望月アグリと申します

有住葉月

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第7章 新生活

10、お母さんが来ました

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望月アグリと申します。
母の手紙にびっくり仰天の状態です。

手紙が届いた翌々日、母がやってきました。

「アグリ、おらんの?」
「はい!」

お掃除をしていた時間にお母様がやってきました。

なんと女中さんに風呂敷二つ持たせて、お母さんは(これからはお母さんと言いますね。)淳を抱っこしてました。

「お母さん、お荷物それだけですか?」
「足らなくなったら買えばええじゃろ。」
「それにしても、あと女中さんは?」
「ああ、ここでええんじゃ。帰ってええよ。」

なんと、女中さんを群馬に帰してしまいました。

にしても、なんと可愛いことでしょう。
淳。。。会いたかった。

「可愛いじゃろ?」
「はい。会いたくて。」
「淳はアグリに会いたかったんじゃろ?」
お母さんが囁きます。

ニコニコしてキャキャしてる淳が愛おしいこと。

「お母さん、とりあえず居間へ」
「ああ、そうしたいわ。」
「長旅、大変でしたでしょう?」
「そんなんじゃないわ。群馬から離れられたからよかったわ。」
「でも、そんな軽装で。」
「一つが私の荷物で、もう一つは淳之介のじゃ。」
「え!一泊二日じゃないんですよ。」
「まあ、ええわ。どうにかなるじゃろ。」

お母さん、しばらくはいそうです。
淳に会えたのは嬉しいけど、お父様も心配です。

「あの」
「どうした、アグリ」
「私、群馬も心配で。」
「いいんじゃよ。あの人の好きにしたらええよ。」

ここで言うか迷いましたが、私はお母さんに打ち分けることにしてみました。

「お母さん。」
「ん?どうした?」
「私、実は修行に出たいんです。」
「え!!」

「やっぱりびっくりされますよね?」
「そりゃ、びっくりするわ。」
「あの、それが言いにくいんですが、住み込みで。」
「え!淳はどうするんじゃ?」
「あの、週末は帰っていいそうなんで、平日お母さんになんて、話が良すぎますよね。」


お母さんはしばらく考え込んでいました。
「その修行はどのくらいなんじゃ?」
「2から3年だそうです。」
「長いなあ。」
「そうなんです。」
「もう、決まったことなん?」
「いえ、まだ申し込みもしてません。」
「はは、木が早いんじゃの。もし、その先生も認めてくれたら、私も考えてええよ。」
「ええ!いいんですか?」
「まあそう言う流れになったらな。」

と言うことで、お母さんは反対せずに静観してくれることになりました。
これからは山岡先生にお願いに行くことになります。

そのお話はまた今度。今日は失礼しました。お粗末さまでした。
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