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1章
26話
しおりを挟む「ルナ!...ルナ!」
「どうしたんだアナ?」
「どうしてもルナに聞きたいことがあるの」
「何だ?」
「人間と精霊の間で何か事件を起こしたことはない?」
「事件か...あっそれなら一つだけ心当たりがある。実は言ってなかったことがあるんだが、俺は二代目の大精霊なんだ。大精霊ってのは普通不老不死で死ぬことなんてできない。だけど一つだけ死ぬ方法があるんだ、それは自分が心の底から死にたいと、この人生を終わらせたいと願うこと。初代の大精霊はその人間とのいざこざで死んだと聞いたことがある。俺はその大精霊が死んだと同時に生まれたみたいなもんだから会ったことはないがな」
「大精霊が死にたいと思うような何かが起こったってこと?」
「あぁその通りだ。聞いた話によると初代の大精霊は女で名前はティアーナ。みんなからはティアと呼ばれていて、精霊からも愛されていた。そんなティアにも愛し子ができたんだ。そいつの名前はローラッド・シュリウス、ティアはローラッドのことを本当に愛していた。今の俺がアナを愛しているようにな。大精霊って言うのは基本的に愛し子に隠し事はしない、だけども他言してはいけないことも多い。それは愛し子と大精霊の中の秘密として守られていく。闇魔法もそのうちの一つ。俺はアナに闇魔法について教えたが、それは他言無用だって言っただろ?闇魔法に分類される魔法はどれも世に出回り悪用されると国をも滅ぼしかねない大きな魔法なんだ。ティアも例外ではなかった、ローラッドにはどんなことも教えた。だけどローラッドはティアとの約束を破り、闇魔法を教えてしまったんだ。そしてその魔法を使って世界を支配しようとした。その魔法の名前は洗脳」
「洗脳...?」
「洗脳とは相手の思考を操り、使い方によっては相手を自分の意のままに操ることができる恐ろしい魔法だ。ティアは悲しんだ、しかしそれと同時に激怒したそしてローラッドに呪いをかけたんだ子孫にまで続く永遠の呪いを。」
「その呪いの内容は分かるの?」
「いや、呪いの内容はかけた本人とかけられたものにしかわからない。しかも精霊呪いを解く方法も分かってない。精霊が呪いを人間にかけるなんて後にも先にもそれきりだったからな」
「じゃ呪いの詳細まではわからないってことね」
「残念ながらそういうことだ。呪いをかけたあとティアは悲しみに暮れ、そして人間の世界に闇魔法を出回らせてしまったことを悔やんだ。それで精神的に病み自ら死を望んだんだ。闇魔法が書かれた書物を消滅させることを条件にして。そうして初代の大精霊は死んだ。だが書物には残っていなくても人々の記憶には残り続ける、だから今も洗脳魔法を知ってるやつがいないとは限らない。」
「ローラッド・シュリウスね...」
「この話が何か役に立つのか?」
「えぇ、ありがとうルナ!もう時期帰れると思うわ」
「ほんとか⁉︎待ってるからな!」
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