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第19話
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次に俺たちのクラスが当たるクラスは1-4か2-7のどちらか勝ち上がった方だ。
その試合模様を見ていると、どちらもうちのクラスと同じで1人の背の高くてガタイのいいチームメートにボールを集めて点を取るスタイルのチームだった。そのため試合はどちらかがシュートを決めたら、相手もシュートを決める、点の取り合いになった。そんな点の取り合いを制したのは18対16で1-4だった。
「次の相手はうちのクラスとスタイルが似てるな?これはもしかしなくても今の試合みたいにうちのクラスも八木にボールを集めまくるんじゃないか?てことは俺がボールに触れられる可能性は低くなるよな?」
俺が絶望的な状況に悲観していると、キョウヘイが、「大丈夫だとは言えないが、次の試合は俺も出て、しっかりとセイにボールを回すから、そんなに落ち込むなよ!」と言って、俺を励ましてくれた。
「ありがとな。キョウヘイ。」
俺はキョウヘイの励ましの言葉に少し救われたような気持になった。
1-4対2-7の試合の次の試合とその次の試合まで観戦し終えるとキョウヘイが、「そろそろカジワラとハタケの試合が始まるから応援しに行こうぜ。」とカジワラたちの試合が始まることを教えてくれたので卓球の試合が行われている体育館に向かった。
体育館に着くとちょうどカジワラとハタケの試合が始まるところだった。キョウヘイの言った通り、同じクラスの人たちはほとんど応援に来ておらず(もしかしたらまだ試合中の人たちもいたかもしれないが)、応援に来ていたのは俺とキョウヘイを含めて4人だけだった。
試合は応援に来ていた4人全員が思った通り、カジワラとハタケのストレート負けという結末だった。卓球のマナーなので、お情けで1点取れたが、あとは全然いい所がなく負けた。カジワラとハタケも試合が終わって俺たちのところに来るとき、自分たちの成績の悪さが情けないのかぎこちない笑顔を浮かべながら、「あはは……。負けちゃったよ。」と暗い声で言ってきた。
俺は、何か言わなきゃ!と思い、「ドンマイ!ドンマイ!仕方ないよ!相手かなり上手かったしさ。かなり健闘した方だと思うよ!な!キョウヘイ?」とカジワラとハタケを慰めながら、キョウヘイに同意を求めた。
「あ、ああ!セイが言う通り、相手が強かったよな!カジワラとハタケは頑張ったと思うぞ!」
「あはは……慰めてくれてありがとう。」
「カジワラとハタケの試合も終わったから、俺とキョウヘイは男子のバスケの試合を見に行こうと思うけど、カジワラとハタケはどうする?」
今こんなことを聞くのは申し訳ない気持ちになったが、俺はできるだけ早く男子のバスケの試合を見に行きたかったので、このあとどうするかカジワラとハタケに尋ねた。
「私たちも一緒に行くよ!ね!ミーちゃん?」
「うん!トツカくんとイチノミヤくんの試合ももう少ししたら始まるしね!応援したいもんね!」
「分かった。それじゃあ、行こうか。」
俺たちはバスケの試合が行われている体育館に移動した。俺たちが体育館に着くと男子のバスケの2回戦の最後の試合が始まるところだった。観戦してると分かったが、どちらのクラスもうちのクラスとは違い、誰か1人にボールを集めるのではなく、全員で点を取りに行くスタイルだった。しかしシュートはお互いあまり決まらず、最終的には6対4で3-1が勝利した。
観戦してる最中に気が付いたのだが、3-1と戦うとしたら、お互い勝ち進んで決勝戦まで行かなきゃいけないので、3-1と戦う可能性は低そうだな。ということに気が付いた。でも、できれば決勝戦まで行ってカジワラにカッコいい所を見せたい!と思っていたので、最後に当たる可能性があるクラスの試合を見れて良かった。と思うことにした。そして次は俺たち2-3対1-4の試合となった。
