37 / 41
第6章 死の海を往く超弩級豪華客船(アーク・ロイヤル) ~処女喪失と3Pの波濤~
死の海を往く白亜の城 ~超弩級豪華客船アーク・ロイヤル~ ☆
しおりを挟む
ピロリンッ♪ ピロリンッ♪
《警告:LP(ラブ・ポイント)規定値超過。エネルギー充填率200%》
《進化条件『結合』および『開放』の達成を確認しました》
《拠点進化プロセスを待機中……》
脳内に響く無機質なシステム音で僕は目を覚ました。
「ん……」
重いまぶたを開けるとそこはカオスな愛の巣だった。
「むにゃ……相田くん……」
「……んぅ……まだ、ほしい……♡」
僕の左右には、裸の相崎莉奈(あいざき りな)と江藤くるみがしがみつくように眠っていた。
二人の体は、昨夜の激闘を物語るように汗と愛液、そして僕の出した大量の精液で濡れそぼっている。 ラウンジの空気は、むせ返るような雌の匂いと甘い栗の花の匂いで満たされていた。
(……やりすぎたか)
昨夜は本当に凄まじかった。
二人の処女を奪った後、彼女たちのスキル――【浄化】による無限の体力回復と【魔糸】による感覚共有のおかげで理性が焼き切れるまで愛し合ったのだ。
その結果がこの頭の中の警告音だ。
「相田くん、起きた?」
システム音声ではなく、一ノ瀬清花(いちのせ さやか)からの通信が入る。
「ああ。……おはよう、清花」
「おはよう。……昨日は随分と『ハッスル』していたようね。ラウンジの揺れが一階の私たちにも伝わってきたわよ?」
通信越しの声にからかうような響きが含まれている。
「面目ない……」
「ふふっ。でも、おかげで準備は整ったみたいね。……バスが勝手に動き出したわ」
「えっ?」
見ると、運転席には誰もいないのにハンドルが勝手に回っていた。
二階建てバスは自動運転で静かに発進し港の桟橋へと向かっている。
「きゃっ!?なに、地震!?」
「うそ、動いてる!?アタシたちまだ裸だよぉ!」
振動で莉奈とくるみが飛び起きた。
「大丈夫だ、二人とも。……進化が始まるんだ」
僕は二人を抱き寄せタオルケットで包んだ。
「進化……?ウチらの、あのエッチのおかげで?」
莉奈が上気した顔で僕を見上げる。
「そうだよ。君たちがくれた最高の愛がこのバスを船に変えるんだ」
バスは早朝の誰もいない港――朽ち果てた桟橋の先端で停止した。
朝日が水平線から昇り始める。
その光を浴びてシステムが厳かに宣言した。
《条件達成を確認》
《相崎莉奈より『浄化(聖なる受容)』のエネルギー供給》
《江藤くるみより『開放(魔糸の絆)』のエネルギー供給》
《これより、拠点進化形態・海洋仕様(マリン・モード)を展開します》
カッ!!!!
強烈な閃光がバスを包み込んだ
「まぶしっ!」
「わぁ……光の粒が……!」
光の中でバスの装甲が一度バラバラに分解されていく。
鉄の部品が光の粒子となり再構築されていく。
そこに、莉奈から溢れた金色の魔力とくるみから溢れたピンク色の魔力が混ざり合い、巨大な骨格を形成していく。
ズズズズズズズッ……!!
質量保存の法則を無視した巨大化。
10メートル、50メートル、100メートル……いや、200メートル。
桟橋など容易く踏み潰し、その巨体は海面へと着水した。
ザッパァァァァァァン!!!
