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第5話 街での出会い
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床だったとはいえ小屋は意外と寝心地が良いもので悪魔と寝ると言う新鮮な体験も出来て満足はしている。 まだ背中が少し痛いが。
朝の9時に出発して街についたのが10時。
暗くなる前に小屋に帰りたいから5時くらいにはこの街を出なければならないだろう。
街は山と違って沢山の人が居て、沢山の店があって物凄く興味深くあるが問題がある。
「ねぇ、あの人何で半裸?」
「カッコ良い~! 天使様なのかな?」
ベリアルがほぼ半裸に近い状態で歩いているせいで好奇の視線を向けられてしまってる。
自分で言うのもなんだが私はそこそこ容姿が良かった為に行く先々で好まずとも注目されたがこのベリアルのされ方は流石に異常だ。
男性には嫉妬や好奇の目を向けられている。
女性には好意の目を向けられている。
隣を歩く方は気まずくて堪らないなと思っていれば丁度良い所に服屋を見つけ私は呑気に女性に手を振っていたベリアルを連れ入る。
中はとても広く、高そうな服が沢山ある。
《このお店はユノドラと言う服屋であり主に貴族などの服が置いてある高級服屋です》
(ですよね・・・・・・。)
いくらお金が有り余っていると言っても服にお金をかけるのは少し気が引けます、父さんからは無駄遣いするなと言われてましたし。
とはいえ、半裸のままでベリアルを歩かせる訳にいかせませんし・・・・・・仕方ありません。
「あの、彼に似合う服を見繕って下さい」
「こういうのとかあります?」
「出来れば露出が少ないものを。 ああ、でもキツイのは嫌いそうなので動きやすい物を」
「分かりました~」
服は店員さんに任せてとりあえず外で待ってようと外に出ればドンッと人にぶつかった。
《アンヘル様、スリです》
(分かってますよ)
通り過ぎようとした男の腕を掴んでフードを外して思わず少しだけ目を見開いてしまう。
スリをしようとしてたのはまだ15歳くらいの少年で顔や身体がボロボロで声をかけようとしたが腕を振り払われ逃げられてしまう。
「あの子はあんな風にしか生きていけない」
聞こえてきた声に振り返ればそこには青髪の16くらいの少年が不機嫌そうに立っていた。
「ここだけじゃなくて、他の街でもあんな子が沢山居るのに貴族は何もしない・・・・・・自分達には関係ないとあの子達を見捨てているんだ」
「君は?」
「シュウだよ、一応は獣人」
さっきまでの冷たい声色はなくなり人好きのする笑みを浮かべながら手を差し出される。
手袋越しにでも分かるほどに彼の手は冷たく失礼だが悪魔であるベリアルと同じくらいの冷たさでほんの一瞬だけ疑ってしまった。
それくらいに冷たかったのだ。
「ねぇ、彼は連れ?」
シュウの視線の先に居るのは様々な服を何の問題もなく着こなすベリアルの姿だった。
「ま、まぁ、知り合いですよ」
「なんでも似合って羨ましいな~、僕は地味な服しか着ない・・・・・・というか着れないから」
「シュウ君だったら似合うと思いますけどね」
「お世辞でも嬉しいです」
そんな会話をしていれば不意に中で服を着ていたベリアルがコチラを向くなり怖いほどの満面の笑みを浮かべながら口パクをした。
《勝手に移動しないで下さい、次勝手に移動したら燃やします・・・・・・と言ったようです》
(はいはい、行きますよ)
「すみません、あそこに居る連れが恐ろしい事言ってるので行きますね。 じゃあ、機会があればまた話しましょうか、シュウくん」
「はい、またいつか」
にっこりと笑顔を返していれば急かすようにベリアルが手をこまねいていて、溜息をつきながら良い香りのする高級服屋に戻った。
中には露出が少なめの貴族っぽい服装をしたベリアルが居て似合ってますねと言えば、
「それだけですか? 部下達は私の一挙一動に歓声をあげてたのにそれだけしか言ってくれないなんて人間と言うのは冷たいんですね」
「散々イケメンと言われているのだからそれで良いでしょう。 ほら、次の店に行きますよ」
「・・・・・・了解、マスター」
ついさっきまで上機嫌そうだったベリアルの機嫌が急降下してるのに気付き首を傾げる。
なんで、怒ってるのか全く理解出来ません。
そんなに褒めて欲しかったのでしょうか?
