今日の死

無鳴-ヴィオ-

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今日の死 5

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気が付くと、前に見た光景と同じ。

周りは戦闘中、自分はライフルを抱えて物陰に隠れて。

ひょこっと身を乗り出して撃って、再度物陰に隠れて。

デジャブなのかと思った。
いつもと違う、何故急にこうなっているのか身に覚えがない。

前回声を掛けてくれていた同僚の姿がない。
殺られてしまったか、もしくは基地の方に行ったのか定かではない。

頼れる味方もおらず、闇雲に最初の工程を繰り出す。

撃っては隠れ、撃っては隠れの繰り返し。
しかし、これがもし前回と同じなのであれば、死亡した時に
再びあの場所に居るのかもしれない。
もしくは、次は無いかもしれない。
だが、何か打開しなくてはならない。

カチャカチャと音を鳴らし、弾切れに気づく。
弾薬補充の為に、後方へ移動しようとした時、目の前にそれが落ちてくる。
手りゅう弾だ…。

爆発する寸前それを持って敵の方へ投げ返した。
投げたであろう敵軍が「やべ」と口ずさみ、爆発する。

「よし」

やってやったぞ、と小さくガッツして、弾薬補充に乗りかかろうとした。

鈍い音が鳴り響き、再びあのスローモーションが起きた。
何をミスしたのか不明だが、これが「死」なのであろうと悟った。


死因:手りゅう弾
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