大量の水しぶきが上がり港全体が揺れる。
光が収まるとそこには信じられない光景が広がっていた。
「……ウソでしょ」
「デカすぎ……城じゃん、これ」
莉奈とくるみが開いた口が塞がらないといった顔で見上げている。
海に浮かんでいるのは白亜の巨船だった。
全長200メートル超。
流線型の美しい白い船体は朝日に照らされて神々しく輝いている。
上層部にはガラス張りの客室が立ち並び、最上部には巨大な煙突とレーダー、そしてプールが見える。
まるで、戦前の世界にあった世界最高峰の豪華客船のようだ。
《拠点設営 Lv.7:超弩級魔法装甲クルーザー『アーク・ロイヤル』》
「これが……僕たちの新しい家だ」
僕は震える声で言った。
想像以上だ
これならどんな嵐も恐くない。
「みんな、乗船しよう!」
僕たちはタラップを登り甲板へと上がった。
一階(メインデッキ)で合流した清花たちもあまりの広さに呆然としていた。
「広い……テニスコートが何面入るのかしら」
「ここなら、全速力で走っても大丈夫そうネ」
王美鈴(ワン・メイリン)が床を踏みしめる。
「さあ、案内するよ。……今回の進化には莉奈とくるみの力が大きく関わっているんだ」
まず僕たちが向かったのは最上甲板にある広大なエリアだ。
そこには透き通るような水を湛えた巨大なプールがあった。
「わぁ!プールだ!海を見ながら入れるんだ!」
日向莉央(ひなた りお)が歓声を上げる。
「ただのプールじゃないぞ。……莉奈、水に触れてみて」
「え? うん」
莉奈が水面に指を入れる。
すると水が金色の波紋を広げた。
「これ……ウチの魔力?」
「そう。これは**『聖水インフィニティ・プール』**だ」 僕は説明した。
「海水を吸い上げて莉奈の【浄化】エネルギーで瞬時に濾過・聖別している。この水に入るだけで怪我や状態異常が回復し、美肌効果や疲労回復もある。……さらに、ここから汲み上げた水は無限の飲料水になる」
「すご……!ウチのエッチパワー、こんなところに使われてんの!?」
莉奈が顔を赤くして叫ぶ。
「それだけじゃない。……展開!」
僕がコンソールを操作すると船全体を薄い金色の膜が覆った。
『絶対浄化障壁(ピュア・フィールド)』
「このバリアがある限り、クラーケンの毒インクも、腐食性の海水も、あらゆる『汚れ』を無効化できる。……まさに莉奈が僕を受け入れてくれたような絶対的な守りだ」
「もう……恥ずかしいから、その喩(たと)えやめてよぉ……♡」
莉奈は恥ずかしがりながらも、自分の力がみんなを守る盾になったことに誇らしげな笑みを浮かべた。
「次はくるみの番だ」
僕は船体の手すりを指差した。
「この船の装甲は特殊な繊維強化金属でできている。……くるみ、壁を傷つけてみて」
「えっ、いいの?……えいっ!」
くるみがナイフで手すりに傷をつける。
すると傷口からピンク色の光の糸が伸び、シュルシュルと音を立てて傷を縫い合わせた。
一瞬で傷跡が消える。
「ええっ! 直った!?」
「『自動修復装甲(オート・クチュール)』だ」
「くるみの【魔糸】の特性を再現している。ダメージを受けても船自体が自己修復するんだ。……それに」
船体の側面ハッチが開き巨大な砲門のようなものが現れた
「あれは『捕縛アンカー&ネット』
敵を捕まえたり足止めしたりする巨大な魔糸の網を発射できる」
「アタシの……縛ったり繋いだりする力が武器になってるんだ……」
くるみは自分の指先を見つめうっとりと頬を染めた。
「嬉しい……。アタシのデザインがこの船の形になってるなんて……最高の『作品』だよ♡」
さらに船内には驚くべき設備が満載だった
『オール・スイート客室』
全員分の個室が用意されており、キングサイズのベッドにジャグジー付き。
当然、防音・防振機能は完備だ。
『カジノ』『劇場』『レストラン』
長期の航海でも退屈しない娯楽施設。
そして、船底には**『水上アクティビティ格納庫』**があり、ジェットスキーや小型潜水艇が出撃可能となっている。
だがこの船の正体はただの豪華客船ではない。
「……羊の皮を被った軍艦ね」
清花が隠されたコンソールを見つけて呟く。
船体下部には魚雷発射管、甲板の下には収納式の対空機銃。
そして、船首にはとてつもない魔力を秘めた主砲が隠されていた。
魔導主砲『恋(ラブバスター)の波動(キャノン)』
我ながら恥ずかしいネーミングだが、文字通りLP(ラブ・ポイント)を弾丸として撃ち出す、四天王をも屠る最強の矛だ。
「……すごすぎる」
牧野樹里(まきの じゅり)が呆然と呟く。
「こんなの、もう国じゃん。……ウチら、勝ち組確定だね」
「ベッドふかふかですぅ……お菓子も食べ放題……」
篠原真美(しのはら まみ)がラウンジのソファに埋もれて幸せそうに溶けている。
一通りの見学を終え再び甲板(プールサイド)に集まった時女性陣の視線が莉奈とくるみに集中した。
「……で?」
歌恋がニッコリと笑いながら二人に近づく。
