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本編
28.女神様だよーん。きゃは☆
『てぇ、な感じの妄想小説書いてみた☆ドヤァ』
···········は?(怒)
さっきまで親友だと思っていた千秋に裏切られ、悲しみの中で好き勝手に弄ばれて、これから千秋に誓うまで一生このままなんだろうなと言う絶望を感じたと思えば耳元で変態小説を朗読されるという······なんだ?ここは地獄なのか?
俺は今、自分自身何がどうなってこのダ女神コーネリアに呼ばれたのか分かっていない。
しかし今回は脳内だけでないようだ。意識ごとコーネリアに呼ばれたんだろう。ふわふわと霧がかった真っ白な空間。どこが天井でどこが床なのかも区別がつかないようなそんな空間で俺は横たわってる。
そんな俺の耳元にしゃがみこんで恥ずかしげもなく自分で書いたという妄想小説を読み聞かせるダ女神と思わしき姿。よくもまぁ、そんな···声色似せてまで読めるな。俺だったら死ねる。
お前になんて二度と会いたくなかったわ、コンチクショー···。
『えー、そなこと言わんでくれぉ。君の危機に助けに来てあげた心優しい女神様にそんなこと態度取っていいと思ってるのかにゃぁ?良いとこで呼んじゃってごめんね~☆にまにま』
·······だからにまにましないでくれる?
スイレンとは全然似てないんだな。初めて見るコーネリアの姿は和風美人と言った様子のスイレンとは打って代わり、はっきり言ってかなり地味だった。緑色のパーカー、四角いフレームの黒縁メガネ、髪なんてボサボサだ·······これは地味と言うよりも休日のお父さん感があるぞ···。
『へっへ~☆女神様も暇じゃないのよん。お疲れさんなの』
あー、肩痛いわ。なんて言いながら肩を叩く。
口調から勝手にパリピ女子をイメージしてたが、ババくさい。
『まぁ、君よりずっと長く生きてることは確かよね☆』
クルクルと肩を回してニカリと笑った。
『んで、早速だけどゲームオーバーだから死んでちょ♪』
·················は???
「···もっかい言って」
『もぅ~、現実逃避悪い癖だぞぉ。んじゃもっかいだけねー、早速だけどゲームオーバーだから死んでちょ♡全く仕事増やさないでよねー』
突然の死の宣告。
なんて言われたのか理解出来ない。
俺はガバッと起き上がるとコーネリアに詰め寄る。
いやそもそも何で俺が死ななきゃいけない?
『えー。説明めんどーい』
「おい。勝手に俺を転生させて勝手に迷惑な加護つけて放り出した癖にお前が言えた義理じゃないだろ?千秋についても父さん母さんについても、先輩か兄貴と結婚するとか、こちとら気持ちの整理が一つもついてないんじゃ!!お前には説明責任がある筈だ!!」
コーネリアのパーカーの両肩を思い切り掴んだ。
······あれ?お前······小さくね?
『もぉ。あたしの身長は関係ないじゃーん。これでもちゃんと成人してますぅ。ゲームの課金だって無制限で出来るんだからね!神様の収入ナメんなよ☆えっへん』
···いやそこ威張れるとこじゃないから。
ゲームに金注ぎ込む前に、俺への扶助手厚くしてくれない?
コーネリアの身長は俺の胸辺りで小学生くらいにも見える。と言うか神様らしくないよな。
『そりゃそーよ。神様って言ったって君らより寿命が長くて、ちょこーっと特殊な力を持ってて、君らの世界を管理してるってだけだもん。ま、それがあたしらの仕事なんだけどさ。あっ、てかてかそんな事よりも!』
『あたし、ちゃんと言ったじゃーん』
『このルートは卒業までに逃げ切らないと死ぬよって』
···············いや、初耳なんだが。
『いやいやいやー。そんなこと絶対にゃい☆龍玄先輩と陽星様に襲われた時に教えてあげたじゃーん。ぷぅ、激おこなんだぞっ。ぷんぷん』
·······そんなこと言ってたか···?
