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2.最弱の男
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2.最弱の男
俺はこの世界、「リンバイ」のネイティブではない。青い地球に浮く孤島、日本から連れてこられたのである。
日本での暮らしはひどいものだった。俺が連れてこられた時、あちらの世界では高校一年生だった。俺の小学校、中学校には、少し出来の良い自分を妬む人間が多かった。これでスポーツ万能、顔も良く世渡り上手ならもう少し人気者だっただろう。スポーツはできない、顔も特筆するようなところがない。極めつけは内向的なくせに自分が特別だと信じて疑わないこの気前の良い性格だろう。周りは良く思うはずもなく、俺を徹底的に潰そうとしてきた。
はじめは消しゴムを隠されるという今思えばかわいいものだったが、次第にエスカレートし、トイレの個室に入ろうものなら水をかけられ、クラス全員からはガンシカト。ある時には、俺の誕生日に母親がくれたマフラーを取り上げられてさんざんバカにされたされたあげく、ズタズタに割かれたこともあった。
いじめというものがようやく実体を帯びてきた小学校2年生の頃はさすがに堪えた。友達もおらず、親や先生にも相談できない。学校を休みたいと思っても休ませてくれない。正直、死を覚悟していた。小学4年生までは。
だんだん、心の置き場が分かってきたのである。集団リンチにあっている時は、これは俺が成長するための耐え忍ぶ試練なのだと考えたり、靴を隠された時には、靴を新調するチャンスだと捉えて親に新しいスポーツシューズをおねだりしたりした。小学生にして、メンタル・コントロールが上手くなってしまった。
中学生になってもいじめは終わらなかった。小学校のメンバーはそのまま繰り上げられ、そこに別の小学校から少人数であるが俺たちの中学校に入ってきた。俺をいじめていた奴が中学校で新しくできた友達とつるみ、一緒になってせっせと俺をいじめた。
このころには、俺のメンタルの能力値は天井を迎えていた。「普段は俺をいじめるあいつを、妄想の世界でボコボコに!」なんて夢見をするまでもなく、いじめが当たり前になり、精神的な痛みを感じなくなってしまった。もちろん殴られれば痛いが、向こうも警察沙汰を恐れ、目立った外傷をつけるほどは痛めつけてこないのである。
高校生になり、クラスメイトの顔ぶれは大きく変わったが、それでも地元の学校だ。「対『本条 瑞』殲滅部隊」の残党による攻撃は止まなかった。高校生はさすがに大人なのか、クラスをあげてのガンシカトのような大イベントは開催されなくなった。それでも、俺がいじめられているのを知っていて近づいてくるような変態は残念ながら居なかった。
ある日、俺が昼間に頭を殴られたことによる後頭部の鈍痛に耐えながら眠りに就こうとしていると、――いや、あれはもう夢の中だったのか――背が高く、やけに綺麗な女が俺の前に立っていた。俺は眠い頭で「夜這いか?」と考えたが、「しかし夜這いでこんな女神のコスプレなんて凝ったことしないか」と思い直し、女の放つ後光でとっくに冴え切った目をこすりながら訊ねた。
「部屋間違えてますよ」
「いや誰があんたみたいなボンクラ夜這いするのよ」
なんかノリいいなこいつ。というかこちらの思考を読み切っているのか。それしてもキレのあるツッコミだった。俺もツッコミしたい。素直にそう思った。
「だとしたら俺になんの用です?」
「あなたのその力が必要なのです」
「この突拍子もないボケ気質ですか?」
「やっぱ部屋間違えたんかな私」
なんだか不思議と心地よい。残念ながらこいつの前でツッコミにはなれなさそうだが、初対面であるにも関わらず、俺はすでにこの女に対して親近感を覚えていた。
「俺の力って、なんなんですか?」
「あなたのその、比類なき最弱根性が必要なのです」
「言いすぎだろ」
マジで何をしに来たんだ。つかみどころのない女だ。そこが不思議と魅力的だが。
