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2話 悩みの解決法ってそんなのでいいの?

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「なるほど。そのようなことで。苦しんでおられたのですね」

 ロバートさんは私の悩みを聞いてくれると優しく私の手を握る。

「それでしたら、私が代わりにあなたを攫いましょう」
「えっ!?」

 驚いた。
だって攫うって……えっ? どういうことなの? そんなので解決になるの? 意味が分からないんだけど?

「どういうことですか? 攫うってそんな?」
「別に誘拐をするわけではありません。ですが貴方はとても苦しんでらっしゃる。そして正直に言って私は貴方のことが好きなのです。だからそのような男とあなたが結婚するぐらいなら私が攫いましょうといっているのです。一緒に逃げましょう」
「でもそんなこと言っても……それにそんなことしたら貴方が……」
「私のことお嫌いですか? 私は貴方を愛していますよ」
「それはっ!」

 正直に言って急展開に頭が付いていかない。
でも直感はこの人が運命の人なんだ!
そう私の心は告げている。
だから私の答えは……

「お願いします。私を攫って!」
「はい。お任せください」

 私が答えを返した時のロバートさんの笑顔は優しかった。
この人なら大丈夫。
不思議とそんな安心感がある。
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