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第一章:判らなくても求める者。
盗賊団として当たり前、それだけは認めない。
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私が目を覚ました時。
それは普段の自室だと、すぐに判った。
私は身体を起こして時間を見ると…
既に夜中の1時でもあった。
でも…
あれから、どれぐらい時間が?
更にと気付く、服が…
私が普段着にしていた服へと変わってた。
ゼスが用意してくれたのでもない!!
私は徐々に思い出す。
アラン兄様の姿を…
リアン兄様の声だけも聞いたけれど。
それから家出の時も思い出す。
もしかして…
また捕まった!?
すぐに部屋から出ようと動いた。
ドアをと普段通りに開けようと…
でも何も動かなかった。
どうして…
ドアが開かない!?
また、すぐに出窓の方に行った時。
もう私は驚くしか出来なかった。
出窓にと柵が…
これだと、この部屋から出れない!?
今まで、こんな事も…
ドアまで…
どうして…
やっぱり私は判らなかった。
でもゼスの言葉を思い出した。
『知る為にと、学ぶ為にと、自分で動けば良い』と。
私は必死に考える。
判らないなら私が動くと!!
それをと、最初にと…
ゼスが教えてくれたの!!
今の私なら何が…
ドアの方は何も判らない。
だったら柵…
私は動いて柵を良く見る。
そして動かそうとしたけれど。
かなり頑丈で全く動かなかった。
そんな時にドアの方から音が聞こえた。
**************************
部屋にと入って来たのはアラン兄様だった。
優しい笑顔で私にと言ってくる。
「あぁ…
やっと救い出せた。
ずっと心配してたよ。
大切な俺達のユアナ。」
それに私は何も言えず…
後から部屋にリアン兄様も入って来た。
同じ様に優しい笑顔で言ってくる。
「ユアナ…
すまなかった。
俺が側に居たのにだ。
盗賊団にと大切なユアナが…
必死で探したんだよ。
無事で良かった。」
どうにか私は、そこで言った。
「お兄様達が…
でも…
どうして柵が…
それにドアまで…」
アラン兄様が優しく言ってくる。
「ユアナは知らないだろう?
盗賊団は悪人でしかない。
その悪人達はユアナを狙ってる。
ユアナを守る為にしてるだけだ。
悪人達を全て捕らえるまでと。
少しの間で良い。
この安全な自室に居て欲しい…」
リアン兄様も優しく言ってくる。
「ユアナ?
盗賊団は非道なんだよ。
女も子供すらも関係なく拐って売る。
どうにかユアナを無事にと。
救えたのが奇跡的だった…
もう何も心配がない様にと。
それまで不自由にしてしまうが。
俺達で必ず守るから。」
すぐに私は目を閉じて首を横に振って言う。
「そんな事なかったよ!!
皆が優しかったの!!
私にと親切にしてくれたの!!
それに私は…」
急にアラン兄様にと抱き締められた。
そのまま耳元でと優しく言われる。
「ユアナ…
それは間違えてるよ?
どうして皆がユアナにとか。
簡単な理由だ。
それはユアナを商品として…
売るつもりだったからだろう?」
売る…
その言葉で私は思い出す。
確かに最初…
言ってた…
売ると、お金をと。
腕を緩めて腰だけ支える体勢にすると。
アラン兄様は優しい笑顔だった。
すぐにリアン兄様も近付いて私の頬にと。
優しく触れて言ってくる。
「そう…
盗賊団が優しくした理由は簡単だ。
ユアナに傷が付けば…
売る時の値段が下がるからだよ?
その盗賊団が言わなかったか?
例えば…
手を出すなと。
手荒にしたくないと。
似た様な事も言われただろう?」
私は驚く。
「それは…」
最初にゼスが…
逃げる事はと?
そう言われた時に言ってた?
手荒にしたくないと…
でも…
また私は判らなくなる。
ゼスは…
その時に思い出す事もあった。
『誰かに頼ってるだけでは何も成長しない』
そこで私も、また考える。
頼って…
私は、そう…
ずっと、お兄様達にと…
それに判らない事も…
お兄様達は何も…
私は、お兄様達を見て言った。
「ねぇ?
お兄様達に聞きたい事があるの?」
アラン兄様が優しい声でだった。
「ユアナが俺達にと?
言ってごらん。」
私は目を閉じて思い出しながら言う。
「判らない事は覚えれば済むと。
今後の全てをと。
判らない方を選ぶ事は間違えてると。
判らないと思ったら聞けば良いと。
お兄様達は私にと教えてくれるの?」
そこで目を開けた時。
二人共が驚いた顔をしてた。
リアン兄様が先にと優しく言ってくる。
「それは…
その言葉すらもだが。
既にユアナの言葉では、ないだろう?」
アラン兄様も優しく言ってくる。
「そうだな。
ユアナの疑問になら。
それにと答えたいが…
ユアナの言葉ではない質問にと。
俺も、どう答えるのか迷うよ?」
確かに…
これはゼスの言葉。
私の言葉ではない…
でも…
「やっぱり…
判らない事にと。
お兄様達は教えてくれないの?」
私は涙が、すぐに零れた。
すぐにゼスに言われた事も思い出す。
だから目を閉じて大きく言った。
「もう判らない!!
だったら、どうしてなの!!
盗賊が売ると言う私にと…
私は売って良いと言った時すら…
売られた先の事は全く判らないと!!
判らない事は覚えれば済むと言うの!?
誰も聞く相手が居なければと。
知る為にと。
学ぶ為にと。
自分で動けば良いと!!
どうして売る商品にと!?
教えてくれるの!?」
「ユアナ!?
落ち着きなさい!!
ユアナは混乱してるだけだ。」
「ユアナ!!
今は冷静になるんだ。
ユアナを売れば俺達が見つけられる。
だから時間稼ぎにと教えられた言葉だ。」
アラン兄様の言葉も…
リアン兄様の言葉も…
私の答えでもない!!
だから必死に私は暴れた。
でもアラン兄様の力に勝てる筈もなかった。
**************************
私は急にベッドへとアラン兄様に押し倒された。
そこで目を開けた時にだった。
アラン兄様は目を閉じて言った。
「ユアナ…
今は混乱もしてるだろうが。
もう、そんな状態になるのであれば…」
そこでアラン兄様は目を開けると。
少し悲しそうな顔をしながらも言った。
「今は何も考える事はしなくて良い。
前と同じ様に俺達が愛するのは…
ユアナだけだ。」
私は意味にも気付いて、また逃げようとする。
でもリアン兄様も動いてた。
そんなリアン兄様も悲しそうな顔で言った。
「ユアナ…
もう何も気にする事はないんだ。
何も心配すらさせない。」
アラン兄様がキスもしてきた。
すぐに舌を絡めてくるのも判った。
「んんっ!?
んんっ…」
でも…
それでも私は逃げようとした。
唇が離れた時にアラン兄様が言う。
「リアン。
先に…
俺は後で良い。
判るな?」
「あぁ、判った。
今だけはユアナの為にと…
だからこそだ。」
そう言うと二人が、それぞれ動きを変えた。
急にアラン兄様が私の両手をベッドにと。
抑え付けられると私の上から退いた。
でもリアン兄様が私にと抱き締めてきた。
すぐにリアン兄様が激しくキスを…
更にと私の服すらも脱がせながら動き出す。
私の身体にと触れて胸や弱いところにと。
刺激してくるのに…
ビクリと私の身体は勝手に反応した。
それでもと…
私は必死に抵抗した。
どうしてもゼスを思い出す。
『自分で動けば良いんだ』と。
だから私は必死にと抵抗するけれど。
それでもアラン兄様は両手だけでもなく…
僅かに動いた際にと私の背中へと回り込んだ。
更に私の前にはリアン兄様が居る。
どうにかしようとしても…
これだと動けない…
リアン兄様が私の服を全て脱がせながら…
アラン兄様が私の動きを全て抑え付けてくる。
こんな…
ゼスも、皆も、私にと…
それなのに…
もう私は涙が零れた。
リアン兄様が優しく涙を拭いながら言う。
「ユアナの為にと…
俺達はユアナだけを愛してる。
今のユアナは…
悪人の言葉で混乱してるなら…
それすらもだよ?」
そう言ってから激しくキスを…
舌を絡めてくる。
すぐに私は気付いた。
身体にも手が動いて刺激ばかりを…
「んんっ!?
んっ!!
ふぁ…っ。」
アラン兄様が優しく耳元で囁く。
「ユアナだけを俺達は愛してる。
そのユアナの為だけにと…
何も考える必要ないんだ。」
そう言って後ろから…
私を抑えながらも舌を首筋にと這わせる。
「っんん!?
