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第2章 公爵令嬢でもできること
3話 王都と弔いと赤いガーベラ
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公爵令嬢である私は、あまり王都を歩きません。ですが、本日はショッピングが目的ですので、王都で降りてみようと思います。
馬車の外の景色をぼんやりと眺めては、王都に住む人たちの活気をなんとなく肌で感じていましたわ。
「ラウラさん、私たちは一応多少余裕のある一般市民ということにしましょう」
「ではなんてお呼びしましょう?」
「そうね。ルクレシア……ルー……これはないわね。そうねぇ……ルアでいいわ」
「では、ルア。酒造に行く前に少し散策しましょう?」
私はヨハンネスの差し出した手を取り、ええ、と返事をすると、ヨハンネスは軽く微笑みましたわ。
初めて自由に歩く王都は、レンガの道はごつごつで、整備されていなくもないのですが、貴族街などで見られるほど綺麗ではなく、ひび割れや、土埃での汚れが目立ちます。
ですが、このような道でしたら我がベッケンシュタイン領でも似たようなものですわ。人通りが多い王都では、道の補正が行き届いても、すぐに荒むものなのね。勿論、貴族街であれば常に綺麗にされていたでしょうが、ここは貴族が歩かないような場所ですもの。
「ルア? どうしました? もしかして歩きにくかったですか?」
「少しね、でもいいわ。きっとこの道を歩くのって普通のことなのでしょう」
私はそう言って一歩踏み出した途端、ヒールがぽっきりと折れてしましい、高速で先ほど汚れていると感じた道に顔面から衝突致しましたわ。
「レンガ造りのこの道を、顔から衝突して叫ばないなんて。……転び慣れですか?」
「冷静に分析せず、すぐに起こしなさい」
「とにかく顔を見せてください。傷があったら大変です」
そう言われると、頬を両手で抑えられ、顔を無理やりヨハンネスの方に向けられましたわ。まじまじと私の顔を観察するヨハンネスの顔は、ちょうどティーカップ一つ分程度しか離れていません。
やっぱりこの人は男性?
女性?
男性?
ダンゴムシ?
女性?
ダンゴムシ?
女性?
ダンゴムシ?
とにかく今は女性の格好をしているのです。下手に照れるような真似はできませんわ。私にそちらの趣味はございません。
「安心しました。少し赤くなっている程度ですね。転び慣れてこの程度ではお怪我しないのですね」
「貴方もこの程度で怪我しない方が、騎士として役立つのではなくて? 何度でも転ばして差し上げますわよ」
ほーら、こちらに背中を向けてごらんさない?
「ヒール、折れてしまいましたね。先に靴屋に行きましょう」
当然、私のことなどスルーのようですね。あとでお説教しましょう。ですが、靴屋に行くことは賛成ですわ。折れたヒールでは上手に歩けませんもの。
ヨハンネスが肩を貸してくださり、そのまま近場の靴屋まで連れて行ってもらいましたわ。そこで私は平らな靴底の靴を履かされました。
「ではラウラ、こちら購入しておいてくださる?」
「ルア、まだお嬢様っぽいですよ? まあ、いいですけど」
ラウラはすぐに支払いを済ませてくれましたわ。他の靴なども見てみましたが、あまり見慣れないタイプの靴が並んでいますのね。流行なのかしら?
「では次は何を見てみましょうか」
露店販売のお菓子を買い、二人でベンチに腰をおろしては頬張り、吊るされた腸詰を見て今日のディナーは何かしらと笑い合い、花屋に立ち寄ってはお互いに似合うと思う花や二人でエレナに似合う花を購入しました。
天啓が聞こえてくる方も今夜お見えになるそうですから、彼女が変に拗ねても面倒ですわ。彼女にも何か買ってあげましょう。
「あまり荷物は増やしても仕方ありません。店主、代金は今払いますが、後程また取りに戻ります。では、酒造に行きましょう」
「そうね」
酒造に行くと、ヤーコフさんが愛飲していた赤ワインを購入。私ってあまりお酒は強くないのですよね。シードルくらいしか飲めませんが、今日と命日くらいは付き合って差し上げましょう。
「ラウラってお酒の方は強いのかしら?」
「そうですね、たしなむ程度です」
「その言葉はお酒が強い人の常套句よ」
グラスを三つ購入し、こないだ行った墓地に向かいましたわ。少し歩きましたが、すぐに着きました。王都内とはいえ、以前彼が住んでいた近くに埋葬したため、運よく彼の行きつけの酒造が近くにありましたの。
彼の墓石の前にグラスを置き、ワインを注ぎ、ラウラと私のグラスにもワインを注ぎましたわ。私の方は一口程度にしましたが、これはヤーコフさんの分を多めにと思いましてのことです。そうです。そうに違いありません。
一口あおると、赤ワインの独特の渋みが口いっぱいに広がり、やはり私にこれはまだ飲めませんわね。子供舌なのかしら?
ヨハンネスは渋い顔をしているであろう私を見てクスクスと笑いながら、ご自分のグラスの中身を一気にあおりましたわ。
私とは対照的に、すまし顔で飲み干すヨハンネスを見て、多少悔しくなりましたわ。
「あら?」
こないだ立ち寄った時にもたくさんのお供えがありましたが、こちらのお供えはありませんでしたね。私たちが立ち去ったあとにも、どなたかお参りに来たのでしょう。
その小さな花束をまとめるリボンには、クエンカ子爵家のエンブレムが刻まれていましたわ。
「ご実家からのようですね」
クエンカ子爵家ですか。爵位は低いですが、あのヤーコフさんのご実家なのですよね。今度こちらからお礼に伺うのも良いですね。
お墓参りを済ませますと、街中にて、偶然貴族令嬢の方々がお忍びで歩いているのを見かけましたわ。彼女たちは以前レティシア様の屋敷で一緒にお茶会をした友人とカウントしてあげても良い令嬢達ですわ。
「こんにちは、お二人もお忍びかしら?」
「え?」
「まあ、ルクレシア様!?」
「ラウラは初対面よね。紹介するわ、こちらの白い髪に青い瞳の方がルイーセ様、ハラスズソン子爵令嬢ですわ。こちらの赤みががった茶髪で碧眼の方がルーツィア様、ダンマーク男爵令嬢ですわ。お二人にも紹介するわ。彼女は……ラウラ、ベッケンシュタイン家の使用人よ」
嘘ではありません。家名は名乗っていいのかわかりませんでしたので、あえて伏せておきましたわ。三人ともお互いにお辞儀をし、軽い挨拶を済ませましたわ。
ルイーセ様は既に決まった婚約者がいらっしゃり、ルーツィア様にはまだ良い話が来ていないそうです。お仲間がいらっしゃいますと安心しますわ。
後の時間は、近場のカフェにて四人で談笑し、暇をつぶしましたわ。ルイーセ様ののろけ話を聞き、少々羨ましくもなりましたが、半年以内にそれ以上ののろけ話でもぶつけて差し上げましょう。絶対にです。
お二人と別れ、花を受け取りにもう一度花屋に立ち寄り、屋敷に戻りましたわ。屋敷にはお父様たちの馬車がないことからまだ帰宅されていない様子ですわ。
しかし、屋敷の扉が開かれるとそこにはすでに訪問されていた隣国の姫殿下であるユリエ様がいらっしゃいましたわ。
「ルーちゃんとそちらは?」
「彼女? 彼女はラウラです。男性の格好の時はヨハンネスとお呼びください」
「そうですか、ではルーちゃんラウちゃん。天啓通り、お夕飯まで話し相手になってくださるのですからこちらに来てください」
その天啓はいつ頃お耳にされているのかしら。まあ、何も用事はありませんし、問題ないですけどね。
「その前に着替えさせてください。それと着替えたらこちらの者は、ヨハンネスとお呼びください」
「いえ、神子が滞在している間はラウちゃんです。天啓ですよ?」
何故でしょう。天啓ではなく命令と聞こえてきますわ。しかし、ここで彼女の機嫌を損なう必要はありませんね。私は目で合図すると、ヨハンネスはやれやれといった顔で同意されましたわ。
しかたありませんので、私は普段着となる青いドレス。ヨハンネスは使用人ですのでエレナと同じ黒いメイド服を着て貰いましたわ。しかし、似合いますわね。これは本当に女性かダンゴムシかはっきりさせなくてはいけませんわね。
あまり待たせてはいけません。彼女に買った赤いガーベラの花束を持ち、二人でサロンに向かいましょう。
馬車の外の景色をぼんやりと眺めては、王都に住む人たちの活気をなんとなく肌で感じていましたわ。
「ラウラさん、私たちは一応多少余裕のある一般市民ということにしましょう」
「ではなんてお呼びしましょう?」
「そうね。ルクレシア……ルー……これはないわね。そうねぇ……ルアでいいわ」
「では、ルア。酒造に行く前に少し散策しましょう?」
私はヨハンネスの差し出した手を取り、ええ、と返事をすると、ヨハンネスは軽く微笑みましたわ。
初めて自由に歩く王都は、レンガの道はごつごつで、整備されていなくもないのですが、貴族街などで見られるほど綺麗ではなく、ひび割れや、土埃での汚れが目立ちます。
ですが、このような道でしたら我がベッケンシュタイン領でも似たようなものですわ。人通りが多い王都では、道の補正が行き届いても、すぐに荒むものなのね。勿論、貴族街であれば常に綺麗にされていたでしょうが、ここは貴族が歩かないような場所ですもの。
「ルア? どうしました? もしかして歩きにくかったですか?」
「少しね、でもいいわ。きっとこの道を歩くのって普通のことなのでしょう」
私はそう言って一歩踏み出した途端、ヒールがぽっきりと折れてしましい、高速で先ほど汚れていると感じた道に顔面から衝突致しましたわ。
「レンガ造りのこの道を、顔から衝突して叫ばないなんて。……転び慣れですか?」
「冷静に分析せず、すぐに起こしなさい」
「とにかく顔を見せてください。傷があったら大変です」
そう言われると、頬を両手で抑えられ、顔を無理やりヨハンネスの方に向けられましたわ。まじまじと私の顔を観察するヨハンネスの顔は、ちょうどティーカップ一つ分程度しか離れていません。
やっぱりこの人は男性?
女性?
男性?
ダンゴムシ?
女性?
ダンゴムシ?
女性?
ダンゴムシ?
とにかく今は女性の格好をしているのです。下手に照れるような真似はできませんわ。私にそちらの趣味はございません。
「安心しました。少し赤くなっている程度ですね。転び慣れてこの程度ではお怪我しないのですね」
「貴方もこの程度で怪我しない方が、騎士として役立つのではなくて? 何度でも転ばして差し上げますわよ」
ほーら、こちらに背中を向けてごらんさない?
「ヒール、折れてしまいましたね。先に靴屋に行きましょう」
当然、私のことなどスルーのようですね。あとでお説教しましょう。ですが、靴屋に行くことは賛成ですわ。折れたヒールでは上手に歩けませんもの。
ヨハンネスが肩を貸してくださり、そのまま近場の靴屋まで連れて行ってもらいましたわ。そこで私は平らな靴底の靴を履かされました。
「ではラウラ、こちら購入しておいてくださる?」
「ルア、まだお嬢様っぽいですよ? まあ、いいですけど」
ラウラはすぐに支払いを済ませてくれましたわ。他の靴なども見てみましたが、あまり見慣れないタイプの靴が並んでいますのね。流行なのかしら?
「では次は何を見てみましょうか」
露店販売のお菓子を買い、二人でベンチに腰をおろしては頬張り、吊るされた腸詰を見て今日のディナーは何かしらと笑い合い、花屋に立ち寄ってはお互いに似合うと思う花や二人でエレナに似合う花を購入しました。
天啓が聞こえてくる方も今夜お見えになるそうですから、彼女が変に拗ねても面倒ですわ。彼女にも何か買ってあげましょう。
「あまり荷物は増やしても仕方ありません。店主、代金は今払いますが、後程また取りに戻ります。では、酒造に行きましょう」
「そうね」
酒造に行くと、ヤーコフさんが愛飲していた赤ワインを購入。私ってあまりお酒は強くないのですよね。シードルくらいしか飲めませんが、今日と命日くらいは付き合って差し上げましょう。
「ラウラってお酒の方は強いのかしら?」
「そうですね、たしなむ程度です」
「その言葉はお酒が強い人の常套句よ」
グラスを三つ購入し、こないだ行った墓地に向かいましたわ。少し歩きましたが、すぐに着きました。王都内とはいえ、以前彼が住んでいた近くに埋葬したため、運よく彼の行きつけの酒造が近くにありましたの。
彼の墓石の前にグラスを置き、ワインを注ぎ、ラウラと私のグラスにもワインを注ぎましたわ。私の方は一口程度にしましたが、これはヤーコフさんの分を多めにと思いましてのことです。そうです。そうに違いありません。
一口あおると、赤ワインの独特の渋みが口いっぱいに広がり、やはり私にこれはまだ飲めませんわね。子供舌なのかしら?
ヨハンネスは渋い顔をしているであろう私を見てクスクスと笑いながら、ご自分のグラスの中身を一気にあおりましたわ。
私とは対照的に、すまし顔で飲み干すヨハンネスを見て、多少悔しくなりましたわ。
「あら?」
こないだ立ち寄った時にもたくさんのお供えがありましたが、こちらのお供えはありませんでしたね。私たちが立ち去ったあとにも、どなたかお参りに来たのでしょう。
その小さな花束をまとめるリボンには、クエンカ子爵家のエンブレムが刻まれていましたわ。
「ご実家からのようですね」
クエンカ子爵家ですか。爵位は低いですが、あのヤーコフさんのご実家なのですよね。今度こちらからお礼に伺うのも良いですね。
お墓参りを済ませますと、街中にて、偶然貴族令嬢の方々がお忍びで歩いているのを見かけましたわ。彼女たちは以前レティシア様の屋敷で一緒にお茶会をした友人とカウントしてあげても良い令嬢達ですわ。
「こんにちは、お二人もお忍びかしら?」
「え?」
「まあ、ルクレシア様!?」
「ラウラは初対面よね。紹介するわ、こちらの白い髪に青い瞳の方がルイーセ様、ハラスズソン子爵令嬢ですわ。こちらの赤みががった茶髪で碧眼の方がルーツィア様、ダンマーク男爵令嬢ですわ。お二人にも紹介するわ。彼女は……ラウラ、ベッケンシュタイン家の使用人よ」
嘘ではありません。家名は名乗っていいのかわかりませんでしたので、あえて伏せておきましたわ。三人ともお互いにお辞儀をし、軽い挨拶を済ませましたわ。
ルイーセ様は既に決まった婚約者がいらっしゃり、ルーツィア様にはまだ良い話が来ていないそうです。お仲間がいらっしゃいますと安心しますわ。
後の時間は、近場のカフェにて四人で談笑し、暇をつぶしましたわ。ルイーセ様ののろけ話を聞き、少々羨ましくもなりましたが、半年以内にそれ以上ののろけ話でもぶつけて差し上げましょう。絶対にです。
お二人と別れ、花を受け取りにもう一度花屋に立ち寄り、屋敷に戻りましたわ。屋敷にはお父様たちの馬車がないことからまだ帰宅されていない様子ですわ。
しかし、屋敷の扉が開かれるとそこにはすでに訪問されていた隣国の姫殿下であるユリエ様がいらっしゃいましたわ。
「ルーちゃんとそちらは?」
「彼女? 彼女はラウラです。男性の格好の時はヨハンネスとお呼びください」
「そうですか、ではルーちゃんラウちゃん。天啓通り、お夕飯まで話し相手になってくださるのですからこちらに来てください」
その天啓はいつ頃お耳にされているのかしら。まあ、何も用事はありませんし、問題ないですけどね。
「その前に着替えさせてください。それと着替えたらこちらの者は、ヨハンネスとお呼びください」
「いえ、神子が滞在している間はラウちゃんです。天啓ですよ?」
何故でしょう。天啓ではなく命令と聞こえてきますわ。しかし、ここで彼女の機嫌を損なう必要はありませんね。私は目で合図すると、ヨハンネスはやれやれといった顔で同意されましたわ。
しかたありませんので、私は普段着となる青いドレス。ヨハンネスは使用人ですのでエレナと同じ黒いメイド服を着て貰いましたわ。しかし、似合いますわね。これは本当に女性かダンゴムシかはっきりさせなくてはいけませんわね。
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