馬鹿神のおかげで異世界『チート過ぎる』生活になった。

蒼真 空澄(ソウマ アスミ)

文字の大きさ
25 / 27
第三章:離さないでもなく、もう離せない。

ゴミ掃除の感謝と、それで私にもと。

しおりを挟む
私は他種族と会う機会が少ない…
それでも今は人間すら会わない…

だからと?

やっぱりかぁ…

**************************

とある日。

私とラークで朝食を一緒に済ませた後。
すぐだった。

「ネオ?
実はな、結構前からでもあるが…
これはネオの意見も聞かないとか?
だが、判断も難しいのも…」

そんな微妙な顔でラークが言ってきた。

私は不思議に思いながら…
首を傾げて聞いた。

「どうかしたの?
私の意見?
しかも判断?」

ラークは微妙な顔のままでだった。

「それがな?
どうも…
他種族の間でだろうが…
ネオの事が噂になってる様でか?
会いたいと。
話したいと。
そんな連絡ばかりしてくる種族が増えてる…
勿論、ネオに危害とかも全くない。
どちらかと言えば…
逆で感謝の方になるか?
どうにかネオにと。
直接、会えないかと。
最初も含めて俺は断ってる事でもあるがなぁ。
それが一気に増えてる感覚か?」

私は考える。

私の噂?
会いたいと?
それに感謝?

「えっと…
その噂かぁ?
それは具体的に判らない事なの?
でも別に危害がないなら…
私が会うのに問題はない筈でしょ?」

すぐラークは首を横に振った。
そして複雑な顔で言う。

「その噂と要望が強まった感覚だろう。
一応、先に言うとだ。
他種族に会わせない理由だが。
これは俺だけの理由でもない。
長すらも許可は避けると簡単に判る。
ネオなら…
そうだな。
すぐ判るとも思う事でもあるか?
他種族と言っても数は多い。
そしてネオにと、まぁ…
ネオから接触した場合は仕方がない。
だが、もし俺や長がネオにと。
その種族を紹介する形でも良いがな?
どこかを許せば、他もと。
際限すらなく、ネオにと殺到するだろう?
その後は最悪…
他種族同士の争いになる場合すらある。
だから、会いたいと接触を求めて来ても…
全ての拒否をする方が良い。」

私は納得する。

確かに?
簡単に言えば…
一つの他種族が許可されたのに?
他の種族側が会えないなら…
なぜだと?
どうしてだと?
追求されたらなぁ。
それで際限なくと…
他種族でも多いからこそ、争いにとかぁ。

「ラークの意味は判った。
だったら、そうなぁ。
会わない方が良いし?
下手に争いの火種にも?
なるかもだし?
それなら避けるのが最善だろう。」

少しラークは驚いた顔をしたけど…
すぐ目を閉じて小さく言う。

「あれだけで、即座にか…」

そんなラークは、また首を横に振ると…
今後は微妙な顔で私とだった。

「簡単に言えば、その理由で断ってるだけな?
そして噂の内容だ。
まぁ…
それも微妙と言うのか?
複雑な気分には、なるか?
前にもネオに言った通りでもあるが。
この大陸では人間の封鎖をしただろう?
他種族からしたら…
ネオが来た事でと。
それで他の人間が封鎖状態になった事からだろう。
もう人間と関わる事も無くなったと。
だから安全に住めるからと。
その感謝にと。
他にもあるが、簡単に言うと…
そんな噂が多かった。」

また私は頷きながらも、すぐ納得した。

確かに?
あんな人間とか?
皆からも関わりたくもないゴミ…
それが、たくさん?