っぁあっ、んっ!!」
更にと体勢すらも変えてくる。
アラン兄様が抑えて胸や身体に刺激を。
リアン兄様がキスで舌を絡ませながらも…
的確にとされて私の身体が勝手に、まただった。
ビクリと反応もしてしまう。
既に刻まれてる様な私の身体が…
全てにと…
刺激をと与えてくるのに反応すら…
私は僅かに思う。
こんなのは…
もう私は涙が勝手に零れるだけだった…
半分ぐらい私が諦めかけた時。
僅かにリアン兄様の唇が離れた。
息を私が、どうにかする中でだった。
それでもと…
せめてと思いながら僅かに言った。
「ゼス…」
**************************
お兄様達が僅かに止まった。
それからアラン兄様がだった。
私の耳元で言ってくる。
「ユアナにと…
さっきの言葉を言った盗賊。
首領の名か?」
私は驚くのもある。
どうにか首だけを振る。
リアン兄様も言ってくる。
「盗賊の首領なら…
悪人として捕らえるだけだよ。
ユアナ?
どうしてだ?」
捕らえると!?
ゼス達をと!?
私は思い出す。
だから何も言わず必死に首だけ振った。
でも、もう涙だけが零れた。
けれど、お兄様達の声も聞こえた。
「今は全てを…
忘れて貰おうか。
リアン?」
「あぁ…
アラン、判った。
ユアナの為にとだ。」
それから、お兄様達が動き出した。
でも全てが急に激しかった。
私の身体にと快楽をと…
更に与えようと…
身体の敏感に弱いところばかりを…
アラン兄様も…
リアン兄様も…
二人が同時にでもあった。
「うあぁっん!?
ふあぁっあぁ!!
兄様…
やぁ…
いやぁあ…!?
んあぁっ…
ふあぁ…ぁっ!!
やぁ、もう…」
また私は快楽にと翻弄される。
嫌でも勝手に身体が感じ取ってしまう。
更に激しくもあった。
リアン兄様にとキスで唇を奪われる。
舌を絡め取られながら更にと…
すぐに指が秘部へとだった。
「んんっ!!
んぁっ!?
ふぁん…」
気付いて私は動こうともする。
でもアラン兄様に全てを抑え付けられる。
「んぁっ!?
ふぁっ!?
んんっんっ!!」
リアン兄様の指が私の中にと入ってきた。
それすらも判ってしまう。
「んんっ!!
ふっぁっ!?」
更にと指が判るのもあるけれど。
同時にとアラン兄様の指すらもだった。
私の乳首をと…
更にアラン兄様の舌が首筋や耳にと…
「んっ!?
ふっ…ぁん!?」
そしてリアン兄様が激しく指で中をと。
掻き混ぜてきた。
「んんんっ!!
ふっぁ…
っ…」
身体がビクリと…
どうしても私は、また快楽に反応してしまう。
でも、せめてと…
私は目を閉じて声を…
「ん…
っ…
ふ…」
唇が離れて、どうにか私も息だけをする。
「ユアナ…
もう充分、濡れてるから良いが。
目を開けて…」
リアン兄様の声が聞こえたけれど。
私は目を開けなかった。
でも…
「ユアナ…
目を開けないなら…
同時に俺もしようか?」
アラン兄様の声が…
その意味に私は気付いたけれど迷う。
「アラン。
ユアナを…」
「あぁ、判ってる。
リアンもな。」
それから兄様達は動きを変えた。
私をと、うつ伏せにとする。
それが判って私が言う前に…
でも、すぐだった。
リアン兄様の肉棒が後ろから私の中にと。
一気に奥まで挿入された。
「んあぁあん!!
ふぁっあぁ!?」
いきなり奥まで入った事で強い刺激がくる。
更にとだった。
アラン兄様の肉棒が私の口にと…
「んぐっ。
んっ。
んん…」
リアン兄様が両手を私の腰にと。
しっかり掴んで…
何度も激しく突き刺す様にと。
更にと動かしてくる。
「んんっ。
ぐっ。
ん…!?」
それが普段以上にと激しくて…
刺激として私にくる。
快楽にと反応はするけれど。
でも、これは…
アラン兄様が優しく言ってくる。
「そう…
上手になってるよ…
前にも教えた通りだ。
ユアナは舌も…」
大きいアラン兄様の肉棒をと。
苦しいけれど私は必死に舌を使う…
「んっ…
っんん…」
二人同時での肉棒は…
快楽もあるけれど私には苦しくもある。
だから、また涙が零れた。
すぐにアラン兄様が動いた。
私の口から肉棒を抜いた。
もう私は必死に呼吸だけをと。
それだけだった…
涙すら止まらない…
「ユアナ…
目を開けるんだ。」
アラン兄様の言葉で…
私が目を開けると…
優しく笑って言ってくる。
「同時だと…
まだ早いだろう?
だから…
目を開けて今は何も考えずだ。
ただ、感じてごらん…」
もう私は首を僅かに振る。
そんな私にと優しくアラン兄様がだった。
優しくキスをされる。
そしてリアン兄様も、すぐに抜いた。
「ふぁあっ!!」
それにすら私はビクリと反応する。
**************************
私は…
でも考えるよりも先にと。
また私を簡単に身体を仰向けにさせると…
それから優しく、お兄様達が、また動きを変えた。
「んぁっ、ふあぁぁん!?」
リアン兄様の肉棒がと、すぐだった。
私の中にと一気に挿入されたのが判る。
更にとアラン兄様が動く。
私の胸や首筋にもと舌を這わせてくる。
「あぁあぁぁっ!?
だ、め…
ふぁあぁあ!!
リアン兄様ぁ…
もう…」
何度もリアン兄様の肉棒がと動いて…
私の身体をと、お兄様達がと…
それぞれ的確にと責めてくる。
リアン兄様も動きを一切、止めない。
もう…
嫌だ…
これ以上…
私がイッてしまう前にと。
リアン兄様が私に優しく言った。
「ユアナ。
それで良い…
ユアナだけを愛してる…
このままで良いんだよ。」
そう言うとリアン兄様は激しく動かした。
「ふぁっあぁっ!!
んぁぁっ!!」
もう私は何も考えられなくなった。
けれど同時に、すぐに感じ取れる。
中にとリアン兄様が出した事もだった。
もう私は息を整える事だけしか出来ない。
私の意思すら関係なく…
身体が勝手にとビクビクとしてしまう。
反応ばかりが残される。
また、すぐにと…
お兄様達が動いた。
リアン兄様の肉棒が一気に抜かれた。
「ぁっんぁ!?」
今度はアラン兄様が何にも言わず。
私の中にと肉棒を挿入してきた。
また…
こんなのは…
「ふあぁ!?
やぁ、まだぁ…
ぁっ、んあぁっ!?
っんあぁあぁ!!」
アラン兄様も私を判ってるからこそ…
すぐに激しく肉棒を動かしてくる。
「んあぁあん!!
だ、めぇ…
やぁ…
あぁあん!!
あっ!?
ふぁあぁあん!!」
「俺もだ…
ユアナだけを愛してる…
このまま感じるんだ。
もっと…」
すぐにリアン兄様が抑えてくる。
アラン兄様が激しく腰を動して中にと…
肉棒がと擦れるのもある。
でも奥にと当たる感覚すらも…
「ふぁあっ!?
アラン、兄様ぁ…
やぁ、もぅ…
あぁぁあっ!!
もう…
うぁあぁっ!?
あぁ、だめぇ…
ふぁあぁあ!!」
「そのままだよ。
ユアナ…
もう何も考える事もない。
俺もリアンも…
ユアナだけを愛してる。」
もう…
「ふぁあぁっ!?
あぁあぁん!!」
私は…
また何も考えられなくなる。
それでも中に出されたのだけは判った。
もう私は、また…
どうにか息をするだけだった…
「俺達の愛してるユアナ。
ユアナの為に…
そのままで良いんだ。
何も考える事もない…」
アラン兄様の声を聞いた。
ゆっくりと肉棒をと抜かれる。
「っぁあっ!?」
私はビクビクと勝手に身体がだった。
反応だけを残した。
「ユアナ。
そのまま寝てなさい。
何も心配すらない。」
もう私は駄目だと…
それに言葉には出来ないならと。
僅かに思うだけだった。
ゼス…
ごめんなさい…
もう私は…
そのまま意識を手放した。
**************************
ふと目を覚ました。
外が少し明るいのが判った。
視線だけで部屋の中を見ても…
お兄様達は居なかった。
だから私は身体を起こした。
時間を見ると朝の7時…
でも、すぐに違いも判る。
それは柵がある事にだった。
私は少し考えるけれど。
真っ先に自室にあるバスルームにと。
いつもと同じ様にと…
お兄様にとの後にと…
念入りにと極力洗ってからと部屋に戻る。
一応、着替えをしてから…
私は昨夜を思い出す。
更にある柵を見た…
もう…
家出の時以上に…
こんなのは…
勝手に涙だけが零れたけれど。
すぐに拭った。
例え怒られなくても…
私は『全てを』諦めた。
もう良い…
全て…
どうでも良い…
僅かに見える柵越しにと私は腰だけをかけた。
そして外を眺めてた。
ドアが開いてアラン兄様が入って来た。
私は少しだけ、それを見たけれど。
何も言わず、また外を眺めた。
「ユアナ?
