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学園4年生編
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しおりを挟む「「報告は以上です」」
「「……………………」」
わたし達は皇宮に向かった。もう夜中だが、陛下の執務室で陛下とお父様が待ってくれていたので、ささっと着替えてから報告を済ませる。他にいるのは凪様と皇子三兄弟、宰相様とラディ兄様。全員遠い目をしていらっしゃる。
セレネの背中に乗っけといた4人を転がし、説明を続ける。全員気を失っているがな。
「あ、王族はここにいます。国王、王妃、第二王女、第三王女。第一王女は捕まえた中にいなくて…襲撃以前に城にいなかったか、崩落に巻き込まれたかと…。
他の国家主要メンバーは、モーリス様とテランス様に預けてきました」
「そう…………うん……クーデターより……マシだよね……?」
陛下はそう言った。そして後ろに立つお父様に告げる。
「セフテンスはラウルスペード領にするから」
「なんでだよ!!?」
「お前の娘達の戦利品だからだよ。まあ、その辺は後で話し合うぞ。
今すぐ会議室に大臣達を集めろ!まず旧セフテンス国民の保護、王達の処遇を決めねばなるまい」
処遇か…陛下が召集をかけると、扉の前にいた騎士が出て行った。そんでこっちをチラッと見ると、わたしの後ろにいるペレちゃんがビクッとした。そしてガクガクと震える。そりゃ怖いよね…!
「えっと…第五王女にも話を聞きたいんだが…」
「はい……私も…処刑ですよね…?」
「もって何かな?ちゃんと全部調べてから決めるから」
「…………分かりました、私も覚悟を決めました!!!」
「「「「はい?」」」」
ペレちゃんは…その場にバターンと仰向けに寝転がった???
「私も民に圧政を強いてきた王族ですもの、処刑は覚悟しております!!!さあ、この首ひと思いに持っていけえええいっ!!!」
あら?なんか武士みたいな事言ってる。わああああん!と泣きながら言葉を続ける。
「もう…もう…疲れました!!!橋の整備や水害の復興にお金を使わず、お城で贅沢パーティー三昧の家族の尻拭いは!!
国の治安は悪化するし病の致死率と自殺率は他国に比べて遥かに高いし!!生活困窮者の支援など税金の無駄とか言うし!!?
せめて私だけでもしっかりしなきゃ…!って政務に明け暮れてたら皆に笑われるし!!高官はみーんなお父様達の味方だし!!民の事を思ってくれているのは外務大臣と騎士団長だけだもん!!!
凶作の年でも税金上げるし国王の生誕祭とかクッソ無意味なパレード決行するし!誰もオメーの誕生日とか祝ってねーーーよクソジジイ!!!
クーデターの情報掴んでなんとか説得して回ったり、夜通し予算の振り分けの見直しをしたり!!
