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終章 有史以前から人々が紡いできたこと
3話 密入国デークルーガ帝国
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夜間。我々は出発準備を完了し、各班別々のルートを走り、一か所に合流することにしました。合流予定はデークルーガ帝国内。
三つの班に分かれ、我々の動きを観測したユリエの手の者達に到着までの時間や目的地が悟られにくいように、または複数の情報が入交、デークルーガ帝国側を混乱させるのが目的です。
一つ目の班は私、マリア、オルガお義姉様の三人。女性チームです。
二つ目の班はグレイ様、エリオットお兄様、メルヒオール様の三人。こちらは男性チームですね。
三つ目の班はエミリアさん、ヨハンネス、エディータの三人となっています。珍獣、ダンゴムシ、猛獣の見た目女性チームです。
今回は人数もぴったり分けましたし、ドキドキ珍獣ダーツは廃案致しましたわ。私の独断と偏見で編成。完璧です。
現在はお義姉様の馬の後ろに私が乗り、そのすぐ後ろにマリアがついてきています。他のメンバーよりも早い出発な上、道ではなく森を走る予定です。
「ルクレシア。とにかく急ごう。僕らは最短ルートで一番最初に目的地に到着することになっている。マリアちゃんもしっかり付いて来てね」
「はい、オルガ奥様」
「お!? 奥様?」
「あ、すみません。一応私はベッケンシュタイン家に仕えている扱いでしたので」
確かにお義姉様は次期ベッケンシュタイン夫人ですが気が早すぎよマリア。
お義姉様は少し頬を紅くしています。私もお義姉様を姉に迎え入れるのは賛成ですよ。
例えお兄様と本当の兄妹でなくても。…………?
私とお兄様って九歳差だったような。あれ?
なんでお兄様はこのことを黙って?
いえ、よく考えればお父様に普通に口止めされていたのですよね。いつか私から話すとか言われて黙っていたのでしょう。
あと、お兄様あまり話しませんし。深く考えて威はいけませんね。これ以上、誰も裏切りませんよね。
正直、父だと思っていた人以上の裏切りはあり得ないと考えていますが、もう誰が裏切っても不思議じゃありません。
怖い。
私は無意識にお義姉様にぎゅっと抱き着いてしまいました。お義姉様は黙っていますが、背中の温かみは本物だと思いました。
それは私の願望かもしれませんが、それでも私は今一緒に協力してくださる皆様を信じたい。
裏切られ、騙され、襲われ、何度も怖い目にあった今ですら、誰かを信じようとするのは私がバカだからでしょうか。
でしたらバカでい続けましょう。バカであるからこそ、私は明日を願い前に進めるのです。
長所も短所もすべてが今の私を形成する大切なパーツ。ジバジデオ王国で自らの欠点を受け入れることと、欠点が欠点で留まらずに役に立つこと学びました。
「お義姉様、マリア。私、騎士になれるかしら?」
「え? 無理かな」「お止めください。朝礼で死んでしまいます」
「私貧弱すぎない?」
朝礼くらい堪え切れるわよ。待って、騎士って朝礼で何するの?