食事をと持って来たが…
様子も…」
私にと近付いて来たアラン兄様は…
心配そうな顔でもあったけれど。
何も言わず私は首を横に振る。
「ユアナ…
また…
考えてるとも見えないが。
具合が悪いなら…」
それにも首を横に振った。
最後にと思いながらアラン兄様を私は見る。
アラン兄様の心配そうな顔は見たけれど…
ただ言った。
「全て良い…
逃げない。
好きにして良い…
お兄様達の言う通り。
もう私は何も考えない…」
アラン兄様が凄く驚いた顔をした。
すぐに目を閉じた。
それから目を開けると複雑な顔で言ってくる。
「ユアナ…
昨夜の事は謝る。
すまなかった。
だから、しばらくで良いから。
気持ちをとだけ。
落ち着かせて居て欲しい…」
それにも何も言わず私は目を閉じた。
しばらくしてから。
アラン兄様は、また来ると…
部屋から出て行った。
私は運び込まれてた食事も一切、見なかった。
柵越しに見える外だけを眺めてた。
昼頃にリアン兄様も部屋に入って来た。
「ユアナ?
朝食も…
食べなかったのか?
それに、やはり様子すら…」
私はリアン兄様を見たけれど。
何も言わず、また外を眺めた。
私にと近付いてからリアン兄様も言ってくる。
「ユアナ…
怒ってるのだろう?
昨夜は謝る。
すまなかった…」
そこでリアン兄様を見た。
心配そうな顔には判ったけれど。
私は首を横に振る。
何も言わず、また外を眺めた。
「ユアナ…
食事だけは、してくれないか?」
もう私は首を横に振るだけにした。
すぐに外を眺めてリアン兄様を見なかった。
「ユアナ…
時間もある。
俺達も急がないから…
今は休んでいて欲しい。」
それにも私は何も言わなかった。
リアン兄様も同じ。
また来ると言ってから部屋から出ていった。
私は外を眺めたまま何も食べなかった…
夜には二人共が来たけれど。
何を言われても、どんな顔かすらも。
私は何も言わなかった。
もう全て何も考えない。
ただ…
外だけを私は眺めた。
それすらも同じで…
もう全てがだった。
どうでも良いと。
もう私は良いと。
完全に諦めた。
だから私は何も言わず、何も食べず。
外だけを眺めた。
でも唯一、思う事は…
ゼス達は無事に逃げて欲しいと。
もう私の事なら良いからと。
皆の無事だけを思った。
僅かにしか居なかったけれど。
本当にゼスも、皆も…
とても楽しかった…
あんなにも楽しかったのすら…
久しぶりだった。
だから余計に…
もう私は全て考えるのも止めた。
お兄様達も心配するだけで…
私は何も話さず、何も食べずにと。
そのまま私は過ごした…
**************************
一方、アランとリアン。
もう最初の時点でだった。
散乱した部屋で話し合ってた。
アランは焦りながらも言う。
「リアン!!
ユアナが!?
俺達が急ぎ過ぎた!!
俺が聞いた言葉を最後にと!?
あんな言葉を!?
それから何も言わず、更に食事すら!!
このままでは…」
そんなリアンすらも焦りは隠せない。
「アラン、俺も気付いてる!!
だが、先にユアナを…
しばらく俺達から触れずにとだ!!
だが、どうにか…
しなければ!?」
もうアランが首を振る。
「ユアナの口から男の名前が…
だから、どうしても…
抑えられなかった!!
もし、このまま続いたら…
ユアナが!!
それに身体にすら…」
そんなアランすらも見れず。
目を閉じてたリアンもだった。
もう内心焦るだけでもある。
「アラン、それは俺もだ…
だからユアナと、どうしても!!
だが、これは俺達の失敗が大き過ぎる!!
ユアナに!?
どうにか…
他の方法でも時間は使うが…
だが…」
二人共がユアナを考えながらも動く為にと。
そして行動も含めて最優先する事を常に選んでいた。
**************************
自室に戻って3日後の夜。
「ユアナ…
せめて、食事だけでも…
このままでは身体すら…」
朝も、昼も、お兄様達が…
二人共が心配もしてたのは判ったけれど。
でも何も言わず私は首を横に振るだけ…
きっと、もうゼス達ならと信じたのもある。
だから私は同じ。
もう何も考える事すらしなかった。
どうでも良い…
部屋に一人でも…
お兄様の、どちらが居ても…
関係ない。
そう思って私は外を眺めるだけだった…
今は誰も居ないけれど。
そんな夜に部屋のドアが開いたのは判った。
お兄様だろうと思ったのもある。
だからドアすら見ずに外を眺めたままだった。
「ユアナ。」
その声にと、すぐにドアの方を見た。
それでも信じられず…
私は驚きながら見てると…
「ユアナ…
まさか、ずっと…」
「ゼス…?」
ゼスは複雑な顔をしたけれど…
急に首を横に振ってから、すぐ私にと言った。
「今は時間もない。
俺のとこに戻れ。
ユアナ。」
すぐ私は向かおうとしたけれど。
身体に力が入らなかった。
転びそうにもなって…
それすらも簡単に抱き寄せる様にと。
ゼスが私を支えて少し笑って言ってくる。
「こんの仮入団馬鹿が。
もぅ呆れるぞ?」
私も少しだけ笑って言う。
「でも…
もうゼスと…
皆にも…
会えないと。
この部屋すらからも…」
もう私は勝手に涙が零れた。
ゼスが驚きながらも私の涙を拭った。
それから、でも少し笑うと…
「確かに、まぁ…
こんだけ更にとか?
厳重だかんなぁ。
だが今は良いから…
すぐに屋敷から出るぞ?」
そのままゼスは私を簡単に抱き上げた。
すぐに移動する途中でだった。
「ユアナ!?
まさか、どうやって…
それに…
お前が『首領』か!?」
アラン兄様が驚いた顔で剣を持った。
でもゼスは私を少し降ろした。
私の頭をまた撫でてから…
私に背を向けてアラン兄様にと言った。
「俺の予測通りだったが…
マジで、くだらねぇなぁ。
ヤラリス侯爵家の内情だぁ?
確かに?
帝国全てをだった…
だが『他国の規制』までは無理か?
ユアナから僅かに聞いた理由もあった…
それすら調べられたぞ?」
すぐに驚いた顔のまま…
アラン兄様が大きく言った。
「そんな事、どうにでも出来る!!
俺達はユアナさえ居れば良い!!
他の誰だろうが、ユアナだけだ!!」
それにすらゼスは、いつもの口調でだった。
「お前ぐらい俺でも問題ないが…
たった3日。
もうユアナを見れば判るがなぁ。
飲まず食わずの監禁かぁ?
俺には全く理解すら出来ねぇ…
だが、一つ、お前に言ってやんぞ?
俺は、そう。
盗賊団の首領だ。
『仲間を見捨てる事』すらしねぇ…
盗賊団として当たり前。
もうユアナは俺達盗賊団の一員…
俺が手放したりしねぇなぁ。」
「ふざけるな!!
時間を使ってでもユアナの対応ぐらい…
俺達すらもだ!!」
アラン兄様が言うけれど。
ゼスの口調は、いつもと同じ。
でも少し…
普段より低い声でだった。
「だが…
さっきも言っただろう。
馬鹿がぁ!!
俺達は『盗賊団』だとなぁ。
お前とは話す価値すらねぇ…」
その瞬間。
ゼスが何かを床に叩き付けた。
急に閃光の様に眩しくて…
目を私も閉じた時。
私は身体が浮く感覚がしたけれど。
すぐにゼスだとも判った。
そんなゼスは他の窓からアッサリとだった。
準備してた様に屋敷の外に出た。
更に他の皆がだった。
外壁にと簡易的な梯子を出してた。
常に連携しながら移動もして…
私を抱えたまま移動中にゼスが言った。
「帝国だけじゃねぇかんなぁ。
俺が調べた…
だからユアナの理由にも納得済みだ。
だが、相変わらず?
世間知らずの仮入団馬鹿は変わらねぇな!!
俺にと言った目的を忘れんじゃねぇぞ!?」
「私の事すら…
調べたの?
ゼスが…」
驚きながら私は僅かにとしか言えなかった。
でもゼスを見ると不敵にも笑って言った。
「ユアナが言ったんだぞ?
俺が偉い人だとなぁ…
そう、盗賊団では一番だから?
余裕かぁ?
くっ。
あはははは!!
こんの仮入団馬鹿がぁ!!」
もう嬉しくて私は笑って言う。
「はい!!
ゼス、私も頑張ります!!」
今度はゼスが驚いた顔をしたけれど。
すぐに笑って言った。
「そうだ!!
そうやって笑ってりゃ良いぞぉ!!
まだまだ努力不足だな!!」
私は笑いながらも…
本当にゼスは優しいと思えた。
そうして、また私も盗賊団の皆と合流が出来た…
**************************
一方、アランとリアン。
既にアランはリアンにと…
全ての出来事は話していた。
「リアン。
完全に、あの『首領』がだ!!
既に『手放す気』すらないだと!?
そしてユアナの様子…
あんな短期間でと…
俺達も急ぎ過ぎた失敗も大きいが。
3日程度で、また…
あれだけ厳重にとなってるのを!?
