24 / 38
第2章
第5篇
しおりを挟む
町から出るためには門を通らないといけない。
ギルドカードを提示すれば通れると聞いたので、向かうとしよう。
門に向けて歩いていると、人とぶつかり
「す…す[みません]」
最後小声になってしまったが、聞こえただろうか。
耳の長い…エルフ?
見とれていると女性は何かそわそわしだし
ユーリはお辞儀して、その場を去った。
あまり関わらない方が良いのかな。
お話の本ではエルフは高貴な種族と言われており
人間が深く関わる事のない存在と知られている。
ギルドカードが突然熱を帯びた。
取り出すと、依頼内容が変わり「緊急依頼発令」という文字が。
《南門より入伝、グレイヴ・ベアラーが出現。
B級以上の冒険者及び騎士に要請を乞う》
まさに、南門に立っているわけだが直ぐ離れた方が良いだろう…か。
直ぐ目の前に少し大きい魔物が…いて。
「そこから離れろ!」
という声が聞こえた気がしたが、ユーリは無我夢中で唱えた。
「弧月封刃(ディライト・グレイル)」
すると魔物は無残に散る。
それを見ていた者達は唖然としている。
しかしユーリの唱えたそれは、誰も聞いた事がなく
ステータスには投影転換炉術Lv5という文字が追加されていた。
魔石が落ち、討伐者:ユーリ、魔石所有者:ユーリとなり
ギルドが再び熱を帯びて
《グレイヴ・ベアラー討伐完了。獲得称号:勇者》
と表示されており、ユーリは何か疑問を感じた。
B級冒険者や騎士は駆けつけているが、既に討伐完了とされていて
見送られながらもユーリはギルドへと向かった。
グレイヴ・ベアラーの魔石をギルドへ提示すると
大金貨10枚、小銀貨2枚を獲得。
基本、売買の取引は小銀貨で行われ小銀貨100枚で大銀貨1枚と交換
大銀貨100枚で小金貨1枚と交換という風になっている。
また大金貨1000枚で蒼銀(ミスリル)貨1枚と交換と言われた。
グレイヴ・ベアラーはA級魔獣と称されるため、大金貨10枚
それプラス、現在の階級報酬として小銀貨2枚。
緊急依頼の場合、A級なら小金貨1枚、B級なら大銀貨10枚、C級なら小銀貨50枚
そしてD級以下は新人含め小銀貨2枚という仕組み。
これでもし素材も落ちていたらもっと出たと言われた。
それでも大金貨10枚は大金。再びギルドカードを提示して大金貨10枚は預けた。
それと同時にレベルが15へと上がっていた。
登録した初日に一気に上がってしまい、視線が怖い…。
また自動昇級により新人からC級に上がってしまった。
まだ冒険すらしていないのに、これからどうなるやら。
帰宅して落ち着こう。
家に帰り、自室に戻りステータスを確認する。
獲得称号:大型魔獣殺し、勇者、異世界転生者。
多分、勇者の影響だろうなと納得するステータスが表示された。
HP1030(+800) MP1400(+500) 力80(+65) 魔力2000(+800)
体力200(+150) 隠蔽LvMAX 投影転換炉術Lv5 光珠Lv8 神眼LvMAX
上がり過ぎだよな…。
あと気になるのは[異世界転生者]付与スキル、隠蔽LvMAX
[勇者]付与スキル、神眼LvMAX
これも異常だな…。
これから、どう過ごせば良いんだろう。
まだ12歳の僕が、こんなにステータス高くて。
幸いな事に鑑定眼や神眼を持つ者以外相手のステータスは見れない。
現状鑑定眼を持つのは旅商人で、神眼も神様以外無いだろうという事だった。
食べ物が匂ってきたので、そろそろ食事の時間か。
椅子から立ち上がりドアノブに手を掛けた時、ユーリはその場で倒れた。
『…い…らい…!』どこか遠い記憶。
『私の可愛い息子…ユウト…』
数々の記憶が流れ込んでくる。綺麗な女性に息子と呼ばれている少年。
恐らくその女性は、少年の母親なのだろう。
そして黒い何かと戦っているような風景。
4人の少女と共闘してそれを倒す感じで…。
そして少年が発した言葉に凄く懐かしく、そして切なく辛い。
少女達は泣いていた。そこで途切れて、ユーリは目を覚ました。
布団の中、近くには母メリナと父ユージーンの姿があった。
ユーリは全てではないけど忘れていた記憶を取り戻したのだった。
あの女性の息子としての悠都(ユウト)と、少女達と共闘していた頃を。
突然とポップした吹き出し《獲得称号、ЯΔMЦDΛ》
ギルドカードを提示すれば通れると聞いたので、向かうとしよう。
門に向けて歩いていると、人とぶつかり
「す…す[みません]」
最後小声になってしまったが、聞こえただろうか。
耳の長い…エルフ?
