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第2章 公爵令嬢でもできること
19話 オルガお義姉様は妹が大事
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おはようございます。本日はとても素敵な朝を迎えることができました。小鳥たちのさえずりは心地よい目覚ましとなり、日の光を浴び清々しい気持ちで目覚め、用意された朝食を食み、温かい紅茶を口に含みまして私はぽつりとつぶやきましたわ。
「お義姉様。これは一体何なのでしょうか?」
手足は拘束されてしまい、食事も紅茶もすべてはエレナが口元まで運んでくれていました。
「どうやら僕には、足を怪我していてもダンスを二曲も踊る妹がいるらしい。どう思う?」
「あの? 質問しているのは私で?」
「どう思う?」
これはまだ怒っていらっしゃるのですね。今後、お義姉様がいるときは無茶することはやめましょう。
いえ、無茶と言いますか、足をひねるのは日常茶飯事でしたのであまり気にしていなかっただけでしたが、今回は痛みがひどいと判断した時点で踊るべきではなかったですね。
「お義姉様。ありがとうございます。愚かな妹のことをまだ可愛いと仰ってくださるのですね」
「あまり僕を見くびらないで欲しいし、僕の妹を侮辱しないで欲しい」
「はい! お義姉様はお優しくて、私はそんなお義姉様の自慢の妹です」
「調子に乗るな」
そう言われながら、お義姉様から軽くおでこをつつかれましたが、その表情はいつも通りの朗らかな表情でした。どうやらご機嫌も戻られたようで何よりです。あと拘束具を外してください。
お義姉様とお話をしていますと、早朝とあることでクエンカ家のお屋敷に向かっていただいたヨハンネスが戻られましたわ。ヨハンネスには、メルヒオール様宛に伝令をお願いしていましたのですが、どうやらメルヒオール様はもう王都にいらっしゃらないようでした。
昨日の夜会帰り後、私はメルヒオール様とお別れの際に少々お話をしたのです。メルヒオール様は私を庇えなかったことと、足の怪我に気付けなかったこと。グレイ様と口論中に言い合っていた時に指摘されたことが冷静になってからショックだったようです。
途中のお話をうっかり聞いていなかったものですので、上手い慰めの言葉を見つけることはできませんでした。
あの後メルヒオール様は、いつかあなたに相応しい男になってから君を迎えに行くと一方的に言われてすぐに戻られてしまいました。あの私の期限は半年……いえ、その前に戻ってきてくださりますよね?
早朝、そのことを伝えようとすぐにヨハンネスにお伝えし、朝からクエンカ家のお屋敷に向かっていただいたのですが、さきほど帰ってきては既にメルヒオール様は自分磨きの旅に出かけてしまったようです。
待っててくれと言われた訳ではありませんので、私は婚約者探し続けていいのですよね? いえ、メルヒオール様が半年以内に戻られるのであれば別に。ただ確信が欲しいのです。念のためクエンカ家の使用人はお伝えして頂きましたので、半年以内にメルヒオール様にご連絡がつけばよいのですが。
行ってしまわれたものは仕方ありません。私が婚約者を見つける前に相応しい男になってくださいね。さて、手が塞がれていては何もできませんね。お義姉様は私の横で革製の手袋を磨いています。ここは公爵令嬢の私室ですよ?
エレナは新しい紅茶を注ぎはじめ、ヨハンネスは扉の前で待機。マリアとマルッティは部屋の外でしょう。
結局夜会中に襲われることはありませんでしたね。私が途中退場したせいで計画でも狂ったのかしら? あの日屋敷で私に襲い掛かってきたマグダレナと名乗る女性を送り込んできた人はどなたなのでしょうか。
やはり昨晩の夜会の最中に感じたあの視線の主なのかしら? 私を殺そうと考える方。そしてあの会場内にいた……おそらく女性。むむむ、公爵令嬢の私を恨まれる方など無数にいらっしゃいます。
しかし、今まで直接的に私を殺そうとしてきた方は初めてなのですよね。やはりきっかけは王宮主催の夜会からなのでしょうか? グレイ様とご一緒にいて恨みを買うとすれば、ベッケンシュタイン家と対立派閥の貴族令嬢が濃厚なのでしょうか?
となると親しい方々は除外して大丈夫そうですね。そして今回はグレイ様自らが私を助けたからいよいよ対立派閥としてはまずいと思ったのでしょうね。きっとマグダレナのような方はまたいらっしゃいますね。
「ルクレシア? しばらくベッケンシュタイン領に戻ったらどうだい?」
「え? いえ、まだ社交シーズンなのですよ? ひと月しかこちらにいらしてません。あとふた月ほどもありますのに?」
「君、そんな無茶する上に、夜会一回に連れてくる護衛の数もおかしいし、わざわざ一人は変装させて紛れ込ませるからおかしいって思ったんだよね。聞いたよ? 命を狙われたんだって?」
突然のお義姉様からのご提案。ですが今は社交シーズン真っ只中。そんな時期にベッケンシュタイン領に戻ってしまいましたら、婚活に支障が出てしまいます。
なんとかして王都に残れないでしょうか?
「犯人を捜しましょう」
「それはもうベッケンシュタイン家でやっているよ。君にできることがあるとは思えないな」
「……できますよ。囮」
その瞬間、顔面を思いっきり殴られてしまいましたわ。当然、その拳の持ち主はお義姉様。
「僕には呼吸と無茶の違いがわからない妹がいるらしい。どう思う?」
「妹の顔面にげんこつで殴る義姉がいるようですし、そういう方もいらっしゃいますよ」
「不正解。それじゃあだめだ。君には悪いけど死なれるくらいなら、僕は望まない結婚でもしてもらう方が良いと思うな」
お義姉様はどうやら私を軟禁してグレイ様の生誕祭まで拘束する気なのでしょう。確かにそうするのが一番安全かもしれませんね。
「チャンスとか? 復帰とか? ね? ね?」
「あり得ないね。少なくとも今回の犯人が見つかるまでダメだよ」
ここで引き下がるべきでしょうか? 結局私は今回も何もできないのでしょうか? 私が落ち込むように首を落とすと、お義姉様が深いため息を吐くのでした。
「仕方ないなぁ。本当は軟禁までするつもりだったけど、とりあえず領地には戻ってもらうよ。これは今日とさっきの囮発言の反省。二週間は王都に戻ってきちゃダメだからね。そしたら君の気持ち次第で戻ってきていいよ」
そうでしたね、そもそもお義姉様が怒っていらっしゃったことの原因は私の無茶と発言でした。そこに命を狙われている事実もあったから反省と安全のことを考えてくださったことだったのでしょう。ここまで心配して頂いたのでしたら、これは素直に聞きましょう。二週間の領地生活も悪くないでしょう。しかし、運命のように私の婚活が妨害されますね。
「ありがとうございます。お義姉様」
「本当は僕だって君と一緒にいられる方が良いんだからね」
「そういえばお義姉様。何故今さらアルデマグラ公国に戻られたのですか?」
「ん? ああ、それはね。旅行するために用意してもらった費用が尽きてね。また稼いだら出ていくよ。一応自分の稼ぎだけで旅行していたからね」
「あ、はい」
これはまだまだお兄様の結婚は先みたいですね。ですが、私を妹だと言い張るお義姉様を見ていますと、結婚する気はあるようですし、いつか落ちついていただければ、その時はお義姉様のお子さんを抱かせて頂きましょう。それよりも私の方が先に結婚してしまいかねないですけどね。
私が領地に戻る日付を決めるため、お兄様やお父様が集まり話し合った結果、三日後に出発することになりました。私と一緒についてくるのは当然専属メイドのエレナに護衛隊のヨハンネス、マルッティ、マリアの三人ですわ。
さて、領地に戻るということは、ひと月ぶりの再会になる妹でも可愛がって差し上げましょうか。どうせ置いてきぼりになっていることで大荒れしているのですから。
「……ミシェーラ……あの子、何も問題を起こしていないと良いのですけれど」