悪魔はファッションなどに興味がないんだと思ってましたからこれは良い教訓です、今度違う悪魔を呼び出した時は褒めてみますか。
そう思ってれば不機嫌そうだったベリアルの表情が打ってかわり楽しそうな顔になった。
「マスター、あれ食べても?」
ベリアルの視線の先にあったのは昨夜食べた馬鹿でかいイノシシのアイスクリームらしくいかにも不味そうな深い茶色色をしている。
「好きにして良いですよ、はい代金」
「助かります」
銅貨を2枚渡せば嬉しそうにそちらに走って行くのが見えて思わず苦笑いを浮かべる。
悪魔は言うならば教育が行き届かず曲がってしまった不良少年のようなものだ、ならばどうにかして更生させる事も出来るだろう。
ベリアルも見た目こそ美しい天使のようだが中身は好奇心と知的好奇心が旺盛な子供。
好きな食べ物を食べさせて、好きな飲み物を飲ませて、やりたい事をやらせる・・・・・・そうすれば人間と同じような心を持てるはずだ。
そう思っていれば、
「マスター、一口どうぞ」
目の前に茶色色のソフトクリームが差し出されて断ろうとしたが、さっきのように機嫌を損ねるのが分かり喉まで出た言葉を飲む。
「い、いただきます」
そっとソフトクリームの先端を食べればベリアルは満足そうに微笑んでホッと息を吐く。
ソフトクリームの味だが不味かった。
ゲテモノとゲテモノを合わせたような味。
ベリアルは美味しそうに食べているが人間の味覚ではこれを不味いとしか言えない、何と言うか悪魔の食べ物のような気がしてくる。
吐かなかっただけ褒めて欲しいと思いながら私は隣で居る悪魔を見て溜息をついた。
朝の9時に出発して街についたのが10時。
暗くなる前に小屋に帰りたいから5時くらいにはこの街を出なければならないだろう。
街は山と違って沢山の人が居て、沢山の店があって物凄く興味深くあるが問題がある。
「ねぇ、あの人何で半裸?」
「カッコ良い~! 天使様なのかな?」
ベリアルがほぼ半裸に近い状態で歩いているせいで好奇の視線を向けられてしまってる。
自分で言うのもなんだが私はそこそこ容姿が良かった為に行く先々で好まずとも注目されたがこのベリアルのされ方は流石に異常だ。
男性には嫉妬や好奇の目を向けられている。
女性には好意の目を向けられている。
隣を歩く方は気まずくて堪らないなと思っていれば丁度良い所に服屋を見つけ私は呑気に女性に手を振っていたベリアルを連れ入る。
中はとても広く、高そうな服が沢山ある。
《このお店はユノドラと言う服屋であり主に貴族などの服が置いてある高級服屋です》
(ですよね・・・・・・。)
いくらお金が有り余っていると言っても服にお金をかけるのは少し気が引けます、父さんからは無駄遣いするなと言われてましたし。
とはいえ、半裸のままでベリアルを歩かせる訳にいかせませんし・・・・・・仕方ありません。
「あの、彼に似合う服を見繕って下さい」
「こういうのとかあります?」
「出来れば露出が少ないものを。 ああ、でもキツイのは嫌いそうなので動きやすい物を」
「分かりました~」
服は店員さんに任せてとりあえず外で待ってようと外に出ればドンッと人にぶつかった。
《アンヘル様、スリです》
(分かってますよ)
通り過ぎようとした男の腕を掴んでフードを外して思わず少しだけ目を見開いてしまう。
スリをしようとしてたのはまだ15歳くらいの少年で顔や身体がボロボロで声をかけようとしたが腕を振り払われ逃げられてしまう。
「あの子はあんな風にしか生きていけない」
聞こえてきた声に振り返ればそこには青髪の16くらいの少年が不機嫌そうに立っていた。