もう私は笑いながら言った。

「あははは。
そう言う事かぁ!!
だろうなぁ!!
あんな人間と!?
ずっと、そうだったからでしょ?
それが無くなっての感謝かぁ。
凄く納得した!!」

すぐ私は目を閉じた。
それから考えながらと、思うまま言う。

「うん、そうなぁ…
もう皆の気持ちかぁ?
凄く判ったし?
私は良く知ってるし?
そう、まさに人間って名前のゴミなぁ…
無駄に多いし?
馬鹿だし?
クズだし?
どうしようもない。
救い様のない人間ばっかり?
それすらも多過ぎるからなぁ…
そんな邪魔なゴミをと?
うん、納得するし?
そうだなぁ…
これは簡単に言えば…
そのゴミ掃除みたいなのかぁ?
それを私がした様な噂になってると…
皆にも確かに?
あんなゴミは要らないし?
それなのに増える?
うん、もう本当に邪魔なだけ…
だからこそだなぁ!!
でもなぁ…
あれは…
ラークや?
リディワスさんのおかげだし?
私が何かした訳でもないし?
確かに?
そんな噂だと言うなら…
感謝する相手はラークやリディワスさんなぁ…
私じゃないし?
それでかぁ…」

私が目を開けて見ると…
まだラークは複雑な顔をしたままだった。

でも急に、また首を横に振ってから私へ。
少し笑って言う。

「まぁ、そうだ。
ネオに人間は不要って事も判ってだからな。
それで俺や長でとした結果が…
簡単に言えばネオの認識通りだろう。
だから皆がネオにと殺到してる状態だなぁ…」

私はそれを聞いて少し考える。

この場合は確かになぁ。
噂ってのも簡単には消えないし?

でも…

「だったら…
そうだなぁ。
逆に全部、集まるかぁ?」

私は飲み物を飲んでからテーブルにと置いた。
それからラークを見ると…
今度は凄く驚いた顔で止まってた。

うん?

「ラーク?
どうしたの?」

ラークは驚いた顔のまま僅かに言った。

「今…
全部と?
ネオにか?」

思わず私は笑った。

「あははははは!!
そんな噂かぁ?
消す方法すら多いし?
それに争いになるならかぁ?
余計に放置も出来ないでしょ?
だったら簡単だし?」

「い、いや、待て、ネオ?
俺も言っただろ!?
他種族も多いとだ。
それを全部だと!?
ネオにとなど駄目だぞ!?
これは長もだが、俺すらもだ!!
そんなのは無理だとしか思わん!!」

私はラークの顔を見て、また笑って言う。

「ラーク?
考えを誤解してるなぁ?
この場合は、かなり簡単でしょ?
あははははっ!!
さっきラークも言ったでしょ?
他種族は多いと。
なら、その他種族の長だけを集めてなぁ。
宴会みたいに、長達と皆で交流して?
もう皆を同じ認識に変えてしまえば良いんだ!!
その宴会の場には勿論?
ラークとリディワスさんも居るなら?
私も安全なぁ!!
更にと噂の軌道修正だな?
他種族でも会えない事での争いにもならないし?
その種族、長達だけを全員、集めてしまえば…
誤解や不公平でも、ないし?
噂すら変わるよ?
私に殺到もしなくなるし?
今度は逆になぁ。
ラークとリディワスさんにと感謝をと。
それに私はラークと、ずっとだし?
リディワスさんは元々、情報網があると。
だったらリディワスさんにすらだ!!
他種族の皆は更にと協力を惜しまないし?
私にも危害なくラークまで情報網を広げたり?
良い事しかないよ!!」

ラークが凄く驚いた顔をした。
更に動揺までした様子で…

「な…
何だと!?
今の話だけで、まさか!?
俺も理解したが…
あんな僅かでと!?
そんな案すらも!?」

急にラークは目を閉じた。
そのまま言うけど…

「確かに…
ネオの案は最善策…
だが、それすらアッサリと?
噂すらも、更にと俺や長すら…」

ラークは目を開けてから嬉しそうに笑った。

「そうだな!!
ネオは凄いぞ!!
俺から長にと話してみよう!!」

ラークやリディワスさんの方が凄いのになぁ…

でもラークが笑うなら嬉しいし?
だから私も笑った。

「うん!!
ラークとリディワスさんなら安心だなぁ!!」

そんな話をしてからも、いつも通りの日常だった。

**************************

約1ヵ月後。

私はラークと一緒には変わらないけど。
会場らしい場所へと行く為に玄関から出た。

「ネオ?
昨日も言ったがな?
俺と長からは絶対にだぞ?
他種族からの危害がなくてもだ。
全て長達だけでも数は居る。
まぁ…
馬鹿をする者も居ないだろうが。
ネオの場合…
たまに予想外すらあるからなぁ…」

