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学園1年生編
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しおりを挟むそれから2日、ヨミはまだ帰らない。
代わりの護衛、ヘルクリスだが…彼はヨミのように姿を消せないので、どうしても目立つ。
授業中は教室の後ろでたまに「ほお~…」とか言いながら見学してるし。
寮の部屋では…寝る時ベッドに乗りたがる…!
「狭い!!」
「このベッドが小さいのであろう。ドワーフよ、もう少し大きくしなさい」
どっからか木材持って来て勝手に命令して、僕のベッドはダブルサイズになっちゃったよ!!
そうなると布団が合わなくなるので、わざわざ買ったよ!!僕の貯金があ…!
まあ…快適になったのでいいけど。今日も今日とて僕はヘルクリスを抱き枕に眠るのだ。
そして僕は今日、ラディ兄様と僕の部屋で勉強会。11月後半に冬季のテストがあるからね。
兄様は前言っていた通り、教えるのが上手だ。すっごい分かりやすいので…順位も上がるといいな!
「そうだ、セレス。クリスマスは予定はあるか?」
「ん?いや、無いよ」
この世界にも12月25日、クリスマスがある。
だが前世と違って、サンタがいるとか降誕祭とかそういうのではない。イブも無いし。
愛する人や家族と過ごし、プレゼントを贈り合うのだ。なので僕的には、バレンタインデーと言ったほうがしっくりくる。
それでも街は彩られるし、首都では花火も上がるらしい。ちょっとテンション上がるよね!
ちなみに前日の24日は、僕とロッティの誕生日。そろそろ13歳になります。
なのでうちは、毎年2日に渡ってパーティーが開かれるのだが…。僕は、両親から…いつも形だけのプレゼントしか貰っていない。
ロッティは綺麗なドレスやアクセサリー、色々な物を貰っていた。
対する僕は日用品とか…そういうのばっか。
…今まではそれがすごく悲しかった。
ロッティは両親はもちろん、使用人達からも貰っていた。僕は形だけの両親と、ロッティとバジル、ジスランからしか貰っていない。
これまでは毎年僕は、誕生日とクリスマスが大嫌いだった。祝ってもらえないのも…差別、されるのも。
今までは誕生日もロッティのついで扱いだったけど、今年からはそれすらなさそうだな~。
もう今年から、誕生日も帰る気は無い。でもロッティにはプレゼントあげたいな。クリスマスの分も含めて、2つ用意しなくちゃ!
で、兄様クリスマスがなんだって?
「その…クレール先生を、デートに誘いたいのだが…2人きりだと、了承してくれないんだ…。
だからお前と、あと1人くらいいれば…来てくれるかと思うんだ」
「なるほど…!じゃあ僕達は、途中で消えればいいんだね!?」
「消えなくていい。
で…その。卒業前にもう一度、告白してみようと思ってるんだ」
兄様は頬を染めながら言った。おお!いいじゃん!
「じゃあもう1人…誰かいるかなあ…」
まず、ロッティはダメ。バジルは…ロッティの執事だし。
ジスランは毎年うちに来ているので却下。
ルネちゃんは公爵家の1人娘だし…ルシアンも皇族だし…忙しそう。
「エリゼかパスカル…かな?」
「……両方に声を掛けてみるか」
ゲルシェ先生…とも思ったが。
どう考えても…「父親が再婚相手とデートするのについて行く兄妹」にしか見えなくなるんだよなあ。
※※※
次の日、早速2人に予定を聞いてみた。
「ぐ…!俺はその日…予定が…!!」
「いや…そんなに悲しまなくても…」
パスカルはダメか。…予定って、前に言ってた心に決めた人と…かな?
…………じゃあ仕方ないか。
「じゃ、クリスマス楽しんでね!」
「せめて!来年は一緒に…っていない!
……ん?」
パスカルは何かを拾い上げる。
それはセレスタンが落とした…
「女性の…写真?今、彼が落として行ったよな…。
………!!?」
よく撮れていたから記念に持ち歩いていた…パンダのぬいぐるみ(お土産用)を抱えて笑うエレナの写真だった。
「ん…昼は無理だが、夕方からなら行ける」
よっしゃ!エリゼ確保!!
そんなこんなでクリスマスの予定も埋まった僕ですが。
やっぱ途中で抜けるべきだよね~!いい雰囲気にしてあげたいよね。
詳しい予定はまた近くなってから、という事で。エリゼにちゃんと予定空けとくように!と念を押す。
「はいはい…」
しかし…先生は、兄様の告白を受け入れてくれるだろうか?僕は自室で考え込む。
もしも2人が両想いで、先生が素直になれないだけだったら…どうにかしたい、と思う。
余計なお世話かもしれない。それでも…兄様が本気だってのは、僕にも伝わってくるから。
それで僕は…今、お守りを製作中。
以前のヘルメットのように、僕の力を込めて…2人が、幸せになれますようにと願いを込めて。
ルネちゃんとロッティに刺繍を教わって、コツコツ作ってるのだ。
『恋愛成就』という文字を!すっごい難しいけど!!