俺とキョウヘイが試合に出るためにビブスを着ようとしたら、すでに八木たち4人がビブスを着ていた。そのため残りはまた1枚になっていた。しかし、今度はキョウヘイも黙っておらず、同じクラスの伊東に向かって、「伊東、ちょっといいか?俺、前の試合出てないから次の試合には出たいんで代わってくれないか?」と交代してくれないか頼み始めた。
「え?だったらビブスは1枚余ってるんだし、それを着れば?」
伊東はそう言って、自分が着てるビブスを渡さなかった。
「これはセイが着る分だから。俺の分が必要だから頼んでるんだよ!」
「え~?いくらイチノミヤとトツカが仲良くて、一緒に出たいからって、何で俺が譲らなきゃいけないんだよ?」
伊東は正論と取れなくもないことを言ってまた断った。
キョウヘイはそう思わなかったのか、はぁ~。とため息をつきながら、「俺たちのクラスが勝つためにセイが出た方がいいと思うから、伊東に頼んでるんだよ!だってそうだろう?前の試合で点を取ったのは八木とセイだけなんだから!伊藤たち、3人は八木にボールを回すことしかしてないじゃないか!点を取れる人が試合に出るのは当然じゃないのか?」
と説得した。
「分かったよ!トツカが試合に出る理由もイチノミヤが試合に出たいことも分かったよ!でもそれなら、交代するのは俺じゃなくて近藤や清水でもよくない?」
「それもそうだな。じゃあ近藤と清水にも頼んでみるよ。おーい!近藤!清水!ちょっといいか?」
キョウヘイに呼ばれてやって来た近藤と清水にもキョウヘイは訳を説明してビブスを渡してもらおうとした。しかし、近藤と清水もビブスを渡すのを渋ったので、キョウヘイは、「とりあえず3人で話し合って誰でもいいからビブスを俺に渡してくれ!」と指示を出した。
3人は仕方なくじゃんけんをしてビブスを渡す人を決めていた。結局負けた伊東がビブスをキョウヘイに渡していた。そしてなんとか今回は俺とキョウヘイが一緒に試合に出られることになった。
俺とキョウヘイ、八木、近藤、清水の5人がコートに入った時には、すでに相手チームの選手がコート中央で待っていた。ビブスのことでもめていたので、まだ試合開始時間前だが審判の先生は少し何か言いたそうだった。結局注意はされず、試合が始まった。
八木と相手チームの一番背の高くてガタイのいい選手(前の試合で点を取りまくっていた選手だ)がジャンプボールをした。身長は2センチも差はなかったが、ジャンプの高さに差があり八木がジャンプボールに勝ち、近藤がボールをキャッチした。
俺はすぐに相手コートから近藤に「パス!パス!」とパスを回すように呼び掛けたが、近藤はフリーだった清水にパスを回し、清水がゴールに走っていた八木にパスを回し、八木がレイアップシュートを決めた。前の試合と同じような展開だったが、ここからが前の試合の3-6とは違うところで、シュートを決められた1-4の選手がすぐにボールを出し、前の試合で点を取りまくった選手が受け取って速攻を仕掛けてきた。
その速攻に反応できたのは八木とキョウヘイだけだった。相手チームの点取り屋がレイアップシュートを決めようとジャンプすると、それをブロックしようと八木とキョウヘイもジャンプした。八木とキョウヘイのブロックは抜けないと判断したのか、相手チームの点取り屋はほぼノールックで味方の選手にパスを出し、受け取った選手がシュートを決めた。
前の試合では分からなかったが、1-4には他にも点が取れる選手がいたみたいだ。だがそれに驚いてる暇はなく、キョウヘイがすぐにボールを出して俺がボールを受け取った。俺はすぐにキョウヘイの家で練習していた距離までゴールにドリブルして近づこうとしたが、相手も速攻を警戒していたのか、すぐに2人の選手に囲まれた。
俺はパスを出さずに24秒経ってしまっては良くない!と思い、仕方なく近藤にボールをパスした。そして近藤は即座に八木にパスを出し、パスを受け取った八木は今まで通りレイアップシュートをしようとしたが、今度は相手チームのブロックに阻まれてしまった。