予測だが…
ユアナの言った言葉を教えたのもだろう。
これではユアナに影響どころじゃない!!」
リアンも目を閉じたまま言った。
「確かに今回は普段以上だ。
アラン、俺も僅かに出した『名前』にと…
それもあるからと判ってる。
だが、問題を悪化させてしまった自覚もだ。
更に俺が居なかったのもある。」
アランは怒りも勿論あったが。
既に散乱した部屋の中には壊す物すらなかった。
どうにも出来ず、目を閉じても思い出す。
「だが…
これだと最悪どころじゃない!!
俺は、しかも…
あの場ですら…」
アランの口調に察してリアンも言う。
「アラン。
気持ちは判るがな。
だが…
俺の方もだった。
あの時間帯に、いきなり軍部で情報がと。
錯綜した事でとだ。
予測だが…
これも首領だろう!!」
アランは目を開けてリアンを見て言った。
「まさか…
帝国の情報をと!?
その時間までとか!?」
リアンも怒りはある。
それでも目を閉じたままユアナだけはと考える。
だからこそ、かなり強く言った。
「あぁ、確かに俺の予測…
どう考えても変だからな。
確実に最悪状態だろう。
アラン…
本気でだ!!
冷静になれ!!
俺すら我慢してるんだ!!
だが、次は絶対に失敗も出来ない!!」
アランはリアンの意味に気付いた。
そこで再度、冷静にと考える。
「悪い、リアン。
そうだな。
次は失敗すら許されない。
ならば、一度整理だ。
互いの情報と最善を。
自覚してしまう前にユアナをか。
だが、かなり厄介だろう。」
その意味に気付いてリアンも目を開けた。
アランを見て言った。
「アラン。
意味は理解した。
ならば先に情報の整理を。
更にと、そこからの最善をだろう。」
二人は互いの目を合わせてから頷く。
そして二人共が同時に目を閉じた。
アランは目を閉じたまま言う。
「リアン。
俺が判る限りの情報を。
あの首領も確かに盗賊団だと言ったが。
だが、これは最初からでもある。
ただの盗賊団とも思ってなかった筈だ。
あの頭脳を知っていた。
更に俺にと言った言葉もある…
『他国の規制』までと。
つまり、あの首領は他国すらもだろう。
既に情報網すらも纏めてる事になる。
更に『調べた』と言った言葉も、そうだ。
ヤラリス侯爵家の内情までと。
そこまでになれば、俺の結論。
もう既に首領はだ。
裏の組織すら全てにと。
纏めるか、交流すらある程にもなる。
そして、もう一つ。
リアンも気付いてる筈だが。
ユアナの身体を抱けば判る事。
他の男、その痕跡すらなく盗賊団に居るならば…
首領が常にとユアナを保護してる状態にだ。
だからこそ、俺達の失敗すら勿論だが。
大き過ぎる程にユアナへと影響した。
ここからは予測になる。
ユアナに恋愛感情は判らないからこそ。
無自覚状態、それに首領はだ。
ヤラリス侯爵家の内情を予測した。
だから誰からも手を出さずにと。
保護も含めユアナに接し続けている。
首領自身に関して…
ユアナに個別の感情があるかは不明確だ。
次はリアン。」
リアンも目を閉じたままアランの言葉を。
更に考えながらと言う。
「アラン。
俺が判る限りの情報を。
殆どがアランの情報通りでもある。
そして、あの首領に補足するならば。
裏を纏めてる可能性も確かにある。
だが、更に他の情報網すらだと判る。
それは軍部で情報が錯綜した事にと繋がる。
つまり、裏だけでなく、更に他の状態網もだ。
そして動かせる頭脳や実力があるからこそ。
そうでなければ裏側すらも無理だろう。
ユアナに関しては同意する。
全く他の男すらも首領がだと。
側にと、保護をし続ける事だけでもない。
ここからは俺の追加での予測になる。
ユアナにと、わざと盗賊団や裏側すらも見せてない。
理由として出すならば、ユアナの反応だ。
そもそもユアナは盗賊を具体的に認識してない。
にも関わらず、盗賊団を擁護する言動だった事。
そして一番最悪な事だが。
俺は首領がユアナにと考えてる。
これに関しての補足としてだが。
ユアナは無自覚状態なのは同じだ。
だが、それすらも含めて首領がしている。
ヤラリス侯爵家の内情を予測したからこそ。
保護も含めユアナにと、教えていく流れにと。
その理由。
裏側に居ながらも常にユアナを優先した言動だ。
ユアナに教えた言葉すらも、そうだろう。
そして俺達が厳重にしてた屋敷すらもと。
たった3日で様々な手段で『奪って』行った事だ。
軍部の方に俺を、家にはアランのみ。
時間をと、ユアナが居たからこそ閃光弾の使用。
それだけの頭脳も実力もある者がだ。
安易に他国にとまで調べない。
次はアラン。」
アランも目を閉じたままリアンの言葉を纏める。
思い出すが冷静にと考えながらと言う。
「リアン。
怒りも湧くが充分理解もした…
ならば、追加として出す首領の情報を。
年齢は俺達と同じに見えた。
髪色が珍しい濃い赤みのあるブロンド。
肌は色白であり、瞳の色は濃いヴァイオレット。
顔立ちすらも整っていた。
体格も俺達とも変わらない。
だが、更に予測の追加する。
俺にと言った言葉だが。
『お前ぐらい俺でも問題ない』とだった。
ならば俺が一人では勝てない実力者な可能性だ。
そして、やはり頭脳もだが。
『仲間を見捨てる事』と言っていた事もある。
一緒に居る者達もだが人望を既に得てるだろう。
以上だ。」
リアンも目を閉じたままアランの言葉を纏める。
納得もしながら更に考えてと言う。
「アラン。
俺も充分に理解した。
確かに、かなり珍しい特徴的な印象も受ける。
俺からの新たな情報はないが。
補足するならばだ。
俺とアランの実力は同じでもある。
予測でもあるが二人だと首領は苦戦する。
その理由として最初の時に戻る。
首領がした策は俺とアランを離した事だ。
そこから実力の予測は出来る。
以上だ。」
アランも目を閉じたままリアンの言葉を纏める。
納得もしながら更に考えてと言う。
「ならば次の最善策を俺から出す。
そして順次交互で常に最善をだ。
リアン。
俺は他国へと表の軍を含めた。
ユアナに新たな策を検討したい。」
「アラン。
ならば俺は帝国の軍部を含めて検討する。」
「リアン。
俺からの策は今までと逆にする事を。
そして今までとも異なる手段を。」
「アラン。
逆の内容次第でもある。
俺の出す策でとしてだが。
ユアナが悪人を知る事で変わる策を。
危険度は俺達が言動に注意もすれば問題ない。」
「リアン。
俺達がずっと『続けてた事』の変更内容だ。
ユアナには『判らない事』に対しては既に無理だろう。
首領の言葉で危ういだけになる。
だからこそ逆に『教える事』と。
最初だけで充分だが、先にと俺達が『触れない事』だ。
そしてリアンの出した策に関して全て同意する。
その条件内で新たな『洗脳』をと。」
「アラン。
変更内容に全て同意する。
最初はユアナの身の安全のみ。
知る事で恐怖からの『信頼』へと。
俺達が致命的に失敗した部分をと。
決してしない事をもだ。
ユアナの性格ならば更に『安心』をと。」
「リアン。
全てに同意する。
俺達の致命的になった失敗に関してだ。
それをするならば…
更に俺が父様に許可を得て来よう。
そのまま俺は他国、全てを処理する。」
「アラン。
全てに同意する。
ユアナには信頼と安心を先にする為に。
俺は帝国軍部と皇帝の許可を得て来よう。
そして時間を使うが首領を罠にとだ。
1ヶ月で処理する。」
「リアン。
全てに同意する。
ならば俺は3週間以内にと。
そして1ヶ月後に決行は同時にだ。」
「アラン。
全て判った。
以上だ。」
それから二人共が同時に目を開けた。
互いの目を合わせると先にアランが言う。
「リアン、帝国内での対策は判るな。
俺は他国の処理にと約2週間不在だ。
手配は任せるぞ。」
リアンは頷きながらも、しっかりアランを見る。
「アラン、問題ない。
それに他国の方でだが。
もう一つ調べてくれるな?」
アランも頷きながら、しっかりとリアンを見る。
「リアン、判ってる。
予測する首領の名前…
『ゼス』に関してだな。
だが、下手には出来ない。
優先事項は必ずユアナだ。」
リアンは目を閉じて考える。
そのまま言った。
「俺達の大切なユアナをだ。
盗賊団の首領、ゼス…
ユアナを奪った…
どんな事をしようと、それだけは認めない。」
リアンが目を開けると…
今度はアランが目を閉じた。
それから、そのまま言う。
「あぁ…
俺も全く同じだ。
盗賊団の首領、ゼス…
ユアナにとなど…
それだけは認めない。
決してな。」
アレンが目を開ける。
アランとリアンは目を合わせてから頷いた。
それから二人は実行にと動き出す。
それは普段の自室だと、すぐに判った。
私は身体を起こして時間を見ると…
既に夜中の1時でもあった。
でも…
あれから、どれぐらい時間が?