私は不思議に思いながらラークを見ると…
既に目を閉じてた。

「うん?
予想外?
話すだけじゃないの?」

そんなラークは複雑な顔で目を開けた。

「ネオはなぁ…
もう、無自覚でも、そう。
優しいから皆の方が…」

無自覚?
優しいと?

「いや?
皆の方が優しいよ?」

複雑な顔をしたままラークは頷くだけだった。

何も言わず、また同じ様にと森の方へと。
視線だけをと…

それに気付いて私も森を見る。
やっぱり黒い判らないのが集まり出した。

その先にと見える景色が違うのにと…
何度、見ても私は思う。

良いなぁ…
この、どこでもドア…

そう思いながら見てると…
ラークが私を片腕で抱き寄せて言う。

「まぁ…
会場も大きいからなぁ。
俺も離せないぞ?
それは既に長もかぁ?
簡単に説明ぐらいしてあるだろう。」

私はリディワスさんを考える。

確かにと納得もしながらラークの異能でと。
会場へと行った。

そして来た場所でと…
すぐ疑問しかなかった。

うん?

これは…
ホテルよりも旅館の様にも見える?
でも3階建ての木造?

流石に構造までは判らない…

全てが木や草でと。
色すらも緑と青でと統一されてた。

すぐ建物の前なのも判る。
私も周りを見渡す。

大きな地下の空洞の様にも見える?
周りが全てが岩なのは判る。

一番、不思議なのが…
緑の苔が僅かに光ってた。

そうして周りを見てた時にと。
声が聞こえて、すぐ私は判ったのもある。

「ネオ。
今回の件もラークから聞いている。
他種族の長だけをとな。
もう、今回の件でだが。
これだと、やはりラークよりも…
ネオの方が凄いだろう。」

声がした方にと私は笑って言う。

「リディワスさん!!
私よりもラークやリディワスさんだよ!?
それに不思議な場所だね!!
ここの苔みたいなのが光ってるし?
場所も初めて見るよ!!」

私が嬉しくて笑って言うと…
ラークも側に来てリディワスさんを向いた。
でも、さっきと同じで微妙な顔で言う。

「それは長すらもでしょう?
確かにネオの方がと。
もう納得する案でしたが…
これは完全に予測すら不可能ですよ?」

それにとリディワスさんは僅かに動きながら…

「くっ。
ははははは!!
確かにラークの言う通りでもあるな。
それにネオ?
この場所は初めて見るのも、そうだろう。
ネオならば簡単に理解もしそうだが。
この場所は意図的に空間全てを造った場所だ。
随分前になるが一時期。
気象の影響で山火事が多発したのだ。
更に、この森には住んでる他種族も多かったのもある。
その者達の非難施設にとだな。
山の地下から掘り進めた地下へと。
そして岩を接着代わりに使ってと。
異能で空間固定をしたのだ。
一応、今ならば非難施設以外にもだろう。
使える様にとしてるが。
最初に避難用として作った場所だからだな。
簡単には入れない様にと更に複雑にしてある。
また地下の空間だからこそ、光も足りない。
ならばと岩に海に住んでる他種族と交渉してから。
特殊な『輝孔苔きこうごけ』を使った。
輝孔苔きこうごけは湿気などでも勝手に増える。
だから今では充分な灯の代用になってるだけか。」

