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1章
31話
しおりを挟むやばい、アナが完全に洗脳に飲み込まれようとしている。このままじゃ俺の愛し子が死んでしまう...それでいいのか?初めて愛した人間を、こんな俺を愛した人間を俺は死なせてもいいのか?ダメだ、アナの気をこっちに戻さないと...
「アナ!自分の気をしっかりもて!闇に飲み込まれるな‼︎洗脳はそこまで万能じゃない、お前は今までちゃんとお前の意思で動いてきた!もし全てあいつの思い通りなら、アナは隣国で死んでいた...そうじゃないのか⁉︎」
「チガウ...ワタシハドコニモイナイ!ワタシハ...ワタシハ!ドコニイルノ...?」
「ここにいる、ちゃんとここにいるから...こっちに戻ってきてくれ、頼むアナ」
俺は人型に戻りアナを抱きしめた
「俺がこうやってお前を抱きしめているのも、あいつの意思でお前が動いてこなかった証拠だろ?俺はあんなやつ嫌いだ、だけど現実で俺はお前のことは愛してる。なぁ俺を1人にするな...頼むから戻ってこい」
「タスケテ...ルナ...クライノ、コワイノ...ココハドコ?」
あぁアナは闇に飲み込まれすぎてしまった、もう戻ってこれない。光をやらないと、ここに戻ってこれる光を。アナ俺は本当にお前を愛していた...これから何十年何百年経っても愛し子はお前だけだって言ったあの気持ちは今も変わらねぇ。
先代の大精霊は命をかけて闇の書物を消し去った、なら俺は命をかけてお前の中にある闇を取り除こう。もっとお前と一緒にいたかった、もっとお前のことを気にかけてやればこんなことにはならなかったのかもしれねぇな。お前が洗脳にかけられてる予兆はあったはずなんだ。異常なまでにデルガド家の女を庇い、自分のことを犠牲にする。
あぁなんで気づかなかったんだろうか...でも安心しろ俺はいなくなるけど、お前のことは救ってみせる。独りぼっちだった俺を愛してくれた愛しい子。
アナ幸せになれよ...
「俺はアナを愛している...」
俺はアナに口付けを落とし、アナの光になった。
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