「昨日はすごかったみたいだね?……あんなに大きなエネルギーが出るなんてどんなコトしたの?」 「うっ……」
莉奈とくるみが後ずさる。
「そうよ。私たち一階にいたけど、振動と声……聞こえてたわよ?」
清花が眼鏡を光らせる。
「『二人同時に愛して』とか『奥まで全部出して』とか……随分と積極的だったみたいじゃない」
「き、聞こえてたのぉ!?」
莉奈が真っ赤になってしゃがみ込む。
「だ、だってぇ!相田くんがすごかったんだもん!止めてくれなかったし!」
「アタシは……その、気持ちよかったから、つい……」
くるみも指をいじりながら俯く
「いいなぁ……。私も3Pしてみたい」
莉央が素直な羨望を口にする。
「二人とも肌がピカピカしてるネ。……やっぱり初めての結合は特別アルか」
美鈴が二人の肌をペタペタと触る。
「もう、みんな冷やかさないでよぉ!……仲間になったんだから、いいじゃん!」
莉奈が叫ぶと、全員が顔を見合わせて吹き出した
「ふふっ、そうね。……ようこそ共犯者の世界へ」
「歓迎するわよ、二人とも♡」
そこにあったのは嫉妬を超えた連帯感だった。
同じ男を愛し、その力となり、共に生きる覚悟を決めた女たちの絆。
そしてその輪の外で、まだ経験のない3人――樹里、真美、ののかが、顔を見合わせていた
「……ねえ、次はウチらの番だよね?」
樹里が小声で囁く。
「そ、そうですね……。あんなに綺麗になれるなら……」
真美が自分の胸を意識する。
「覚悟、決めないとね。……この船に乗る『資格』私たちも手に入れないと」
ののかが凛とした瞳でミナトを見つめた。
「よし、みんな!」
ミナトが船首のデッキに立ち声を上げた。
朝日が彼の背中を押し海風が頬を撫でる。
「準備は整った。……行こう、死の海へ!」
「「「おーっ!!♡」」」
グォォォォォォン……!
重厚な汽笛が鳴り響く。
その音に驚き港町の廃墟から人々が顔を出した。
「な、なんだあの船は!?」
「白い……城が動いているぞ!」
「あんな巨大な船、見たことがない!」
「あれなら……クラーケンの海も渡れるかもしれない!」
絶望に沈んでいた人々の目に希望の光が宿る。
伝説の始まりを目撃した彼らは、いつまでもその白い巨体を見送っていた。
超弩級豪華客船『アーク・ロイヤル』
その舳先が死の海の黒い波を切り裂き、白い航跡を描いて進み出す。
目指すは沖合。
四天王クラーケンの待つ決戦の海域へ。
僕たちの愛と欲望のクルーズが、今、幕を開けた。
《警告:LP(ラブ・ポイント)規定値超過。エネルギー充填率200%》
《進化条件『結合』および『開放』の達成を確認しました》
《拠点進化プロセスを待機中……》
脳内に響く無機質なシステム音で僕は目を覚ました。
「ん……」
重いまぶたを開けるとそこはカオスな愛の巣だった。
「むにゃ……相田くん……」
「……んぅ……まだ、ほしい……♡」
僕の左右には、裸の相崎莉奈(あいざき りな)と江藤くるみがしがみつくように眠っていた。
二人の体は、昨夜の激闘を物語るように汗と愛液、そして僕の出した大量の精液で濡れそぼっている。 ラウンジの空気は、むせ返るような雌の匂いと甘い栗の花の匂いで満たされていた。
(……やりすぎたか)
昨夜は本当に凄まじかった。
二人の処女を奪った後、彼女たちのスキル――【浄化】による無限の体力回復と【魔糸】による感覚共有のおかげで理性が焼き切れるまで愛し合ったのだ。
その結果がこの頭の中の警告音だ。
「相田くん、起きた?」
システム音声ではなく、一ノ瀬清花(いちのせ さやか)からの通信が入る。
「ああ。……おはよう、清花」
「おはよう。……昨日は随分と『ハッスル』していたようね。ラウンジの揺れが一階の私たちにも伝わってきたわよ?」
通信越しの声にからかうような響きが含まれている。
「面目ない……」
「ふふっ。でも、おかげで準備は整ったみたいね。……バスが勝手に動き出したわ」
「えっ?」
見ると、運転席には誰もいないのにハンドルが勝手に回っていた。
二階建てバスは自動運転で静かに発進し港の桟橋へと向かっている。
「きゃっ!?なに、地震!?」
「うそ、動いてる!?アタシたちまだ裸だよぉ!」
振動で莉奈とくるみが飛び起きた。
「大丈夫だ、二人とも。……進化が始まるんだ」
僕は二人を抱き寄せタオルケットで包んだ。
「進化……?ウチらの、あのエッチのおかげで?」
莉奈が上気した顔で僕を見上げる。
「そうだよ。君たちがくれた最高の愛がこのバスを船に変えるんだ」
バスは早朝の誰もいない港――朽ち果てた桟橋の先端で停止した。
朝日が水平線から昇り始める。
その光を浴びてシステムが厳かに宣言した。
《条件達成を確認》
《相崎莉奈より『浄化(聖なる受容)』のエネルギー供給》
《江藤くるみより『開放(魔糸の絆)』のエネルギー供給》
《これより、拠点進化形態・海洋仕様(マリン・モード)を展開します》
カッ!!!!