「ここだけじゃなくて、他の街でもあんな子が沢山居るのに貴族は何もしない・・・・・・自分達には関係ないとあの子達を見捨てているんだ」
「君は?」
「シュウだよ、一応は獣人」
さっきまでの冷たい声色はなくなり人好きのする笑みを浮かべながら手を差し出される。
手袋越しにでも分かるほどに彼の手は冷たく失礼だが悪魔であるベリアルと同じくらいの冷たさでほんの一瞬だけ疑ってしまった。
それくらいに冷たかったのだ。
「ねぇ、彼は連れ?」
シュウの視線の先に居るのは様々な服を何の問題もなく着こなすベリアルの姿だった。
「ま、まぁ、知り合いですよ」
「なんでも似合って羨ましいな~、僕は地味な服しか着ない・・・・・・というか着れないから」
「シュウ君だったら似合うと思いますけどね」
「お世辞でも嬉しいです」
そんな会話をしていれば不意に中で服を着ていたベリアルがコチラを向くなり怖いほどの満面の笑みを浮かべながら口パクをした。
《勝手に移動しないで下さい、次勝手に移動したら燃やします・・・・・・と言ったようです》
(はいはい、行きますよ)
「すみません、あそこに居る連れが恐ろしい事言ってるので行きますね。 じゃあ、機会があればまた話しましょうか、シュウくん」
「はい、またいつか」
にっこりと笑顔を返していれば急かすようにベリアルが手をこまねいていて、溜息をつきながら良い香りのする高級服屋に戻った。
中には露出が少なめの貴族っぽい服装をしたベリアルが居て似合ってますねと言えば、
「それだけですか? 部下達は私の一挙一動に歓声をあげてたのにそれだけしか言ってくれないなんて人間と言うのは冷たいんですね」
「散々イケメンと言われているのだからそれで良いでしょう。 ほら、次の店に行きますよ」
「・・・・・・了解、マスター」
ついさっきまで上機嫌そうだったベリアルの機嫌が急降下してるのに気付き首を傾げる。
なんで、怒ってるのか全く理解出来ません。
そんなに褒めて欲しかったのでしょうか?
悪魔はファッションなどに興味がないんだと思ってましたからこれは良い教訓です、今度違う悪魔を呼び出した時は褒めてみますか。
そう思ってれば不機嫌そうだったベリアルの表情が打ってかわり楽しそうな顔になった。
「マスター、あれ食べても?」
ベリアルの視線の先にあったのは昨夜食べた馬鹿でかいイノシシのアイスクリームらしくいかにも不味そうな深い茶色色をしている。
「好きにして良いですよ、はい代金」
「助かります」
銅貨を2枚渡せば嬉しそうにそちらに走って行くのが見えて思わず苦笑いを浮かべる。
悪魔は言うならば教育が行き届かず曲がってしまった不良少年のようなものだ、ならばどうにかして更生させる事も出来るだろう。
ベリアルも見た目こそ美しい天使のようだが中身は好奇心と知的好奇心が旺盛な子供。
好きな食べ物を食べさせて、好きな飲み物を飲ませて、やりたい事をやらせる・・・・・・そうすれば人間と同じような心を持てるはずだ。
そう思っていれば、
「マスター、一口どうぞ」
目の前に茶色色のソフトクリームが差し出されて断ろうとしたが、さっきのように機嫌を損ねるのが分かり喉まで出た言葉を飲む。
「い、いただきます」
そっとソフトクリームの先端を食べればベリアルは満足そうに微笑んでホッと息を吐く。
ソフトクリームの味だが不味かった。
ゲテモノとゲテモノを合わせたような味。
ベリアルは美味しそうに食べているが人間の味覚ではこれを不味いとしか言えない、何と言うか悪魔の食べ物のような気がしてくる。
吐かなかっただけ褒めて欲しいと思いながら私は隣で居る悪魔を見て溜息をついた。
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