それを聞いて私は納得はした。
でも少し首を傾げる。

**************************

私はリディワスさんの方を向いて言う。

「その異能で空間固定かぁ…
確かに山火事なら地下にと?
岩を使えば熱も更に遮断や防げると…
ここが山だから地下へと非難も判るけど…
それだけで?
非難施設として大丈夫なの?」

それにとラークは不思議そうな顔をした。
リディワスさんも微妙に動いた。

先にとリディワスさんが言ってきた。

「ネオ?
それは…
何の心配をしたかをだが。
私にも聞かせてくれないか?」

リディワスさんだからと。
私は目を閉じて、考えたまま言う。

「うん、そうなぁ…
地下の非難施設と…
確かに?
山火事は防げるし?
岩を使えば…
防音すらにもなるけど?
でも…
地下は弱点が多いし?
例えば地震とかなぁ…
いくら異能とかで固定しててもなぁ。
全て埋まったら終わりかぁ?
酸素、えっと空気なぁ?
それを止めてしまえば…
皆が窒息するし?
もし意図的にと…
見えない有害ガスをとかなぁ?
あんなのを入り口からと?
流してしまえば…
すぐ全滅で終わり…
まぁ、ガスは…
文明が低いから無理としても?
もし私が大嫌いな人間がと?
しかも逃げ込んでと?
出て来ないと?
うん、そう、いくらでも可能なぁ?
簡単なのは水かぁ?
意図的に、ずっと水だけを流すとか?
それで終わり…
別に有害ガスじゃなくても?
そんなのは炭素だけでかぁ?
一酸化炭素にと?
故意に不完全燃焼させてと…
それを流せば中毒で終わり…
更に居れば息すら不可能で終わり…
もし立て篭もり状態?
それすら兵糧攻めかぁ?
食料を止めれば終わり…
限界になれば出て来るし?
それを狙い撃てば…
また終わり…
もし爆弾でもかぁ?
あったら一瞬で爆死?
それすら一撃のみで終わり…
地下の弱点は多いからなぁ?
他にもある?」

私が目を開けると…

ラークは目を閉じて首を横に振ってた。
リディワスさんも微妙に動いてた。

私は笑って言う。

「あはは、私は一応しないよ?
リディワスさんとも話したし?
今は人間も居ないでしょう?
それに人間でも会話すらしてないのにと。
リディワスさんがだよ!!
ちゃんと会話が出来る人間にならかぁ?
そんな事は私もしないよ!!」

ラークが目を開けてから小さく言った。

「長…
俺は人間対策してて本当に良かった…」

それにとリディワスさんも言う。

「ラーク…
今の私は同じ心境だな。」

**************************

取り敢えずと、私はラークと手を繋いでから…
建物の中にリディワスさんと一緒に入る。

歩きながらリディワスさんが言った。

「一応、長しか呼んでないが。
それでも数も多い。
既に私からも簡単に説明はしてある。
今日で他種族の問題は解決するだろう。」

そのまま私も歩いて行くと…
大きな吹き抜ける会場みたいな広場。

本当に初めて見る他種族ばかり…
確かに多かった。

でも宴会みたいに料理も多い。

私が笑って簡単に挨拶すると…
皆も普通に順番みたいにと挨拶してきた。

やっぱり私は思う。

人間以外…
皆が会話も出来る事は嬉しいだけだった。

**************************

ある程度の時間が経って…
皆と挨拶や話も出来た。

その間もラークとリディワスさんも一緒。

私は他に居ないかと見渡した時だった。
そこで気付いた。

あれは!?

咄嗟に私は椅子から立ち上がった。
その場にと、すぐ走った。

「ネオ!?
どうした!?」

ラークの声も聞いたけど。

でも僅かに見えた…
それ程の距離もない!!

私は、すぐ近付いて言った。

「どうしたの?
大丈夫!?」

そこには私の膝下ぐらい?
人間みたいな姿だけど!?
小人みたいな…
多分、他種族の長が倒れてた。

身体を支え様としたら…

「だ、大丈夫です…
私達が弱いのが悪いだけですから。」

そう言うと…
その小人が咄嗟に私からも距離をと。
動こうとしたのを見た。

えっ?
弱いのが、悪い?

