今日の死

無鳴-ヴィオ-

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今日の死 3

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「・・・さん」

「・・・さん」

呼びかけに、ふと気づく。
作業机の隣に同僚が座っていて、作業が止まっている自分に気づき声をかけてくれた。

「さっさと終わらせて帰りましょうよ」

同僚が続けて声を発しながら作業を続けている。
何をしていたんだっけ。

「***さん、最近物忘れ多いんじゃないですか?こんな所に居ないで実家継いだ方がよくないですか?」

確かに物忘れが多いと軍紀が乱れるだろう。
まだ、そんな年齢には達しては居ないが。
うんうんと頷きながら作業を再開する。

「また夜遅くまでやって過労で倒れないで下さいよ。困るのは***さんだけじゃないんですから」

同僚の手伝いがあったお陰か夜になる前に作業が終わり片付けをする2人。

「自分達より下の人達、さっさと作業終わらせて帰っちゃいましたね。***さんはこれからどうします?飲みに行きませんか?」

自分はあっちの作業もしないとならんから、それを片付けてから帰るよと断りを入れた。

「無理は禁物ですよ」

小さき頷くと同僚は帰省し、自分は倉庫へと足を運んだ。

ちょっとのミスで命が危ういが、この作業は外せない。

カチャカチャと音を鳴らしてチェックをする。

棒を使って筒を掃除し、携行を磨く。

「よし、問題ないな」

手入れしたライフル等、片付けをして倉庫を出る。

「あ、いっけね」

何か忘れたと思って倉庫に戻り、床に置いていたスマホを拾い上げる。

その弾みかは不明だが、何かに触れた。

キィィィンという音と共に倉庫は爆発した。


今日の死因:暴発
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