あの時の状況は、幻ルートのヤンデレルートだって言っていたのは覚えている。だから攻略対象がみんなヤンデレと言うのは理解していたはずだ。···なら今のこの状況は?俺が死ぬって何?
『だーかーらー。美園律花が主人公のヤンデレルートって言ったじゃん?つまりは攻略対象に主な登場人物の一人の千秋ちゃんだって含まれるんだってば』
「違う。それは千秋があんなことになって理解した。そうじゃなくて、何で俺は死なないといけない?千秋に監禁されただけだろ?もしかしたら兄貴や先輩とかが俺を助けに来てくれるかもしれな──助けに来ないのか?」
『やぁーと分かったか、あざといぞー☆絶望した君はこのあと食事も喉を通らずに徐々に弱っていく。千秋ちゃんが言ってた通りあの場所は特殊な空間でねー、見つけるのに時間がかかるのん。あの燈夜様や龍玄先輩でも無理ゲーなのよねーん』
『で、結局の所は君は衰弱死で死ぬんだよね。あとは過労死?あは、えっちで腹上死とかも分岐としてはあるね☆』
『だから心優しき女神コーネリア様はそんな辛い目に会う前に未来を教えてあげて、心置きなく昇天出来るようにお迎えに来てあげたんだよぉ☆』
『それにあたしはちゃんと前々に教えといたじゃーん?』
このルートは──卒業までに逃げ切らないと最悪ヤンデレな攻略対象たちが君を争って死ぬし、君も死ぬから。
あぁ、時間かぁ。ま、卒業までに逃走ガンバっって感じ?とにかくこのルートは攻略対象みんながヤンデレで逃げないと愛されすぎて最悪死ぬよってことねん☆
『ってな感じで。ほらザァーーーって』
あぁ!思い出したわ。
確かに最後の方になんか言ってたけどザァーーーって聞こえなくなったんだよなぁ。········って自覚アリかよ!!それ教えといたことにならないからな!?
『まぁ、終わったことは仕方ない☆器の小さな男は嫌われるぞぅ?このあと君が死ぬ運命にあるのは事実なんだ。諦めて逝って下さいな···なむなむ』
『あぁ、でも色々と心残りになるかなぁー。せっかくここまで出てきてあげたんだし、めちゃサービスで君が死んだ後のことを見せてあげるねん☆』
そう言うと手のひらを空中に翳すコーネリア。
ぽわぁと占いとかで使う水晶玉サイズの光が数個中に浮かぶ。
それに映像が映されているようだ。
俺は渋々それを一つずつ覗いていくことにした。
···あれは俺の死体か?
その傍らで狂ったように笑い泣き叫ぶ千秋。
あれは俺の葬式だろうか······。
俺の死体に縋りつくようにただただ泣く兄貴、その後ろで棺桶に入れてくれようとしていたのか薔薇の花束を持った先輩がぐしゃりとその花束を潰した。···霧ヶ谷さんも参列してくれている。事件後初めて見た時のような青白い顔···。
···会長。病院のベッドの上らしい。眠ったままだ···あ、日付が五年後の年になってる···もしかしてあのまま昏睡状態なのか···?
他にも幾つか浮かんでいたがそれ以上見る気になれない。
『まぁ、こんな感じで千秋ちゃんは君が死んだ事に気づいて自分の首を自分で刈って自殺、燈夜様も数日後に君を追って自殺し美園の血は絶え、龍玄先輩はグレて厳島家惨殺事件を起こし廃嫡&厳島の血も絶える。陽星様も服毒して自殺未遂、会長は五年後さっきの映像の後で死ぬし········うわぁ中途半端に関わりすぎてお先真っ暗じゃーん』
待て、見せられた映像よりもさらに酷なことになってないか!?
逆に色々心残り多すぎて成仏出来そうに無いんですが??
······死ぬという実感が湧かない。
俺は本当に死ぬのか?
何か他に方法はないのか?
それは未来であって変えられることも出来るんだよな?
『うーん、残念だけど······ごめんね☆』
········心がこもってない気がするのは俺だけか?
『もぅ、そんなに文句言わないでよぉ。あたしだって悪かったなぁって思ったから君を転生させたのにそのせいで主神に怒鳴られるわ、死神に降格するわ、君が律花君として生きてる間は推しゲー取り上げって言うのにぃっ!!
ちゃんと納得して成仏してくんないと、今後君の魂が二百回転生するまで推しゲー取り上げになるんだからぁ!!辛いのは君だけじゃないの!!全くもうっ』
「そんなこた、知らねぇよ!!自己チューとはお前のことを言うんだ。このダ女神がァ!!よぉし、お前の言い分は理解した。こうなったら納得して成仏なんてしてやらない。俺の人生を···俺の未来を返しやがれ、このダ女神!!お前が改心するまで浮遊霊として付きまとってやる!!」
『あの······』
『嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁ!!なんで分かってくれないのよこの分からず屋!!』
「分からず屋?俺が?ハッ、笑わせんな。お前が勝手にしたことに巻き込まれた俺は被害者だ。お前が改心するまで付き合ってやる」
『何でよ!?人間の一生って短いんだぞっ、リアタイで追っかけたいの!あたしの気持ちも理解してよ!』
「あぁ?人の事言う前に自分で行動しろや、ダ女神」
『······えっと』
『君はいつもダ女神ダ女神って言うけどあたしは優秀なんだかんね!君の魂へのミスは溜まりに溜まった録画アニメの消化に三徹してたんだもん!お腹すいて力がでなかったんだもん!仕方ないじゃん!』
素直でよろしい!!が、ミスの理由が身勝手過ぎる!!
アン〇ンマンかっ、せめて鑑賞中も飯を食え!!
優秀な人間は自分の体調管理くらいしっかりしなさい!!
『推し様だけ来ないから大人買いしたグミ消化してたもん!』
「それは食事とは言わない!」
全く···なんなんだコイツは。
本当に女神なのか疑わしいくらいだ。
「······つまり、俺にはもう逃げ道がない。この先はどう足掻いても死ぬ運命だってことなのか?」
『やればできる子YDK☆そゆこと』
『あのですね······』
「今後俺への扶助は?例えば転生とかじゃなく、運気が上がって一生を幸せに暮らせるようになるとか」
『扶助って言葉なんか親近感湧くよね☆そこんとこもほら、さっき言ったようにあたし今死神だからさ、権限が別なんだよねーん。これ以上悪いことしたら一生死神やらないといけなくなるもん』
「つまり俺の死期が近いと知って迎えに来たと?」
『うーん、そな感じ?ついで?みたいな☆死神も楽じゃないのよー、てかご縁の神と掛け持ちだから推し追っかけてる暇ないし···無いわー、本当つらみざわ』
辛いのは俺なんだけどな···。
お前には何を言っても分からないってのは分かったから、悪気があるならもう少し俺の心の準備出来るまでそっとしといてくれない?
『えー、この空間維持すんのめちゃキツいのん。早いとこ成仏してよーん。もぅ、文君のこと信じてたのにぃ、君ならハーレムルートか他のルート開拓して幸せになってくれるって···あーあー』
···あぁ?信じてたって········?
ブチリと俺の脳の血管が切れたような音がした。
俺は大分お前に対して寛容に接してたつもりなんだがなァ?
「···やんのかゴラァ?女神だかなんだか知んねぇが俺の堪忍袋の緒も限界だ。ツラ貸せや、そのノーテンキな頭ん中真っ二つに引き裂いてやろか、あぁ?」
『やーん、文君文君く・ろ・れ・き・し♡ま、その顔で凄まれても子犬の威嚇だけどーw推し様の口調とちょこーっだけ似ててあたしは結構好きだよー。きゃは☆』
『···あぁ、もう!!私の話も聞いて下さいっっっ!!』
······え?