よくわからない話をしながら森を進んでいきますと、木々が薙ぎ倒された広場を通りすぎました。
激しい剣と剣のぶつかり合い。切り傷だらけの大樹。大地には大きなくぼみもあります。
「きっとここは四十年前の戦場だったのですよね」
大地を変形させるなんて、間違いなくアンジェリカの仕業なのでしょう。
そう思いながら、山奥を抜けていきました。後日、王宮に泊めて頂いた時にお聞きしたアンジェリカと夫の出会った場所だと気付きましたが、今は関係ありませんね。
デークルーガ帝国との国境。道ではないため関所もありませんが、簡易的な柵が作られており、馬が通れないようになっています。
「さて壊しますか?」
「お嬢様、それはいけません。定期的に来る見回りに入国が気付かれてしまいます」
なるほど。国境ってそうやって監視していたのですね。密入国をしようとしていましたのに何も把握していませんでした。
「ではどうしましょうか」
「柵を壊しても作り直せばいいだろう?」
私が考える前にお義姉様が柵を解体し始めました。強い。
ひとまず壊してしまったものは仕方ありません。デークルーガ帝国に侵入し、柵の内側に待機。
お義姉様とマリアの二人で柵の修復作業に取り掛かりました。お義姉様も考え無しに壊すのではなく、なるべく修復がばれない様にと工夫しながら解体したため、なんとかなりました。
それと、元からその予定だったんでしょう。工具を持ち運ばれていましたのですね。
「さて、見回りが来る前に森の奥に進もうか」
「頼りになりますわお義姉様」
「ははは、デークルーガ帝国に密入国するのは日常茶飯事だからね」
「あ、そうですか」
侯爵家なのですから普通に入国してはどうでしょうか?
お義姉様を常識という定義で考えてはいけないと再認識。やっぱりダンゴムシと取り換えてこちらが女性チーム。あちらが見た目女性チームにすればよかったかしら。
まあ、班分けはどうでもいいわね。
気がつけば森にある小さな広場。地形の都合で近くの村とはちょうど山を挟んだ向こう側の為、安心して火を焚いて野宿ができそうです。
他の皆様は一体どのようにしているのか気になるところですが、私達は一刻も早くデークルーガ帝国にて、戦争を終わらせなければなりません。
まだユリエ達に私達の動向がバレていなければ良いのですが、どうでしょうか。
男性チームと落ち合う場所は、デークルーガ帝国の帝都にあたる土地にある大教会。
噂によればユリエが奇跡を起こし、教会を乗っ取った場所らしいですね。何をしてそうなったかわかりませんが、司祭にお話が聞ければいいでしょう。
せめて天啓のヒントさえつかめればいいのですが、私はゆらゆらと揺らめく火を眺めながら、山とは違う周囲にデークルーガ帝国側の人間に気付かれないかだけ気にしながら、考えこみました。
夜になれば、火の光は遠くからでも気付かれてしまいます。ですので注意しておくことにこしたことはありません。
「光ってどこまで届くのかしら?」
「え? さあ? ですが太陽は多分ですがかなり遠い場所にあると思いますし、ずっと届くのではないのでしょうか」
「海の端から反対側の海の端まで?」
「間に障害物がなければ可能かもしれませんね」
遠くにいる人にメッセージを送る。そういう手段がいつかできれば、遠くにいても寂しく感じないのでしょうか。その日は誰に見つかることもなく夜が明けました。
グレイ様の生誕祭まで残り九十九日。気がつけばもう半分になってしまったのですね。
今まで新たに出会ってきた皆さま。そのお力添えのおかげでここにいます。
皆様との出会いが私をここまで育ててくださりました。
お父様、見ていますか?
貴方の娘は今、貴方が誇れる娘になれていますか。近づけていますか。
「さて、行きましょうか」
なるべく痕跡を消し、デークルーガ帝国内を走り抜けました。デークルーガ帝国はアルデマグラ公国よりは小さく、また帝都は少し西寄りの為、ジバジデオ王国やアルデマグラ公国から近い場所にあります。
「馬で走ればあと三日ってところかな? 途中で食料の補給もしたいから余裕を見て四日くらいだね。男性チームが到着するのはルートを考慮すれば六日後。二日空きがあるからその間も見つからない様に気をつけよう」
デークルーガ帝国内ではジバジデオ王国の時とは違い、マリアが先導。私の見た目は髪の色から瞳の色まで知れ渡っている可能性がありますので、人がいないことを確認してから前に進んでいます。
マリアの合図を確認して少しずつ前に進み、たまに制止の合図を受けては通りすがる方々をやり過ごしてきました。
山の中とはいえ、一切無人という訳ではありませんものね。
そして四日後。デークルーガ帝国帝都ロアネに到着するのでした。
グレイ様の生誕祭まであとグレイ様の生誕祭まで残り九十五日。グレイ様の生誕祭を迎えるころ、私達はどうなっているのでしょうね。
三つの班に分かれ、我々の動きを観測したユリエの手の者達に到着までの時間や目的地が悟られにくいように、または複数の情報が入交、デークルーガ帝国側を混乱させるのが目的です。
一つ目の班は私、マリア、オルガお義姉様の三人。女性チームです。
二つ目の班はグレイ様、エリオットお兄様、メルヒオール様の三人。こちらは男性チームですね。
三つ目の班はエミリアさん、ヨハンネス、エディータの三人となっています。珍獣、ダンゴムシ、猛獣の見た目女性チームです。
今回は人数もぴったり分けましたし、ドキドキ珍獣ダーツは廃案致しましたわ。私の独断と偏見で編成。完璧です。
現在はお義姉様の馬の後ろに私が乗り、そのすぐ後ろにマリアがついてきています。他のメンバーよりも早い出発な上、道ではなく森を走る予定です。
「ルクレシア。とにかく急ごう。僕らは最短ルートで一番最初に目的地に到着することになっている。マリアちゃんもしっかり付いて来てね」
「はい、オルガ奥様」
「お!? 奥様?」
「あ、すみません。一応私はベッケンシュタイン家に仕えている扱いでしたので」
確かにお義姉様は次期ベッケンシュタイン夫人ですが気が早すぎよマリア。
お義姉様は少し頬を紅くしています。私もお義姉様を姉に迎え入れるのは賛成ですよ。
例えお兄様と本当の兄妹でなくても。…………?
私とお兄様って九歳差だったような。あれ?
なんでお兄様はこのことを黙って?
いえ、よく考えればお父様に普通に口止めされていたのですよね。いつか私から話すとか言われて黙っていたのでしょう。
あと、お兄様あまり話しませんし。深く考えて威はいけませんね。これ以上、誰も裏切りませんよね。
正直、父だと思っていた人以上の裏切りはあり得ないと考えていますが、もう誰が裏切っても不思議じゃありません。
怖い。
私は無意識にお義姉様にぎゅっと抱き着いてしまいました。お義姉様は黙っていますが、背中の温かみは本物だと思いました。
それは私の願望かもしれませんが、それでも私は今一緒に協力してくださる皆様を信じたい。
裏切られ、騙され、襲われ、何度も怖い目にあった今ですら、誰かを信じようとするのは私がバカだからでしょうか。
でしたらバカでい続けましょう。バカであるからこそ、私は明日を願い前に進めるのです。
長所も短所もすべてが今の私を形成する大切なパーツ。ジバジデオ王国で自らの欠点を受け入れることと、欠点が欠点で留まらずに役に立つこと学びました。
「お義姉様、マリア。私、騎士になれるかしら?」
「え? 無理かな」「お止めください。朝礼で死んでしまいます」
「私貧弱すぎない?」
朝礼くらい堪え切れるわよ。待って、騎士って朝礼で何するの?
