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第3章 夫婦って
6、初めての洋食
しおりを挟む望月アグリでございます。私は運動が苦手なのですが、なかなか得意になるって大変ですよね。
お客様に引き締まった体の方がいると、ああ、運動を頑張ってなさってるんだなって思います。
では、昨日の続きのお話をさせていただきます。
女学校から帰ると、部屋の中に、女性物の洋服がかけて、あったのです。
「これはなんだろう?」
「おう、アグリ嬢、これは今夜のきみに。」
「え?どこかお出かけですか?」
「いや、この家の庭だよ。」
庭に出ると、テーブルと椅子が用意されていました。
「外に出してしまっていいんですか?」
「今日は親父も寄せ合いだから大丈夫だろう。」
「何をするんですか?」
「お楽しみ。とりあえず着替えておいて。」
部屋に戻ると洋服に着替えた。初めての洋服だったのです。
(私のサイズにぴったりだわ)
洋服を着て、庭に出ると、テーブルの上に食事が用意されていた。
「え?これは?」
「そう、洋食。オムライスだよ。」
「卵のですか?」
「そう。知ってる?」
「聞いたことだけあります。」
「東京の名店で作り方習ったんだ。食べよう。」
私が椅子に腰掛けやすいように、ヨウスケさんは椅子を引いてくれました。
「これいただいていいんですか?」
「もちろん。」
「ではいただきます。」
口に入れると、卵のフワッとした甘味と、赤色のお米がよく混ざってとても美味しいです。
「この赤色のお米は?」
「これはケチャップというトマトから作ったソースだよ。」
「ねえ、ヨウスケさん。」
「なんだい?」
「まだこの家にいる?」
「ずっと君のそばに。」
それを聞いて、私は安心しました。
こんなことをするから、出てってしまうんじゃないかと心配になったのです。
「どんどん食べて。僕の分もいいから。」
「そんなに大喰らいじゃないです。」
「そうなの?君のこと、僕全然知らないね。」
言われてみれば、私たち、お互いのことを全然知りません。
「君の1番大切なものは?」
「母です。」
「河野の?」
「そうです。」
「親孝行なんだね。」
「ヨウスケさんは?」
「僕は自由だね。」
「自由?」
「君も自由を大切に生きるといいよ。何にも縛られず。」
「、、、はい。」
この時は、舞い上がった気持ちと、いろいろな気持ちが混ざってよくわかりませんでした。
この幸せがこれからも続くような気がして充実した気分になったものです。
ということで、今日はこの辺りで失礼します。
お粗末さまでした。
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