寮の部屋で、教会で、勉強の合間を縫って。ちくちくと、兄様とバルバストル先生を思い浮かべて。
ついでに…成功したら、コレ売れないかな…?という欲もちょびっと。僕縁結びの神様として君臨しちゃう?なんてね。
「ふう…」
今僕の手元には、練習で作ったお守りが。
やっぱ初めてじゃ難しいなあ。でも…
『お姉ちゃん、ぼくお姉ちゃんがげんきになれるよう、神さまにおねがいして来た!』
『今年は効果がご利益があるっつー遠い神社行って来たぞ!絶対効くだろ!』
『…はい、姉ちゃん。早く元気になれよ』
「…………優也……」
毎年毎年…前世の家族は初詣で、優花の為に祈ってお守りを買って来てくれた。
年々増えるお守りが、嬉しかったけど…悲しくもあった。
今度は僕が、誰かにあげたい。願いの籠ったお守りを。
でも…恋がただ「上手くいく」だけじゃダメなんだよね。
例えばこのお守りを持って告白すれば、100%成功する!なんてのはいかん。ストーカー大勝利してしまう。
人の心を操るような物…そんなの、嫌。
なので僕はこの『恋愛成就』お守りを、ちょっとした手助けになるよう願って針を刺している。
本当に、両想いの時のみ効果があるように。
告白の…最後の一歩を後押しする為。相手を受け入れる為の、ほんのちょっとの勇気をもらえるように。
そんな事を願いながら、手を動かす。
※※※
「ただいま…」
「おわっ!…ヨミ、おかえり」
ヨミがいなくなって5日後。教会の部屋で刺繍をしていたら…突然ヨミが現れて針で指刺しちゃったよ!
「いてて…何か分かった?この土地の秘密」
「うん…ヘルクリス、ありがとう」
「私は何もしていないがな。しかし人を背に乗せ飛ぶというのも…たまには悪くない」
だから大丈夫って言ったのに…。結局このドラゴン、僕の周りでウロウロしてただけだぞ。
…まあ、一緒にいてハラハラする事は多いけど、楽しくもあった。これからもよろしくね。
「じゃ…早速報告ね。
結論から言うと、あの時の残留思念の女性はセレスティア・ラサーニュ。シャーリィの血縁にあたるみたいだね」
「セレスティア様…!?」
あの世界戦争の折、ルシュフォード陛下の右腕として戦場を駆け回った女傑・セレスティア様!?
「うん。どうやらこの地も戦禍に巻き込まれたみたい。
そこで…セレスティアと…エデルトルート・ラブレーは、たった2人で市民をこの教会に匿いながら、徹底抗戦を続けたらしい」
エデルトルート様…って、エリゼの血縁だったよな。歴代最恐の魔術師、彼女の魔術は災害級。ついた異名が災禍のエデル。
セレスティア様が右腕なら、彼女は左腕。ルシュフォード陛下は2人の女傑を従えて、この国を勝利に導いたとか。
…噂では陛下は、2人に頭が上がらなかったとか。更に皇后陛下も気がお強い方だったから…革命王は気苦労が絶えなかったとかなんとか。
「戦争もあと少しで終息って時だったらしいんだけど…。
ここが霊脈だって…敵に知られちゃったみたいなんだよね。どうやら国にスパイがいたみたいで。
そして敵はこの霊脈を確保する為、数十の精鋭と数千の兵士で制圧に来たらしい。
多分、最終決戦だったんだろう。敵もほぼ全ての戦力を注ぎ込んだんじゃないかな…。
しかしそこには2人がいた。霊脈を狙ってるって情報をギリギリで得て、先回りしていたらしい。
ここを守護していた騎士、魔術師、兵士は全て逃げ遅れた市民と共に、邪魔だからって教会に蹴り入れたんだって…。
同時に別の場所でも戦が起きていたから…こっちには最強の2人を派遣して、ルシュフォードは別部隊の指揮を執っていたんだ。
間の悪い事に魔物の大量発生とか重なって…本当に大変そうだったらしいよ」
おおう…霊脈さえ確保してしまえば、魔術使い放題だもんね。ここでいくらでも魔力を補充して、皇宮を落とすつもりだったんだろう…。
そしてそれを阻止したのが2人か。
「エデルトルートは…セレスティアの「町がぶっ壊れても構わない!!むしろ瓦礫で諸共潰してしまいなさい!」という言葉にノリノリで、超ド級の魔術を連発していたらしい…。
それでも取りこぼしはあるから…それを全て、セレスティアが始末していた。
でも向こうも、霊脈に近くなるほど魔術も強くなって…2人では、やっぱりキツかったみたいだね…」
思いがけず歴史の勉強になってしまったが…僕はヨミの言葉を真剣に聞く。
「それにいくらエデルトルートの魔術が強力とはいえ…それを扱う彼女はただの人。
霊脈の恩恵で魔力が尽きる事が無くても、身体は保たないんだよ…。
エデルトルートはついに血を吐いて倒れた。彼女は相当の数を減らしたけど…まだまだ敵は多くいた。
それらを…教会に隠しておいた騎士達を従えて掃討したのがセレスティア。
援軍が来るまで堪えれば良かったんだけど…本当に全員倒しちゃったんだよね。彼女は敵の返り血を全身に浴びながら…戦い続けた。
腕を落とされ体を槍に貫かれても…息絶える時まで、剣を振り続けたんだよ…」
「息絶える…?」
歴史では…2人は戦争の最中命を落としたと教わった。それがここだったの…!?
