14 / 20
王都断罪編①
魔王との契約
しおりを挟む
黒泉で体を休めた事で、わずかながら体力を取り戻したファウストに、イリスは声をかけた。
「――さ、もういい頃なんじゃない?」
ファウストの返事を待つ間もなく、イリスはパチリと指を鳴らす。
その瞬間、ファウストの視界がふっと暗転し、次に気づいた時には先程までいたベッドのある部屋に戻っていた。
「っ――――」
ふわりと腰が沈むほどの柔らかいベッドの感触。
一瞬思考が追いつかなかったファウストは、遅れて気づく。
「…………転移魔法か」
これは瞬時に移動する魔法。
イリスが発動したのだと。
しかも、それだけでは終わらない。
濡れていたはずの髪も衣服も、全て乾いた状態になっている。
転移魔法だけでも高度な術式。
転移魔法と他の魔法を複合して同時に行使するその力量に、嫌でも思い知らされる。
やはり、イリスは魔界を統べる王なのだと。
「まどろっこしいのは嫌いだから、単刀直入に言うわね」
混乱を隠しきれないファウストをよそに、イリスはまっすぐ彼の瞳を見据えた。
「――アンタの妹、リュドミラは生きてるわ」
「……は?」
その一言に、ファウストの思考は凍りついた。
胸の奥で心臓が一拍遅れ、血の流れさえ止まったかのように感じる。
呼吸は浅く、喉が焼けつくように乾き、口を動かしても声にならない。
――リュドミラ。
頭の中に浮かんだのは、処刑場のあの光景。
黒焦げの塊となった妹の姿。
アドルフが冷酷に吐き捨てた言葉と共に刻まれた絶望。
だが今、イリスの口から放たれたのは、その絶望を覆す言葉。
信じたい。
いや、信じてしまいたい。
だがあの時に目にしたものは、あまりにも残酷な現実だった。
心の奥で「あり得ない」と叫びながら、同時に「もし本当なら」という希望が火種のように灯ってしまう。
イリスの声音には一切の感情がない。
だからこそ、その冷徹さが真実味を帯び、ファウストの胸を抉る。
疑いと願いがせめぎ合い、心は引き裂かれるように揺れ動いた。
「……俺を騙そうとしてんのか」
絞り出した声は、震えを帯びていた。
自分でも気づかぬほどに、怒りと恐怖と希望が入り混じっていた。
そんなファウストを見ても、イリスは一切取り合わない。
表情も声色も変えず、ただ事務的に言葉を返した。
「なら、確かめてみる?」
その声音には挑発もなく、ただ当然の提案のような平静さがあった。
するとイリスはふわりと宙に手を翳すと、光の粒が円を描くように広がっていく。
「私が見た光景、そのまま見せてあげる」
イリスの言葉と共に、光が揺らめき幕のように形を成す。
そこに浮かび上がったのは、イリスが実際に目撃した光景だった。
逃げ惑う群衆から現れた白い翼が背中に生えた男。
黒く焦げたリュドミラは、その男が発生させた風に包まれていた。
やがて焼け爛れたリュドミラの肌がゆっくりと修復され、閉じていた瞼が揺れる。
僅かな息。
そして次の瞬間、リュドミラは驚いたように目を開いた。
混乱している様子のリュドミラを男は抱き起こす。
男は大きな翼をはためかせると、リュドミラを抱えたまま天へと昇っていった。
残されたのはただの余韻だけ。
宙に映し出された映像は、淡い光の粒に戻り霧のように消え去った。
「リュドミラっ!」
間違いない。
リュドミラだ。
死んだと思っていた。
いや、死んだはずの妹が、息を吹き返している。
ファウストの張り詰めていた緊張がふっと解けた。
胸の奥を締めつけていた重苦しさが消え、溢れてくるのは安堵だけ。
妹は生きていた。
それだけで、どれほど救われることか。
「リュドミラっ……リュドミラ」
だが同時に、疑問が胸を突き刺す。
リュドミラはどこへ消えてしまったのか。
あの白い翼の男は何者で、彼女をどこへ連れ去ったのか。
安堵と不安が交錯し、ファウストの心は落ち着きを取り戻すどころか、さらに大きく揺さぶられていった。
「あの男は、いったい何者なんだ」
妹を救った存在。
だが同時に、彼女を連れ去った張本人でもある。
イリスに問いかける声は震え、抑えきれない怒りと不安が滲んでいた。
ファウストの問いに、イリスは視線を逸らさず静かに答えた。
「――天の眷属。人の理から外れた存在よ。神に仕える者か、それとも……その意志を代行する者か」
