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思春期が終わり
騙し上手に事実確認
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営業の部屋の奥の蛍光灯がいっぺんに2本切れたらしく、交換に来ていた大輝くんが作業を終えた。
「難波くんは仕事が早いから助かるよ。ごめんね、こんな雑用まで」
「いえ、総務の仕事ですからご遠慮なく」
「ありがとう! いや~、頼もしい!」
「見た目良し、中身良し、仕事できる。もー完璧すぎて嫉妬もしねえわ」
「いいなあ、遠山さん。理想の彼氏だろう」
「は……はは……」
「やめてあげてください。照れ屋なんですから」
「優しいなあ、難波くんー」
騙されてる騙されてる。
大輝くんは人を騙すのが上手すぎるんだよね。
完全なる善人の顔して優雅に微笑むんだもん。誰も疑わないって。
これで別れたいなんて言ったら、理想の彼氏をフるなんてどんだけお高くとまってんだって私が批判を受けそう……。
絶大な信頼を得てるから、実はこういう人なんですって言ったって社歴も浅い私じゃ信用されないだろうし。
「はあ……ああいう人が一番やっかいなのかも」
「そうなんだよねえ」
「そうなんだよね?」
「ああいう、人をからかって楽しむような人たち」
「ああ」
そっちか。
私は大輝くんのことを言っていた。
なっちゃん、そう言えば彼氏ができてからというもの大輝くんにまるで興味なしだな。
女性の恋愛は上書き保存って言うもんね。
はあ、私もさっさと上書きしたい。
その前に、ちゃんと終了しないと。
昼休み。
廊下の向こうに浜崎さん発見。
エンカウントするとめんどくさいから、スキル、会議室に隠れてやり過ごすを発動。
ちょっとゲームやりすぎかもしれない。脳内がゲーム世界。
浜崎さんか……そう言えば、ここで浜崎さんが言ってたことはきっと事実だ。
セクシーなフレンドが何人もいるような人は、友達の彼女だろうと気にしなさそう。
ごめんなさい、ちょっとお顔立ちとか社内の評判とか裏の顔出すの早すぎで全く信用なかったりとかで嘘だって決め付けちゃって。
じゃあ、魁十のことも……?
違う違う。
あれは、魁十が私にシートベルトを着用させようとしたのを見間違えたって他ならぬ魁十が言ってたんだった。
「紗夜ちゃん。こんな所で何してるの?」
「大輝くん……えーと……ボールペン失くしちゃって、置き忘れてないかなって」
「ボールペン? 分かった、僕も探しながら歩くようにするよ」
「……ありがとう」
大輝くんの笑顔を前にすると、あれは別人だったんじゃないかって思えてくる。
後ろ姿と声がよく似た別人……。
「ね……ねえ、日曜日、あれからどこに行ったの?」
「友達の家だよ。電話したらまだその時は外にいたんだけど、家で落ち合おうってなって」
やっぱり本人だった。
しかも、結構本当のこと言うんだな……。
会ったのってセフレ? って聞いてもうんって笑いそう。
思い切って、聞いて終わらせようかな――
「その後すぐに拓也から電話あって、友達といるから一緒に遊ぼうってなって」
「浜崎さんと一緒にいた友達って女性?」
「そうだよ」
え……あの状況で浜崎さんと女性を受け入れるって、それって、もしかして4人で……とか?
「奇遇にも、拓也の電話切ったら別の友達から電話きて、せっかくだからみんなで遊ぼうってなって、それから更に」
「ご、ごめん、私もう行かないと」
どんだけの規模になってるの。それもう危ないパーティーと呼んでも過言じゃなくない?
……聞けない。聞けないなあ……。
なまじっか言いそうなだけに、そんなディープな話は聞けない……。
「難波くんは仕事が早いから助かるよ。ごめんね、こんな雑用まで」
「いえ、総務の仕事ですからご遠慮なく」
「ありがとう! いや~、頼もしい!」
「見た目良し、中身良し、仕事できる。もー完璧すぎて嫉妬もしねえわ」
「いいなあ、遠山さん。理想の彼氏だろう」
「は……はは……」
「やめてあげてください。照れ屋なんですから」
「優しいなあ、難波くんー」
騙されてる騙されてる。
大輝くんは人を騙すのが上手すぎるんだよね。
完全なる善人の顔して優雅に微笑むんだもん。誰も疑わないって。
これで別れたいなんて言ったら、理想の彼氏をフるなんてどんだけお高くとまってんだって私が批判を受けそう……。
絶大な信頼を得てるから、実はこういう人なんですって言ったって社歴も浅い私じゃ信用されないだろうし。
「はあ……ああいう人が一番やっかいなのかも」
「そうなんだよねえ」
「そうなんだよね?」
「ああいう、人をからかって楽しむような人たち」
「ああ」
そっちか。
私は大輝くんのことを言っていた。
なっちゃん、そう言えば彼氏ができてからというもの大輝くんにまるで興味なしだな。
女性の恋愛は上書き保存って言うもんね。
はあ、私もさっさと上書きしたい。
その前に、ちゃんと終了しないと。
昼休み。
廊下の向こうに浜崎さん発見。
エンカウントするとめんどくさいから、スキル、会議室に隠れてやり過ごすを発動。
ちょっとゲームやりすぎかもしれない。脳内がゲーム世界。
浜崎さんか……そう言えば、ここで浜崎さんが言ってたことはきっと事実だ。
セクシーなフレンドが何人もいるような人は、友達の彼女だろうと気にしなさそう。
ごめんなさい、ちょっとお顔立ちとか社内の評判とか裏の顔出すの早すぎで全く信用なかったりとかで嘘だって決め付けちゃって。
じゃあ、魁十のことも……?
違う違う。
あれは、魁十が私にシートベルトを着用させようとしたのを見間違えたって他ならぬ魁十が言ってたんだった。
「紗夜ちゃん。こんな所で何してるの?」
「大輝くん……えーと……ボールペン失くしちゃって、置き忘れてないかなって」
「ボールペン? 分かった、僕も探しながら歩くようにするよ」
「……ありがとう」
大輝くんの笑顔を前にすると、あれは別人だったんじゃないかって思えてくる。
後ろ姿と声がよく似た別人……。
「ね……ねえ、日曜日、あれからどこに行ったの?」
「友達の家だよ。電話したらまだその時は外にいたんだけど、家で落ち合おうってなって」
やっぱり本人だった。
しかも、結構本当のこと言うんだな……。
会ったのってセフレ? って聞いてもうんって笑いそう。
思い切って、聞いて終わらせようかな――
「その後すぐに拓也から電話あって、友達といるから一緒に遊ぼうってなって」
「浜崎さんと一緒にいた友達って女性?」
「そうだよ」
え……あの状況で浜崎さんと女性を受け入れるって、それって、もしかして4人で……とか?
「奇遇にも、拓也の電話切ったら別の友達から電話きて、せっかくだからみんなで遊ぼうってなって、それから更に」
「ご、ごめん、私もう行かないと」
どんだけの規模になってるの。それもう危ないパーティーと呼んでも過言じゃなくない?
……聞けない。聞けないなあ……。
なまじっか言いそうなだけに、そんなディープな話は聞けない……。
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