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図書室 ルーカス
しおりを挟む今日はルーカスと図書室に来ている。こちらの世界での本をいくつか読みたいと私が前に言ったことを覚えてくれていて、一緒に図書室で本を読むことにした。
ルーカスと過ごしていて思うのだが、ルーカスは気遣い上手だ。
始めに何冊か選ぼうとする時は、本を運ぶためにそばに居てくれて、座って読みはじめるとルーカスも本を持って来て、微妙に席を空けて座って読み始めた。
本を読むのに気を遣わなくていい距離というか、ちょうどいい距離感だった。
ルーカスにも敬語はやめてとお願いしてあるけど、まだ慣れないとかで口調はあまり変わってない。
2時間くらい読んで、すこし疲れたなと思っていたら、少し気分転換しませんかと言って、隣の部屋にお茶とケーキが用意してあった。
その後、もう少し読もうかと席に戻ったら「そろそろ冷えるかも……」と言いながらブランケットを膝にかけてくれた。
「ルーカスは妹がいるんだっけ?」
「そうですよ。どうしましたか?」
「いや、なんか気がきくというか……妹さんにとっても良いお兄ちゃんだったんだろうなって」
「妹は……可愛いのですが振り回されました。年が近い兄というのは、いろいろと言いやすかったんでしょう」
「ふふっ。なんか良いね。私にも前の世界で、年の離れた兄がいたけれど、ルーカスみたいに素敵なお兄ちゃんじゃなかったよ」
「ユリアーナみたいな可愛い妹がいたら幸せでしたね。あぁでも、それは困るな」
「困る?」
「私にとって、護るべき人であり、愛する人だから。妹だと結婚出来ないですからね」
「なっ……!」
いきなり言われた言葉に顔が赤くなる。
「ユリアーナ……私は、実を言うとまだ実感が湧かないんです。あなたの夫になれたことに。不器用な私ですが、一生あなたを大切にすることを誓います」
私の手を持って、真剣な瞳で囁いてくれるルーカス。私が顔を赤くして少し困っている様子を見て、優しく微笑んで手を離してから、隣に座ってくれた。
「探していた内容の本は見つかりましたか?」
「うん。薬草や武器の本で探していたものがあったよ。それから香辛料について書かれていた本で気になる国があったから、できたらその国に近いうちに行ってみたいな」
「それは良かったですね。私も本を読むことは好きなので何か手伝えることはありますか?」
「そうしたら、この本のここなんだけど……」
その日はルーカスと図書室で様々な本を探したり、私の世界の知識から、こちらの世界に何が使えそうか一緒に話し合いながら1日過ごした。
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