···········は?(怒)
さっきまで親友だと思っていた千秋に裏切られ、悲しみの中で好き勝手に弄ばれて、これから千秋に誓うまで一生このままなんだろうなと言う絶望を感じたと思えば耳元で変態小説を朗読されるという······なんだ?ここは地獄なのか?
俺は今、自分自身何がどうなってこのダ女神コーネリアに呼ばれたのか分かっていない。
しかし今回は脳内だけでないようだ。意識ごとコーネリアに呼ばれたんだろう。ふわふわと霧がかった真っ白な空間。どこが天井でどこが床なのかも区別がつかないようなそんな空間で俺は横たわってる。
そんな俺の耳元にしゃがみこんで恥ずかしげもなく自分で書いたという妄想小説を読み聞かせるダ女神と思わしき姿。よくもまぁ、そんな···声色似せてまで読めるな。俺だったら死ねる。
お前になんて二度と会いたくなかったわ、コンチクショー···。
『えー、そなこと言わんでくれぉ。君の危機に助けに来てあげた心優しい女神様にそんなこと態度取っていいと思ってるのかにゃぁ?良いとこで呼んじゃってごめんね~☆にまにま』
·······だからにまにましないでくれる?
スイレンとは全然似てないんだな。初めて見るコーネリアの姿は和風美人と言った様子のスイレンとは打って代わり、はっきり言ってかなり地味だった。緑色のパーカー、四角いフレームの黒縁メガネ、髪なんてボサボサだ·······これは地味と言うよりも休日のお父さん感があるぞ···。
『へっへ~☆女神様も暇じゃないのよん。お疲れさんなの』
あー、肩痛いわ。なんて言いながら肩を叩く。
口調から勝手にパリピ女子をイメージしてたが、ババくさい。
『まぁ、君よりずっと長く生きてることは確かよね☆』
クルクルと肩を回してニカリと笑った。
『んで、早速だけどゲームオーバーだから死んでちょ♪』
·················は???
「···もっかい言って」
『もぅ~、現実逃避悪い癖だぞぉ。んじゃもっかいだけねー、早速だけどゲームオーバーだから死んでちょ♡全く仕事増やさないでよねー』
突然の死の宣告。
なんて言われたのか理解出来ない。
俺はガバッと起き上がるとコーネリアに詰め寄る。
いやそもそも何で俺が死ななきゃいけない?
『えー。説明めんどーい』
「おい。勝手に俺を転生させて勝手に迷惑な加護つけて放り出した癖にお前が言えた義理じゃないだろ?千秋についても父さん母さんについても、先輩か兄貴と結婚するとか、こちとら気持ちの整理が一つもついてないんじゃ!!お前には説明責任がある筈だ!!」
コーネリアのパーカーの両肩を思い切り掴んだ。
······あれ?お前······小さくね?
『もぉ。あたしの身長は関係ないじゃーん。これでもちゃんと成人してますぅ。ゲームの課金だって無制限で出来るんだからね!神様の収入ナメんなよ☆えっへん』
···いやそこ威張れるとこじゃないから。
ゲームに金注ぎ込む前に、俺への扶助手厚くしてくれない?
コーネリアの身長は俺の胸辺りで小学生くらいにも見える。と言うか神様らしくないよな。
『そりゃそーよ。神様って言ったって君らより寿命が長くて、ちょこーっと特殊な力を持ってて、君らの世界を管理してるってだけだもん。ま、それがあたしらの仕事なんだけどさ。あっ、てかてかそんな事よりも!』
『あたし、ちゃんと言ったじゃーん』
『このルートは卒業までに逃げ切らないと死ぬよって』
···············いや、初耳なんだが。
『いやいやいやー。そんなこと絶対にゃい☆龍玄先輩と陽星様に襲われた時に教えてあげたじゃーん。ぷぅ、激おこなんだぞっ。ぷんぷん』
·······そんなこと言ってたか···?