もういいもん!!私なんて…わーーーーーん!!!!」
「「「「………………」」」」
ペレちゃんは今までの鬱憤を晴らすかのように爆発した。泣きじゃくりながら、もうやだ!!やってられっかチクショー!!と叫んでいる。
誰も何も言えずにいたが…陛下がもう一度声を掛けてみた。
「あの…お疲れ様…ゆっくり休んでくれ」
「あの世で!!?」
「この世で」
「上等じゃーーーっ!!!情けはいらぬ、かかって来いやあーーー!!?でも痛いのは嫌なので一撃で葬ってくださいなっ!!!」
……………駄目だこりゃ。わたし達は困り果ててしまった。
とりあえずわたしとロッティは彼女の横に座り込んで話を聞いてみる。ほれほれ、全部吐いちゃいな。
すると寝返りを打って、うつ伏せでしくしく泣き始めた。
「ううう…そうよぅ…私なんて、お洒落も何もしないから…「女として終わってるわね」ってお姉様達にも散々貶されるし…」
「貴女まだ15歳よね?」
「だってぇ…自分の予算を全部寄付してたら…侍女を雇うお金も残らないんだもの…。ドレスだって…お姉様達が着なくなったやつで。綺麗なやつは全部売って…汚れてるやつを私が着てたもん…。
仕事ばっかりでロクにご飯も食べないから…ガリガリだし絶壁だし…」
「そ………っか…」
「……ぐすん。どうせ私なんて…恋も知らずに死んでいくんだわ…。もう知らない。国が滅ぼうと………滅んだわ。国民さえ無事ならなんでもいいわ。
ああでも…死ぬ前に、美味しいものいっぱい食べたい…」
「色気より食い気だね、ペレちゃん…」
ちらっとお父様を見上げると…ふぃーっとため息をついた。
「バティストも情報持ってるから呼ぶわ。で、その子は一旦うちで預かるから。いいか?兄貴」
「是非よろしく」
お父様達に促され、わたし達は帰宅する事に。ぐだぐだなペレちゃんをどうすっか。セレネの上に乗せよう、お願いね。
「任せるんだぞ!」
「あ、陛下。ヴィルヘルミーナ殿下なんですが…今どうしてますか?」
「ああ、貴人専用の牢に入っている。妊娠なんだが…医師の話では、5週目らしい。どうしたものか…」
………ん?5週?えーと…
「殿下がわたしに襲われたと言っているのは…約2週間前の事なんですが?」
「……彼女がお姉様に狙いを定めたの、1ヶ月くらい前じゃない?」
「あ……そういえば、先週…」
ん?ペレちゃんが涙を拭いながら声を上げた。
「セフテンスで…シャーリィさんと同じ、緋色の髪の騎士がいたんですが。彼が…変死体で発見されて……」
「「「「………………」」」」
部屋に沈黙が落ちた。全員同じ事を考えているだろう、「そいつが父親じゃね?」と。生まれてくる子が赤髪なら…わたしの子だと言い張れるから。
それでめでたく妊娠したから、口封じに始末された…?殺人容疑も追加だな。
そういえば、情報を漏らした剣士はどうなったんですか?と凪様に訊ねる。
「其奴ならば解雇だ。国に連れて帰るまで謹慎を命じておる」
「ちなみに最後までヴィルヘルミーナの下僕だった3人は一応反省しているらしい。
処分はそれぞれの家に任せるが…恐らく成人したら追い出されるだろうな。平民になるだろうが、生きているだけマシだろう」
ルシアンはため息混じりに言った。はあ…彼らも殿下の被害者ではあるんだよな…。あの人が来なければ、平和に暮らしていたんだから。
退室の挨拶をして、ヘルクリスに乗り本邸に帰る。疲れた…!ヘロヘロだよ~。
この後陛下達は朝まで会議していたらしい…年末のクソ忙しい時期に…なんかごめんなさい。
「シャーリィ!!良かった無事で…!」
「わっ!?」
ただいまーと帰れば、パスカルが抱き付いてきた!パーティーの後片付けは終わっているが、パスカルとジスランは残ってくれていたらしい。
皆に事情を説明すると…一様に頭を抱えた。国滅んだからな…そんでバティストは今から出掛けると言うので、ヘルクリスにお願いして皇宮まで送ってもらった。
もう遅いし男2人は泊まる事に。ただわたしが自分の部屋に向かうと…パスカルが付いてくる。なんじゃい、今からお風呂入るんですが?