「俺のこの最弱根性使って、何企んでるんですか」
「私とともに、世界を救っていただきたく」
「いや、何の話だよ。ちゃんと説明――」
すると、身体がまばゆく発光し始めた。俺はどうなってしまうのだろう。はじめて女性に手を握られ、どぎまぎしている自分にそんな思考の余地などなかった。
「私はスルズ。『リンバイ』に君臨する女神の一人です。行きましょう、ズイ」
「お前、なんで俺の名前を――」
「私さ、女神のこと『お前』っていう男嫌いなの、手離して異空間に幽閉しようかしら」
「それ多分だけど女神関係ない。おそらく『女子あるある』だから」
はじめての女性の手は柔らかく、少し刺激的だった。
・・・
この世界には、RPGのようなステータスが存在する。「体力」「物理攻撃」、「物理防御」、「魔法攻撃」、「魔法防御」「MP」の6ステータスである。「物理」は剣や斧など、体当たりなどといった攻撃、「魔法」はその名の通り魔法に関わるもの、「MP」は魔法を使う際に必要となるポイントだ。もちろんこのほかにも攻撃をかわしやすい「俊敏さ」や弱点を突きやすさなどに関わる「運」も存在するが、実数値として確認することはかなわない。
この「魔法」だが、正直使っている奴を見たことがない。ジョブシステムが明確に与えられていないこの世界(プリーストや魔導士のような見た目の人も見かけるが、あれは単なるオシャレであり、この前見たプリーストは敵モンスターのケルベロスを杖でぶん殴って倒していた)では、「魔法」習得に途方もない時間を要する。初期回復魔法である「キュア」でさえ、習得するために必要な知識量は、日本でいう司法試験合格レベルと同程度である。だからそんなバカみたいなことしてないで、さっさと筋トレした方が良いというということだ。
しかし、この世界には「魔法学校」がある。生徒数こそ少ないが一定数存在する。それはなぜか。この世界には、「成長率」、つまり生まれつきの才能を数値化した概念があるのだ。魔法学校には、魔法における成長率が高い人間のみが入学できるのである。この魔法学校だが、かくいう俺、ズイも入学した。1か月で自主退学させられたが。
俺は確かに魔法の適正が異常に高かった。入学当時は「神童」と期待されていた。しかし、蓋をあけてみれば、俺が高い適正を見せていたのは「魔法防御力=Mental」であり、「魔法攻撃力=Magic」ではなかったのである。
6つのステータスのうち、4つのステータスには別名がある。「物理攻撃=Attack」、「物理防御=Physical」、「魔法攻撃=Magic」、そして「魔法防御=Mental」である。10年間にもわたる「いじめられ生活」を通して、さんざん鍛えあげられてきた精神力は、この世界ではすべてメンタル――魔法防御力に変えられていたのである。
この魔法防御力がまあ役に立たないのである。前述のとおり、魔法攻撃をする者など滅多にいない。モンスターであれば魔法攻撃をしてくるものも多いが、ほとんどが突進や噛みつきなどの物理攻撃である。魔法を防御しようとすることに全く意味がない。
加えて、魔法防御は装飾品で手軽に高めることができるのである。魔法を使うエネミーの多いエリアを攻略する際は、わざわざステータスをあげるのではなく、リストバンドや首飾りをつけることで事足りる。この世界で「メンタル」は死んでいるのである。
さらに悲惨なことに、魔法防御力の成長率が高いだけならよかったが、俺はそれ以外の元々のステータス、成長率が絶望的に低く、どんなにレベルを上げても、淡い期待を抱く俺をあざ笑うかのように「メンタル」がにょきにょき伸びていくのである。
こういった理由から、俺は一人ではスライムすらろくに倒せないため、城下町に来る中堅のパーティが敵を蹴散らした際に吹っ飛んだザコモンスターを倒すという乞食のようなプレイスタイルで生活資金と経験値を獲得しているのである。
「私とともに、世界を救っていただきたく」
「『私とともに』って、こっち来てから一度もお前に会えてないんだよ」
