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第4章 新しい関係
1、私だけの秘密
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望月アグリと申します。ごく平凡な私のごく不自然な話を聞いていただきありがとうございます。
ところで、私が妊娠したことがわかったところまでお話ししましたね。
お父様はすぐにヨウスケさんに電報を打ちました。
私は学校に行くことを禁止されました。
つわりは治ることはなく、私は不自由な生活を強いられました。
(だって女学校に行けるからお嫁に来たのに)
つわりが人よりも酷いということで、またお医者様が家に来ました。
「うーん、妊娠中毒症だね。」
「それってどういうことなんですか?」
「栄養が取れてないから、流産しやすいんだよ。だから、無駄に動いてはいけない。」
そう、私は横になることしか許されなくなりました。
食事も部屋に運ばれるという生活。
お母様に読書をしたいと言いましたが、寝てなさいと怒られました。
私は母になる覚悟を全く持たないままその3ヶ月目を過ごしたのでございます。
お父様が電報を打って10日経っても、ヨウスケさんからのお便り、電話、お知らせは何も来ませんでした。
また、家に帰らずに他の家に入り浸っているのかもしれません。
寂しい毎日でしたが、実家と違って女中さんや家族が多いこの望月家では賑やかでした。
毎日、お母様とお父様が交互にやってきて、様子を聞くのも最初はちょっと嫌でしたが、そのうち、何時になったら来るのかなっと思うようになりました。
そんな毎日の中で、私の嬉しかったことは、河野の母が来たことでした。
「アグリ、来たんよ。」
「お母様!」
「ああ、無理して。起きあがらんでええよ。どう、調子は?」
「私は大丈夫です。でも、皆様えらい心配なさって。」
「子供が流れるのはごく簡単な、うーんちょっとしたことで起きてしまうんよ。」
「そうなんですか?」
「実はね、アグリとマスオの間に子供ができたことがあったのよ。」
「初めてお聞きします。」
「そう。その赤ん坊が流れてしまったのはちょうど、今、アグリくらいのときね。3ヶ月か4ヶ月と言われたわ。」
「え?そんな出来事が。。。」
「あなたのお姉さんたちも私が妊娠したことは知らないわ。だから、甘く見ちゃならんのよ。」
私は、そんな事実があることが初めて聞いたことだったので、驚きました。
「お母様、私安静にします。」
「うん、そうしたらええんよ。」
お母様はそういうと、帰っていきました。
私はつまらなかったけれど、このお腹にいる赤ん坊を大切に守りたいという気持ちが増していくのを感じました。
お母様の唯一の秘密を聞いたことが、私の母の気持ちを持たせるきっかけになったのです。
その夜、寝静まった時間に窓をコンコンとされました。
何かの動物かしら、と思い、窓に近づきました。
窓のカーテンを開けると、そこにいたのはヨウスケさんでした。
ということで、今日のお話はこの辺りで失礼します。お粗末様でした。
ところで、私が妊娠したことがわかったところまでお話ししましたね。
お父様はすぐにヨウスケさんに電報を打ちました。
私は学校に行くことを禁止されました。
つわりは治ることはなく、私は不自由な生活を強いられました。
(だって女学校に行けるからお嫁に来たのに)
つわりが人よりも酷いということで、またお医者様が家に来ました。
「うーん、妊娠中毒症だね。」
「それってどういうことなんですか?」
「栄養が取れてないから、流産しやすいんだよ。だから、無駄に動いてはいけない。」
そう、私は横になることしか許されなくなりました。
食事も部屋に運ばれるという生活。
お母様に読書をしたいと言いましたが、寝てなさいと怒られました。
私は母になる覚悟を全く持たないままその3ヶ月目を過ごしたのでございます。
お父様が電報を打って10日経っても、ヨウスケさんからのお便り、電話、お知らせは何も来ませんでした。
また、家に帰らずに他の家に入り浸っているのかもしれません。
寂しい毎日でしたが、実家と違って女中さんや家族が多いこの望月家では賑やかでした。
毎日、お母様とお父様が交互にやってきて、様子を聞くのも最初はちょっと嫌でしたが、そのうち、何時になったら来るのかなっと思うようになりました。
そんな毎日の中で、私の嬉しかったことは、河野の母が来たことでした。
「アグリ、来たんよ。」
「お母様!」
「ああ、無理して。起きあがらんでええよ。どう、調子は?」
「私は大丈夫です。でも、皆様えらい心配なさって。」
「子供が流れるのはごく簡単な、うーんちょっとしたことで起きてしまうんよ。」
「そうなんですか?」
「実はね、アグリとマスオの間に子供ができたことがあったのよ。」
「初めてお聞きします。」
「そう。その赤ん坊が流れてしまったのはちょうど、今、アグリくらいのときね。3ヶ月か4ヶ月と言われたわ。」
「え?そんな出来事が。。。」
「あなたのお姉さんたちも私が妊娠したことは知らないわ。だから、甘く見ちゃならんのよ。」
私は、そんな事実があることが初めて聞いたことだったので、驚きました。
「お母様、私安静にします。」
「うん、そうしたらええんよ。」
お母様はそういうと、帰っていきました。
私はつまらなかったけれど、このお腹にいる赤ん坊を大切に守りたいという気持ちが増していくのを感じました。
お母様の唯一の秘密を聞いたことが、私の母の気持ちを持たせるきっかけになったのです。
その夜、寝静まった時間に窓をコンコンとされました。
何かの動物かしら、と思い、窓に近づきました。
窓のカーテンを開けると、そこにいたのはヨウスケさんでした。
ということで、今日のお話はこの辺りで失礼します。お粗末様でした。
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