4人の勇者とЯΔMЦDΛ

無鳴-ヴィオ-

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第2章

第10篇

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-魔獣-
ライオンのような頭、鹿のような角、キリンのような胴、馬の足、蛇のような尾。
更に、黒い羽。
ユーリは神眼を用いてレベルを確認する。
Lv68、平均パラメーター600帯、耐性は炎・風・水・光。
対するこちら側のメンツは平均Lv15で明らかに差が大きい。
そしてユーリは剣に魔法を通して音を鳴らす。
「ヘイトを稼ぐ気か、ユーリ!」
レオンが発した声には見向きもせず、ユーリはキメラのヘイトを稼ぐ。
ユーリは「こっちだ!」と言って走り出し、キメラを誘い込んだ。
みんなから離して、どうにかなるとは思っていない。
早速、あの力を使わなくてはならなくなった。
「それとも、使うよう誘導されているのか?」
走りながらユーリは呪文を唱えた。禁忌の呪文。
呪文を唱えていると、Λの刻印がある箇所が熱くなる。
呪文に反応して刻印が熱を帯びている。
呪文を唱え終わると同時にキメラは飛び越えて先回りする。
「黒幻爆龍牙(ラムダ・ヴローガ)」
発言と同時に爆音が鳴り響く。そして辺りの木々は焼ける。

レオン達が近づいてくる。
「(起き…ないと…)」
身体が熱い、刻印が帯びている熱が冷めない。
呪文を使った反動で上半分の着ていた服を巻き添えに鎧が炭となっている。
「ユーリ、大丈夫?」
セレンが話しかけてきた。
ユーリは小さく頷く、それ以上の動作は出来ずにいた。
キメラの存在は確認できず、辺り一面が焼けてたあとのようだ。
しかし、少し先の方で巨大な魔石があったとレオンが報告。
「ユーリが、やったのか」
ルイナが言った。そしてクーはユーリのΛの刻印に気づいた。
「(何か見覚えあるような…)」
セレンはレオンに指示し、ユーリをおんぶするよう頼んだ。
クーはアイテムボックスを使って魔石を取り込み、彼らはヴルムへと向かった。

時間は経ったものの城砦都市ヴルムへと到達し、セレンはユーリを連れて自宅へ。
ユーリは、うなされていた。
看病はセレンが行っている、プライベートで会った事があるのはセレンだけなので
セレンが看ている。そこへゼルもやってくる。
「無事なのか」
一応、無事だけどとセレンが出来事を説明した。
「思い当たる節はあるけど、確証がないからまだ…」
そしてセレンはユーリの身体に刻まれている刻印の事をゼルに話すと。
ゼルはそれを、確信した。しかし、まだ話すべき内容ではないとも理解している。
ゼルもまた、話すべき時が来れば話すと言った。

一方、騎士団会議ではユーリがキメラを単独で撃退した事に頭を抱えているのだった。
それはレベルの差が開きすぎている事もあり、
尚且つ焼け野原に近い状況に陥った森。
"ユーリ"という者は魔王クラスの魔力を持っているのではないかと議論されていた。
そして、特定の刻印の一つを持つとも話されており…。
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