更にと気付く、服が…
私が普段着にしていた服へと変わってた。
ゼスが用意してくれたのでもない!!
私は徐々に思い出す。
アラン兄様の姿を…
リアン兄様の声だけも聞いたけれど。
それから家出の時も思い出す。
もしかして…
また捕まった!?
すぐに部屋から出ようと動いた。
ドアをと普段通りに開けようと…
でも何も動かなかった。
どうして…
ドアが開かない!?
また、すぐに出窓の方に行った時。
もう私は驚くしか出来なかった。
出窓にと柵が…
これだと、この部屋から出れない!?
今まで、こんな事も…
ドアまで…
どうして…
やっぱり私は判らなかった。
でもゼスの言葉を思い出した。
『知る為にと、学ぶ為にと、自分で動けば良い』と。
私は必死に考える。
判らないなら私が動くと!!
それをと、最初にと…
ゼスが教えてくれたの!!
今の私なら何が…
ドアの方は何も判らない。
だったら柵…
私は動いて柵を良く見る。
そして動かそうとしたけれど。
かなり頑丈で全く動かなかった。
そんな時にドアの方から音が聞こえた。
**************************
部屋にと入って来たのはアラン兄様だった。
優しい笑顔で私にと言ってくる。
「あぁ…
やっと救い出せた。
ずっと心配してたよ。
大切な俺達のユアナ。」
それに私は何も言えず…
後から部屋にリアン兄様も入って来た。
同じ様に優しい笑顔で言ってくる。
「ユアナ…
すまなかった。
俺が側に居たのにだ。
盗賊団にと大切なユアナが…
必死で探したんだよ。
無事で良かった。」
どうにか私は、そこで言った。
「お兄様達が…
でも…
どうして柵が…
それにドアまで…」
アラン兄様が優しく言ってくる。
「ユアナは知らないだろう?
盗賊団は悪人でしかない。
その悪人達はユアナを狙ってる。
ユアナを守る為にしてるだけだ。
悪人達を全て捕らえるまでと。
少しの間で良い。
この安全な自室に居て欲しい…」
リアン兄様も優しく言ってくる。
「ユアナ?
盗賊団は非道なんだよ。
女も子供すらも関係なく拐って売る。
どうにかユアナを無事にと。
救えたのが奇跡的だった…
もう何も心配がない様にと。
それまで不自由にしてしまうが。
俺達で必ず守るから。」
すぐに私は目を閉じて首を横に振って言う。
「そんな事なかったよ!!
皆が優しかったの!!
私にと親切にしてくれたの!!
それに私は…」
急にアラン兄様にと抱き締められた。
そのまま耳元でと優しく言われる。
「ユアナ…
それは間違えてるよ?
どうして皆がユアナにとか。
簡単な理由だ。
それはユアナを商品として…
売るつもりだったからだろう?」
売る…
その言葉で私は思い出す。
確かに最初…
言ってた…
売ると、お金をと。
腕を緩めて腰だけ支える体勢にすると。
アラン兄様は優しい笑顔だった。
すぐにリアン兄様も近付いて私の頬にと。
優しく触れて言ってくる。
「そう…
盗賊団が優しくした理由は簡単だ。
ユアナに傷が付けば…
売る時の値段が下がるからだよ?
その盗賊団が言わなかったか?
例えば…
手を出すなと。
手荒にしたくないと。
似た様な事も言われただろう?」
私は驚く。
「それは…」
最初にゼスが…
逃げる事はと?
そう言われた時に言ってた?
手荒にしたくないと…
でも…
また私は判らなくなる。
ゼスは…
その時に思い出す事もあった。
『誰かに頼ってるだけでは何も成長しない』
そこで私も、また考える。
頼って…
私は、そう…
ずっと、お兄様達にと…
それに判らない事も…
お兄様達は何も…
私は、お兄様達を見て言った。
「ねぇ?
お兄様達に聞きたい事があるの?」
アラン兄様が優しい声でだった。
「ユアナが俺達にと?
言ってごらん。」
私は目を閉じて思い出しながら言う。
「判らない事は覚えれば済むと。
今後の全てをと。
判らない方を選ぶ事は間違えてると。
判らないと思ったら聞けば良いと。
お兄様達は私にと教えてくれるの?」
そこで目を開けた時。
二人共が驚いた顔をしてた。
リアン兄様が先にと優しく言ってくる。
「それは…
その言葉すらもだが。
既にユアナの言葉では、ないだろう?」
アラン兄様も優しく言ってくる。
「そうだな。
ユアナの疑問になら。
それにと答えたいが…
ユアナの言葉ではない質問にと。
俺も、どう答えるのか迷うよ?」
確かに…
これはゼスの言葉。
私の言葉ではない…
でも…
「やっぱり…
判らない事にと。
お兄様達は教えてくれないの?」
私は涙が、すぐに零れた。
すぐにゼスに言われた事も思い出す。
だから目を閉じて大きく言った。
「もう判らない!!
だったら、どうしてなの!!
盗賊が売ると言う私にと…
私は売って良いと言った時すら…
売られた先の事は全く判らないと!!
判らない事は覚えれば済むと言うの!?
誰も聞く相手が居なければと。
知る為にと。
学ぶ為にと。
自分で動けば良いと!!
どうして売る商品にと!?
教えてくれるの!?」
「ユアナ!?
落ち着きなさい!!
ユアナは混乱してるだけだ。」
「ユアナ!!
今は冷静になるんだ。
ユアナを売れば俺達が見つけられる。
だから時間稼ぎにと教えられた言葉だ。」
アラン兄様の言葉も…
リアン兄様の言葉も…
私の答えでもない!!
だから必死に私は暴れた。
でもアラン兄様の力に勝てる筈もなかった。
**************************
私は急にベッドへとアラン兄様に押し倒された。
そこで目を開けた時にだった。
アラン兄様は目を閉じて言った。
「ユアナ…
今は混乱もしてるだろうが。
もう、そんな状態になるのであれば…」
そこでアラン兄様は目を開けると。
少し悲しそうな顔をしながらも言った。
「今は何も考える事はしなくて良い。
前と同じ様に俺達が愛するのは…
ユアナだけだ。」
私は意味にも気付いて、また逃げようとする。
でもリアン兄様も動いてた。
そんなリアン兄様も悲しそうな顔で言った。
「ユアナ…
もう何も気にする事はないんだ。
何も心配すらさせない。」
アラン兄様がキスもしてきた。
すぐに舌を絡めてくるのも判った。
「んんっ!?
んんっ…」
でも…
それでも私は逃げようとした。
唇が離れた時にアラン兄様が言う。
「リアン。
先に…
俺は後で良い。
判るな?」
「あぁ、判った。
今だけはユアナの為にと…
だからこそだ。」
そう言うと二人が、それぞれ動きを変えた。
急にアラン兄様が私の両手をベッドにと。
抑え付けられると私の上から退いた。
でもリアン兄様が私にと抱き締めてきた。
すぐにリアン兄様が激しくキスを…
更にと私の服すらも脱がせながら動き出す。
私の身体にと触れて胸や弱いところにと。
刺激してくるのに…
ビクリと私の身体は勝手に反応した。
それでもと…
私は必死に抵抗した。
どうしてもゼスを思い出す。
『自分で動けば良いんだ』と。
だから私は必死にと抵抗するけれど。
それでもアラン兄様は両手だけでもなく…
僅かに動いた際にと私の背中へと回り込んだ。
更に私の前にはリアン兄様が居る。
どうにかしようとしても…
これだと動けない…
リアン兄様が私の服を全て脱がせながら…
アラン兄様が私の動きを全て抑え付けてくる。
こんな…
ゼスも、皆も、私にと…
それなのに…
もう私は涙が零れた。
リアン兄様が優しく涙を拭いながら言う。
「ユアナの為にと…
俺達はユアナだけを愛してる。
今のユアナは…
悪人の言葉で混乱してるなら…
それすらもだよ?」
そう言ってから激しくキスを…
舌を絡めてくる。
すぐに私は気付いた。
身体にも手が動いて刺激ばかりを…
「んんっ!?
んっ!!
ふぁ…っ。」
アラン兄様が優しく耳元で囁く。
「ユアナだけを俺達は愛してる。
そのユアナの為だけにと…
何も考える必要ないんだ。」
そう言って後ろから…
私を抑えながらも舌を首筋にと這わせる。
「っんん!?