淡々とした声音には揶揄も挑発もない。
ただ事実を並べるだけ。
だからこそ、その言葉の重みが胸に沈む。
「少なくとも、あれは人間でも魔族でもない。“天”の側に属する者……そう考えて間違いないわ」
「て、天ってどういう事だよ」
ファウストの声は震え、動揺を隠せない。
理解を超えた単語に、喉がひきつり胸がざわめく。
イリスは一歩も揺らがぬ瞳で、短く言い放った。
「――つまり、女神族よ」
それ以上の説明はない。
淡々と断言するだけの声音が、かえって真実味を帯びて胸を抉る。
女神族――。
その名だけが、重く心に残った。
「女神族って……そんなの聞いた事ないぞ!」
ファウストの声には、困惑と苛立ちが入り混じっていた。
リュドミラを連れ去った得体の知れない存在。
認めたくない思いが、言葉を荒げさせる。
「……そりゃそうよ。女神族なんて、基本、人間の前には現れないもの」
イリスはさらりと言い切ると、わずかに肩をすくめて続けた。
「でも、魔族が存在するんだから、女神族が存在するのも当然でしょ」
あまりにも当たり前のことを口にするような声音。
その冷淡な理屈が、逆にファウストの胸をざわつかせた。
説明は最小限。
それ以上を語る気配すら見せないイリスの態度が、逆に真実味を増していく。
「人の前に現れないって、そんなのどうやってリュドミラを……」
ファウストの声は掠れて震えていた。
人ならざる存在が、なぜ自分の妹に手を伸ばしたのか。
イリスは瞳を細め、低く呟く。
「――だからこそ、余計に厄介なのよ」
短い言葉。
説明を省きながらも、その声音には揺るぎない確信があった。
女神族がリュドミラに関わる理由。
そこに触れようとしないイリスの態度が、逆に真実の重さを際立たせる。
「ね、私と取引しない?」
イリスの口から放たれたのは、あまりにも突拍子もない言葉だった。
ファウストの思考が一瞬止まり、次いで警戒の色が強く胸をよぎる。
リュドミラの生存を示された直後だからこそ、その提案は甘美であり、同時に危険な響きを帯びていた。
「取引って、ふざけてんのか」
怒気を含んだ声が、思わず口を突いて出た。
リュドミラを盾に揺さぶろうとするのか。
胸の奥に怒りと警戒が渦巻く。
だがイリスは微笑すら浮かべず、ただ淡々と返す。
「ふざけてなんかないわよ」
静かな声。
その落ち着きこそが、逆に本気であることを嫌でも思い知らせる。
「女神族が相手だとしても、リュドミラを取り戻す。そうでしょ?」
問いかけの形を取ってはいるが、その実、答えを求めてはいない。
ファウストが否定しない事を分かったうえで、断定するように口にしている。
そして、間を置かずに続けた。
「私も、協力してあげる。女神族を相手するなら魔王の私の力が必要になるはずよ」
イリスは淡々と告げた。
だが、続く言葉が甘い申し出だけではないことを、ファウストはすぐに悟る。
「魔王の私の手を取るということは――もう二度と後戻りできないわよ?」
イリスの声は冷徹で、逃げ道を断ち切る宣告のように響いた。
「……それでもいい。リュドミラを取り戻せるなら、俺は迷わない」
ファウストの言葉は静かで、その声音には、一片の揺らぎもなかった。
それは誓いであり、祈りであり、決して曲がることのない覚悟そのものだった。
「……そう」
イリスは淡々と相槌を打つ。
「――ならいいわ。私と取引……。いえ、契約をしましょ」
イリスは一瞬のためらいもなく、自らの胸元へと爪を突き立てた。
鋭い感触が肉を裂き、胸を抉るように深く食い込む。
次の瞬間、傷口から紅い血が溢れ出し、指先を濡らして滴り落ちた。
「魔王との契約は、いつだって血で彩られるもの。――欲望と引き換えに血を捧げる、それが悪魔との掟よ」
イリスの指先がさらに深く胸を抉る。
ずぶり……ぐちゅりと湿った音が響き、赤黒い血が白くて綺麗な指を汚した。
常ならば悲鳴を上げるような行為の最中に、イリスは微笑を浮かべていた。
痛みの気配など微塵もない。
むしろ妖艶な笑みを湛え、契約の儀を楽しむかのようにさえ見える。
肉が裂ける音と共に、真紅の臓器が掌に掴み取られた。
それは驚くほどに、人間と同じ心臓だった。
「さあ……ここに血判を。悪魔の契約は、いつだって血と心臓で結ばれるものなの」
妖艶な微笑みを浮かべるイリスの手の中で、人間と変わらぬ心臓が脈動する。