もう少し大人になってくだされば、王都に連れてこられるのですけどね。あの子……まだ幼子ですから……王都までの移動耐えられないのよね。
「お義姉様。これは一体何なのでしょうか?」
手足は拘束されてしまい、食事も紅茶もすべてはエレナが口元まで運んでくれていました。
「どうやら僕には、足を怪我していてもダンスを二曲も踊る妹がいるらしい。どう思う?」
「あの? 質問しているのは私で?」
「どう思う?」
これはまだ怒っていらっしゃるのですね。今後、お義姉様がいるときは無茶することはやめましょう。
いえ、無茶と言いますか、足をひねるのは日常茶飯事でしたのであまり気にしていなかっただけでしたが、今回は痛みがひどいと判断した時点で踊るべきではなかったですね。
「お義姉様。ありがとうございます。愚かな妹のことをまだ可愛いと仰ってくださるのですね」
「あまり僕を見くびらないで欲しいし、僕の妹を侮辱しないで欲しい」
「はい! お義姉様はお優しくて、私はそんなお義姉様の自慢の妹です」
「調子に乗るな」
そう言われながら、お義姉様から軽くおでこをつつかれましたが、その表情はいつも通りの朗らかな表情でした。どうやらご機嫌も戻られたようで何よりです。あと拘束具を外してください。
お義姉様とお話をしていますと、早朝とあることでクエンカ家のお屋敷に向かっていただいたヨハンネスが戻られましたわ。ヨハンネスには、メルヒオール様宛に伝令をお願いしていましたのですが、どうやらメルヒオール様はもう王都にいらっしゃらないようでした。
昨日の夜会帰り後、私はメルヒオール様とお別れの際に少々お話をしたのです。メルヒオール様は私を庇えなかったことと、足の怪我に気付けなかったこと。グレイ様と口論中に言い合っていた時に指摘されたことが冷静になってからショックだったようです。
途中のお話をうっかり聞いていなかったものですので、上手い慰めの言葉を見つけることはできませんでした。
あの後メルヒオール様は、いつかあなたに相応しい男になってから君を迎えに行くと一方的に言われてすぐに戻られてしまいました。あの私の期限は半年……いえ、その前に戻ってきてくださりますよね?
早朝、そのことを伝えようとすぐにヨハンネスにお伝えし、朝からクエンカ家のお屋敷に向かっていただいたのですが、さきほど帰ってきては既にメルヒオール様は自分磨きの旅に出かけてしまったようです。
待っててくれと言われた訳ではありませんので、私は婚約者探し続けていいのですよね? いえ、メルヒオール様が半年以内に戻られるのであれば別に。ただ確信が欲しいのです。念のためクエンカ家の使用人はお伝えして頂きましたので、半年以内にメルヒオール様にご連絡がつけばよいのですが。
行ってしまわれたものは仕方ありません。私が婚約者を見つける前に相応しい男になってくださいね。さて、手が塞がれていては何もできませんね。お義姉様は私の横で革製の手袋を磨いています。ここは公爵令嬢の私室ですよ?
エレナは新しい紅茶を注ぎはじめ、ヨハンネスは扉の前で待機。マリアとマルッティは部屋の外でしょう。
結局夜会中に襲われることはありませんでしたね。私が途中退場したせいで計画でも狂ったのかしら? あの日屋敷で私に襲い掛かってきたマグダレナと名乗る女性を送り込んできた人はどなたなのでしょうか。
やはり昨晩の夜会の最中に感じたあの視線の主なのかしら? 私を殺そうと考える方。そしてあの会場内にいた……おそらく女性。むむむ、公爵令嬢の私を恨まれる方など無数にいらっしゃいます。
しかし、今まで直接的に私を殺そうとしてきた方は初めてなのですよね。やはりきっかけは王宮主催の夜会からなのでしょうか? グレイ様とご一緒にいて恨みを買うとすれば、ベッケンシュタイン家と対立派閥の貴族令嬢が濃厚なのでしょうか?