っぁあっ、んっ!!」
更にと体勢すらも変えてくる。
アラン兄様が抑えて胸や身体に刺激を。
リアン兄様がキスで舌を絡ませながらも…
的確にとされて私の身体が勝手に、まただった。
ビクリと反応もしてしまう。
既に刻まれてる様な私の身体が…
全てにと…
刺激をと与えてくるのに反応すら…
私は僅かに思う。
こんなのは…
もう私は涙が勝手に零れるだけだった…
半分ぐらい私が諦めかけた時。
僅かにリアン兄様の唇が離れた。
息を私が、どうにかする中でだった。
それでもと…
せめてと思いながら僅かに言った。
「ゼス…」
**************************
お兄様達が僅かに止まった。
それからアラン兄様がだった。
私の耳元で言ってくる。
「ユアナにと…
さっきの言葉を言った盗賊。
首領の名か?」
私は驚くのもある。
どうにか首だけを振る。
リアン兄様も言ってくる。
「盗賊の首領なら…
悪人として捕らえるだけだよ。
ユアナ?
どうしてだ?」
捕らえると!?
ゼス達をと!?
私は思い出す。
だから何も言わず必死に首だけ振った。
でも、もう涙だけが零れた。
けれど、お兄様達の声も聞こえた。
「今は全てを…
忘れて貰おうか。
リアン?」
「あぁ…
アラン、判った。
ユアナの為にとだ。」
それから、お兄様達が動き出した。
でも全てが急に激しかった。
私の身体にと快楽をと…
更に与えようと…
身体の敏感に弱いところばかりを…
アラン兄様も…
リアン兄様も…
二人が同時にでもあった。
「うあぁっん!?
ふあぁっあぁ!!
兄様…
やぁ…
いやぁあ…!?
んあぁっ…
ふあぁ…ぁっ!!
やぁ、もう…」
また私は快楽にと翻弄される。
嫌でも勝手に身体が感じ取ってしまう。
更に激しくもあった。
リアン兄様にとキスで唇を奪われる。
舌を絡め取られながら更にと…
すぐに指が秘部へとだった。
「んんっ!!
んぁっ!?
ふぁん…」
気付いて私は動こうともする。
でもアラン兄様に全てを抑え付けられる。
「んぁっ!?
ふぁっ!?
んんっんっ!!」
リアン兄様の指が私の中にと入ってきた。
それすらも判ってしまう。
「んんっ!!
ふっぁっ!?」
更にと指が判るのもあるけれど。
同時にとアラン兄様の指すらもだった。
私の乳首をと…
更にアラン兄様の舌が首筋や耳にと…
「んっ!?
ふっ…ぁん!?」
そしてリアン兄様が激しく指で中をと。
掻き混ぜてきた。
「んんんっ!!
ふっぁ…
っ…」
身体がビクリと…
どうしても私は、また快楽に反応してしまう。
でも、せめてと…
私は目を閉じて声を…
「ん…
っ…
ふ…」
唇が離れて、どうにか私も息だけをする。
「ユアナ…
もう充分、濡れてるから良いが。
目を開けて…」
リアン兄様の声が聞こえたけれど。
私は目を開けなかった。
でも…
「ユアナ…
目を開けないなら…
同時に俺もしようか?」
アラン兄様の声が…
その意味に私は気付いたけれど迷う。
「アラン。
ユアナを…」
「あぁ、判ってる。
リアンもな。」
それから兄様達は動きを変えた。
私をと、うつ伏せにとする。
それが判って私が言う前に…
でも、すぐだった。
リアン兄様の肉棒が後ろから私の中にと。
一気に奥まで挿入された。
「んあぁあん!!
ふぁっあぁ!?」
いきなり奥まで入った事で強い刺激がくる。
更にとだった。
アラン兄様の肉棒が私の口にと…
「んぐっ。
んっ。
んん…」
リアン兄様が両手を私の腰にと。
しっかり掴んで…
何度も激しく突き刺す様にと。
更にと動かしてくる。
「んんっ。
ぐっ。
ん…!?」
それが普段以上にと激しくて…
刺激として私にくる。
快楽にと反応はするけれど。
でも、これは…
アラン兄様が優しく言ってくる。
「そう…
上手になってるよ…
前にも教えた通りだ。
ユアナは舌も…」
大きいアラン兄様の肉棒をと。
苦しいけれど私は必死に舌を使う…
「んっ…
っんん…」
二人同時での肉棒は…
快楽もあるけれど私には苦しくもある。
だから、また涙が零れた。
すぐにアラン兄様が動いた。
私の口から肉棒を抜いた。
もう私は必死に呼吸だけをと。
それだけだった…
涙すら止まらない…
「ユアナ…
目を開けるんだ。」
アラン兄様の言葉で…
私が目を開けると…
優しく笑って言ってくる。
「同時だと…
まだ早いだろう?
だから…
目を開けて今は何も考えずだ。
ただ、感じてごらん…」
もう私は首を僅かに振る。
そんな私にと優しくアラン兄様がだった。
優しくキスをされる。
そしてリアン兄様も、すぐに抜いた。
「ふぁあっ!!」
それにすら私はビクリと反応する。
**************************
私は…
でも考えるよりも先にと。
また私を簡単に身体を仰向けにさせると…
それから優しく、お兄様達が、また動きを変えた。
「んぁっ、ふあぁぁん!?」
リアン兄様の肉棒がと、すぐだった。
私の中にと一気に挿入されたのが判る。
更にとアラン兄様が動く。
私の胸や首筋にもと舌を這わせてくる。
「あぁあぁぁっ!?
だ、め…
ふぁあぁあ!!
リアン兄様ぁ…
もう…」
何度もリアン兄様の肉棒がと動いて…
私の身体をと、お兄様達がと…
それぞれ的確にと責めてくる。
リアン兄様も動きを一切、止めない。
もう…
嫌だ…
これ以上…
私がイッてしまう前にと。
リアン兄様が私に優しく言った。
「ユアナ。
それで良い…
ユアナだけを愛してる…
このままで良いんだよ。」
そう言うとリアン兄様は激しく動かした。
「ふぁっあぁっ!!
んぁぁっ!!」
もう私は何も考えられなくなった。
けれど同時に、すぐに感じ取れる。
中にとリアン兄様が出した事もだった。
もう私は息を整える事だけしか出来ない。
私の意思すら関係なく…
身体が勝手にとビクビクとしてしまう。
反応ばかりが残される。
また、すぐにと…
お兄様達が動いた。
リアン兄様の肉棒が一気に抜かれた。
「ぁっんぁ!?」
今度はアラン兄様が何にも言わず。
私の中にと肉棒を挿入してきた。
また…
こんなのは…
「ふあぁ!?
やぁ、まだぁ…
ぁっ、んあぁっ!?
っんあぁあぁ!!」
アラン兄様も私を判ってるからこそ…
すぐに激しく肉棒を動かしてくる。
「んあぁあん!!
だ、めぇ…
やぁ…
あぁあん!!
あっ!?
ふぁあぁあん!!」
「俺もだ…
ユアナだけを愛してる…
このまま感じるんだ。
もっと…」
すぐにリアン兄様が抑えてくる。
アラン兄様が激しく腰を動して中にと…
肉棒がと擦れるのもある。
でも奥にと当たる感覚すらも…
「ふぁあっ!?
アラン、兄様ぁ…
やぁ、もぅ…
あぁぁあっ!!
もう…
うぁあぁっ!?
あぁ、だめぇ…
ふぁあぁあ!!」
「そのままだよ。
ユアナ…
もう何も考える事もない。
俺もリアンも…
ユアナだけを愛してる。」
もう…
「ふぁあぁっ!?
あぁあぁん!!」
私は…
また何も考えられなくなる。
それでも中に出されたのだけは判った。
もう私は、また…
どうにか息をするだけだった…
「俺達の愛してるユアナ。
ユアナの為に…
そのままで良いんだ。
何も考える事もない…」
アラン兄様の声を聞いた。
ゆっくりと肉棒をと抜かれる。
「っぁあっ!?」
私はビクビクと勝手に身体がだった。
反応だけを残した。
「ユアナ。
そのまま寝てなさい。
何も心配すらない。」
もう私は駄目だと…
それに言葉には出来ないならと。
僅かに思うだけだった。
ゼス…
ごめんなさい…
もう私は…
そのまま意識を手放した。
**************************
ふと目を覚ました。
外が少し明るいのが判った。
視線だけで部屋の中を見ても…
お兄様達は居なかった。
だから私は身体を起こした。
時間を見ると朝の7時…
でも、すぐに違いも判る。
それは柵がある事にだった。
私は少し考えるけれど。
真っ先に自室にあるバスルームにと。
いつもと同じ様にと…
お兄様にとの後にと…
念入りにと極力洗ってからと部屋に戻る。
一応、着替えをしてから…
私は昨夜を思い出す。
更にある柵を見た…
もう…
家出の時以上に…
こんなのは…
勝手に涙だけが零れたけれど。
すぐに拭った。
例え怒られなくても…
私は『全てを』諦めた。
もう良い…
全て…
どうでも良い…
僅かに見える柵越しにと私は腰だけをかけた。
そして外を眺めてた。
ドアが開いてアラン兄様が入って来た。
私は少しだけ、それを見たけれど。
何も言わず、また外を眺めた。
「ユアナ?