よくわからない話をしながら森を進んでいきますと、木々が薙ぎ倒された広場を通りすぎました。
激しい剣と剣のぶつかり合い。切り傷だらけの大樹。大地には大きなくぼみもあります。
「きっとここは四十年前の戦場だったのですよね」
大地を変形させるなんて、間違いなくアンジェリカの仕業なのでしょう。
そう思いながら、山奥を抜けていきました。後日、王宮に泊めて頂いた時にお聞きしたアンジェリカと夫の出会った場所だと気付きましたが、今は関係ありませんね。
デークルーガ帝国との国境。道ではないため関所もありませんが、簡易的な柵が作られており、馬が通れないようになっています。
「さて壊しますか?」
「お嬢様、それはいけません。定期的に来る見回りに入国が気付かれてしまいます」
なるほど。国境ってそうやって監視していたのですね。密入国をしようとしていましたのに何も把握していませんでした。
「ではどうしましょうか」
「柵を壊しても作り直せばいいだろう?」
私が考える前にお義姉様が柵を解体し始めました。強い。
ひとまず壊してしまったものは仕方ありません。デークルーガ帝国に侵入し、柵の内側に待機。
お義姉様とマリアの二人で柵の修復作業に取り掛かりました。お義姉様も考え無しに壊すのではなく、なるべく修復がばれない様にと工夫しながら解体したため、なんとかなりました。
それと、元からその予定だったんでしょう。工具を持ち運ばれていましたのですね。
「さて、見回りが来る前に森の奥に進もうか」
「頼りになりますわお義姉様」
「ははは、デークルーガ帝国に密入国するのは日常茶飯事だからね」
「あ、そうですか」
侯爵家なのですから普通に入国してはどうでしょうか?
お義姉様を常識という定義で考えてはいけないと再認識。やっぱりダンゴムシと取り換えてこちらが女性チーム。あちらが見た目女性チームにすればよかったかしら。
まあ、班分けはどうでもいいわね。
気がつけば森にある小さな広場。地形の都合で近くの村とはちょうど山を挟んだ向こう側の為、安心して火を焚いて野宿ができそうです。
他の皆様は一体どのようにしているのか気になるところですが、私達は一刻も早くデークルーガ帝国にて、戦争を終わらせなければなりません。
まだユリエ達に私達の動向がバレていなければ良いのですが、どうでしょうか。
男性チームと落ち合う場所は、デークルーガ帝国の帝都にあたる土地にある大教会。
噂によればユリエが奇跡を起こし、教会を乗っ取った場所らしいですね。何をしてそうなったかわかりませんが、司祭にお話が聞ければいいでしょう。
せめて天啓のヒントさえつかめればいいのですが、私はゆらゆらと揺らめく火を眺めながら、山とは違う周囲にデークルーガ帝国側の人間に気付かれないかだけ気にしながら、考えこみました。
夜になれば、火の光は遠くからでも気付かれてしまいます。ですので注意しておくことにこしたことはありません。
「光ってどこまで届くのかしら?」
「え? さあ? ですが太陽は多分ですがかなり遠い場所にあると思いますし、ずっと届くのではないのでしょうか」
「海の端から反対側の海の端まで?」
「間に障害物がなければ可能かもしれませんね」
遠くにいる人にメッセージを送る。そういう手段がいつかできれば、遠くにいても寂しく感じないのでしょうか。その日は誰に見つかることもなく夜が明けました。
グレイ様の生誕祭まで残り九十九日。気がつけばもう半分になってしまったのですね。
今まで新たに出会ってきた皆さま。そのお力添えのおかげでここにいます。
皆様との出会いが私をここまで育ててくださりました。
お父様、見ていますか?
貴方の娘は今、貴方が誇れる娘になれていますか。近づけていますか。
「さて、行きましょうか」
なるべく痕跡を消し、デークルーガ帝国内を走り抜けました。デークルーガ帝国はアルデマグラ公国よりは小さく、また帝都は少し西寄りの為、ジバジデオ王国やアルデマグラ公国から近い場所にあります。
「馬で走ればあと三日ってところかな? 途中で食料の補給もしたいから余裕を見て四日くらいだね。男性チームが到着するのはルートを考慮すれば六日後。二日空きがあるからその間も見つからない様に気をつけよう」
デークルーガ帝国内ではジバジデオ王国の時とは違い、マリアが先導。私の見た目は髪の色から瞳の色まで知れ渡っている可能性がありますので、人がいないことを確認してから前に進んでいます。
マリアの合図を確認して少しずつ前に進み、たまに制止の合図を受けては通りすがる方々をやり過ごしてきました。
山の中とはいえ、一切無人という訳ではありませんものね。
そして四日後。デークルーガ帝国帝都ロアネに到着するのでした。
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