そのシュートしそこなったボールを1-4の選手が取り、そのままドリブルして2-3のコートに攻めて来た。しかしそれを近藤と清水がブロックした。ブロックされた相手チームの選手はすぐに味方にパスを出したが、それをキョウヘイがパスカットした。ボールを取ったキョウヘイはすぐに1-4のコートに攻めていった。しかしキョウヘイは自分でシュートせずに俺にパスを出した。
俺はすぐにシュートを放ったがそれは決まらずにリングに当たって跳ね返った。そのボールを取った相手チームの選手が俺たちのコートに攻めていったがそれをうちのクラスが防ぎ、八木がボールを取って1-4のコートに攻めていったがそれを相手チームに防がれた。
そのあとの数分間の展開はこっちのチームが攻めていったら相手チームが防ぐかリバウンドを取り、逆に攻めてきて、それをこっちのチームが防ぐかリバウンドを取り、逆に攻めていくのを繰り返すだけで、お互いあまりシュートは決まらなかった。
八木のシュートは最初の1本しか決まらず、キョウヘイは何度もパスカットしたボールを俺に回したが、緊張からかシュートは1本しか決まらなかった。しかし相手チームは最初の1本以外に2本決めて、4対6でうちのクラスが負けていた。
そして残り20秒で相手チームのボールをキョウヘイがパスカットして相手チームのコートに攻めていった。しかし、すぐに相手チームの1人にブロックされた。八木は2人にマークされていて俺は1人にマークされていた。キョウヘイはどうしようか1,2秒迷っていたが、俺はその間に俺をマークしている人をかわして、キョウヘイに向かって「パスパス!」と叫んだ。
キョウヘイはちらりとこっちを見たが、すぐにジャンプしてシュートを放った。そのシュートは綺麗に決まり、3ポイントシュートだったので7対6で俺たちのクラスが逆転した。すぐに相手チームはこっちのコートに攻めていこうとしたが、そこで終了のブザーが鳴った。
俺たちのクラスが勝った。キョウヘイのシュートのおかげで。
その試合模様を見ていると、どちらもうちのクラスと同じで1人の背の高くてガタイのいいチームメートにボールを集めて点を取るスタイルのチームだった。そのため試合はどちらかがシュートを決めたら、相手もシュートを決める、点の取り合いになった。そんな点の取り合いを制したのは18対16で1-4だった。
「次の相手はうちのクラスとスタイルが似てるな?これはもしかしなくても今の試合みたいにうちのクラスも八木にボールを集めまくるんじゃないか?てことは俺がボールに触れられる可能性は低くなるよな?」
俺が絶望的な状況に悲観していると、キョウヘイが、「大丈夫だとは言えないが、次の試合は俺も出て、しっかりとセイにボールを回すから、そんなに落ち込むなよ!」と言って、俺を励ましてくれた。
「ありがとな。キョウヘイ。」
俺はキョウヘイの励ましの言葉に少し救われたような気持になった。
1-4対2-7の試合の次の試合とその次の試合まで観戦し終えるとキョウヘイが、「そろそろカジワラとハタケの試合が始まるから応援しに行こうぜ。」とカジワラたちの試合が始まることを教えてくれたので卓球の試合が行われている体育館に向かった。
体育館に着くとちょうどカジワラとハタケの試合が始まるところだった。キョウヘイの言った通り、同じクラスの人たちはほとんど応援に来ておらず(もしかしたらまだ試合中の人たちもいたかもしれないが)、応援に来ていたのは俺とキョウヘイを含めて4人だけだった。
試合は応援に来ていた4人全員が思った通り、カジワラとハタケのストレート負けという結末だった。卓球のマナーなので、お情けで1点取れたが、あとは全然いい所がなく負けた。カジワラとハタケも試合が終わって俺たちのところに来るとき、自分たちの成績の悪さが情けないのかぎこちない笑顔を浮かべながら、「あはは……。負けちゃったよ。」と暗い声で言ってきた。
