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第2章
第6篇
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城砦都市ヴルムで魔導光学を教えているヴァレリに知らせが届く。
光の魔法を使いし男子が南門に現れた大型魔獣を討伐。
聞いた事のない魔法名称で切り刻んだという報告だった。
つまり、その者も異世界転生者なのでは?と思うヴァレリだった。
また更なる報告で、
その男子はまだ15(成人)になっておらずギルドで生活していると
動きを止めていたペンをまた動かし、魔導光学の授業を再開した。
「ルイナ~、強そうな男子見つけたよ」
ルイナと呼ばれた騎士は振り向き、声の主の方へと向く。
「またサボリですか少尉」
少尉と呼ばれた少女も騎士の格好をしており、ルイナを呼び捨てで呼ぶ。
「どうせまた自称で言っている男子だろう」
ルイナは興味なさそうに答えた。
しかし帰ってきた言葉は、まだ12歳の新人冒険者みたいだよとのこと。
「それに、同僚の騎士が言うには見た事の無い見た目の光魔法だって」
魔法を男子が、それも高位系属性の光を12歳が使って見せたと。
そこに興味を持ち、その少年に会えないか聞くと
「ギルドに行けば会えるんじゃ…」
ルイナは身支度を整え、部屋を出てギルドへと向かった。
もし12歳の少年が本当に魔法が使えるなら15になれば魔法騎士になるのではと
考えを膨らませながら歩いていた。
ユーリはギルドでやりくりしていると、後ろの方から女性の声が聞こえた。
「ここに12歳で大型魔獣を倒した輩が居ると聞いたのだが」
ユーリはビクビクしながら振り向き、手をあげる。
「僕です…」
女性は近づき、敬礼して名前を名乗った。
ギルドマスターの計らいで客室間へと案内されると
そこにはクーともう一人の姿があった。
「ヴァレリと言います、以後お見知りおきを」
ユーリですと、お辞儀し挨拶をする。
何やら不穏な空気のように感じてユーリは何を話せば良いか悩んでいると
「単刀直入に聞くが」
言葉を切り出したのはヴァレリだ。
光魔法を使ってみせたのは事実かとユーリに問いただす。
本来高位系光魔法はハーフエルフかエルフ、聖女、聖騎士しか使えない代物と言った。
「僕が使ったのは、魔法をイメージして使っただけで…」
その言葉にクーが手と手を合わせるようにポンッと叩き納得の意を示した。
「「君も異世界転生者か」」
クーが日本語でユーリに問う。
しかし、ユーリはその言葉を理解しなかった。
「何を言っているのか、わからないのですが」
この言葉を理解していないのなら、転生者ではないという事か。
しかし、この言葉に驚きをしていたのはユーリではなくヴァレリだった。
何故君が驚くんですかとヴァレリに聞いた。
ヴァレリは急いで他所を見出し、目線を逸らす。
ルイナは怪しいなぁとヴァレリを覗き込む。
「僕は、これで失礼します」と言い出して、ユーリは急いで部屋を出た。
もうちょっと何か聞きたかったなーと素振りをするルイナ。
「「日本のどこに暮らしていたんですか」」
と続けるクーに対して思わずヴァレリは
「○○市△△、あ!」
口を滑らした。急いで口を塞ぐが時既に遅しと感じその場に座り込む。
「私達と同じ地域」
ルイナが発し、ヴァレリはその言葉で更に驚いた。
「「あなたは一体誰ですか」」
ヴァレリは答えた。
「「萃」」
ルイナとクーは同時に驚き二人もまた日本にいた頃の名前を口にした。
これにより3人は涙し、抱き合う。
「あとは空だけなんですね」と萃は言った。
しかし、ヴァレリはユーリに対して疑問を抱いていた。
何故、この世界に存在しない魔法名称を使い魔獣を討伐したのか。
そして、それを覚えた術とは一体何なのか。
もし、神様の言っていた光属性を扱いし者がユーリの事だったら。
