望月アグリと申します

有住葉月

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第4章 新しい関係

13、神社へのお参り

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望月アグリと申します。皆様暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

お父様とお母様と一緒に安産祈願に行った話をしましょうか。

戌の日というお参りはご存じですか?
私は長い間、なかなか安定期に入らなかったので、5ヶ月目の戌の日に安産祈願ができませんでした。

私は特に信心深い方でもなかったので、戌の日はないのかと思ってました。

「アグリ、もう体は大丈夫か?」
「はい。今はもうすっかり。」
「なら、今日、トモヨと3人で戌の日に行くぞ。」
「え?もう私8ヶ月ですけど。」
「神様にお祈りするのにダメな日はないじゃろ。」

お父様は半ば強引に戌の日を決行しました。

実は、お父様とお母様、喧嘩していたのです。
車に乗る時も、お母様が私と後部座席に乗って、お父様は番頭さんと前に乗りました。

「お母様、すみません。」
「ええんよ、アグリも突然ですまないでな。この人が強引で。」

「何!強引じゃないじゃろ。俺はちゃんとアグリに聞いたんじゃ。」
「聞いたって、行くのの確認じゃないでしょ。」

お父様とお母様の険悪な雰囲気に押されてしまいました。

「お母様、私楽しみですよ。」
「何が?」
「神社に行くの」
「そんな、神社に行くって言ったって何が楽しいんじゃ?」
「久しぶりの神社ですし。」
「神様が降りてきて、いい子くれるのかしらね。」

ああ、お母様怒ってらっしゃいます。
「お母様、私嬉しいです。」
「え?さっきも楽しみとか嬉しいとか。」
「お父様とお母様と3人でお出かけするの初めてだから。」
「そうじゃったっけ?」
「はい。実家の父は5歳で亡くなってますし、お母様とお父様と一緒というタイミングのお出かけが初めてで。」

それを聞いたお母様はちょっと気持ちが治ったようでした。

「なあ、アグリ、神社が終わったら、天ぷらの美味しいお店に行きましょ。」
「天ぷら、いいですね。」
「あの人が、好きでな。」

お父様と番頭さんはお祓いのお手続きをしてくださいました。

お祓いをしてもらい、お札をもらいました。

「なあ、あなた。アグリが天ぷらがええんじゃって。」
「アグリも天ぷら好きか?」
「はい、大好きです。」
「それはええの。お腹の子も好きになるに違いない。」

お父様もちょっと気分が良くなったようでした。

お二人と天ぷら屋さんに入りました。
老舗で、奥のお座敷に入りました。
「いつも、お世話になってます、望月です。うちの嫁が、妊娠しておって、ちょっと多めに座布団お願いできますか?」
「はい、もちろん、望月さまですから。」

お母様は私のことを気にかけて、お部屋も用意してくださいました。

そんな幸せな天ぷらの昼食は口の中がエビで一杯になる程もぐもぐ食べました。
美味しくて、私の好物になってしまいました。
(実は、それまではほとんど食べたことなかったのです。)

ということ今日はこの辺りで失礼します。お粗末さまでした。
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