いつか聞いた女神の言葉を思い出し、最弱の「メンタリスト」は女神がいるかも分からない空を睨みつけるのだった。
2.最弱の男 終
俺はこの世界、「リンバイ」のネイティブではない。青い地球に浮く孤島、日本から連れてこられたのである。
日本での暮らしはひどいものだった。俺が連れてこられた時、あちらの世界では高校一年生だった。俺の小学校、中学校には、少し出来の良い自分を妬む人間が多かった。これでスポーツ万能、顔も良く世渡り上手ならもう少し人気者だっただろう。スポーツはできない、顔も特筆するようなところがない。極めつけは内向的なくせに自分が特別だと信じて疑わないこの気前の良い性格だろう。周りは良く思うはずもなく、俺を徹底的に潰そうとしてきた。
はじめは消しゴムを隠されるという今思えばかわいいものだったが、次第にエスカレートし、トイレの個室に入ろうものなら水をかけられ、クラス全員からはガンシカト。ある時には、俺の誕生日に母親がくれたマフラーを取り上げられてさんざんバカにされたされたあげく、ズタズタに割かれたこともあった。
いじめというものがようやく実体を帯びてきた小学校2年生の頃はさすがに堪えた。友達もおらず、親や先生にも相談できない。学校を休みたいと思っても休ませてくれない。正直、死を覚悟していた。小学4年生までは。
だんだん、心の置き場が分かってきたのである。集団リンチにあっている時は、これは俺が成長するための耐え忍ぶ試練なのだと考えたり、靴を隠された時には、靴を新調するチャンスだと捉えて親に新しいスポーツシューズをおねだりしたりした。小学生にして、メンタル・コントロールが上手くなってしまった。
中学生になってもいじめは終わらなかった。小学校のメンバーはそのまま繰り上げられ、そこに別の小学校から少人数であるが俺たちの中学校に入ってきた。俺をいじめていた奴が中学校で新しくできた友達とつるみ、一緒になってせっせと俺をいじめた。
このころには、俺のメンタルの能力値は天井を迎えていた。「普段は俺をいじめるあいつを、妄想の世界でボコボコに!」なんて夢見をするまでもなく、いじめが当たり前になり、精神的な痛みを感じなくなってしまった。もちろん殴られれば痛いが、向こうも警察沙汰を恐れ、目立った外傷をつけるほどは痛めつけてこないのである。
高校生になり、クラスメイトの顔ぶれは大きく変わったが、それでも地元の学校だ。「対『本条 瑞』殲滅部隊」の残党による攻撃は止まなかった。高校生はさすがに大人なのか、クラスをあげてのガンシカトのような大イベントは開催されなくなった。それでも、俺がいじめられているのを知っていて近づいてくるような変態は残念ながら居なかった。
ある日、俺が昼間に頭を殴られたことによる後頭部の鈍痛に耐えながら眠りに就こうとしていると、――いや、あれはもう夢の中だったのか――背が高く、やけに綺麗な女が俺の前に立っていた。俺は眠い頭で「夜這いか?」と考えたが、「しかし夜這いでこんな女神のコスプレなんて凝ったことしないか」と思い直し、女の放つ後光でとっくに冴え切った目をこすりながら訊ねた。
「部屋間違えてますよ」
「いや誰があんたみたいなボンクラ夜這いするのよ」
なんかノリいいなこいつ。というかこちらの思考を読み切っているのか。それしてもキレのあるツッコミだった。俺もツッコミしたい。素直にそう思った。
「だとしたら俺になんの用です?」
「あなたのその力が必要なのです」
「この突拍子もないボケ気質ですか?」
「やっぱ部屋間違えたんかな私」
なんだか不思議と心地よい。残念ながらこいつの前でツッコミにはなれなさそうだが、初対面であるにも関わらず、俺はすでにこの女に対して親近感を覚えていた。
「俺の力って、なんなんですか?」
「あなたのその、比類なき最弱根性が必要なのです」
「言いすぎだろ」
マジで何をしに来たんだ。つかみどころのない女だ。そこが不思議と魅力的だが。
「俺のこの最弱根性使って、何企んでるんですか」
「私とともに、世界を救っていただきたく」
「いや、何の話だよ。ちゃんと説明――」
すると、身体がまばゆく発光し始めた。俺はどうなってしまうのだろう。はじめて女性に手を握られ、どぎまぎしている自分にそんな思考の余地などなかった。
「私はスルズ。『リンバイ』に君臨する女神の一人です。行きましょう、ズイ」
「お前、なんで俺の名前を――」
「私さ、女神のこと『お前』っていう男嫌いなの、手離して異空間に幽閉しようかしら」
「それ多分だけど女神関係ない。おそらく『女子あるある』だから」
はじめての女性の手は柔らかく、少し刺激的だった。
・・・
この世界には、RPGのようなステータスが存在する。「体力」「物理攻撃」、「物理防御」、「魔法攻撃」、「魔法防御」「MP」の6ステータスである。「物理」は剣や斧など、体当たりなどといった攻撃、「魔法」はその名の通り魔法に関わるもの、「MP」は魔法を使う際に必要となるポイントだ。もちろんこのほかにも攻撃をかわしやすい「俊敏さ」や弱点を突きやすさなどに関わる「運」も存在するが、実数値として確認することはかなわない。
この「魔法」だが、正直使っている奴を見たことがない。ジョブシステムが明確に与えられていないこの世界(プリーストや魔導士のような見た目の人も見かけるが、あれは単なるオシャレであり、この前見たプリーストは敵モンスターのケルベロスを杖でぶん殴って倒していた)では、「魔法」習得に途方もない時間を要する。初期回復魔法である「キュア」でさえ、習得するために必要な知識量は、日本でいう司法試験合格レベルと同程度である。だからそんなバカみたいなことしてないで、さっさと筋トレした方が良いというということだ。
しかし、この世界には「魔法学校」がある。生徒数こそ少ないが一定数存在する。それはなぜか。この世界には、「成長率」、つまり生まれつきの才能を数値化した概念があるのだ。魔法学校には、魔法における成長率が高い人間のみが入学できるのである。この魔法学校だが、かくいう俺、ズイも入学した。1か月で自主退学させられたが。
俺は確かに魔法の適正が異常に高かった。入学当時は「神童」と期待されていた。しかし、蓋をあけてみれば、俺が高い適正を見せていたのは「魔法防御力=Mental」であり、「魔法攻撃力=Magic」ではなかったのである。
6つのステータスのうち、4つのステータスには別名がある。「物理攻撃=Attack」、「物理防御=Physical」、「魔法攻撃=Magic」、そして「魔法防御=Mental」である。10年間にもわたる「いじめられ生活」を通して、さんざん鍛えあげられてきた精神力は、この世界ではすべてメンタル――魔法防御力に変えられていたのである。
この魔法防御力がまあ役に立たないのである。前述のとおり、魔法攻撃をする者など滅多にいない。モンスターであれば魔法攻撃をしてくるものも多いが、ほとんどが突進や噛みつきなどの物理攻撃である。魔法を防御しようとすることに全く意味がない。
加えて、魔法防御は装飾品で手軽に高めることができるのである。魔法を使うエネミーの多いエリアを攻略する際は、わざわざステータスをあげるのではなく、リストバンドや首飾りをつけることで事足りる。この世界で「メンタル」は死んでいるのである。
さらに悲惨なことに、魔法防御力の成長率が高いだけならよかったが、俺はそれ以外の元々のステータス、成長率が絶望的に低く、どんなにレベルを上げても、淡い期待を抱く俺をあざ笑うかのように「メンタル」がにょきにょき伸びていくのである。
こういった理由から、俺は一人ではスライムすらろくに倒せないため、城下町に来る中堅のパーティが敵を蹴散らした際に吹っ飛んだザコモンスターを倒すという乞食のようなプレイスタイルで生活資金と経験値を獲得しているのである。
「私とともに、世界を救っていただきたく」
「『私とともに』って、こっち来てから一度もお前に会えてないんだよ」
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