望月アグリと申します

有住葉月

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第3章 夫婦って

5、キムスメジャないってこと!

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望月アグリと申します。
私も若かりし頃は、色々と知らないことも多くて友達から教えてもらうなんてこと多かったものです。

さて、私は気まずい朝を迎えまして、朝食を食べた後に、女学校へ行きました。

「ねえ、アグリ、本当に良かったね。」
「え?」
「昨日、旦那さまが演説して説得したってもう噂よ噂!」

ああ、あの演説が噂になっています。
風紀委員の方とすれ違うと、なんだか避けられています。

ああ、風紀委員の方すみません。私もう生娘ではないのです。
あんなこと言って、自分からそんなことじゃないなんて言えません。

「私も演説見に行ったんだけど、望月さまって本当に格好いいのね。羨ましいわー」

学友がどんどん私の周りを囲みます。

「えっと、あんまりよく知らないっていうか、ほとんど一緒にいたことないですし。」
「でも、部屋で2人っきりになったらお話ししたりするでしょ?」
「ああ、それが、おでかけが好きなようで、あまりいらっしゃらないです、ご主人様は。」
「きゃー、ご主人様!」

皆さんがざわめきます。それもこれも、ヨウスケさんが無駄に格好いいのが悪いのです。
そもそも、女性を連れて帰省するくらいの人ですから。

「ねえ、東京に帰るってことは、大学に行かれるのよね?」
「ああ、そんなこと聞いたような。」
「望月さま、尋常小学校の時、神童って言われてたらしいから、やっぱり帝国大かしら。」
「きゃー」

あらあら、皆さん、キャーキャー言い過ぎですよ。
私はその、今でいうイケメンという人を旦那さまにしてしまったようです。
私は、強く守ってくれる人が元々は良かったのに、昨日の演説で私自身もヨウスケさんに惹かれていたのです。

ちょっと、まんざらでもないですが、ヨウスケさんの悪いところ、もしかしたら、この女学校の生徒にもお手つきしないかってことです。
そんなことがあったら、大問題です。
私は、自分がしたことも棚にあげますが、それでもそれで、私は嫁いだことに関して、ちょっと嬉しくなっていました。
でも、そんな時間も残り少ないことをこの時の私は忘れておりました。

気になるところで申し訳ありません。では今日はこの辺で。お粗末様でした。
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