食事をと持って来たが…
様子も…」
私にと近付いて来たアラン兄様は…
心配そうな顔でもあったけれど。
何も言わず私は首を横に振る。
「ユアナ…
また…
考えてるとも見えないが。
具合が悪いなら…」
それにも首を横に振った。
最後にと思いながらアラン兄様を私は見る。
アラン兄様の心配そうな顔は見たけれど…
ただ言った。
「全て良い…
逃げない。
好きにして良い…
お兄様達の言う通り。
もう私は何も考えない…」
アラン兄様が凄く驚いた顔をした。
すぐに目を閉じた。
それから目を開けると複雑な顔で言ってくる。
「ユアナ…
昨夜の事は謝る。
すまなかった。
だから、しばらくで良いから。
気持ちをとだけ。
落ち着かせて居て欲しい…」
それにも何も言わず私は目を閉じた。
しばらくしてから。
アラン兄様は、また来ると…
部屋から出て行った。
私は運び込まれてた食事も一切、見なかった。
柵越しに見える外だけを眺めてた。
昼頃にリアン兄様も部屋に入って来た。
「ユアナ?
朝食も…
食べなかったのか?
それに、やはり様子すら…」
私はリアン兄様を見たけれど。
何も言わず、また外を眺めた。
私にと近付いてからリアン兄様も言ってくる。
「ユアナ…
怒ってるのだろう?
昨夜は謝る。
すまなかった…」
そこでリアン兄様を見た。
心配そうな顔には判ったけれど。
私は首を横に振る。
何も言わず、また外を眺めた。
「ユアナ…
食事だけは、してくれないか?」
もう私は首を横に振るだけにした。
すぐに外を眺めてリアン兄様を見なかった。
「ユアナ…
時間もある。
俺達も急がないから…
今は休んでいて欲しい。」
それにも私は何も言わなかった。
リアン兄様も同じ。
また来ると言ってから部屋から出ていった。
私は外を眺めたまま何も食べなかった…
夜には二人共が来たけれど。
何を言われても、どんな顔かすらも。
私は何も言わなかった。
もう全て何も考えない。
ただ…
外だけを私は眺めた。
それすらも同じで…
もう全てがだった。
どうでも良いと。
もう私は良いと。
完全に諦めた。
だから私は何も言わず、何も食べず。
外だけを眺めた。
でも唯一、思う事は…
ゼス達は無事に逃げて欲しいと。
もう私の事なら良いからと。
皆の無事だけを思った。
僅かにしか居なかったけれど。
本当にゼスも、皆も…
とても楽しかった…
あんなにも楽しかったのすら…
久しぶりだった。
だから余計に…
もう私は全て考えるのも止めた。
お兄様達も心配するだけで…
私は何も話さず、何も食べずにと。
そのまま私は過ごした…
**************************
一方、アランとリアン。
もう最初の時点でだった。
散乱した部屋で話し合ってた。
アランは焦りながらも言う。
「リアン!!
ユアナが!?
俺達が急ぎ過ぎた!!
俺が聞いた言葉を最後にと!?
あんな言葉を!?
それから何も言わず、更に食事すら!!
このままでは…」
そんなリアンすらも焦りは隠せない。
「アラン、俺も気付いてる!!
だが、先にユアナを…
しばらく俺達から触れずにとだ!!
だが、どうにか…
しなければ!?」
もうアランが首を振る。
「ユアナの口から男の名前が…
だから、どうしても…
抑えられなかった!!
もし、このまま続いたら…
ユアナが!!
それに身体にすら…」
そんなアランすらも見れず。
目を閉じてたリアンもだった。
もう内心焦るだけでもある。
「アラン、それは俺もだ…
だからユアナと、どうしても!!
だが、これは俺達の失敗が大き過ぎる!!
ユアナに!?
どうにか…
他の方法でも時間は使うが…
だが…」
二人共がユアナを考えながらも動く為にと。
そして行動も含めて最優先する事を常に選んでいた。
**************************
自室に戻って3日後の夜。
「ユアナ…
せめて、食事だけでも…
このままでは身体すら…」
朝も、昼も、お兄様達が…
二人共が心配もしてたのは判ったけれど。
でも何も言わず私は首を横に振るだけ…
きっと、もうゼス達ならと信じたのもある。
だから私は同じ。
もう何も考える事すらしなかった。
どうでも良い…
部屋に一人でも…
お兄様の、どちらが居ても…
関係ない。
そう思って私は外を眺めるだけだった…
今は誰も居ないけれど。
そんな夜に部屋のドアが開いたのは判った。
お兄様だろうと思ったのもある。
だからドアすら見ずに外を眺めたままだった。
「ユアナ。」
その声にと、すぐにドアの方を見た。
それでも信じられず…
私は驚きながら見てると…
「ユアナ…
まさか、ずっと…」
「ゼス…?」
ゼスは複雑な顔をしたけれど…
急に首を横に振ってから、すぐ私にと言った。
「今は時間もない。
俺のとこに戻れ。
ユアナ。」
すぐ私は向かおうとしたけれど。
身体に力が入らなかった。
転びそうにもなって…
それすらも簡単に抱き寄せる様にと。
ゼスが私を支えて少し笑って言ってくる。
「こんの仮入団馬鹿が。
もぅ呆れるぞ?」
私も少しだけ笑って言う。
「でも…
もうゼスと…
皆にも…
会えないと。
この部屋すらからも…」
もう私は勝手に涙が零れた。
ゼスが驚きながらも私の涙を拭った。
それから、でも少し笑うと…
「確かに、まぁ…
こんだけ更にとか?
厳重だかんなぁ。
だが今は良いから…
すぐに屋敷から出るぞ?」
そのままゼスは私を簡単に抱き上げた。
すぐに移動する途中でだった。
「ユアナ!?
まさか、どうやって…
それに…
お前が『首領』か!?」
アラン兄様が驚いた顔で剣を持った。
でもゼスは私を少し降ろした。
私の頭をまた撫でてから…
私に背を向けてアラン兄様にと言った。
「俺の予測通りだったが…
マジで、くだらねぇなぁ。
ヤラリス侯爵家の内情だぁ?
確かに?
帝国全てをだった…
だが『他国の規制』までは無理か?
ユアナから僅かに聞いた理由もあった…
それすら調べられたぞ?」
すぐに驚いた顔のまま…
アラン兄様が大きく言った。
「そんな事、どうにでも出来る!!
俺達はユアナさえ居れば良い!!
他の誰だろうが、ユアナだけだ!!」
それにすらゼスは、いつもの口調でだった。
「お前ぐらい俺でも問題ないが…
たった3日。
もうユアナを見れば判るがなぁ。
飲まず食わずの監禁かぁ?
俺には全く理解すら出来ねぇ…
だが、一つ、お前に言ってやんぞ?
俺は、そう。
盗賊団の首領だ。
『仲間を見捨てる事』すらしねぇ…
盗賊団として当たり前。
もうユアナは俺達盗賊団の一員…
俺が手放したりしねぇなぁ。」
「ふざけるな!!
時間を使ってでもユアナの対応ぐらい…
俺達すらもだ!!」
アラン兄様が言うけれど。
ゼスの口調は、いつもと同じ。
でも少し…
普段より低い声でだった。
「だが…
さっきも言っただろう。
馬鹿がぁ!!
俺達は『盗賊団』だとなぁ。
お前とは話す価値すらねぇ…」
その瞬間。
ゼスが何かを床に叩き付けた。
急に閃光の様に眩しくて…
目を私も閉じた時。
私は身体が浮く感覚がしたけれど。
すぐにゼスだとも判った。
そんなゼスは他の窓からアッサリとだった。
準備してた様に屋敷の外に出た。
更に他の皆がだった。
外壁にと簡易的な梯子を出してた。
常に連携しながら移動もして…
私を抱えたまま移動中にゼスが言った。
「帝国だけじゃねぇかんなぁ。
俺が調べた…
だからユアナの理由にも納得済みだ。
だが、相変わらず?
世間知らずの仮入団馬鹿は変わらねぇな!!
俺にと言った目的を忘れんじゃねぇぞ!?」
「私の事すら…
調べたの?
ゼスが…」
驚きながら私は僅かにとしか言えなかった。
でもゼスを見ると不敵にも笑って言った。
「ユアナが言ったんだぞ?
俺が偉い人だとなぁ…
そう、盗賊団では一番だから?
余裕かぁ?
くっ。
あはははは!!
こんの仮入団馬鹿がぁ!!」
もう嬉しくて私は笑って言う。
「はい!!
ゼス、私も頑張ります!!」
今度はゼスが驚いた顔をしたけれど。
すぐに笑って言った。
「そうだ!!
そうやって笑ってりゃ良いぞぉ!!
まだまだ努力不足だな!!」
私は笑いながらも…
本当にゼスは優しいと思えた。
そうして、また私も盗賊団の皆と合流が出来た…
**************************
一方、アランとリアン。
既にアランはリアンにと…
全ての出来事は話していた。
「リアン。
完全に、あの『首領』がだ!!
既に『手放す気』すらないだと!?
そしてユアナの様子…
あんな短期間でと…
俺達も急ぎ過ぎた失敗も大きいが。
3日程度で、また…
あれだけ厳重にとなってるのを!?
