侯爵令嬢の私は盗賊団に入団する!!-歪んだ愛から本当の愛を求めて-

蒼真 空澄(ソウマ アスミ)

文字の大きさ
34 / 35
ー最終章ー

本当の愛が、目の前にある幸せ。

しおりを挟む
約5年後。

最近の私は少し困惑する。

どうして?

「お母さん!!
出来たよ!!」

「お母さん!!
俺もだ!!」

どうにか私も言う。

「うん。
でも…
良く出来たね?」

レインが嬉しそうに笑って…

「あはははは!!
お父さんの真似をしたんだぁ!!
あ、でも…
お母さんは駄目って!?
言われてるから…
俺がなぁ?」

ラウスも笑いながら…

「あ、馬鹿!!
レイン!?
お母さんに言うなよ!!
お父さんに怒られても?
俺は知らねぇかんなぁ!!」

二人共が持ってる…
皮剥き済みの林檎を見て…

私は首を横に振る。

「私も頑張れば…」

その時。
すぐだった。

「ユアナ?
料理は駄目だぞぉ?
怪我すっかんなぁ。」

ゼスの声でと振り向いて言う。

「ゼス!!
私も頑張れば出来る!!」

ゼスは微妙な顔でと…

「ユアナは駄目。
それと…
レイン?
出来たのは良いが…
ユアナにはと言ったろ?」

「お父さん、ごめんなさい…」

「判れば良いがなぁ。
後、ラウスも良くやった。
充分だぞぉ!!」

また私は振り向いて二人を見ると。
林檎も片付けてた…

まだ4歳なのに…

私より出来る!?

どうしても…
複雑な気分になる。

「ははははははっ!!
もう…
ユアナが…
判り易い…
はははははは!!
めっちゃ…
笑うだけ…
くっ…」

側に居たルドが笑う。

それに…

「ルド!!
私も!!」

「ユアナは駄目なぁ?」

ルドまで言ってきて…
また私は首を横に振る。

どうして!?

そんなルドが笑いながら…

「よっしゃ!!
レイン、ラウス?
もうナイフは大丈夫そうだなぁ!!
今度は技も教えてやんぞぉ?」

二人共が嬉しそうに笑って…
すぐにルドの側へと走り出す。

「あぁ!?
待って、転んだら…」

咄嗟に私は動こうとするけれど。

すぐゼスが抱き寄せた事にも判った。

私がゼスを見ると…
既に目を閉じてた。

そのままで言ってくる。

「ユアナは安静…
今でもだかんなぁ?
俺は前回も考えてかぁ?
準備もしてあっけど…」

目を開けたゼスは微妙な顔で…

「まさか…
ユアナとの子供が双子!!
もう俺はなぁ…
あの時に、どんだけ…
更にだ!!
ユアナがだぞぉ?
あんな状態にまで!?
だから次は…
また双子も考えて!?
今から、もう駄目。
ユアナは安静と栄養のみ!!」

一応、私も意味は判る。

私はルドと一緒に笑ってる二人共を。
見ながら思い出す。

そう…
ゼスとの子供は双子の男児だった。

嬉しそうにルドと一緒に…
笑いながら外へと移動する二人。

レインとラウスを見る。

私とも似てる…
淡い赤みのあるブロンドの髪。

でも…

瞳は濃いヴァイオレット。
色白な肌も…

ゼスにと凄く似た様で…

二人共が凄く頭も良い…
何でも、すぐに覚える。

今では皆ともだった。

遊びと?
あれが?

もう私は驚く事ばかり。
今では皆すら同じ…

まだ二人共、4歳なのに…
一度、見た事は簡単に出来る。

私は出産時。

長時間な事もあって…
しばらく動けなかった。

食事すら無理で…
ゼスも、ルドも、皆すらも…

私にとだった。

それに今も…

でも…

私はゼスに笑って言う。

「ゼス!!
次の子供は女の子が良い!!」

ゼスは嬉しそうに笑うと…
私を抱き寄せたまま…
お腹を優しく触れてくる。

「ユアナ。
まぁ…
一応、気持ちは判るがなぁ。
レインも、ラウスもだ。
二人共が単純にかぁ?
他より覚えが良いだけで…
女の子でも良いが。
その子も同じだから…
ユアナは…
料理しなくて良いかんなぁ。」

私は驚く。

どうして!?

私は少し考えて…
お腹を優しく摩りながら言う。

「私も一緒に…
料理しようね?」

「ユアナ?
今からかよ?」

その時。

「うぉ!?
スゲェな!!
二人共にかぁ!!
こりゃ…
とんでもねぇ…」

ルドの大きな声が聞こえた。

またルドが!?

「ルド!?
また何を!?」

すぐルドが笑いながら…
家の中に入って私の側に来た。

「いんや?
ちっとだけ?
ナイフ投げをかぁ?
二人共が一発で覚えた…」

やっぱり!?

すぐに私はゼスを見ると…
ゼスも微妙な顔で…

「ルド?
今以上だと…」

「俺も判ってんよ!?
だがなぁ…
ゼスすら判ってんだろぉ?
単純にかぁ?
二人共がスゲェだけ!!
あんままだと…
俺もヤベェな!?」

私も思い出す。

レインも、ラウスも…
既に村の外への崖ぐらい簡単。

走るのも早くて…
皆とも楽しそうに…

でも…

皆すら教えれば二人共に驚く。

ゼスに少し聞いたら…
あれすらゼスも子供の頃は…

同じだったと?

もう私は大きく言う。

「今の子供は女の子が良いの!!」

ルドが驚いたけれど…
目を閉じた。

そのままで言ってくる。

「ユアナ?
二人共はなぁ?
ユアナのかぁ?
豆料理も全く問題ない!!
ユアナも早く成長して下さい!!」

私は驚く。

「ルド!!
また私を!!」

ルドは目を開けると微妙な顔で…

「もうなぁ…
あのユアナが双子!?
俺すら全く予想外…
更に?
あの二人共にも?
もうスゲェし?
どんだけだぁ?」

それは…

「あっ!!
ルドさん!?
お母さんを虐めるなぁ!!」

「そうだぁ!!
お母さんになら!?
俺達すら全力だぞ!!」

二人共が…

いつの間にか私をルドの間にと。
両手を広げて言う。

ルドも少し…
驚いた顔をしたけれど。

すぐ笑い出した。

「はははははは!!
虐めてねぇよ…
だが…
こりゃ…
ゼス!!
負けんぞぉ?
はははははははっ!!
もう…
それにも?
笑うが…」

少し二人共が目を合わせた。
同じ様に首を横に振る。

「お父さんは凄いけどなぁ。
勝とうとすら思わないし?
ラウスもだろ?」

レインが言った事にと。
頷きながらラウスも言う。

「そりゃ、当たり前だろ?
レインと同じなぁ。
後、お母さんを守るのもかぁ?」

レインは笑って言う。

「あはははは!!
確かに当たり前だよなぁ!!
ラウスとも話してただろ?
俺達で決めた事だし?」

「あははは!!
そうなぁ?
レインと決めた事だなぁ!!
忘れてねぇよ?」

ラウスも笑って言う。

私は首を傾げる。

決めた事と?

先にゼスが二人共にだった。

「うん?
レイン、ラウス。
二人で決めた事だと?」

ゼスは不思議そうな顔で…
二人共を見てた。

二人もゼスを見て笑いながら…
同時に言うのを聞いた。

「「俺達は新しい命も!!
同じ様に家族を守る事!!」」

私は驚く。

ゼスも少し驚いた顔をしたけれど。
すぐに笑い出した。

「くっ。
あはははははは!!
それを?
二人共が?
当たり前にと…
あははははははっ!!
もう確かに?
スゲェなぁ…
弟でも…
妹でも…
同じで守ると?
既に決めてると…
あはははははっ!!
更にかよ!!
くっ。
だが…
先に言っておくかぁ?」

すぐ二人共がゼスの側に。
素早く移動して…

「お父さんが?
俺達に?」

「お父さん?
先にって何?」

レインも、ラウスも…
同じ仕草で首を傾げてた。

ゼスも嬉しそうに笑いながら…
二人共を見て言う。

「これは二人共にかぁ?
先に言う事も簡単だぞぉ?
守るのも間違ってねぇが。
そんなんなぁ。
先に俺がだ!!
する事は決まってんだろ!!
愛してるユアナも。
大切なレインとラウスも。
更に新たな子供もだ!!
真っ先に俺が!!
家族を守る。
当たり前だって事をなぁ?」

それを聞いて二人共が笑った。
頷きながら言う。

「あはははっ!!
お父さんが言う意味も?
本当に納得する!!」

「確かに納得する!!
あははははは!!
お父さんは凄いからなぁ!!」

ゼスは本当に嬉しそうに笑って言う。

「判ってれば充分だぞぉ!!
俺が言う事も既に理解してるだろ?
『本当の強さは力ではない』と。
『本当の強さは心だ』と。
二人共、それぞれかぁ?
愛する者の為にとだ!!」

二人共が笑いながら言う。

「「勿論!!
だからこそ助け合うんだ!!」」

私でも気付いてた。

その言葉はゼスの…
母の言葉だと。

だから私も笑う。

ゼスも、ルドも、皆も。

今では…
更に子供達も笑う。

私は自分の…
お腹を優しく摩る。

何も判らない私でも…
それだけは判るからこそ…
凄く安心も出来る。

きっと…
この子も笑うでしょう?

**************************

今だと平和な日々でもある。

ゼスも嬉しそうに笑う。

本当に愛した人と。
本当に愛した子をと。

願ってた夢が…
目の前にある事に…

ただ、私は嬉しだけだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました

春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。 名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。 誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。 ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、 あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。 「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」 「……もう限界だ」 私は知らなかった。 宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて―― ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

処理中です...