でも小人みたいな長が、すぐだった。

「あぁ、すみません!!
貴方がネオさんなのに…
今までの癖で、つい…
ネオさんに、どうしても感謝を言いたく…
どうにか来たのですが…
その、人間に見つかったら…
逃げる癖が…」

私は予測すら出来て、どうにか言う。

「もう人間は居ないから…
でも…
私も、一応、人間…
貴方は悪くないよ?」

小人が慌てて言った。

「いえ、違う!!
ネオさんを!?
あんな人間達と一緒になど、しません!!
私達一族は弱いだけです。
それを助けてくれたのはネオさんだと。
噂の説明は私も聞いた。
ですが、それでもネオさんだけは違う!!」

私は驚く。

でも…

「ラークやリディワスさんの…
おかげだよ?
貴方達にと…
私は何もしてない。」

首を横に振って言うと、すぐ小人の方がだった。

「ネオさん、それも違います。
確かに実行したのはラークさん達でしょうが。
私達は人間が居た時もです。
噂も聞いていた!!
ネオさんが人間を嫌いだと言う理由も。
通達時に確信すら出来た事。
その前に他種族からの時すら…
私達は何も出来なかった。
それでも…
今みたいに、私すら気付いてくれた。
更にと他の人間がと。
居なくなったのはネオさんのおかげです!!
ネオさんが居なければ!!
ラークさん達もしていない!!」

私が小人を見ると、少し泣いてた…

それに考える。

噂を知ってたと。
通達…
リディワスさんの?
前の他種族…

それは…

私は少しだけ笑って言う。

「私なら…
大丈夫だよ?
今だってラークやリディワスさんがなぁ…
人間は大嫌いなのも本当だし?
貴方達の方が辛かったでしょ?
でも…
これから安心も出来るなら…
私は良いんだぁ。」

小人の方が急に驚いた顔をしてから…
急に首を横に振った。

「そんな悲しい笑顔など…
私達よりもネオさんが…
どれだけ辛かった事か!!
すぐ私でも判るのです!!
ネオさんは何も悪くないと!!
更に私達一族すら助けてくれた事も…
やはりネオさんです!!」

また私は驚いた。

私がと?

そんな小人は涙を拭った仕草をしてから。
私にと少し笑った。

「ネオさん。
私達一族は、とても弱い…
それに他種族の中でも…
人間に似ているからと。
余計、人間達も更にとしてくる存在。
だからこそ。
長のみでの場所でしか言えないと。
ここまで必死に来ました…
私達一族全てからネオさんにと。
どうしても感謝を言いたかった…
私はロポック族の長で『ナスク』です。
私達一族、全てがネオさんに救われたのだと。
今でも、それは何も変わりません。
それにラークさんの側に居た時を。
私も見てました。
ネオさんは嬉しそうに笑ってた…
私達はネオさんに感謝もあるけれど。
今は私しか居ませんが…
ネオさんが嬉しそうに笑う事だけを願います。
私が一族の皆にも今日の事は話せます。
皆すら必ず判る事だと私は言える。
ネオさんには感謝と。
それに笑ってくれる事を、ずっとです。」

私が笑うのを願うと?
ラークと…

それは…

「ナスクさんも優しいなぁ!!
私もラークだけ愛してるし?
リディワスさんだけは特別なんだぁ!!
そんな事も言ってくれたの?
私も嬉しいだけだ!!」

私は笑いながら言った。
ナスクさんも急に嬉しそうに笑って言う。

「ネオさんが幸せになるなら!!
私達一族は大した事も出来ないが…
それでも、私達一族はネオさんがです。
必ずと願う!!
私達も皆が、また頑張れる!!
今日を私も忘れません。」

