公爵家で働けるほどの者ではございません。謹んで辞退させていただきます」
「あら残念。振られてしまいましたわ」
確かに我が家の使用人はよほど腕を買われている方以外は、みな貴族令息、貴族令嬢の行儀見習いであったりするわね。
護衛であるヨハンネスは準男爵家の平民ですが、グレイ様が選んだ方ですし、よほどの実力者と伺えます。ちなみにヤーコフさんは子爵家出身。立派な元お貴族様でしたわ。ヤーコフさんのお兄様が爵位を継いだ際に、騎士伯としての身分になりました。
着替えを終え、部屋を出るとすでに部屋の前ではヨハンネスとエミリアさんがいらっしゃいました。
ヨハンネスはともかく、エミリアさんは少し警戒してしますわね。
さすがにエミリアさんも昨日の行いがまずかったと思っていただけると嬉しいのですが、どうなのでしょうか。
「お姉様」
「その呼び方のままですか。そうですか」
「愛を誓いあいましたので」
「正しい言葉でもう一度言いますと?」
「お姉様と結婚しましたので」
「まあ、素敵ですわね。その話は墓まで持っていけるように今すぐ埋葬してあげますわ」
「生き埋めですね。最後のシャベルでの固めはしっかりお願いします!!」
とりあえず、昨日の狂った彼女は、本人で間違いないようですね。
埋めて良いとのことですが、さすがに死なれるのは、困るのではないのでしょうか。
満面の笑みの彼女からさも本心から語っていることが伝わってきますわ。笑顔ってここまでぞわぞわっとするものなのですね。
「ヨハンネス、今日も丸一日、彼女を私に近づけないようにお願いしますわ」
「畏まりましたお嬢様」
「あ、護衛さん。お姉様以外から蔑まれるのは、あまり気持ちよくないので、結構です」
「それを聞いて安心しました。まあ、私は仕事で仕方なくお嬢様から引きはがしを行います故、ディートリヒ嬢が嫌でしょうが関係ありません」
私は危機感が増したのですが、主の危機は良いのですか?
今なら言い直してもお咎めありませんわよ?
言い直しませんわね。
やはりダンゴムシは昇格せずにしばらくダンゴムシと呼ぶことにしましょう。とりあえずいつまでも部屋の前で立ち往生していても仕方ありません。
今、私にできることをやらなければいけませんわね。
「エミリアさん? 少しずつ後ずさりながらでいいからお話いいかしら?」
「這いよりながらですか? 承りました」
やっぱり、ここは走って逃げるが正解なのかしらね。何故そこは離れろって指示に喜んで下さらないのでしょう。ああ、こういった人の思考が理解できないことは決して嘆かわしいことではないのですが、コントロールが難しいのは厄介ですわね。
「ヨハンネス。私はどのように伝えれば、彼女をコントロールできますでしょうか?」
「でしたら。大人しくしていれば、褒美に椅子にして差し上げると声をかけてみてはどうでしょうか?」
「そうですね。後に戻れない方法は聞いていませんわ」
彼女たちと取るに足らない会話をしていても時間の無駄になってしまいますわね。当初の目的である婚約者探し。
この閉鎖空間ではとてもじゃないけど難しそうですわね。
仕方ありません。こういう時だけは頼れる幼馴染に手早く事件の解決をしてもらいましょう。
と、言いましても連絡手段ありませんのよね。
王子がこの屋敷に頻繁に訪れるのはさすがに怪しまれるでしょうから、彼がここに来るとは考えにくいですわ。
ベッケンシュタイン家の人間も同じと考えるべきでしょう。
「ここにいるメンバーでどう時間をつぶせと? 拷問部屋じゃない」
「泥被りを三日も耐えたお嬢様が耐えられない空間ってなかなかですね」
「人間は極限状態まで追い込まれればなんとかなりますわ」
「では、お嬢様。今がその時です」
ダンゴムシを割と本気で殴りつけましたが、さすがは私の護衛。しっかりと私の手を受け止めてくれましたわ。
まあ、私自慢のパンチなんて子供の戯れ程度でしかないと、私ですら自覚していますのだけれど。
「お姉様! 私、サンドバッグになります!」
「ですから貴女はいちいち発想が……ああ、こういい返されて変な人を見る目で見られることが目的なのですね。本性がばれたからといってわかりやすく嬉しそうにしないでください」
いつもにこやかなヨゼフィンさんは、この場のオアシスですね。どうしてでしょうか。
私の周りでこのような聖母のような方はせいぜい大親友のレティシア様くらいでしょう。勿論、エレナも聖母のような性格していますわよ?
彼女は口調を覗けば毒はありませんもの。
少しだけ彼女とお話したところ、エミリアさんは驚くほど印象が変わりましたが、私が誰と結婚しようが問題ないことと、できれば今後も仲良くしてくだされば、良いと言われました。
今後もって以前は仲良かった自信がありますのね。私は険悪だとばかり思っていましたわ。まあ、それはさておき、今後”は”仲良くしてほしいとのこと。
念のため、公の場では擬態してもらうように言いつけておきましたが、実際どうなるかは次回の社交界までわからずじまいなのが恐ろしいところですわね。
変な本性を垣間見たからといって、彼女はイサアークのように自分の都合を押し付けるような方にまでなっていなくて安心しました。
なんでも、お姉様に制限をかけるだなんて……縛られるなら私の方が……と言われてしまいましたのですから。
いえいえ、私は貴女を気軽に蔑めなくなったという縛りを課せられましたといいますのに。
そして私のこの退屈と変態に付きまとわれた苦しい日々は、三日も続くことになりました。
四日後の朝。どうやら屋敷内がバタバタしている様子。目を覚ますと客室内のソファでゆっくりと紅茶を口に含まれているグレイ様がいらっしゃいましたわ。
「おはようございます。淑女の眠る部屋に入るものではありません」
「あまり驚かなくなったね。寂しいなぁ」
「目が覚めたら不法侵入している王子がいるだなんて、私には日常みたいなものですわ」
「うーん、やりすぎたかなぁ。じゃあ僕はサロンにいるから着替えたら来てね」
「承りましたわ」
そういってグレイ様はカップに注がれた紅茶を飲み干し、退室されました。
ヨゼフィンさんが入ってくるまで着替えられない私は、グレイ様が残したティーセットで紅茶を頂くことにしました。
まったく、せめてカップは二人分用意してほしかったですわ。
口に含んだ紅茶の味は、いつもより少しだけ甘く感じました。
鍵を開け、そーっと扉を開けますと、そこには壁にもたれるように寝ているヨハンネスの姿がありましたわ。しかも、私が扉を開けるとパチリと目を覚ましました。気配察知か何かでしょうか。
「おはようございますお嬢様」
「おはようございます。良い朝ね、ヨハンネス。エミリアさんはどうしたのしから?」
廊下を見渡しても彼女の姿はない。さすがにお部屋に戻られましたのね。
「ディートリヒ嬢でしたらあの後、すぐに戻られましたよ。それと昨日は申し訳ありませんでした。まさか私の目の前で彼女があんなことをし始めるとは夢にも思わなかったのです」
「そうですわね。ですが、例え相手が家主でも私が寝ている以上、貴方は何人たりとも入室を拒むのが正解ではなくて?」
「その通りでした。彼女から部屋に用意し忘れたものがあると言われまして、素直に通してしまったのは私の落ち度で御座います」
申し訳なさそうにしているヨハンネスを見て、私は久々にまともな対応をする人間に逢えたような気がして、少し嬉しくなりましたわ。
そうですね、やはり伴侶にするならばこういうまともな会話ができる方が良いですわ。話が脱線してしまいますから、口には出さないで置きましょう。
ディートリヒ家のメイドであるヨゼフィンさんに着替えを手伝ってもらうために、一度部屋に戻りましたわ。
「ルクレシア様はお綺麗ですね。エミリアお嬢様も綺麗な方ですが、ルクレシア様の前では可愛い子供に感じてしまいますわ」
「そうかしら? そうかしら? 貴女とってもセンスがいいじゃない。我が家で働いてみません?」
「ルクレシア様からそのように申していただけるなんて有難き幸せです。ですが、私は公爵家で働けるほどの者ではございません。謹んで辞退させていただきます」
「あら残念。振られてしまいましたわ」
確かに我が家の使用人はよほど腕を買われている方以外は、みな貴族令息、貴族令嬢の行儀見習いであったりするわね。
護衛であるヨハンネスは準男爵家の平民ですが、グレイ様が選んだ方ですし、よほどの実力者と伺えます。ちなみにヤーコフさんは子爵家出身。立派な元お貴族様でしたわ。ヤーコフさんのお兄様が爵位を継いだ際に、騎士伯としての身分になりました。
着替えを終え、部屋を出るとすでに部屋の前ではヨハンネスとエミリアさんがいらっしゃいました。
ヨハンネスはともかく、エミリアさんは少し警戒してしますわね。
さすがにエミリアさんも昨日の行いがまずかったと思っていただけると嬉しいのですが、どうなのでしょうか。
「お姉様」
「その呼び方のままですか。そうですか」
「愛を誓いあいましたので」
「正しい言葉でもう一度言いますと?」
「お姉様と結婚しましたので」
「まあ、素敵ですわね。その話は墓まで持っていけるように今すぐ埋葬してあげますわ」
「生き埋めですね。最後のシャベルでの固めはしっかりお願いします!!」
とりあえず、昨日の狂った彼女は、本人で間違いないようですね。
埋めて良いとのことですが、さすがに死なれるのは、困るのではないのでしょうか。
満面の笑みの彼女からさも本心から語っていることが伝わってきますわ。笑顔ってここまでぞわぞわっとするものなのですね。
「ヨハンネス、今日も丸一日、彼女を私に近づけないようにお願いしますわ」
「畏まりましたお嬢様」
「あ、護衛さん。お姉様以外から蔑まれるのは、あまり気持ちよくないので、結構です」
「それを聞いて安心しました。まあ、私は仕事で仕方なくお嬢様から引きはがしを行います故、ディートリヒ嬢が嫌でしょうが関係ありません」
私は危機感が増したのですが、主の危機は良いのですか?
今なら言い直してもお咎めありませんわよ?
言い直しませんわね。
やはりダンゴムシは昇格せずにしばらくダンゴムシと呼ぶことにしましょう。とりあえずいつまでも部屋の前で立ち往生していても仕方ありません。
今、私にできることをやらなければいけませんわね。
「エミリアさん? 少しずつ後ずさりながらでいいからお話いいかしら?」
「這いよりながらですか? 承りました」
やっぱり、ここは走って逃げるが正解なのかしらね。何故そこは離れろって指示に喜んで下さらないのでしょう。ああ、こういった人の思考が理解できないことは決して嘆かわしいことではないのですが、コントロールが難しいのは厄介ですわね。
「ヨハンネス。私はどのように伝えれば、彼女をコントロールできますでしょうか?」
「でしたら。大人しくしていれば、褒美に椅子にして差し上げると声をかけてみてはどうでしょうか?」
「そうですね。後に戻れない方法は聞いていませんわ」
彼女たちと取るに足らない会話をしていても時間の無駄になってしまいますわね。当初の目的である婚約者探し。
この閉鎖空間ではとてもじゃないけど難しそうですわね。
仕方ありません。こういう時だけは頼れる幼馴染に手早く事件の解決をしてもらいましょう。
と、言いましても連絡手段ありませんのよね。
王子がこの屋敷に頻繁に訪れるのはさすがに怪しまれるでしょうから、彼がここに来るとは考えにくいですわ。
ベッケンシュタイン家の人間も同じと考えるべきでしょう。
「ここにいるメンバーでどう時間をつぶせと? 拷問部屋じゃない」
「泥被りを三日も耐えたお嬢様が耐えられない空間ってなかなかですね」
「人間は極限状態まで追い込まれればなんとかなりますわ」
「では、お嬢様。今がその時です」
ダンゴムシを割と本気で殴りつけましたが、さすがは私の護衛。しっかりと私の手を受け止めてくれましたわ。
まあ、私自慢のパンチなんて子供の戯れ程度でしかないと、私ですら自覚していますのだけれど。
「お姉様! 私、サンドバッグになります!」
「ですから貴女はいちいち発想が……ああ、こういい返されて変な人を見る目で見られることが目的なのですね。本性がばれたからといってわかりやすく嬉しそうにしないでください」
いつもにこやかなヨゼフィンさんは、この場のオアシスですね。どうしてでしょうか。
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なんでも、お姉様に制限をかけるだなんて……縛られるなら私の方が……と言われてしまいましたのですから。
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四日後の朝。どうやら屋敷内がバタバタしている様子。目を覚ますと客室内のソファでゆっくりと紅茶を口に含まれているグレイ様がいらっしゃいましたわ。
「おはようございます。淑女の眠る部屋に入るものではありません」
「あまり驚かなくなったね。寂しいなぁ」
「目が覚めたら不法侵入している王子がいるだなんて、私には日常みたいなものですわ」
「うーん、やりすぎたかなぁ。じゃあ僕はサロンにいるから着替えたら来てね」
「承りましたわ」
そういってグレイ様はカップに注がれた紅茶を飲み干し、退室されました。
ヨゼフィンさんが入ってくるまで着替えられない私は、グレイ様が残したティーセットで紅茶を頂くことにしました。
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