※※※※※
『あー…酷い姿ね、セレス』
『うっさいわね。貴女だって…魔力回路もズタズタじゃない。もうお得意の魔術は使えないんじゃない?』
全身を血に染めながら、ついにセレスティアは力尽き倒れた。
空が青いなあ…と思いながら、大空を見上げる。
そんな彼女によろめきながら近付くのは…同じく満身創痍のエデルトルート。
残された騎士達は…もう2人が助からない事を悟り、涙を堪えながらも遠くから見送る事にした。
エデルトルートもセレスティアの横に倒れ込む。
『そうねー…全くスパイがいたなんて。ルシュフォードは詰めが甘いのよ』
『今更じゃない。それをカバーするのが私達だったでしょうが』
『あーもー、コレは助からないわね。ていうかセレス…その槍心臓貫いてない?あんたよく生きてるわね…』
『ギリギリ逸れてんのよ。ま…もう死ぬけどね。
後処理はぜーんぶルシュフォードに押し付けてやるわ。
…もう、戦争なんて嫌よ。平和な世界を…この目で見たかったけど』
セレスティアもエデルトルートも…戦なんて大嫌いだ。敵を殺したくて殺している訳では無い。
でも殺らないと…自分達の大切な人が、死んでしまうから。
敵にだって、帰る家が…家族がいるだろう。そういった全てを呑み込んで、2人は大勢を屠った。平和の為の犠牲だ等と…綺麗事だと思いながら。
遠くから援軍の声が聞こえる。つまり別部隊も制圧完了し、こちらに来たのだろう。
勝利を確信した2人は…一筋の涙を流した。
『そうね…アタシ達、生まれた時から戦争の渦中で…平和な世界なんて、最期まで見れなかったわ。
これからの世界を作るのは、子孫達とルシュフォードに丸投げね』
『私達、どっちも子なんていないけど…』
『いいのよ!!…う、げほっ、が、は…!』
『……ごぼっ…、お別れ、ね。
ねえエデル。最期のお願い…聞いてくれる?』
『…分かってる、わよ…!』
2人は倒れたまま手を握り…最後の力を振り絞る。
平和な世界にこの霊脈は…争いの火種になってしまう。だから、完全に封印する。
自分達が生きている間なら監視も出来るけれど、それも不可能。だから、本当にこの地を必要とする人にだけ辿り着けるよう…結界を張る。
ここに教会を建てたのは、セレスティアの祖父だった。戦争で家を、家族を失くした人々が集まれるようにと…。
『…っ、マリア!こちらへ…』
『は、はい!!』
マリアと呼ばれた女性は、この教会のシスターだった。命じられ2人の元に駆け付けると…それぞれの、髪を一房切るよう告げられた。
『これ、は、遺品…ルシュフォードに、届けて…』
『はい…はい!必ず、命に代えても、お渡し致します…!』
涙を流しながら、2人の髪を胸に抱くマリア。
確かにそれは、ルシュフォードの下に届けられた。
※※※※※
「それで…2人は自身の肉体と魔力を楔に、この辺一帯に強力な結界を張った。身体は耐え切れず砂になって消えたって…。
その結果ここは、世界屈指の安全地帯になった。
この周辺を入り組んだ道にするよう指示したのは、ルシュフォード。すると次第に…目印として緋色の十字架が浮かび上がった。
それが見えるのは…迷っている人と、彼女達が認めた人だけみたいだね。ぼく達精霊には関係無いけど。
彼は晩年まで、2人の命日には欠かさずここを訪れていたらしいよ…。
霊脈としての力も結界内に封じ込めたから、次第にここが霊脈だと知る人も減っていったみたい。
で、ここは孤児院になった訳だけど…シャーリィのお祖父さんが、閉じたんだってね…。
どうやら彼は受け入れられなかったみたい…。他の職員なんかは大丈夫だったんだけどね、怒って閉鎖したらしいよ…」
そっか…じゃあこの地は、2人の力が…。
…………。
「……ここは…いつまでも孤児院として使えないかもね…」
「…シャーリィがそう思うのなら、そうなんだろうね。ぼくには分からないけど…」
お祖父様がどんな人間だったか、僕は話でしか知らない。
僕が生まれる前に…お祖母様と一緒に事故死しているのだ。
でも…やっぱり入れる人間が限られているって、良くないよねえ。子供達もいずれ外の世界で生きていくんだもの、町中に孤児院を作るべきだ。
いずれにせよ、今の伯爵をどうにかしてからか…。
「あ…そういえば、ここって地下もあるらしいよ」
「…え、教会に?」
ヨミはこくんと頷いた。
なんと、礼拝堂の祭壇の下に秘密の階段があるらしいのだ。
そんなもん…行くっきゃないでしょ!!
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