「いや別に?覗こうとか考えてないけど?」
「出てけー!!!」
全く…!サッパリしたところで、サロンに全員集合。
「あの…私はこれからどうなるのでしょう。というかさっき…見苦しい姿をお見せして…恥ずかしいぃ!!」
「大丈夫だよ、陛下達はそのくらいで怒る人じゃないよ!苦笑いしてたけど。ルシアンは腹抱えて笑ってたし!」
「お姉様、それ追い討ちよ」
あらそう?でもペレちゃんの本性面白かったな…武士というか、潔いというか。お友達になりたい。
まあ、たった数時間で全てぶっ壊れちゃったもんね。彼女の心労は半端ないだろう…。明日から忙しいし、今日はゆっくり寝てね。
「その…シャーリィさん。そちらの方は…」
「ん?ああ、彼はパスカル・マクロン。わたしの…」
「婚約者です!」
「そ…そういう事。ついでにそっちはジスラン・ブラジリエ。ロッティの婚約者だよ」
ロッティの隣に座るジスランは、ぺこりと頭を下げた。するとペレちゃんは目を輝かせた。
「わあ…!どちらも仲睦まじくて、素敵…!」
「それほどでもあります」
「やめろや」
褒められて調子に乗ったパスカルが、わたしの太腿を撫でる。その手を思いっきしつねり、もう寝ようという話に。その前に…パスカルに耳打ちをした。
「明日なんだけど。ごめん…デートは、出来なくて…」
「…………………うん。そうだよな……」
彼は血の涙を流した…そんなに!?トボトボと部屋に向かう背中は…とても哀愁が漂っている…。
「またお預けか……色々準備してたのに……」
……………何を?そう聞く勇気は無かった。
※
同時刻、皇宮の会議室にて。
「では皆様、お手元の資料をご確認ください。こちらは現時点で私が知るセフテンスの実情を記してございます」
「「「………………」」」
バティストが配った資料を読み、重鎮達は唸った。
民を苦しめる王政の厭わしさもあるが…その内容。まるでこうなる事を予測していたかの如く、細部まで調べ上げてある。
「お前…予知夢とか見てた?」
「褒め言葉として有り難く頂戴します、陛下。
まあ趣味半分と…お嬢様方にもしもの事があった場合に備え、セフテンスを脅…訴える為に弱味を握っておこうと思いまして。
あ、もちろん別で調べてくださいね?証言も。ただまあ…ペトロニーユ殿下が仰ったように、国の行く末を憂いていたのは2人だけですね」
「そう…」
彼らはセフテンスの上層部の処遇及び、国民の保護を最優先に議論を交わしている。
「ひとまず人員をもう少し派遣しましょう。公女のお話によれば、首都は壊滅との事。家を失った者が多いでしょう。
物資と食料、テント…用意はさせておりますが、試作品の飛行艇で運びますか?」
「何度も試運転はしているが、危険ではないか?万が一にも墜落事故などあってはならん」
「ですが…すでに先行の騎士を送るため、高位の魔術師は出払っております。何度も往復する魔力は無いでしょう」
大掛かりな転移魔術を使用しても、100%届くとは断言出来ない。さらに規模が大きければ使用魔力も膨大になる。どうやって大量の物資を運ぶか悩んでいたら…
「仕方ない、手伝ってやろう」
「「「えっ」」」
そう発言したのはヘルクリス。彼はバティストを皇宮に届けた後、会議室に留まり話を聞いていた。頬を爪でポリポリ掻きながら目を泳がせる。
「まあ…我々の行いだしな。とはいえ私はあの状況なら何度でも同じ事をする。
だが…無関係の民を犠牲にしたのは事実。荷物運びくらいしてやろう」
「…ありがとうございます、風の精霊殿!!シャーリィから聞いてはおりますが、貴方は本当に懐が深く器が大きくいらっしゃる。
そこで畏れ多くもお願いがあるのですが…荷物だけでなく、騎士等人間も運んで頂けないでしょうか?」
「ふんむー。そうであろう、そうであろう!!任せるがよい、行くぞ!誰か共をせよ!!」