俺は、何か言わなきゃ!と思い、「ドンマイ!ドンマイ!仕方ないよ!相手かなり上手かったしさ。かなり健闘した方だと思うよ!な!キョウヘイ?」とカジワラとハタケを慰めながら、キョウヘイに同意を求めた。
「あ、ああ!セイが言う通り、相手が強かったよな!カジワラとハタケは頑張ったと思うぞ!」
「あはは……慰めてくれてありがとう。」
「カジワラとハタケの試合も終わったから、俺とキョウヘイは男子のバスケの試合を見に行こうと思うけど、カジワラとハタケはどうする?」
今こんなことを聞くのは申し訳ない気持ちになったが、俺はできるだけ早く男子のバスケの試合を見に行きたかったので、このあとどうするかカジワラとハタケに尋ねた。
「私たちも一緒に行くよ!ね!ミーちゃん?」
「うん!トツカくんとイチノミヤくんの試合ももう少ししたら始まるしね!応援したいもんね!」
「分かった。それじゃあ、行こうか。」
俺たちはバスケの試合が行われている体育館に移動した。俺たちが体育館に着くと男子のバスケの2回戦の最後の試合が始まるところだった。観戦してると分かったが、どちらのクラスもうちのクラスとは違い、誰か1人にボールを集めるのではなく、全員で点を取りに行くスタイルだった。しかしシュートはお互いあまり決まらず、最終的には6対4で3-1が勝利した。
観戦してる最中に気が付いたのだが、3-1と戦うとしたら、お互い勝ち進んで決勝戦まで行かなきゃいけないので、3-1と戦う可能性は低そうだな。ということに気が付いた。でも、できれば決勝戦まで行ってカジワラにカッコいい所を見せたい!と思っていたので、最後に当たる可能性があるクラスの試合を見れて良かった。と思うことにした。そして次は俺たち2-3対1-4の試合となった。
俺とキョウヘイが試合に出るためにビブスを着ようとしたら、すでに八木たち4人がビブスを着ていた。そのため残りはまた1枚になっていた。しかし、今度はキョウヘイも黙っておらず、同じクラスの伊東に向かって、「伊東、ちょっといいか?俺、前の試合出てないから次の試合には出たいんで代わってくれないか?」と交代してくれないか頼み始めた。
「え?だったらビブスは1枚余ってるんだし、それを着れば?」
伊東はそう言って、自分が着てるビブスを渡さなかった。
「これはセイが着る分だから。俺の分が必要だから頼んでるんだよ!」
「え~?いくらイチノミヤとトツカが仲良くて、一緒に出たいからって、何で俺が譲らなきゃいけないんだよ?」
伊東は正論と取れなくもないことを言ってまた断った。
キョウヘイはそう思わなかったのか、はぁ~。とため息をつきながら、「俺たちのクラスが勝つためにセイが出た方がいいと思うから、伊東に頼んでるんだよ!だってそうだろう?前の試合で点を取ったのは八木とセイだけなんだから!伊藤たち、3人は八木にボールを回すことしかしてないじゃないか!点を取れる人が試合に出るのは当然じゃないのか?」
と説得した。
「分かったよ!トツカが試合に出る理由もイチノミヤが試合に出たいことも分かったよ!でもそれなら、交代するのは俺じゃなくて近藤や清水でもよくない?」
「それもそうだな。じゃあ近藤と清水にも頼んでみるよ。おーい!近藤!清水!ちょっといいか?」
キョウヘイに呼ばれてやって来た近藤と清水にもキョウヘイは訳を説明してビブスを渡してもらおうとした。しかし、近藤と清水もビブスを渡すのを渋ったので、キョウヘイは、「とりあえず3人で話し合って誰でもいいからビブスを俺に渡してくれ!」と指示を出した。
3人は仕方なくじゃんけんをしてビブスを渡す人を決めていた。結局負けた伊東がビブスをキョウヘイに渡していた。そしてなんとか今回は俺とキョウヘイが一緒に試合に出られることになった。
俺とキョウヘイ、八木、近藤、清水の5人がコートに入った時には、すでに相手チームの選手がコート中央で待っていた。ビブスのことでもめていたので、まだ試合開始時間前だが審判の先生は少し何か言いたそうだった。結局注意はされず、試合が始まった。
