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第三章 武闘会編
祝勝の夜、そして新たな旅立ち
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王都の広場に、夜空を彩る光の魔法と紙吹雪。
競技場の混乱もようやく落ち着き、祝勝会が華やかに始まった。
イッセイのもとには、仲間や先生、王都の貴族たちが続々と集まる。
師匠のセリナはグラスを掲げてにっこり微笑み、メルティも「立派だったわ」と労いの言葉をくれる。
「イッセイくん、おめでとう! 本当にかっこよかったよ!」
ルーナは少し酔った様子で、イッセイの腕に遠慮なく絡みつく。
「わ、わたくしも……今夜だけは、あなたのそばにいさせてくださいませんか?」
クラリスは控えめながら、イッセイの手をぎゅっと握ってきた。
その様子を見て、リリィがぷくっと頬をふくらませる。
「まったく、モテモテじゃないの。……まあ、今日は許してあげる!」
セリアやミュリル、フィーナもそれぞれに「本当に主さまは……」「今日は素直に褒めておくにゃん」「イッセイさん、おめでとうウサ!」と賑やかに集まる。
イッセイは苦笑しながら、
「ありがとう、みんな。僕一人じゃ絶対にここまで来れなかったよ」
と、ひとりずつ目を合わせて礼を述べる。
しばらくして、クラリスがイッセイの肩にもたれ、ルーナがこっそりと耳元でささやく。
「ねえイッセイくん、今度はふたりきりでどこか行こうよ」
「……わ、わたくしも、その……ふたりきりで、お願いしたいですわ」
リリィも負けじと割り込んできて、
「じゃあ、今度は私が一番にデートだからね!」
イッセイは顔を赤くしながらも、
「もちろん、みんなの希望を叶えるよ。順番に、約束だ」
と、優しく返した。
夜空に花火が打ち上がり、歓声と笑い声が広場を満たす。
•
祝勝会の後、仲間たちと静かな場所で肩を並べて夜風を感じる。
「イッセイ、これからもみんなで一緒に歩いていきましょう」
ノワールがしみじみと語りかけ、イッセイは静かにうなずいた。
「新しい問題や事件があっても、僕たちならきっと乗り越えられる。……この世界を、もっと知りたいんだ」
クラリスも、ルーナも、リリィも、仲間たちが力強く頷く。
遠く、王都の空に小さな流れ星。
新たな冒険の予感が、胸を高鳴らせていた。
•
こうして王都武闘会は幕を閉じ、イッセイと仲間たちの物語は、また新たなページへと歩み出す――
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「じゃあ、今度は私が一番にデートだからね!」
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「もちろん、みんなの希望を叶えるよ。順番に、約束だ」
と、優しく返した。
夜空に花火が打ち上がり、歓声と笑い声が広場を満たす。
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遠く、王都の空に小さな流れ星。
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