望月アグリと申します

有住葉月

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第3章 夫婦って

7、夜の会話

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望月アグリと申します。
そろそろ、飽きてしまってる方もおられますか?肝心な私の自己紹介もしておりませんでしたね。
私は、麒麟が好きです。そう。まだ見たことはありません。しかし、あの昔の中国のキリンの姿を見ると、心の中から震えるような気がして、本物を見てみたくなるのです。

さて、夕食を終え、互いに風呂に入り、寝床に着きました。
今回はちゃんと別の布団です。

「あの、ヨウスケさん。」
「何?」
「ヨウスケさん、夢はありますか?」
「夢。でっかい夢があるよ。」
「なんですか?」
「僕はね、後世に名を残す人物になりたいんだ。」
「たとえば?」
「政治家でもいい。活動家でもいい。俳優でもいい。100年経っても、色褪せない輝きを持っていたいんだ。」
「この家は出てしまうんですか?」
「どうかなあ。それは未来の僕が決めること。アグリ嬢はあまり考えなくていいよ。」
「その、アグリ嬢ってやめていただけますか?」
「じゃあ、どうしろっていうんだい?」
「あの、アグリ、でいいです。」
「呼び捨ては嫌じゃなかったの?」
「はい。今はもう。」
「女性は移り気だね。」
「そういうのじゃありません。」
「ハハ。明日も学校だろ。もう寝よう。」

そういうと、ヨウスケさんはスースーと寝息を立てて寝てしまいました。
五箇条を立てた私ですが、どうしてもヨウスケさんの手を握りたくて、布団から出してしましました。
そして、手を繋ぎました。

眠っているからかとても暖かく感じます。
その温かみで私も夢の中へ誘われて行きました。

そして、夢の中です。
「なあ、アグリ。」
「あら!お父様」
亡くなった父が出てきました。
「お前はもう、幸せになっているよ。」
「どういうことですか?」
「伴侶を得たということはそれだけでも大変だけど、お前にあった人と一緒になったね。」
「お父さんはヨウスケさんのことどう思ってるんですか?」
「彼はお前の行く末を邪魔しない。お前の行きたいように生きさせてくれる。そういう人だよ。」
「お父様、どういう意味?」
「時期にわかるさ。」

というと、父はスウっと消えて行きました。
そして、私は深い眠りにつきました。

ということで本日はこの辺りで失礼します。お粗末さまでした。
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