「――さ、もういい頃なんじゃない?」
ファウストの返事を待つ間もなく、イリスはパチリと指を鳴らす。
その瞬間、ファウストの視界がふっと暗転し、次に気づいた時には先程までいたベッドのある部屋に戻っていた。
「っ――――」
ふわりと腰が沈むほどの柔らかいベッドの感触。
一瞬思考が追いつかなかったファウストは、遅れて気づく。
「…………転移魔法か」
これは瞬時に移動する魔法。
イリスが発動したのだと。
しかも、それだけでは終わらない。
濡れていたはずの髪も衣服も、全て乾いた状態になっている。
転移魔法だけでも高度な術式。
転移魔法と他の魔法を複合して同時に行使するその力量に、嫌でも思い知らされる。
やはり、イリスは魔界を統べる王なのだと。
「まどろっこしいのは嫌いだから、単刀直入に言うわね」
混乱を隠しきれないファウストをよそに、イリスはまっすぐ彼の瞳を見据えた。
「――アンタの妹、リュドミラは生きてるわ」
「……は?」
その一言に、ファウストの思考は凍りついた。
胸の奥で心臓が一拍遅れ、血の流れさえ止まったかのように感じる。
呼吸は浅く、喉が焼けつくように乾き、口を動かしても声にならない。
――リュドミラ。
頭の中に浮かんだのは、処刑場のあの光景。
黒焦げの塊となった妹の姿。
アドルフが冷酷に吐き捨てた言葉と共に刻まれた絶望。
だが今、イリスの口から放たれたのは、その絶望を覆す言葉。
信じたい。
いや、信じてしまいたい。
だがあの時に目にしたものは、あまりにも残酷な現実だった。
心の奥で「あり得ない」と叫びながら、同時に「もし本当なら」という希望が火種のように灯ってしまう。
イリスの声音には一切の感情がない。
だからこそ、その冷徹さが真実味を帯び、ファウストの胸を抉る。
疑いと願いがせめぎ合い、心は引き裂かれるように揺れ動いた。
「……俺を騙そうとしてんのか」
絞り出した声は、震えを帯びていた。
自分でも気づかぬほどに、怒りと恐怖と希望が入り混じっていた。
そんなファウストを見ても、イリスは一切取り合わない。
表情も声色も変えず、ただ事務的に言葉を返した。
「なら、確かめてみる?」
その声音には挑発もなく、ただ当然の提案のような平静さがあった。
するとイリスはふわりと宙に手を翳すと、光の粒が円を描くように広がっていく。
「私が見た光景、そのまま見せてあげる」
イリスの言葉と共に、光が揺らめき幕のように形を成す。
そこに浮かび上がったのは、イリスが実際に目撃した光景だった。
逃げ惑う群衆から現れた白い翼が背中に生えた男。
黒く焦げたリュドミラは、その男が発生させた風に包まれていた。
やがて焼け爛れたリュドミラの肌がゆっくりと修復され、閉じていた瞼が揺れる。
僅かな息。
そして次の瞬間、リュドミラは驚いたように目を開いた。
混乱している様子のリュドミラを男は抱き起こす。
男は大きな翼をはためかせると、リュドミラを抱えたまま天へと昇っていった。
残されたのはただの余韻だけ。
宙に映し出された映像は、淡い光の粒に戻り霧のように消え去った。
「リュドミラっ!」
間違いない。
リュドミラだ。
死んだと思っていた。
いや、死んだはずの妹が、息を吹き返している。
ファウストの張り詰めていた緊張がふっと解けた。
胸の奥を締めつけていた重苦しさが消え、溢れてくるのは安堵だけ。
妹は生きていた。
それだけで、どれほど救われることか。
「リュドミラっ……リュドミラ」
だが同時に、疑問が胸を突き刺す。
リュドミラはどこへ消えてしまったのか。
あの白い翼の男は何者で、彼女をどこへ連れ去ったのか。
安堵と不安が交錯し、ファウストの心は落ち着きを取り戻すどころか、さらに大きく揺さぶられていった。
「あの男は、いったい何者なんだ」
妹を救った存在。
だが同時に、彼女を連れ去った張本人でもある。
イリスに問いかける声は震え、抑えきれない怒りと不安が滲んでいた。
ファウストの問いに、イリスは視線を逸らさず静かに答えた。
「――天の眷属。人の理から外れた存在よ。神に仕える者か、それとも……その意志を代行する者か」
淡々とした声音には揶揄も挑発もない。
ただ事実を並べるだけ。
だからこそ、その言葉の重みが胸に沈む。