八木と相手チームの一番背の高くてガタイのいい選手(前の試合で点を取りまくっていた選手だ)がジャンプボールをした。身長は2センチも差はなかったが、ジャンプの高さに差があり八木がジャンプボールに勝ち、近藤がボールをキャッチした。
俺はすぐに相手コートから近藤に「パス!パス!」とパスを回すように呼び掛けたが、近藤はフリーだった清水にパスを回し、清水がゴールに走っていた八木にパスを回し、八木がレイアップシュートを決めた。前の試合と同じような展開だったが、ここからが前の試合の3-6とは違うところで、シュートを決められた1-4の選手がすぐにボールを出し、前の試合で点を取りまくった選手が受け取って速攻を仕掛けてきた。
その速攻に反応できたのは八木とキョウヘイだけだった。相手チームの点取り屋がレイアップシュートを決めようとジャンプすると、それをブロックしようと八木とキョウヘイもジャンプした。八木とキョウヘイのブロックは抜けないと判断したのか、相手チームの点取り屋はほぼノールックで味方の選手にパスを出し、受け取った選手がシュートを決めた。
前の試合では分からなかったが、1-4には他にも点が取れる選手がいたみたいだ。だがそれに驚いてる暇はなく、キョウヘイがすぐにボールを出して俺がボールを受け取った。俺はすぐにキョウヘイの家で練習していた距離までゴールにドリブルして近づこうとしたが、相手も速攻を警戒していたのか、すぐに2人の選手に囲まれた。
俺はパスを出さずに24秒経ってしまっては良くない!と思い、仕方なく近藤にボールをパスした。そして近藤は即座に八木にパスを出し、パスを受け取った八木は今まで通りレイアップシュートをしようとしたが、今度は相手チームのブロックに阻まれてしまった。
そのシュートしそこなったボールを1-4の選手が取り、そのままドリブルして2-3のコートに攻めて来た。しかしそれを近藤と清水がブロックした。ブロックされた相手チームの選手はすぐに味方にパスを出したが、それをキョウヘイがパスカットした。ボールを取ったキョウヘイはすぐに1-4のコートに攻めていった。しかしキョウヘイは自分でシュートせずに俺にパスを出した。
俺はすぐにシュートを放ったがそれは決まらずにリングに当たって跳ね返った。そのボールを取った相手チームの選手が俺たちのコートに攻めていったがそれをうちのクラスが防ぎ、八木がボールを取って1-4のコートに攻めていったがそれを相手チームに防がれた。
そのあとの数分間の展開はこっちのチームが攻めていったら相手チームが防ぐかリバウンドを取り、逆に攻めてきて、それをこっちのチームが防ぐかリバウンドを取り、逆に攻めていくのを繰り返すだけで、お互いあまりシュートは決まらなかった。
八木のシュートは最初の1本しか決まらず、キョウヘイは何度もパスカットしたボールを俺に回したが、緊張からかシュートは1本しか決まらなかった。しかし相手チームは最初の1本以外に2本決めて、4対6でうちのクラスが負けていた。
そして残り20秒で相手チームのボールをキョウヘイがパスカットして相手チームのコートに攻めていった。しかし、すぐに相手チームの1人にブロックされた。八木は2人にマークされていて俺は1人にマークされていた。キョウヘイはどうしようか1,2秒迷っていたが、俺はその間に俺をマークしている人をかわして、キョウヘイに向かって「パスパス!」と叫んだ。
キョウヘイはちらりとこっちを見たが、すぐにジャンプしてシュートを放った。そのシュートは綺麗に決まり、3ポイントシュートだったので7対6で俺たちのクラスが逆転した。すぐに相手チームはこっちのコートに攻めていこうとしたが、そこで終了のブザーが鳴った。
俺たちのクラスが勝った。キョウヘイのシュートのおかげで。
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