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第十六章 最終学年
32、辻との時間
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話は春に戻る。
辻との時間を最終学年になってから帰宅の車中でできなくなったので、二人の逢瀬は週末の佐藤邸と言うことになった。
週末に辻がやってきて、2時間程度話をしながら、理系の勉強を教わり、佐藤の父と3人で昼食を取ると言うのがルーティーンになっていた。
初夏になって、旅行のことが決まってから辻にそのことを伝えた。
「先生、私、夏休みに上野さんの別荘で過ごすことにしたんです。」
「へえ、いいねえ。」
「先生はどちらか行かれるんですか?」
「そうだね。行きたいけど、望月がね。」
「望月さんどうかされたんですですか?」
「いやあ、和子ちゃんに御乱心なんだよね。」
「ああ、もうすぐお披露目会って聞きました。」
「でもね、あいつはあいつで置き屋に行ったり、自分の時間も過ごしてて。」
「じゃあ、旅に?」
「でもね、毎日の沐浴は欠かせないって言うんだ。」
「え?お風呂に入れているんですか?」
「そう。代われば変わるもんだね。」
「意外ですね。」
「だから、今回は一人旅でもしてみようかなと。」
「一人旅?」
「うん。まあ、フランスの時はよくしたけどね。」
「先生はどこかに飛んでいってしまいそうで、不安です。」
「僕は、君が別荘地で誰かに狙われないか不安だよ。」
「私、大丈夫ですよ。」
「君は気がついてないけど、君を狙う男はすごく増えてるんだよ。」
「でも。。。」
「うん。わかってる。」
「先生こそ、浮気しないでくださいね。」
「いやあ、僕は櫻くんに御乱心だからね。」
「あ、冗談言って!」
「本当のことさ。」
「でも、先生と一緒にいつか旅に行きたい。」
「そうだね。一緒になったら世界中を行こう。」
「日本でも私いいですよ。」
「安上がりだね。」
「私、埼玉と東京しか知らないから。でも、お父さんが今度、日帰り旅行で横浜に連れて行ってくれるって。」
「なるほど。さすが佐藤支店長だね。横浜は舶来のものが多いから櫻くんはいい体験になるよ。」
「おすすめってあるんですか?」
「洋館の立ち並んでる地域、山下公園あたりはいいね。あとね、僕は中華街が好きなんだ。」
「中華街?」
「支那の人たちがまるでそこ一帯を支那に作り替えてるんだよ。外国に行った気分になるよ。」
「お父さんに行ってみたいって言います。」
「まあ、何度でも行ける距離だから、次回でもいいかもだしね。」
そんな会話をしたあと、佐藤支店長と3人で昼食を食べた。
佐藤の父は辻に旅行プランはサプライズだから秘密といった。
そこがまた憎いねと、辻は思った。
辻との時間を最終学年になってから帰宅の車中でできなくなったので、二人の逢瀬は週末の佐藤邸と言うことになった。
週末に辻がやってきて、2時間程度話をしながら、理系の勉強を教わり、佐藤の父と3人で昼食を取ると言うのがルーティーンになっていた。
初夏になって、旅行のことが決まってから辻にそのことを伝えた。
「先生、私、夏休みに上野さんの別荘で過ごすことにしたんです。」
「へえ、いいねえ。」
「先生はどちらか行かれるんですか?」
「そうだね。行きたいけど、望月がね。」
「望月さんどうかされたんですですか?」
「いやあ、和子ちゃんに御乱心なんだよね。」
「ああ、もうすぐお披露目会って聞きました。」
「でもね、あいつはあいつで置き屋に行ったり、自分の時間も過ごしてて。」
「じゃあ、旅に?」
「でもね、毎日の沐浴は欠かせないって言うんだ。」
「え?お風呂に入れているんですか?」
「そう。代われば変わるもんだね。」
「意外ですね。」
「だから、今回は一人旅でもしてみようかなと。」
「一人旅?」
「うん。まあ、フランスの時はよくしたけどね。」
「先生はどこかに飛んでいってしまいそうで、不安です。」
「僕は、君が別荘地で誰かに狙われないか不安だよ。」
「私、大丈夫ですよ。」
「君は気がついてないけど、君を狙う男はすごく増えてるんだよ。」
「でも。。。」
「うん。わかってる。」
「先生こそ、浮気しないでくださいね。」
「いやあ、僕は櫻くんに御乱心だからね。」
「あ、冗談言って!」
「本当のことさ。」
「でも、先生と一緒にいつか旅に行きたい。」
「そうだね。一緒になったら世界中を行こう。」
「日本でも私いいですよ。」
「安上がりだね。」
「私、埼玉と東京しか知らないから。でも、お父さんが今度、日帰り旅行で横浜に連れて行ってくれるって。」
「なるほど。さすが佐藤支店長だね。横浜は舶来のものが多いから櫻くんはいい体験になるよ。」
「おすすめってあるんですか?」
「洋館の立ち並んでる地域、山下公園あたりはいいね。あとね、僕は中華街が好きなんだ。」
「中華街?」
「支那の人たちがまるでそこ一帯を支那に作り替えてるんだよ。外国に行った気分になるよ。」
「お父さんに行ってみたいって言います。」
「まあ、何度でも行ける距離だから、次回でもいいかもだしね。」
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そこがまた憎いねと、辻は思った。
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