見とれていると女性は何かそわそわしだし
ユーリはお辞儀して、その場を去った。
あまり関わらない方が良いのかな。
お話の本ではエルフは高貴な種族と言われており
人間が深く関わる事のない存在と知られている。
ギルドカードが突然熱を帯びた。
取り出すと、依頼内容が変わり「緊急依頼発令」という文字が。
《南門より入伝、グレイヴ・ベアラーが出現。
B級以上の冒険者及び騎士に要請を乞う》
まさに、南門に立っているわけだが直ぐ離れた方が良いだろう…か。
直ぐ目の前に少し大きい魔物が…いて。
「そこから離れろ!」
という声が聞こえた気がしたが、ユーリは無我夢中で唱えた。
「弧月封刃(ディライト・グレイル)」
すると魔物は無残に散る。
それを見ていた者達は唖然としている。
しかしユーリの唱えたそれは、誰も聞いた事がなく
ステータスには投影転換炉術Lv5という文字が追加されていた。
魔石が落ち、討伐者:ユーリ、魔石所有者:ユーリとなり
ギルドが再び熱を帯びて
《グレイヴ・ベアラー討伐完了。獲得称号:勇者》
と表示されており、ユーリは何か疑問を感じた。
B級冒険者や騎士は駆けつけているが、既に討伐完了とされていて
見送られながらもユーリはギルドへと向かった。
グレイヴ・ベアラーの魔石をギルドへ提示すると
大金貨10枚、小銀貨2枚を獲得。
基本、売買の取引は小銀貨で行われ小銀貨100枚で大銀貨1枚と交換
大銀貨100枚で小金貨1枚と交換という風になっている。
また大金貨1000枚で蒼銀(ミスリル)貨1枚と交換と言われた。
グレイヴ・ベアラーはA級魔獣と称されるため、大金貨10枚
それプラス、現在の階級報酬として小銀貨2枚。
緊急依頼の場合、A級なら小金貨1枚、B級なら大銀貨10枚、C級なら小銀貨50枚
そしてD級以下は新人含め小銀貨2枚という仕組み。
これでもし素材も落ちていたらもっと出たと言われた。
それでも大金貨10枚は大金。再びギルドカードを提示して大金貨10枚は預けた。
それと同時にレベルが15へと上がっていた。
登録した初日に一気に上がってしまい、視線が怖い…。
また自動昇級により新人からC級に上がってしまった。
まだ冒険すらしていないのに、これからどうなるやら。
帰宅して落ち着こう。
家に帰り、自室に戻りステータスを確認する。
獲得称号:大型魔獣殺し、勇者、異世界転生者。
多分、勇者の影響だろうなと納得するステータスが表示された。
HP1030(+800) MP1400(+500) 力80(+65) 魔力2000(+800)
体力200(+150) 隠蔽LvMAX 投影転換炉術Lv5 光珠Lv8 神眼LvMAX
上がり過ぎだよな…。
あと気になるのは[異世界転生者]付与スキル、隠蔽LvMAX
[勇者]付与スキル、神眼LvMAX
これも異常だな…。
これから、どう過ごせば良いんだろう。
まだ12歳の僕が、こんなにステータス高くて。
幸いな事に鑑定眼や神眼を持つ者以外相手のステータスは見れない。
現状鑑定眼を持つのは旅商人で、神眼も神様以外無いだろうという事だった。
食べ物が匂ってきたので、そろそろ食事の時間か。
椅子から立ち上がりドアノブに手を掛けた時、ユーリはその場で倒れた。
『…い…らい…!』どこか遠い記憶。
『私の可愛い息子…ユウト…』
数々の記憶が流れ込んでくる。綺麗な女性に息子と呼ばれている少年。
恐らくその女性は、少年の母親なのだろう。
そして黒い何かと戦っているような風景。
4人の少女と共闘してそれを倒す感じで…。
そして少年が発した言葉に凄く懐かしく、そして切なく辛い。
少女達は泣いていた。そこで途切れて、ユーリは目を覚ました。
布団の中、近くには母メリナと父ユージーンの姿があった。
ユーリは全てではないけど忘れていた記憶を取り戻したのだった。
あの女性の息子としての悠都(ユウト)と、少女達と共闘していた頃を。
突然とポップした吹き出し《獲得称号、ЯΔMЦDΛ》
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!
FOX4
ファンタジー
王都は整備局に就職したピートマック・ウィザースプーン(19歳)は、勇者御一行、魔王軍の方々が起こす戦闘で荒れ果てた大地を、上司になじられながらも修復に勤しむ。平地の行き届いた生活を得るために、本日も勤労。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる