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第2章 公爵令嬢でもできること
16話 リンナンコスキ家の夜会
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メルヒオール様とのお茶会。あれから数回のお見合いを行いましたが、全て失敗。婚約者のいない独身貴族男性は地雷ばかりでした。
それはまあさておき、本日はメルヒオール様とご一緒にリンナンコスキ家の夜会に向かうことになりました。私は淡い桜色のドレスを着ることにし、変な所はないか何度も鏡で確認しております。
「大丈夫だっての。大事な時だけ不安になりすぎなんだよルクレシア」
「そうかもしれませんが……いえ、そうですね。私のエレナの仕事が失敗な訳ありませんね」
「いや、それは信用しすぎ。嬉しいけどな」
いつも通りエレナと二人で支度をしていますと、ヨハンネスが私たちを呼びに来ました。どうやらメルヒオール様がこちらに到着されたようですわ。では、お出迎えに行きましょう。私はなるべくゆっくりと階段を下ります。急ぐと転がり落ちるのです。急がなくても、転がり落ちるのですけど。
賢い私は同じ過ちを起こさないのです。そして階段を全て降り切ったタイミングで、私はおもいっきり足をひねってしまい前方に転びそうになりました。
しかし、私が地面にダイブする前に、その体は落ちてゆくことをやめてしまいました。どうやら何者かに受け止められてしまっているそうです。
「申し訳ありませんありがとうございます。グ……いえ、メルヒオール様」
「……どういたしまして。ルクレシア様のお顔に傷がついたら大変です。大事にならなくて良かった」
あら……本当に素敵な方ですわ。紳士的な上に転ぶ前に助けて頂くなんて。……? いえ、助けて頂くことが普通なのでは? 私の周りが……考えることはやめましょう。いいですね? 私の周りは、みんな私を助けてくださります。わかります? そうね、なんだかそんな気がしてきましたわ。
そんなことを考えていますと、メルヒオール様のお顔がだんだん真っ赤に変わり、すぐに私から離れてしまいました。
「え? どうかしましたか?」
「いえ、すみません。素敵な女性の傍にいるのは、休まらないものですね」
「はぁ……よくわかりませんが、特にお体に悪いところはないのですね」
でしたら宜しいのですが、素敵な女性とは私のことでしょうか? とても嬉しいのですが、素敵な女性といると休まらないとは、どのようなご病気なのでしょうか? これからエスコートして頂く訳ですし、対策を考えなければいけませんね。今後の交流もあるかもしれませんからね。
そろそろお時間になりそうでしたので、私とメルヒオール様は私の馬車に乗り込みましたわ。お兄様とお義姉様も同席しますので、自然と私とメルヒオール様がお隣になっています。御者さんの隣りにマリアが座っています。マリアが御者さんを口説いています。あとでお説教が必要ですね。私より先に恋人を作るなんて許しませんよ。
ヨハンネスはラウラの格好に着替えてから向かうそうです。マルッティはガルータ家の屋敷から奥さんと一緒に向かうため今はこちらにいらっしゃいません。
「ルクレシア! 今日はとっても可愛いね!」
「ありがとうございますお義姉様! お義姉様も素敵です」
お義姉様は薄く綺麗な青色のドレスを着ています。お兄様の瞳の色と同じです。素敵ですわ! 私もいつか婚約者様の瞳の色のドレスを着てエスコートして頂きたいです。……メルヒオール様の瞳は灰色ですか。……髪の色でもいいですわね。あとは……お義姉様の青いドレス……お似合いですよね。きっと私も……青。
「どうかしましたか?」
私がメルヒオール様瞳の色を見たとき、当然メルヒオール様と目があいます。
「いえ、エスコート。楽しみにしていますね」
いけませんね。野心は隠すものです。私はごまかす様にメルヒオール様に微笑みかけましたわ。またまたお顔が赤くなるメルヒオール様。むむむ、やはり何かのご病気なのですね。
「おやおや、妹ちゃんと子爵君は意外といい雰囲気?」
「……驚き」
そういえばお兄様たちが同席されていることを忘れていましたわ、いえ、こちらの二人にはごまかす必要はありませんけどね。
しばらく馬車が走っていましたが、どうやら到着の様子。マリアがこちらに声をかけてきましたので、私たちは馬車から降りていきました。
周りにはよく知った方々がたくさんいらっしゃいます。そりゃあそうですよね。父親にエスコートされているエミリアさん。奥様と娘さん方に囲まれているマルッティさん。ミコラーシュ様は本当にいらっしゃらないようですね。娘さん方も何人か同じくらいの男性とご一緒。羨ましい。
あら、お父様とお母様がいらっしゃいます。王家主催の夜会には参加されませんでしたのに本日はお母様も出席されますのですね。さすが宰相発表の夜会ですね、珍しいですわ。
レティシア様とルイーセ様が婚約者様とご一緒にいらっしゃいます。ルーツィア様はその二人と一緒にいますが、傍らにはいるのはおそらくお父様なのでしょう。笑顔が引きつっています。一緒に頑張りましょう!!
そしてまた一つの馬車が会場に到着しました。そこから出てきた女性は先ほどまでメイド服に袖を通していた女性。ナダル辺境伯の令嬢エレナです。貴族として合うのは初めてですね。
「エレナ様」
「これはこれはルクレシア様。ご存じかもしれませんがナダル辺境伯三女のエレナです」
エレナはこちらに気付くと深々と頭を下げ、紫色のスカートの裾を持ち上げてご挨拶してきましたわ。なんだかむず痒いですわね。
「ふふ、私はベッケンシュタイン公爵家の長女ルクレシア・ボレアリス・ベッケンシュタインよ。お顔をあげて楽になさい」
当然、私は頭など下げません。公爵令嬢ですもの。しばらくして、周りの方々が夜会会場に向けて歩き始めました。私共も行きましょうか。
メルヒオール様が差し出した手に私は自らの手を重ねてご一緒に入場しましたわ。会場で私を見た貴族たちが目を丸くして驚いています。それもそのはず、つい先日の王家主催の夜会にて、私はグレイ様とご一緒に参加していたはず。それがどこのだれかわからないような男と一緒にいるのですものね。子爵家の嫡男ではまだほとんど無名。メルヒオール様のことをご存じの方はあまりいらっしゃいませんでした。
私の元に次々と挨拶にきては、王家主催の日の夜会のこととメルヒオール様についての質問ばかり。覚悟はしていましたが、少々うんざりしてきましたわ。事情を把握してくださっているレティシア様などの友人方は遠目でこちらが落ち着くのを待っていてくださっています。ごめんなさい、すぐに片付けてそちらに向かわせて頂きます。
どうでもいいのですが、私の友人の中に当然のように混じっては、こちらを見て息を荒くしているエミリアさんをどう排除しましょうか。骨投げれば……取ってきそうですね。きちゃうじゃないですか。
「メルヒオール様、余計なことに巻き込んでしまい申し訳ありません」
「気にしないで。美しい女性の頼みを断るわけにはいかないからね」
なんと素敵な方なのでしょうか。あとでメルヒオール様と二人きりでお話できる時間を頂きましょう。これはゴールイン待ったなしです。マリアさん? 先ほどの御者さんと恋人になってもお咎めなしですよ!
しばらくしてから、皆さまが会場の中央を注目され始めましたわ。中央では、ご挨拶しているリンナンコスキ家の当主マックス・ファン・リンナンコスキ様。年齢は確か27歳。しかも彼は現在独身なのです。奥様の浮気が発覚してしまい子宝に恵まれずに離縁されたとか。
リンナンコスキ家がベッケンシュタイン家と政治的に対立されていらっしゃらなければ、バツイチの11歳差など些細なものでしたのに残念ですね。それに一度結婚されるくらいにはまともと考えられますしね。
固い挨拶はさすが次期宰相と言ったところでしょうか。お若いながらも立派な方だと周囲の貴族たちはお褒めになっています。しかし、ベッケンシュタイン家派の貴族はそうではなく苦虫を噛みつぶしたような表情をされていますね。
マックス様のご挨拶後、グレイ様からの挨拶もあり、それが終わり次第音楽が流れ始め、広場の中央にスペースが出来上がりましたわ。
はじめに踊り始めたのはマックス様とどこかの令嬢のようですわ。それからしばらくして周りの方々も踊り始めましたので、私もメルヒオール様と会場の中央へ向かいました。さてと、転ばない様に、転ばない様に……先ほど屋敷の階段で捻った足がとても痛いですわ。
私は先ほどの痛みを足に抱えながら、大勢の方々が踊っている中に混ざることになりました。こうなれば自棄ですね。せめて踊り狂いましょう。
それはまあさておき、本日はメルヒオール様とご一緒にリンナンコスキ家の夜会に向かうことになりました。私は淡い桜色のドレスを着ることにし、変な所はないか何度も鏡で確認しております。
「大丈夫だっての。大事な時だけ不安になりすぎなんだよルクレシア」
「そうかもしれませんが……いえ、そうですね。私のエレナの仕事が失敗な訳ありませんね」
「いや、それは信用しすぎ。嬉しいけどな」
いつも通りエレナと二人で支度をしていますと、ヨハンネスが私たちを呼びに来ました。どうやらメルヒオール様がこちらに到着されたようですわ。では、お出迎えに行きましょう。私はなるべくゆっくりと階段を下ります。急ぐと転がり落ちるのです。急がなくても、転がり落ちるのですけど。
賢い私は同じ過ちを起こさないのです。そして階段を全て降り切ったタイミングで、私はおもいっきり足をひねってしまい前方に転びそうになりました。
しかし、私が地面にダイブする前に、その体は落ちてゆくことをやめてしまいました。どうやら何者かに受け止められてしまっているそうです。
「申し訳ありませんありがとうございます。グ……いえ、メルヒオール様」
「……どういたしまして。ルクレシア様のお顔に傷がついたら大変です。大事にならなくて良かった」
あら……本当に素敵な方ですわ。紳士的な上に転ぶ前に助けて頂くなんて。……? いえ、助けて頂くことが普通なのでは? 私の周りが……考えることはやめましょう。いいですね? 私の周りは、みんな私を助けてくださります。わかります? そうね、なんだかそんな気がしてきましたわ。
そんなことを考えていますと、メルヒオール様のお顔がだんだん真っ赤に変わり、すぐに私から離れてしまいました。
「え? どうかしましたか?」
「いえ、すみません。素敵な女性の傍にいるのは、休まらないものですね」
「はぁ……よくわかりませんが、特にお体に悪いところはないのですね」
でしたら宜しいのですが、素敵な女性とは私のことでしょうか? とても嬉しいのですが、素敵な女性といると休まらないとは、どのようなご病気なのでしょうか? これからエスコートして頂く訳ですし、対策を考えなければいけませんね。今後の交流もあるかもしれませんからね。
そろそろお時間になりそうでしたので、私とメルヒオール様は私の馬車に乗り込みましたわ。お兄様とお義姉様も同席しますので、自然と私とメルヒオール様がお隣になっています。御者さんの隣りにマリアが座っています。マリアが御者さんを口説いています。あとでお説教が必要ですね。私より先に恋人を作るなんて許しませんよ。
ヨハンネスはラウラの格好に着替えてから向かうそうです。マルッティはガルータ家の屋敷から奥さんと一緒に向かうため今はこちらにいらっしゃいません。
「ルクレシア! 今日はとっても可愛いね!」
「ありがとうございますお義姉様! お義姉様も素敵です」
お義姉様は薄く綺麗な青色のドレスを着ています。お兄様の瞳の色と同じです。素敵ですわ! 私もいつか婚約者様の瞳の色のドレスを着てエスコートして頂きたいです。……メルヒオール様の瞳は灰色ですか。……髪の色でもいいですわね。あとは……お義姉様の青いドレス……お似合いですよね。きっと私も……青。
「どうかしましたか?」
私がメルヒオール様瞳の色を見たとき、当然メルヒオール様と目があいます。
「いえ、エスコート。楽しみにしていますね」
いけませんね。野心は隠すものです。私はごまかす様にメルヒオール様に微笑みかけましたわ。またまたお顔が赤くなるメルヒオール様。むむむ、やはり何かのご病気なのですね。
「おやおや、妹ちゃんと子爵君は意外といい雰囲気?」
「……驚き」
そういえばお兄様たちが同席されていることを忘れていましたわ、いえ、こちらの二人にはごまかす必要はありませんけどね。
しばらく馬車が走っていましたが、どうやら到着の様子。マリアがこちらに声をかけてきましたので、私たちは馬車から降りていきました。
周りにはよく知った方々がたくさんいらっしゃいます。そりゃあそうですよね。父親にエスコートされているエミリアさん。奥様と娘さん方に囲まれているマルッティさん。ミコラーシュ様は本当にいらっしゃらないようですね。娘さん方も何人か同じくらいの男性とご一緒。羨ましい。
あら、お父様とお母様がいらっしゃいます。王家主催の夜会には参加されませんでしたのに本日はお母様も出席されますのですね。さすが宰相発表の夜会ですね、珍しいですわ。
レティシア様とルイーセ様が婚約者様とご一緒にいらっしゃいます。ルーツィア様はその二人と一緒にいますが、傍らにはいるのはおそらくお父様なのでしょう。笑顔が引きつっています。一緒に頑張りましょう!!
そしてまた一つの馬車が会場に到着しました。そこから出てきた女性は先ほどまでメイド服に袖を通していた女性。ナダル辺境伯の令嬢エレナです。貴族として合うのは初めてですね。
「エレナ様」
「これはこれはルクレシア様。ご存じかもしれませんがナダル辺境伯三女のエレナです」
エレナはこちらに気付くと深々と頭を下げ、紫色のスカートの裾を持ち上げてご挨拶してきましたわ。なんだかむず痒いですわね。
「ふふ、私はベッケンシュタイン公爵家の長女ルクレシア・ボレアリス・ベッケンシュタインよ。お顔をあげて楽になさい」
当然、私は頭など下げません。公爵令嬢ですもの。しばらくして、周りの方々が夜会会場に向けて歩き始めました。私共も行きましょうか。
メルヒオール様が差し出した手に私は自らの手を重ねてご一緒に入場しましたわ。会場で私を見た貴族たちが目を丸くして驚いています。それもそのはず、つい先日の王家主催の夜会にて、私はグレイ様とご一緒に参加していたはず。それがどこのだれかわからないような男と一緒にいるのですものね。子爵家の嫡男ではまだほとんど無名。メルヒオール様のことをご存じの方はあまりいらっしゃいませんでした。
私の元に次々と挨拶にきては、王家主催の日の夜会のこととメルヒオール様についての質問ばかり。覚悟はしていましたが、少々うんざりしてきましたわ。事情を把握してくださっているレティシア様などの友人方は遠目でこちらが落ち着くのを待っていてくださっています。ごめんなさい、すぐに片付けてそちらに向かわせて頂きます。
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「メルヒオール様、余計なことに巻き込んでしまい申し訳ありません」
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しばらくしてから、皆さまが会場の中央を注目され始めましたわ。中央では、ご挨拶しているリンナンコスキ家の当主マックス・ファン・リンナンコスキ様。年齢は確か27歳。しかも彼は現在独身なのです。奥様の浮気が発覚してしまい子宝に恵まれずに離縁されたとか。
リンナンコスキ家がベッケンシュタイン家と政治的に対立されていらっしゃらなければ、バツイチの11歳差など些細なものでしたのに残念ですね。それに一度結婚されるくらいにはまともと考えられますしね。
固い挨拶はさすが次期宰相と言ったところでしょうか。お若いながらも立派な方だと周囲の貴族たちはお褒めになっています。しかし、ベッケンシュタイン家派の貴族はそうではなく苦虫を噛みつぶしたような表情をされていますね。
マックス様のご挨拶後、グレイ様からの挨拶もあり、それが終わり次第音楽が流れ始め、広場の中央にスペースが出来上がりましたわ。
はじめに踊り始めたのはマックス様とどこかの令嬢のようですわ。それからしばらくして周りの方々も踊り始めましたので、私もメルヒオール様と会場の中央へ向かいました。さてと、転ばない様に、転ばない様に……先ほど屋敷の階段で捻った足がとても痛いですわ。
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