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第十六章 最終学年
57、望月家を目指す
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午前中、予定のない櫻だったが、朝食をとって、望月家に行くことにした。
もしかしたら、不在かもしれない。しかし、話をどうしても聞いてもらいたいし聞きたかった。
「ナカさん」
「あら、お嬢様、お出かけですか?」
「はい。でも、午後はピアノのレッスンがあるので昼頃には戻ります。」
「お忙しいですね。図書館ですか?」
「いえ、望月の家に。」
「あら、家庭教師ですか?」
「違います。赤ちゃんに会いに。」
「そうですね。少しあわないうちにすぐ変わってしまいますもんね。」
ナカは詮索しなかった。
簡単に用意を済ませ、電車に乗って望月家に向かった。
30分程度で望月家についた。
リーン。
呼び鈴を鳴らした時、櫻は少し緊張していた。
「どなたですか?」
出てきたのはトモヨだった。
「あら、櫻さん?」
「はい、今日はアグリ先生は?」
「うん、いるわよ。約束してる?」
「いえ、突然ですみません。」
「ちょっと、原稿書いて書斎にいるから声かけれくるわね。」
リビングへ通された。
姉弟子たちは全員出勤済みで、淳之介は学校のクラブに行っているらしい。
「あら、櫻さん。」
休みというのにきちんとした身なりをしたアグリが現れた。
「先生、突然すみません。」
「いいの。あ、和子は母に今お願いしてきたわ。」
「トモヨさんにもすまないです。」
「いいって。約束しないでくるってことは急ぎでしょ?」
「。。。はい。」
「大丈夫。誰も聞いてないわ。さあ、座って。」
櫻はアグリと向かい合う形でソファへ腰掛けた。
「和子ちゃんが大変なところすみません。」
「いいって。あなたは私の妹同然だし。」
「あの。」
「うん、どうしたの?」
「実は、大杉さんとの仲を辻先生が心配して。」
「あら、櫻さん大杉緑さんといつお知り合いに?」
「父の関係で、お使いに大杉さんのお父さんのところに行って。」
「ああ、辻支店長はそうだったわよね。大杉事務所を通してるのよね。」
「それで、、、、今度は大杉緑さんが父がいない日に我が家に来て。」
「うん。それでお話ししたのね。」
「そうです。」
「それが辻さんに知れた、と。」
「そうです。」
「どうして会うだけでそんな?って思ったでしょ?」
「はい。。」
「私もね、大杉さんには会ったことあるわ。」
「え?」
「私は彼のパートナーの洋服を作った時にお店に来てね。」
「そんなことが。」
「こんなこと言うの変だけど、別の女性も何人か連れてきてる。」
「そうだったんですか。」
「私はそれ自体は悪いこととは認識してないわ。」
「え?」
「でもね、女性みんな嬉しそうだった。」
「嬉しそう?」
「彼は反対に言うと魔術師よ。」
アグリの話は続く。
もしかしたら、不在かもしれない。しかし、話をどうしても聞いてもらいたいし聞きたかった。
「ナカさん」
「あら、お嬢様、お出かけですか?」
「はい。でも、午後はピアノのレッスンがあるので昼頃には戻ります。」
「お忙しいですね。図書館ですか?」
「いえ、望月の家に。」
「あら、家庭教師ですか?」
「違います。赤ちゃんに会いに。」
「そうですね。少しあわないうちにすぐ変わってしまいますもんね。」
ナカは詮索しなかった。
簡単に用意を済ませ、電車に乗って望月家に向かった。
30分程度で望月家についた。
リーン。
呼び鈴を鳴らした時、櫻は少し緊張していた。
「どなたですか?」
出てきたのはトモヨだった。
「あら、櫻さん?」
「はい、今日はアグリ先生は?」
「うん、いるわよ。約束してる?」
「いえ、突然ですみません。」
「ちょっと、原稿書いて書斎にいるから声かけれくるわね。」
リビングへ通された。
姉弟子たちは全員出勤済みで、淳之介は学校のクラブに行っているらしい。
「あら、櫻さん。」
休みというのにきちんとした身なりをしたアグリが現れた。
「先生、突然すみません。」
「いいの。あ、和子は母に今お願いしてきたわ。」
「トモヨさんにもすまないです。」
「いいって。約束しないでくるってことは急ぎでしょ?」
「。。。はい。」
「大丈夫。誰も聞いてないわ。さあ、座って。」
櫻はアグリと向かい合う形でソファへ腰掛けた。
「和子ちゃんが大変なところすみません。」
「いいって。あなたは私の妹同然だし。」
「あの。」
「うん、どうしたの?」
「実は、大杉さんとの仲を辻先生が心配して。」
「あら、櫻さん大杉緑さんといつお知り合いに?」
「父の関係で、お使いに大杉さんのお父さんのところに行って。」
「ああ、辻支店長はそうだったわよね。大杉事務所を通してるのよね。」
「それで、、、、今度は大杉緑さんが父がいない日に我が家に来て。」
「うん。それでお話ししたのね。」
「そうです。」
「それが辻さんに知れた、と。」
「そうです。」
「どうして会うだけでそんな?って思ったでしょ?」
「はい。。」
「私もね、大杉さんには会ったことあるわ。」
「え?」
「私は彼のパートナーの洋服を作った時にお店に来てね。」
「そんなことが。」
「こんなこと言うの変だけど、別の女性も何人か連れてきてる。」
「そうだったんですか。」
「私はそれ自体は悪いこととは認識してないわ。」
「え?」
「でもね、女性みんな嬉しそうだった。」
「嬉しそう?」
「彼は反対に言うと魔術師よ。」
アグリの話は続く。
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