予測だが…
ユアナの言った言葉を教えたのもだろう。
これではユアナに影響どころじゃない!!」
リアンも目を閉じたまま言った。
「確かに今回は普段以上だ。
アラン、俺も僅かに出した『名前』にと…
それもあるからと判ってる。
だが、問題を悪化させてしまった自覚もだ。
更に俺が居なかったのもある。」
アランは怒りも勿論あったが。
既に散乱した部屋の中には壊す物すらなかった。
どうにも出来ず、目を閉じても思い出す。
「だが…
これだと最悪どころじゃない!!
俺は、しかも…
あの場ですら…」
アランの口調に察してリアンも言う。
「アラン。
気持ちは判るがな。
だが…
俺の方もだった。
あの時間帯に、いきなり軍部で情報がと。
錯綜した事でとだ。
予測だが…
これも首領だろう!!」
アランは目を開けてリアンを見て言った。
「まさか…
帝国の情報をと!?
その時間までとか!?」
リアンも怒りはある。
それでも目を閉じたままユアナだけはと考える。
だからこそ、かなり強く言った。
「あぁ、確かに俺の予測…
どう考えても変だからな。
確実に最悪状態だろう。
アラン…
本気でだ!!
冷静になれ!!
俺すら我慢してるんだ!!
だが、次は絶対に失敗も出来ない!!」
アランはリアンの意味に気付いた。
そこで再度、冷静にと考える。
「悪い、リアン。
そうだな。
次は失敗すら許されない。
ならば、一度整理だ。
互いの情報と最善を。
自覚してしまう前にユアナをか。
だが、かなり厄介だろう。」
その意味に気付いてリアンも目を開けた。
アランを見て言った。
「アラン。
意味は理解した。
ならば先に情報の整理を。
更にと、そこからの最善をだろう。」
二人は互いの目を合わせてから頷く。
そして二人共が同時に目を閉じた。
アランは目を閉じたまま言う。
「リアン。
俺が判る限りの情報を。
あの首領も確かに盗賊団だと言ったが。
だが、これは最初からでもある。
ただの盗賊団とも思ってなかった筈だ。
あの頭脳を知っていた。
更に俺にと言った言葉もある…
『他国の規制』までと。
つまり、あの首領は他国すらもだろう。
既に情報網すらも纏めてる事になる。
更に『調べた』と言った言葉も、そうだ。
ヤラリス侯爵家の内情までと。
そこまでになれば、俺の結論。
もう既に首領はだ。
裏の組織すら全てにと。
纏めるか、交流すらある程にもなる。
そして、もう一つ。
リアンも気付いてる筈だが。
ユアナの身体を抱けば判る事。
他の男、その痕跡すらなく盗賊団に居るならば…
首領が常にとユアナを保護してる状態にだ。
だからこそ、俺達の失敗すら勿論だが。
大き過ぎる程にユアナへと影響した。
ここからは予測になる。
ユアナに恋愛感情は判らないからこそ。
無自覚状態、それに首領はだ。
ヤラリス侯爵家の内情を予測した。
だから誰からも手を出さずにと。
保護も含めユアナに接し続けている。
首領自身に関して…
ユアナに個別の感情があるかは不明確だ。
次はリアン。」
リアンも目を閉じたままアランの言葉を。
更に考えながらと言う。
「アラン。
俺が判る限りの情報を。
殆どがアランの情報通りでもある。
そして、あの首領に補足するならば。
裏を纏めてる可能性も確かにある。
だが、更に他の情報網すらだと判る。
それは軍部で情報が錯綜した事にと繋がる。
つまり、裏だけでなく、更に他の状態網もだ。
そして動かせる頭脳や実力があるからこそ。
そうでなければ裏側すらも無理だろう。
ユアナに関しては同意する。
全く他の男すらも首領がだと。
側にと、保護をし続ける事だけでもない。
ここからは俺の追加での予測になる。
ユアナにと、わざと盗賊団や裏側すらも見せてない。
理由として出すならば、ユアナの反応だ。
そもそもユアナは盗賊を具体的に認識してない。
にも関わらず、盗賊団を擁護する言動だった事。
そして一番最悪な事だが。
俺は首領がユアナにと考えてる。
これに関しての補足としてだが。
ユアナは無自覚状態なのは同じだ。
だが、それすらも含めて首領がしている。
ヤラリス侯爵家の内情を予測したからこそ。
保護も含めユアナにと、教えていく流れにと。
その理由。
裏側に居ながらも常にユアナを優先した言動だ。
ユアナに教えた言葉すらも、そうだろう。
そして俺達が厳重にしてた屋敷すらもと。
たった3日で様々な手段で『奪って』行った事だ。
軍部の方に俺を、家にはアランのみ。
時間をと、ユアナが居たからこそ閃光弾の使用。
それだけの頭脳も実力もある者がだ。
安易に他国にとまで調べない。
次はアラン。」
アランも目を閉じたままリアンの言葉を纏める。
思い出すが冷静にと考えながらと言う。
「リアン。
怒りも湧くが充分理解もした…
ならば、追加として出す首領の情報を。
年齢は俺達と同じに見えた。
髪色が珍しい濃い赤みのあるブロンド。
肌は色白であり、瞳の色は濃いヴァイオレット。
顔立ちすらも整っていた。
体格も俺達とも変わらない。
だが、更に予測の追加する。
俺にと言った言葉だが。
『お前ぐらい俺でも問題ない』とだった。
ならば俺が一人では勝てない実力者な可能性だ。
そして、やはり頭脳もだが。
『仲間を見捨てる事』と言っていた事もある。
一緒に居る者達もだが人望を既に得てるだろう。
以上だ。」
リアンも目を閉じたままアランの言葉を纏める。
納得もしながら更に考えてと言う。
「アラン。
俺も充分に理解した。
確かに、かなり珍しい特徴的な印象も受ける。
俺からの新たな情報はないが。
補足するならばだ。
俺とアランの実力は同じでもある。
予測でもあるが二人だと首領は苦戦する。
その理由として最初の時に戻る。
首領がした策は俺とアランを離した事だ。
そこから実力の予測は出来る。
以上だ。」
アランも目を閉じたままリアンの言葉を纏める。
納得もしながら更に考えてと言う。
「ならば次の最善策を俺から出す。
そして順次交互で常に最善をだ。
リアン。
俺は他国へと表の軍を含めた。
ユアナに新たな策を検討したい。」
「アラン。
ならば俺は帝国の軍部を含めて検討する。」
「リアン。
俺からの策は今までと逆にする事を。
そして今までとも異なる手段を。」
「アラン。
逆の内容次第でもある。
俺の出す策でとしてだが。
ユアナが悪人を知る事で変わる策を。
危険度は俺達が言動に注意もすれば問題ない。」
「リアン。
俺達がずっと『続けてた事』の変更内容だ。
ユアナには『判らない事』に対しては既に無理だろう。
首領の言葉で危ういだけになる。
だからこそ逆に『教える事』と。
最初だけで充分だが、先にと俺達が『触れない事』だ。
そしてリアンの出した策に関して全て同意する。
その条件内で新たな『洗脳』をと。」
「アラン。
変更内容に全て同意する。
最初はユアナの身の安全のみ。
知る事で恐怖からの『信頼』へと。
俺達が致命的に失敗した部分をと。
決してしない事をもだ。
ユアナの性格ならば更に『安心』をと。」
「リアン。
全てに同意する。
俺達の致命的になった失敗に関してだ。
それをするならば…
更に俺が父様に許可を得て来よう。
そのまま俺は他国、全てを処理する。」
「アラン。
全てに同意する。
ユアナには信頼と安心を先にする為に。
俺は帝国軍部と皇帝の許可を得て来よう。
そして時間を使うが首領を罠にとだ。
1ヶ月で処理する。」
「リアン。
全てに同意する。
ならば俺は3週間以内にと。
そして1ヶ月後に決行は同時にだ。」
「アラン。
全て判った。
以上だ。」
それから二人共が同時に目を開けた。
互いの目を合わせると先にアランが言う。
「リアン、帝国内での対策は判るな。
俺は他国の処理にと約2週間不在だ。
手配は任せるぞ。」
リアンは頷きながらも、しっかりアランを見る。
「アラン、問題ない。
それに他国の方でだが。
もう一つ調べてくれるな?」
アランも頷きながら、しっかりとリアンを見る。
「リアン、判ってる。
予測する首領の名前…
『ゼス』に関してだな。
だが、下手には出来ない。
優先事項は必ずユアナだ。」
リアンは目を閉じて考える。
そのまま言った。
「俺達の大切なユアナをだ。
盗賊団の首領、ゼス…
ユアナを奪った…
どんな事をしようと、それだけは認めない。」
リアンが目を開けると…
今度はアランが目を閉じた。
それから、そのまま言う。
「あぁ…
俺も全く同じだ。
盗賊団の首領、ゼス…
ユアナにとなど…
それだけは認めない。
決してな。」
アレンが目を開ける。
アランとリアンは目を合わせてから頷いた。
それから二人は実行にと動き出す。
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