オーバンの煽てにまんまと乗せられたヘルクリス。ローランはルクトルに共をさせ、向こうの住民への説明なども任せる。
「かしこまりました。その任、お受け致します」
部屋を出て行く2人。他の救援物資などに関しては専門家に任せた。
次の議題は王家の処遇。まずルキウスが口を開いた。
「先程モーリス卿より緊急の知らせが。
王城より、第一王女マルティーネ・ミア・セフテンス殿下と思われる遺体を発見。メイドに確認させたところ、特徴が一致しました。
彼女はこの資料によると、相当贅沢を好んでいたようですね。発見された時も大量の金貨と宝石に囲まれていたようで…持ち出そうとして逃げ遅れた。あるいは諦めて共に滅ぶ道を選んだか。本人にしか分かりません」
「そうか…彼女の遺体は丁重に扱うよう指示せよ。
第二王女は…男癖が悪く自分を磨く為の浪費を惜しまなかった、か。彼女に関してはそれ程罪は重くないので、仮として修道院行きとする。
第三王女、彼女は…微妙だな」
「はい、陛下。これまでに彼女の折檻により職を失い心を病んでしまった者が多くいます。案としては…身分剥奪のうえ、身一つで国外追放処分にするべきでは?」
「そうだな…落ち着いた後、裁判にかけよう。
問題は第四王女。今回の騒動の元凶…なんだが。現在子を宿しているという…」
「関係ありません、首を落とすべきです」
「何を言っているんですか!赤子に罪はありません、産まれるまで待つべきです!!」
「まだ人間の形もしてないでしょう。大体産まれたとして、その後どうするんですか?王家の血を引く子供を孤児院に預ける訳にもいかないでしょう」
ヴィルヘルミーナをどうするかで意見が分かれる。
彼女に関しては裁判も必要ない程罪ははっきりとしている。だが子供をどうするか…そこが焦点だ。
今すぐ処刑するか否か。その時…オーバンが口を開いた。
「ヨミ…闇の最上級精霊殿がな。彼女の腹には魂が宿ってるって言ってんだよ。
それはもう、生きている人間と相違ないだろう。国防大臣の言う通り、子供に罪は無え。俺は産まれるまで、彼女は幽閉すべきと思う。
その後は…最悪俺が養子に迎える。他に懸念事項はあんのか?」
「「「…………」」」
その話を聞き、今すぐ処刑派は黙る。ヴィルヘルミーナは後回しにされ、次はペトロニーユ。
「…………ファロ、この資料事実だよね?」
「私の調べた限りでは」
「「「……………」」」
資料には、これまで彼女がどれだけ奮闘してきたかが書かれている。更に先程執務室でのやり取りもクィンシーが説明すると…全員頭を抱えた。
「……いや、裁けませんよ…。彼女を慕う国民も多いようです。もしも罰してしまえば反感を買うでしょう」
「今後は…彼女に爵位を与えて、旧セフテンス領を統治させるべきでは?」
「いやいやいや。これまで散々苦労してきた少女にまだ押し付ける気かお前?」
「では誰があの土地を管理するのですか!」
「大丈夫、ラウルスペード領になるから」
「皇帝の独断で決めんじゃねーーーっ!!!」
「えーと…あの国は東西南北4人の州侯がいるのですよね。ふむ…東西北の当主は駄目ですね。南だけ理解ある相手のようだ」
「これからも州侯にはいてもらうべきだろう。統治者総入れ替えをしては、国民が混乱しますし我々の負担も大きい。3人は一族の中から優秀な者を選ぶべきでしょう」
「そうだな…ファロ。お前に全権を与える、後任を見繕ってくれ」
「かしこまりました。必ずやご期待に添えてみせましょう(仕事増やしやがって…)」
「(心の声ダダ漏れだぞ)では問題の統治者だが…」
「はーーーい!!私にお任せください!!!」
「「「!!!?」」」
バターーーン!!と扉を開けたのは笑顔のルシアン。ハーヴェイが後ろで苦笑している。
「父上、いえ陛下。私は学園を卒業後臣籍降下致します。どうか私にセフテンス辺境伯の爵位を戴きたく」
「ルシアン…くぅ…っ」
