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1章
32話
しおりを挟むあぁ光が見える、温かい光が。これはルナだ...わかる。ルナの光だ。ルナのように温かい光に導かれ暗闇から出た先に見えた光景は私の目の前で横たわっているルナの姿だった。
「ルナ⁉︎ルナ!なんで寝てるの...?ねぇなんで?なんでよ‼︎」
するとリードがやってきて、
「大精霊様は亡くなられた。あなたが飲み込まれた闇を取り除くために自分の命を代償にしたんだ、その命決して無駄にするなよ」
あぁ私がルナを殺したのか、私が闇に飲み込まれたから。まって今ルナは命を代償に私を助けた。なら私の中に流れるルナの力を代償にすればルナは生き返るかもしれない。
「リード、私の中にあるルナの力をルカに返せばルナは生き返るの?」
「っ!そんなことをすればあなたはニ度と大精霊様に会えないぞ!その力を返すということは愛し子であることを放棄することと同じこと、ニ度と魔法が使えなくなってもいいのか⁉︎」
「そんな話今するはずではないわ、私は聞いているの。それでルナは生き返るのかと。ルナの命は刻一刻と削られている、無駄話なんてしてる場合じゃない」
「おそらく生き返るだろう、だが力の戻し方など誰も知らぬ」
「それだけ聞けたならいいわ」
前から不思議に思ってたことがあった。どうして私は死なないのか。腕を切られても、舌を切られても次の日には治る私の体。きっとこれは愛し子だったから。
この能力を返せばいい、あなたは私を愛してると言ってくれたけどそれと同じぐらいには私もあなたを愛してる。あなたは私を救ってくれた、
なら次は私の番よルナ。あなたが生きてくれるなら私を忘れても構わない。
だからさぁ目覚めてルナ。
そう願った瞬間ルナの姿が消えた。周りにいた精霊隊の姿も見えなくなった。
「あぁ成功したのね、ねぇルヴァ、ハースに聞いてくれない?私の願いは成功したのかどうか」
「あぁ成功した、大精霊様はお前の前に立ってるよ」
「ありがとうっ...よかった...」
ルナの記憶にもう私はいない。ただの他人なのだろう。少し悲しい気もするが、今までのルナの思い出は私が覚えていればいい。そう考えているとホワイトタイガーの姿になったルナがいた。
「大精霊様こんにちわ、あなたは今ここで居眠りをしていたようですわ。早く精霊界へ帰った方がよろしいでしょう」
「アナ...?どうして名前を呼んでくれなくなった?俺のことが嫌いになったのか...?勝手なことをしたから...」
「っ!ルナ...私を覚えているの...?」
「あたりまえだろ?もうアナに俺の力はないけど俺の愛し子はずっとアナだけだ。大丈夫、俺は人間に見えるように姿を変えることができるから。そんなに不自由させねぇよ。アナが返してくれたおかげか人型でも人間に見えるようになったんだ」
そういってルナは人型になり私を抱きしめてくれた。
「アナ、ありがとう。俺またお前と一緒にいれるようにしてくれて、こんなに嬉しいって思ったのは初めてだ」
「またずっとそばにいてくれるの?一緒に暮らせるの?」
「あぁ一緒にいる、ずっとそばに居させてくれ。もう俺はお前しか愛せない」
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