強烈な閃光がバスを包み込んだ
「まぶしっ!」
「わぁ……光の粒が……!」
光の中でバスの装甲が一度バラバラに分解されていく。
鉄の部品が光の粒子となり再構築されていく。
そこに、莉奈から溢れた金色の魔力とくるみから溢れたピンク色の魔力が混ざり合い、巨大な骨格を形成していく。
ズズズズズズズッ……!!
質量保存の法則を無視した巨大化。
10メートル、50メートル、100メートル……いや、200メートル。
桟橋など容易く踏み潰し、その巨体は海面へと着水した。
ザッパァァァァァァン!!!
大量の水しぶきが上がり港全体が揺れる。
光が収まるとそこには信じられない光景が広がっていた。
「……ウソでしょ」
「デカすぎ……城じゃん、これ」
莉奈とくるみが開いた口が塞がらないといった顔で見上げている。
海に浮かんでいるのは白亜の巨船だった。
全長200メートル超。
流線型の美しい白い船体は朝日に照らされて神々しく輝いている。
上層部にはガラス張りの客室が立ち並び、最上部には巨大な煙突とレーダー、そしてプールが見える。
まるで、戦前の世界にあった世界最高峰の豪華客船のようだ。
《拠点設営 Lv.7:超弩級魔法装甲クルーザー『アーク・ロイヤル』》
「これが……僕たちの新しい家だ」
僕は震える声で言った。
想像以上だ
これならどんな嵐も恐くない。
「みんな、乗船しよう!」
僕たちはタラップを登り甲板へと上がった。
一階(メインデッキ)で合流した清花たちもあまりの広さに呆然としていた。
「広い……テニスコートが何面入るのかしら」
「ここなら、全速力で走っても大丈夫そうネ」
王美鈴(ワン・メイリン)が床を踏みしめる。
「さあ、案内するよ。……今回の進化には莉奈とくるみの力が大きく関わっているんだ」
まず僕たちが向かったのは最上甲板にある広大なエリアだ。
そこには透き通るような水を湛えた巨大なプールがあった。
「わぁ!プールだ!海を見ながら入れるんだ!」
日向莉央(ひなた りお)が歓声を上げる。
「ただのプールじゃないぞ。……莉奈、水に触れてみて」
「え? うん」
莉奈が水面に指を入れる。
すると水が金色の波紋を広げた。
「これ……ウチの魔力?」
「そう。これは**『聖水インフィニティ・プール』**だ」 僕は説明した。
「海水を吸い上げて莉奈の【浄化】エネルギーで瞬時に濾過・聖別している。この水に入るだけで怪我や状態異常が回復し、美肌効果や疲労回復もある。……さらに、ここから汲み上げた水は無限の飲料水になる」
「すご……!ウチのエッチパワー、こんなところに使われてんの!?」
莉奈が顔を赤くして叫ぶ。
「それだけじゃない。……展開!」
僕がコンソールを操作すると船全体を薄い金色の膜が覆った。
『絶対浄化障壁(ピュア・フィールド)』
「このバリアがある限り、クラーケンの毒インクも、腐食性の海水も、あらゆる『汚れ』を無効化できる。……まさに莉奈が僕を受け入れてくれたような絶対的な守りだ」
「もう……恥ずかしいから、その喩(たと)えやめてよぉ……♡」
莉奈は恥ずかしがりながらも、自分の力がみんなを守る盾になったことに誇らしげな笑みを浮かべた。
「次はくるみの番だ」
僕は船体の手すりを指差した。
「この船の装甲は特殊な繊維強化金属でできている。……くるみ、壁を傷つけてみて」
「えっ、いいの?……えいっ!」
くるみがナイフで手すりに傷をつける。
すると傷口からピンク色の光の糸が伸び、シュルシュルと音を立てて傷を縫い合わせた。
一瞬で傷跡が消える。
「ええっ! 直った!?」
「『自動修復装甲(オート・クチュール)』だ」
「くるみの【魔糸】の特性を再現している。ダメージを受けても船自体が自己修復するんだ。……それに」
船体の側面ハッチが開き巨大な砲門のようなものが現れた
「あれは『捕縛アンカー&ネット』
敵を捕まえたり足止めしたりする巨大な魔糸の網を発射できる」
「アタシの……縛ったり繋いだりする力が武器になってるんだ……」
くるみは自分の指先を見つめうっとりと頬を染めた。