ローランは息子の成長に涙する。これが…あの問題児だったルシアン…!立派になって…と。
確かに皇子である彼ならば、皆納得するだろう。ただし一人前になるまでは手助けも必要だろうが。ルシアンが学生でいる間と、セフテンス領が落ち着くまではルキウスも手伝う事になった。
ただしそれでも、臣下の不安は拭えない。領民はついてきてくれるのか…セフテンスの知識を早く付けるべきではないかと。
「陛下。提案なのですが…ペトロニーユ嬢を私の秘書として側においてもよろしいでしょうか?もちろん、本人の意思を尊重します」
「ふむ?」
「あー…いい案かもな。領民も安心するし、彼女ならセフテンスの内情も知り尽くしてんだろ」
「そうだな…よし、聞いてみようか(そのまま婚約とかしちゃう?)」
「(兄貴、それぜってー本人達に言うなよ?)………ん?」
話は纏まった…のだが。オーバンが何かに気付いた。ハーヴェイが背中に、何かを隠しているのだ。
「おいハーヴェイ卿。ちょっと回ってみ?」
「………………てへ☆」
「おらあっ!!」
「あ~ら~~~」
オーバンが無理矢理回れ右をさせると…雑誌が数冊。手に取り付箋が貼られたページを開くと……
『発見!!セフテンス近海に沈没した古代都市の伝説が!!?』
『サメの飼い方』
『優雅なクルージング』
『今すぐ取れる船舶免許』
「「「………………」」」
「……仕事はきちんとこなします!!」キリッ
「遊ぶ気満々じゃねーーーか!!!」
「なんですか叔父上!!だってセフテンスの城って海に面しているんでしょう!ふかひれやぴのきお達と暮らせるんですよ!?」
彼の目的はそっちのようだった。だが彼以上の適任もいないので…ひとまず決定。ただし使用人は厳選する。ルシアンはここで「もう寝なさい」と追い出される。
「騎士団が必要でしょう。現騎士団長の…ベネディクト卿は信頼出来るのですよね?」
「そうですね。騎士に関しては、彼の意見も聞くべきでしょう。というか高官は全員裁判に掛けるべきですね…」
「司法省も忙しくなるなあ…」
次々と処遇を決めて行く。そして夜も明けてきた頃…最後に残された国王夫妻について。
「国王は守るべき民から搾取し、己の享楽を優先した。これは同じく上に立つ者として到底見過ごせん。
全ての罪を詳らかにした後、斬首刑とする。異論がある者は?」
当然誰もいない。それどころか大臣も数名、極刑に処するべきでは?という罪状の者もいるくらいだ。
「王妃なんだが。彼女自身が大きな罪を犯した訳では無いが…王に意見出来る立場にありながら、何もしなかった。苦しむ民の訴えを流し続けた。これを放置する訳にはいかぬ。
生涯幽閉…辺りが妥当だろうか。他に意見のある者は?」
「はい。ただ幽閉するだけでは、彼女に無駄に税金を使う事になりませんか?労働をさせるか、娘と一緒に修道院に送るべきです」
「その場合、娘と別の場所がいいでしょう。結託して逃げられても困ります」
「いっそ農場とかで労働は?」
色々案は出るが、方向性は決まった。
まだまだ忙しくなるので…一度お開きになる。オーバンは首をポキポキ鳴らしながら伸びをした。
「くあ…あ~…ぃ……あーねみ。休む暇ねーな…」
「そうだな。だが…」
「ああ。これで…指を咥えているだけだった、セフテンスの腐った部分を一掃出来る。やったじゃねえか、兄貴」
「ふっ。お前の娘達のお陰だな」
2人はニヤっと笑い、歩き出す。最初はなんという面倒事…と思っていたが。これはこれで良い方向に進みそうだ、と前向きに捉える。
本当に…シャルティエラとシャルロットといると退屈しない。オーバンは娘達の顔を思い浮かべながら、眠い目を擦ってもうひと働きするのであった。
応援ありがとうございます!
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