となると親しい方々は除外して大丈夫そうですね。そして今回はグレイ様自らが私を助けたからいよいよ対立派閥としてはまずいと思ったのでしょうね。きっとマグダレナのような方はまたいらっしゃいますね。
「ルクレシア? しばらくベッケンシュタイン領に戻ったらどうだい?」
「え? いえ、まだ社交シーズンなのですよ? ひと月しかこちらにいらしてません。あとふた月ほどもありますのに?」
「君、そんな無茶する上に、夜会一回に連れてくる護衛の数もおかしいし、わざわざ一人は変装させて紛れ込ませるからおかしいって思ったんだよね。聞いたよ? 命を狙われたんだって?」
突然のお義姉様からのご提案。ですが今は社交シーズン真っ只中。そんな時期にベッケンシュタイン領に戻ってしまいましたら、婚活に支障が出てしまいます。
なんとかして王都に残れないでしょうか?
「犯人を捜しましょう」
「それはもうベッケンシュタイン家でやっているよ。君にできることがあるとは思えないな」
「……できますよ。囮」
その瞬間、顔面を思いっきり殴られてしまいましたわ。当然、その拳の持ち主はお義姉様。
「僕には呼吸と無茶の違いがわからない妹がいるらしい。どう思う?」
「妹の顔面にげんこつで殴る義姉がいるようですし、そういう方もいらっしゃいますよ」
「不正解。それじゃあだめだ。君には悪いけど死なれるくらいなら、僕は望まない結婚でもしてもらう方が良いと思うな」
お義姉様はどうやら私を軟禁してグレイ様の生誕祭まで拘束する気なのでしょう。確かにそうするのが一番安全かもしれませんね。
「チャンスとか? 復帰とか? ね? ね?」
「あり得ないね。少なくとも今回の犯人が見つかるまでダメだよ」
ここで引き下がるべきでしょうか? 結局私は今回も何もできないのでしょうか? 私が落ち込むように首を落とすと、お義姉様が深いため息を吐くのでした。
「仕方ないなぁ。本当は軟禁までするつもりだったけど、とりあえず領地には戻ってもらうよ。これは今日とさっきの囮発言の反省。二週間は王都に戻ってきちゃダメだからね。そしたら君の気持ち次第で戻ってきていいよ」
そうでしたね、そもそもお義姉様が怒っていらっしゃったことの原因は私の無茶と発言でした。そこに命を狙われている事実もあったから反省と安全のことを考えてくださったことだったのでしょう。ここまで心配して頂いたのでしたら、これは素直に聞きましょう。二週間の領地生活も悪くないでしょう。しかし、運命のように私の婚活が妨害されますね。
「ありがとうございます。お義姉様」
「本当は僕だって君と一緒にいられる方が良いんだからね」
「そういえばお義姉様。何故今さらアルデマグラ公国に戻られたのですか?」
「ん? ああ、それはね。旅行するために用意してもらった費用が尽きてね。また稼いだら出ていくよ。一応自分の稼ぎだけで旅行していたからね」
「あ、はい」
これはまだまだお兄様の結婚は先みたいですね。ですが、私を妹だと言い張るお義姉様を見ていますと、結婚する気はあるようですし、いつか落ちついていただければ、その時はお義姉様のお子さんを抱かせて頂きましょう。それよりも私の方が先に結婚してしまいかねないですけどね。
私が領地に戻る日付を決めるため、お兄様やお父様が集まり話し合った結果、三日後に出発することになりました。私と一緒についてくるのは当然専属メイドのエレナに護衛隊のヨハンネス、マルッティ、マリアの三人ですわ。
さて、領地に戻るということは、ひと月ぶりの再会になる妹でも可愛がって差し上げましょうか。どうせ置いてきぼりになっていることで大荒れしているのですから。
「……ミシェーラ……あの子、何も問題を起こしていないと良いのですけれど」
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