ルイナとクーも同時に同じことを考えていた。
それがもし、澪だったらと。
光の魔法を使いし男子が南門に現れた大型魔獣を討伐。
聞いた事のない魔法名称で切り刻んだという報告だった。
つまり、その者も異世界転生者なのでは?と思うヴァレリだった。
また更なる報告で、
その男子はまだ15(成人)になっておらずギルドで生活していると
動きを止めていたペンをまた動かし、魔導光学の授業を再開した。
「ルイナ~、強そうな男子見つけたよ」
ルイナと呼ばれた騎士は振り向き、声の主の方へと向く。
「またサボリですか少尉」
少尉と呼ばれた少女も騎士の格好をしており、ルイナを呼び捨てで呼ぶ。
「どうせまた自称で言っている男子だろう」
ルイナは興味なさそうに答えた。
しかし帰ってきた言葉は、まだ12歳の新人冒険者みたいだよとのこと。
「それに、同僚の騎士が言うには見た事の無い見た目の光魔法だって」
魔法を男子が、それも高位系属性の光を12歳が使って見せたと。
そこに興味を持ち、その少年に会えないか聞くと
「ギルドに行けば会えるんじゃ…」
ルイナは身支度を整え、部屋を出てギルドへと向かった。
もし12歳の少年が本当に魔法が使えるなら15になれば魔法騎士になるのではと
考えを膨らませながら歩いていた。
ユーリはギルドでやりくりしていると、後ろの方から女性の声が聞こえた。
「ここに12歳で大型魔獣を倒した輩が居ると聞いたのだが」
ユーリはビクビクしながら振り向き、手をあげる。
「僕です…」
女性は近づき、敬礼して名前を名乗った。
ギルドマスターの計らいで客室間へと案内されると
そこにはクーともう一人の姿があった。
「ヴァレリと言います、以後お見知りおきを」
ユーリですと、お辞儀し挨拶をする。
何やら不穏な空気のように感じてユーリは何を話せば良いか悩んでいると
「単刀直入に聞くが」
言葉を切り出したのはヴァレリだ。
光魔法を使ってみせたのは事実かとユーリに問いただす。
本来高位系光魔法はハーフエルフかエルフ、聖女、聖騎士しか使えない代物と言った。
「僕が使ったのは、魔法をイメージして使っただけで…」
その言葉にクーが手と手を合わせるようにポンッと叩き納得の意を示した。
「「君も異世界転生者か」」
クーが日本語でユーリに問う。
しかし、ユーリはその言葉を理解しなかった。
「何を言っているのか、わからないのですが」
この言葉を理解していないのなら、転生者ではないという事か。
しかし、この言葉に驚きをしていたのはユーリではなくヴァレリだった。
何故君が驚くんですかとヴァレリに聞いた。
ヴァレリは急いで他所を見出し、目線を逸らす。
ルイナは怪しいなぁとヴァレリを覗き込む。
「僕は、これで失礼します」と言い出して、ユーリは急いで部屋を出た。
もうちょっと何か聞きたかったなーと素振りをするルイナ。
「「日本のどこに暮らしていたんですか」」
と続けるクーに対して思わずヴァレリは
「○○市△△、あ!」
口を滑らした。急いで口を塞ぐが時既に遅しと感じその場に座り込む。
「私達と同じ地域」
ルイナが発し、ヴァレリはその言葉で更に驚いた。
「「あなたは一体誰ですか」」
ヴァレリは答えた。
「「萃」」
ルイナとクーは同時に驚き二人もまた日本にいた頃の名前を口にした。
これにより3人は涙し、抱き合う。
「あとは空だけなんですね」と萃は言った。
しかし、ヴァレリはユーリに対して疑問を抱いていた。
何故、この世界に存在しない魔法名称を使い魔獣を討伐したのか。
そして、それを覚えた術とは一体何なのか。
もし、神様の言っていた光属性を扱いし者がユーリの事だったら。
ルイナとクーも同時に同じことを考えていた。
それがもし、澪だったらと。
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