38 / 70
第5章 生まれる!
3、いよいよ
しおりを挟む
望月アグリと申します。私の出産前後についてお話ししてましたね。
さて、翌日、ますます腰が痛すぎる私は食事も喉を通らず、身悶えていました。
「帰ったよー」
玄関の方から声が聞こえました。
ワーワーと声が上がります。
でも私は動けないのでなんとなくの声を聞いて探りました。
「ヨウスケ坊ちゃん、今アグリ様が、」
「そうそう、あぐりお嬢様が。」
「こんなタイミングよく帰るなんてさすが望月組じゃ。」
女中の方や組の方々が騒いでいるのが聞こえました。
どうやらヨウスケさんが来たようですね。
「アグリ、はいるよ。」
「ヨウスケさんですか?」
「うん、友達も連れてきた。」
ヨウスケさんと、みめ麗しい、男性の方が入ってきました。
「あの、そちらは」
「あ、僕の受験友達でね、辻くん、」
「初めまして、辻潤之助です。」
「は、初め、まして。アグリです。」
「なんだかとっても痛そうだね。」
「痛いってもんじゃ、ないで、す。」
「ありゃリャ。こりゃ出産のタイミングはいいね。」
何を言っているんですか!ヨウスケさん!
「辻くん、アグリも苦しそうだから、家の中を散策して見よう。」
「いいのかい?」
「アグリだって、カードゲームもできないだろ?」
「できません!」
なんて事いう方でしょ。
ということで、お二人は広い望月家を散策にでました。
昨日の勇蔵さんとは打って変わって私の旦那様ときたら!
私は呆れるというか、それよりも怒りに変わっていきました。
お二人が戻ってきました。
「入るよー」
じっと睨みつけました。
「あれ?アグリ、怒ってるの?」
「怒るも何も、私は本当に痛くて。」
「子供が生まれたら終わるよ。」
「知ってます!」
喧嘩する?私たちを気にしたのか、辻さんが声をかけてくれました。
「腰が痛いんでしょう?」
「はい。」
「じゃあ、僕がさすりましょう。」
横になっていた私の腰のあたりを辻さんが柔らかくさすってくれました。
なんとなく少し痛みが和らぎました。
「おい、望月くん、君も交代でさするんだよ。」
「え?なんで?」
「君の赤ん坊じゃないか。」
「はーい。」
ヨウスケさんたら、こういう時も、、、。きてくれたのは嬉しいですが。
「おい!エイスケ!」
お父様がきました。
「ああ、お父様、帰ってきましたよ。」
「もう、東京には」
「その話は後で。赤ん坊が先でしょ。」
ぷんぷんしてお父様は出て行ってしまいました。
「ヨウスケさん、あんな。」
「いいんだよ。僕もアグリも子供も自由だしね。」
そうして、私の陣痛の戦いに2人は参戦してくれたのであります。
今日はこの辺りで失礼します。お粗末様でした。
さて、翌日、ますます腰が痛すぎる私は食事も喉を通らず、身悶えていました。
「帰ったよー」
玄関の方から声が聞こえました。
ワーワーと声が上がります。
でも私は動けないのでなんとなくの声を聞いて探りました。
「ヨウスケ坊ちゃん、今アグリ様が、」
「そうそう、あぐりお嬢様が。」
「こんなタイミングよく帰るなんてさすが望月組じゃ。」
女中の方や組の方々が騒いでいるのが聞こえました。
どうやらヨウスケさんが来たようですね。
「アグリ、はいるよ。」
「ヨウスケさんですか?」
「うん、友達も連れてきた。」
ヨウスケさんと、みめ麗しい、男性の方が入ってきました。
「あの、そちらは」
「あ、僕の受験友達でね、辻くん、」
「初めまして、辻潤之助です。」
「は、初め、まして。アグリです。」
「なんだかとっても痛そうだね。」
「痛いってもんじゃ、ないで、す。」
「ありゃリャ。こりゃ出産のタイミングはいいね。」
何を言っているんですか!ヨウスケさん!
「辻くん、アグリも苦しそうだから、家の中を散策して見よう。」
「いいのかい?」
「アグリだって、カードゲームもできないだろ?」
「できません!」
なんて事いう方でしょ。
ということで、お二人は広い望月家を散策にでました。
昨日の勇蔵さんとは打って変わって私の旦那様ときたら!
私は呆れるというか、それよりも怒りに変わっていきました。
お二人が戻ってきました。
「入るよー」
じっと睨みつけました。
「あれ?アグリ、怒ってるの?」
「怒るも何も、私は本当に痛くて。」
「子供が生まれたら終わるよ。」
「知ってます!」
喧嘩する?私たちを気にしたのか、辻さんが声をかけてくれました。
「腰が痛いんでしょう?」
「はい。」
「じゃあ、僕がさすりましょう。」
横になっていた私の腰のあたりを辻さんが柔らかくさすってくれました。
なんとなく少し痛みが和らぎました。
「おい、望月くん、君も交代でさするんだよ。」
「え?なんで?」
「君の赤ん坊じゃないか。」
「はーい。」
ヨウスケさんたら、こういう時も、、、。きてくれたのは嬉しいですが。
「おい!エイスケ!」
お父様がきました。
「ああ、お父様、帰ってきましたよ。」
「もう、東京には」
「その話は後で。赤ん坊が先でしょ。」
ぷんぷんしてお父様は出て行ってしまいました。
「ヨウスケさん、あんな。」
「いいんだよ。僕もアグリも子供も自由だしね。」
そうして、私の陣痛の戦いに2人は参戦してくれたのであります。
今日はこの辺りで失礼します。お粗末様でした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
元恋人が届けた、断りたい縁談
待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。
手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。
「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」
そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる