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自然ともっと触れ合わねば 『絶滅できない動物たち』自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ(M.Rオコナ―)

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常識は常識ではない。

人が介入すればするほど、「自然」から遠ざかっていく自然保護と種の再生テクノロジーの矛盾。

パラドックスのようです。

「人間はこのカエルを絶滅するに任せるべきだったのではないか」
ブロンクス動物園で飼育される絶滅危惧のキハンシヒキガエル。

冒頭で著者は「環境保護がいいことなのは当たり前というわたしの信念は、実は社会的、文化的バイアスだったのだ」と高らかに宣言していました。

果たして、絶滅に瀕した生き物を救うことは、保全と干渉どちらなのか?

最近は、人工知能や脳科学のばかり読んでいたので、自然や生物学といった視点も改めて重要だと思いました。

あんまり認めたくないけれど、パソコンやスマホ、ストレス社会で、私の脳も機能障害を起こしたような気もします。自然とも向き合わねば……。
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