あの時の状況は、幻ルートのヤンデレルートだって言っていたのは覚えている。だから攻略対象がみんなヤンデレと言うのは理解していたはずだ。···なら今のこの状況は?俺が死ぬって何?
『だーかーらー。美園律花が主人公のヤンデレルートって言ったじゃん?つまりは攻略対象に主な登場人物の一人の千秋ちゃんだって含まれるんだってば』
「違う。それは千秋があんなことになって理解した。そうじゃなくて、何で俺は死なないといけない?千秋に監禁されただけだろ?もしかしたら兄貴や先輩とかが俺を助けに来てくれるかもしれな──助けに来ないのか?」
『やぁーと分かったか、あざといぞー☆絶望した君はこのあと食事も喉を通らずに徐々に弱っていく。千秋ちゃんが言ってた通りあの場所は特殊な空間でねー、見つけるのに時間がかかるのん。あの燈夜様や龍玄先輩でも無理ゲーなのよねーん』
『で、結局の所は君は衰弱死で死ぬんだよね。あとは過労死?あは、えっちで腹上死とかも分岐としてはあるね☆』
『だから心優しき女神コーネリア様はそんな辛い目に会う前に未来を教えてあげて、心置きなく昇天出来るようにお迎えに来てあげたんだよぉ☆』
『それにあたしはちゃんと前々に教えといたじゃーん?』
このルートは──卒業までに逃げ切らないと最悪ヤンデレな攻略対象たちが君を争って死ぬし、君も死ぬから。
あぁ、時間かぁ。ま、卒業までに逃走ガンバっって感じ?とにかくこのルートは攻略対象みんながヤンデレで逃げないと愛されすぎて最悪死ぬよってことねん☆
『ってな感じで。ほらザァーーーって』
あぁ!思い出したわ。
確かに最後の方になんか言ってたけどザァーーーって聞こえなくなったんだよなぁ。········って自覚アリかよ!!それ教えといたことにならないからな!?
『まぁ、終わったことは仕方ない☆器の小さな男は嫌われるぞぅ?このあと君が死ぬ運命にあるのは事実なんだ。諦めて逝って下さいな···なむなむ』
『あぁ、でも色々と心残りになるかなぁー。せっかくここまで出てきてあげたんだし、めちゃサービスで君が死んだ後のことを見せてあげるねん☆』
そう言うと手のひらを空中に翳すコーネリア。
ぽわぁと占いとかで使う水晶玉サイズの光が数個中に浮かぶ。
それに映像が映されているようだ。
俺は渋々それを一つずつ覗いていくことにした。
···あれは俺の死体か?
その傍らで狂ったように笑い泣き叫ぶ千秋。
あれは俺の葬式だろうか······。
俺の死体に縋りつくようにただただ泣く兄貴、その後ろで棺桶に入れてくれようとしていたのか薔薇の花束を持った先輩がぐしゃりとその花束を潰した。···霧ヶ谷さんも参列してくれている。事件後初めて見た時のような青白い顔···。
···会長。病院のベッドの上らしい。眠ったままだ···あ、日付が五年後の年になってる···もしかしてあのまま昏睡状態なのか···?
他にも幾つか浮かんでいたがそれ以上見る気になれない。
『まぁ、こんな感じで千秋ちゃんは君が死んだ事に気づいて自分の首を自分で刈って自殺、燈夜様も数日後に君を追って自殺し美園の血は絶え、龍玄先輩はグレて厳島家惨殺事件を起こし廃嫡&厳島の血も絶える。陽星様も服毒して自殺未遂、会長は五年後さっきの映像の後で死ぬし········うわぁ中途半端に関わりすぎてお先真っ暗じゃーん』
待て、見せられた映像よりもさらに酷なことになってないか!?
逆に色々心残り多すぎて成仏出来そうに無いんですが??
······死ぬという実感が湧かない。
俺は本当に死ぬのか?
何か他に方法はないのか?
それは未来であって変えられることも出来るんだよな?
『うーん、残念だけど······ごめんね☆』
········心がこもってない気がするのは俺だけか?
『もぅ、そんなに文句言わないでよぉ。あたしだって悪かったなぁって思ったから君を転生させたのにそのせいで主神に怒鳴られるわ、死神に降格するわ、君が律花君として生きてる間は推しゲー取り上げって言うのにぃっ!!
ちゃんと納得して成仏してくんないと、今後君の魂が二百回転生するまで推しゲー取り上げになるんだからぁ!!辛いのは君だけじゃないの!!全くもうっ』
「そんなこた、知らねぇよ!!自己チューとはお前のことを言うんだ。このダ女神がァ!!よぉし、お前の言い分は理解した。こうなったら納得して成仏なんてしてやらない。俺の人生を···俺の未来を返しやがれ、このダ女神!!お前が改心するまで浮遊霊として付きまとってやる!!」
『あの······』
『嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁ!!なんで分かってくれないのよこの分からず屋!!』
「分からず屋?俺が?ハッ、笑わせんな。お前が勝手にしたことに巻き込まれた俺は被害者だ。お前が改心するまで付き合ってやる」
『何でよ!?人間の一生って短いんだぞっ、リアタイで追っかけたいの!あたしの気持ちも理解してよ!』
「あぁ?人の事言う前に自分で行動しろや、ダ女神」
『······えっと』
『君はいつもダ女神ダ女神って言うけどあたしは優秀なんだかんね!君の魂へのミスは溜まりに溜まった録画アニメの消化に三徹してたんだもん!お腹すいて力がでなかったんだもん!仕方ないじゃん!』
素直でよろしい!!が、ミスの理由が身勝手過ぎる!!
アン〇ンマンかっ、せめて鑑賞中も飯を食え!!
優秀な人間は自分の体調管理くらいしっかりしなさい!!
『推し様だけ来ないから大人買いしたグミ消化してたもん!』
「それは食事とは言わない!」
全く···なんなんだコイツは。
本当に女神なのか疑わしいくらいだ。
「······つまり、俺にはもう逃げ道がない。この先はどう足掻いても死ぬ運命だってことなのか?」
『やればできる子YDK☆そゆこと』
『あのですね······』
「今後俺への扶助は?例えば転生とかじゃなく、運気が上がって一生を幸せに暮らせるようになるとか」
『扶助って言葉なんか親近感湧くよね☆そこんとこもほら、さっき言ったようにあたし今死神だからさ、権限が別なんだよねーん。これ以上悪いことしたら一生死神やらないといけなくなるもん』
「つまり俺の死期が近いと知って迎えに来たと?」
『うーん、そな感じ?ついで?みたいな☆死神も楽じゃないのよー、てかご縁の神と掛け持ちだから推し追っかけてる暇ないし···無いわー、本当つらみざわ』
辛いのは俺なんだけどな···。
お前には何を言っても分からないってのは分かったから、悪気があるならもう少し俺の心の準備出来るまでそっとしといてくれない?
『えー、この空間維持すんのめちゃキツいのん。早いとこ成仏してよーん。もぅ、文君のこと信じてたのにぃ、君ならハーレムルートか他のルート開拓して幸せになってくれるって···あーあー』
···あぁ?信じてたって········?
ブチリと俺の脳の血管が切れたような音がした。
俺は大分お前に対して寛容に接してたつもりなんだがなァ?
「···やんのかゴラァ?女神だかなんだか知んねぇが俺の堪忍袋の緒も限界だ。ツラ貸せや、そのノーテンキな頭ん中真っ二つに引き裂いてやろか、あぁ?」
『やーん、文君文君く・ろ・れ・き・し♡ま、その顔で凄まれても子犬の威嚇だけどーw推し様の口調とちょこーっだけ似ててあたしは結構好きだよー。きゃは☆』
『···あぁ、もう!!私の話も聞いて下さいっっっ!!』
······え?
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昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
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