「あははっ!!
ナスクさん達にもだよ!!
出来る事なら、たくさんあるよ!!
もう人間は居ないけどなぁ…
それに小さいならだけど?
それすら活かせば良いよ?
例えば、そうだなぁ…
外には危険が、いっぱいならかぁ?
だったら入り口だけをと。
更に小さくして、その中にだ!!
そこには誰も入れないし?
好きな食べ物の畑とか?
全部、中にと作れば良いよ!!
それに小さい入り口もだ!!
今なら人間すら居ないし?
その新しい場所を作ってからね。
隠してしまえば誰も?
何にも気付かれずにと。
それで皆が更に安心なぁ?」

ナスクさんは凄く驚いた顔をした。

「それは…
確かに今ならば出来る!!
その後も皆で協力すれば…
人間以外からも、ずっと!!
こんな事は判らなかった…
それすら教えて…」

私は笑う。

「きっとナスクさん達も幸せにと。
なれるし?
私も忘れないよ?」

ナスクさんは頭を下げた。

「もうネオさんのおかげで…
私達一族がと。
更にと感謝しかありません。
長として、皆も守りたい。
それとネオさんすらです。
私達一族が落ち着いたら…
連絡ぐらいならば出来ます。
その時には私達も必ず何か出来る事を。」

「あははははっ!!
良いんだぁ。
ロポック族の皆がだ!!
笑うなら、私は充分だよ!!」

そんな時にラークとリディワスさんもと。
私の側に居たのに気付いた。

ラークは嬉しそうに笑った。

「ネオは凄過ぎだな!!
きっとロポック族はだ!!
もう、ずっと安全な暮らしだぞ!!
それすら、もう普通にするからなぁ…
俺は嬉しいだけか!!」

リディワスさんも僅かに動いた。

「そうだな。
ロポック族の長よ。
連絡手段は判るならば、私にだ。
私ならばラークだけでもないからな。
ネオは私にも特別でもある。
ロポック族の長も、判るだろう?
私がラークのみを許すのも。」

ナスクさんは顔を上げてから、すぐ言う。

「はい、充分にと。
私達一族でも。
何かあれば出来る事を。
そしてネオさんの安心もと。
必ずしてみせます!!」

私は嬉しくて笑う。

「うん!!
私も忘れないよ!!
ナスクさんも、きっとだぁ!!」

ナスクさんも嬉しそうに笑った。

私はロポック族の意味もすぐだった。

きっと人間がしてきた事にも…
でも、今は人間は居ない!!

だから、本当に良かったと思った。

それから無事に宴会も終わってと。
私はラークと一緒に家にと帰った。

**************************

その宴会後。
ラークから話も聞いた。

問題は解決した事もだった。

それにリディワスさんやラークも情報網がと。
更に広がった事も…

そんな中でも私宛にと。
時々、他種族からの贈り物や手紙が来る様になった。

私は嬉しいだけだった。
それにも丁寧にと、皆が優しいのも知ってる。

その中にと…
ロポック族のナスクさんからのもあった!!

不思議な小さな石が届いた。

私がラークに聞くと…
笑って意味も教えてくれた。

この世界でだと『幸運を願う石』だと。

私は嬉しくて宝物にと。

それからロポック族のナスクさんの喜ぶ物をと。
考えて返事と一緒にと。

やり取りはラークにと送って貰う。

私は友達とも違うけど。
それでも皆が喜んでるだけでも充分に判った。

もう私も嫌いな人間が居ない。
それに友達ではなくても皆も優しくて気持ちが判る!!

私は嬉しいし、更にと安心すら出来た…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜

具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです 転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!? 肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!? その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。 そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。 前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、 「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。 「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」 己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、 結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──! 「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」 でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……! アホの子が無自覚に世界を救う、 価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。 死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。 「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」 だが、その世界はダークファンタジーばりばり。 人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。 こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。 あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。 ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。 死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ! タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。 様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。 世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。 地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...