「嬉しい……。アタシのデザインがこの船の形になってるなんて……最高の『作品』だよ♡」
さらに船内には驚くべき設備が満載だった
『オール・スイート客室』
全員分の個室が用意されており、キングサイズのベッドにジャグジー付き。
当然、防音・防振機能は完備だ。
『カジノ』『劇場』『レストラン』
長期の航海でも退屈しない娯楽施設。
そして、船底には**『水上アクティビティ格納庫』**があり、ジェットスキーや小型潜水艇が出撃可能となっている。
だがこの船の正体はただの豪華客船ではない。
「……羊の皮を被った軍艦ね」
清花が隠されたコンソールを見つけて呟く。
船体下部には魚雷発射管、甲板の下には収納式の対空機銃。
そして、船首にはとてつもない魔力を秘めた主砲が隠されていた。
魔導主砲『恋(ラブバスター)の波動(キャノン)』
我ながら恥ずかしいネーミングだが、文字通りLP(ラブ・ポイント)を弾丸として撃ち出す、四天王をも屠る最強の矛だ。
「……すごすぎる」
牧野樹里(まきの じゅり)が呆然と呟く。
「こんなの、もう国じゃん。……ウチら、勝ち組確定だね」
「ベッドふかふかですぅ……お菓子も食べ放題……」
篠原真美(しのはら まみ)がラウンジのソファに埋もれて幸せそうに溶けている。
一通りの見学を終え再び甲板(プールサイド)に集まった時女性陣の視線が莉奈とくるみに集中した。
「……で?」
歌恋がニッコリと笑いながら二人に近づく。
「昨日はすごかったみたいだね?……あんなに大きなエネルギーが出るなんてどんなコトしたの?」 「うっ……」
莉奈とくるみが後ずさる。
「そうよ。私たち一階にいたけど、振動と声……聞こえてたわよ?」
清花が眼鏡を光らせる。
「『二人同時に愛して』とか『奥まで全部出して』とか……随分と積極的だったみたいじゃない」
「き、聞こえてたのぉ!?」
莉奈が真っ赤になってしゃがみ込む。
「だ、だってぇ!相田くんがすごかったんだもん!止めてくれなかったし!」
「アタシは……その、気持ちよかったから、つい……」
くるみも指をいじりながら俯く
「いいなぁ……。私も3Pしてみたい」
莉央が素直な羨望を口にする。
「二人とも肌がピカピカしてるネ。……やっぱり初めての結合は特別アルか」
美鈴が二人の肌をペタペタと触る。
「もう、みんな冷やかさないでよぉ!……仲間になったんだから、いいじゃん!」
莉奈が叫ぶと、全員が顔を見合わせて吹き出した
「ふふっ、そうね。……ようこそ共犯者の世界へ」
「歓迎するわよ、二人とも♡」
そこにあったのは嫉妬を超えた連帯感だった。
同じ男を愛し、その力となり、共に生きる覚悟を決めた女たちの絆。
そしてその輪の外で、まだ経験のない3人――樹里、真美、ののかが、顔を見合わせていた
「……ねえ、次はウチらの番だよね?」
樹里が小声で囁く。
「そ、そうですね……。あんなに綺麗になれるなら……」
真美が自分の胸を意識する。
「覚悟、決めないとね。……この船に乗る『資格』私たちも手に入れないと」
ののかが凛とした瞳でミナトを見つめた。
「よし、みんな!」
ミナトが船首のデッキに立ち声を上げた。
朝日が彼の背中を押し海風が頬を撫でる。
「準備は整った。……行こう、死の海へ!」
「「「おーっ!!♡」」」
グォォォォォォン……!
重厚な汽笛が鳴り響く。
その音に驚き港町の廃墟から人々が顔を出した。
「な、なんだあの船は!?」
「白い……城が動いているぞ!」
「あんな巨大な船、見たことがない!」
「あれなら……クラーケンの海も渡れるかもしれない!」
絶望に沈んでいた人々の目に希望の光が宿る。
伝説の始まりを目撃した彼らは、いつまでもその白い巨体を見送っていた。
超弩級豪華客船『アーク・ロイヤル』
その舳先が死の海の黒い波を切り裂き、白い航跡を描いて進み出す。
目指すは沖合。
四天王クラーケンの待つ決戦の海域へ。
僕たちの愛と欲望のクルーズが、今、幕を開けた。
22
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