「少なくとも、あれは人間でも魔族でもない。“天”の側に属する者……そう考えて間違いないわ」
「て、天ってどういう事だよ」
ファウストの声は震え、動揺を隠せない。
理解を超えた単語に、喉がひきつり胸がざわめく。
イリスは一歩も揺らがぬ瞳で、短く言い放った。
「――つまり、女神族よ」
それ以上の説明はない。
淡々と断言するだけの声音が、かえって真実味を帯びて胸を抉る。
女神族――。
その名だけが、重く心に残った。
「女神族って……そんなの聞いた事ないぞ!」
ファウストの声には、困惑と苛立ちが入り混じっていた。
リュドミラを連れ去った得体の知れない存在。
認めたくない思いが、言葉を荒げさせる。
「……そりゃそうよ。女神族なんて、基本、人間の前には現れないもの」
イリスはさらりと言い切ると、わずかに肩をすくめて続けた。
「でも、魔族が存在するんだから、女神族が存在するのも当然でしょ」
あまりにも当たり前のことを口にするような声音。
その冷淡な理屈が、逆にファウストの胸をざわつかせた。
説明は最小限。
それ以上を語る気配すら見せないイリスの態度が、逆に真実味を増していく。
「人の前に現れないって、そんなのどうやってリュドミラを……」
ファウストの声は掠れて震えていた。
人ならざる存在が、なぜ自分の妹に手を伸ばしたのか。
イリスは瞳を細め、低く呟く。
「――だからこそ、余計に厄介なのよ」
短い言葉。
説明を省きながらも、その声音には揺るぎない確信があった。
女神族がリュドミラに関わる理由。
そこに触れようとしないイリスの態度が、逆に真実の重さを際立たせる。
「ね、私と取引しない?」
イリスの口から放たれたのは、あまりにも突拍子もない言葉だった。
ファウストの思考が一瞬止まり、次いで警戒の色が強く胸をよぎる。
リュドミラの生存を示された直後だからこそ、その提案は甘美であり、同時に危険な響きを帯びていた。
「取引って、ふざけてんのか」
怒気を含んだ声が、思わず口を突いて出た。
リュドミラを盾に揺さぶろうとするのか。
胸の奥に怒りと警戒が渦巻く。
だがイリスは微笑すら浮かべず、ただ淡々と返す。
「ふざけてなんかないわよ」
静かな声。
その落ち着きこそが、逆に本気であることを嫌でも思い知らせる。
「女神族が相手だとしても、リュドミラを取り戻す。そうでしょ?」
問いかけの形を取ってはいるが、その実、答えを求めてはいない。
ファウストが否定しない事を分かったうえで、断定するように口にしている。
そして、間を置かずに続けた。
「私も、協力してあげる。女神族を相手するなら魔王の私の力が必要になるはずよ」
イリスは淡々と告げた。
だが、続く言葉が甘い申し出だけではないことを、ファウストはすぐに悟る。
「魔王の私の手を取るということは――もう二度と後戻りできないわよ?」
イリスの声は冷徹で、逃げ道を断ち切る宣告のように響いた。
「……それでもいい。リュドミラを取り戻せるなら、俺は迷わない」
ファウストの言葉は静かで、その声音には、一片の揺らぎもなかった。
それは誓いであり、祈りであり、決して曲がることのない覚悟そのものだった。
「……そう」
イリスは淡々と相槌を打つ。
「――ならいいわ。私と取引……。いえ、契約をしましょ」
イリスは一瞬のためらいもなく、自らの胸元へと爪を突き立てた。
鋭い感触が肉を裂き、胸を抉るように深く食い込む。
次の瞬間、傷口から紅い血が溢れ出し、指先を濡らして滴り落ちた。
「魔王との契約は、いつだって血で彩られるもの。――欲望と引き換えに血を捧げる、それが悪魔との掟よ」
イリスの指先がさらに深く胸を抉る。
ずぶり……ぐちゅりと湿った音が響き、赤黒い血が白くて綺麗な指を汚した。
常ならば悲鳴を上げるような行為の最中に、イリスは微笑を浮かべていた。
痛みの気配など微塵もない。
むしろ妖艶な笑みを湛え、契約の儀を楽しむかのようにさえ見える。
肉が裂ける音と共に、真紅の臓器が掌に掴み取られた。
それは驚くほどに、人間と同じ心臓だった。
「さあ……ここに血判を。悪魔の契約は、いつだって血と心臓で結ばれるものなの」
妖艶な微笑みを浮かべるイリスの手の中で、人間と変わらぬ心臓が脈動する。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる