30 / 60
第30話
しおりを挟む
教室に一人きりになった俺は、スマホで学校近辺のカジワラと2人で話しながら飲食できる店を探していた。
「おしゃれ カフェ」とか「おしゃれ スイーツが食べられるお店」などと検索して出て来る店の外観やメニューの写真を片っ端から見て、どの店がいいか考えた。
ここはちょっとメニューの値段が高いかな?カジワラは俺の愛人だから、俺が全額おごらなきゃいけない気がするので、あまり値段が高い所は行けないな。
そういえば、ナツキは何も言わなかったけど、ナツキは一応俺の彼女だから昨日のハンバーガー代も俺がナツキの分も払うべきだったのかな?いやいや、高校生のカップルで彼氏がデートとかの費用を全部払っているカップルはそんなにいないはずだ。俺の完全な予想だけど、そうであってほしい。まあ、ポテトはおごったわけだし、そんなにひどい彼氏ではなかったはずだ。
俺が昨日のナツキとのお食事デート?での自分のふるまいに対して言い訳し始めていたが、今はそんなことをしている場合じゃないことに気が付き、再び明日のカジワラと行くお店を探し始めた。
学校からお店までの距離や普段カジワラと学校から駅まで一緒に行く道沿いにあるかどうかなどの条件を加えて、一応2軒にまでお店を絞った。
1軒はいかにもインスタなどに写真を上げる女子高校生たちが好きそうな、色彩豊かな(悪く言えば奇抜で派手な色をした)外観をしていて、メニューもいわゆる女子高校生が好きそうな物ばかりのメインターゲットを若い女性にしてそうなお店だった。
もう1軒は落ち着いた雰囲気の外観をしているが、メニューは写真映えしそうな物ばかりの大人のカップルも使えそうなお店だった。
1軒目は大体の女子高校生は好きそうな外観とメニューだが、カジワラの性格や俺の知り得る限りの好みを考えるとあまり適さないお店に思えた。何よりカジワラと一緒とはいえ、男子高校生が入るにはかなり勇気がいるお店に思えた。
そう考えるともう1軒のお店一択に思えてくるが、ちょっと外観が落ち着きすぎていて高校生のカップルが行くには大人っぽ過ぎるかもしれない。それに一応女子高校生のカジワラは1軒目のようなお店が好きかもしれないという気もしてくる。
あー!全然決められない!どうしたらいいんだ?……やっぱりここは誰かからの助言をもらうしかないよな。
誰に聞く?俺がカジワラと付き合っていることを知っている人の方がいいよな。てことはキョウヘイか?いや、男子高校生の好みを聞くのならキョウヘイが適任だけど、今回は女子高校生の好みを知りたいんだから女子の方がいいよな。
てことはナツキの方がいいかな?一応あいつも女子高校生だからキョウヘイよりは当てになるよな。……でもホントにナツキでいいのか?ナツキとカジワラは正反対とは言わないがかなり性格や好みが違う。もっとカジワラと好みが似ている人はいないかな?
と言っても、俺の女子の友だちはナツキとカジワラとハタケだけだからな……。あ!もうナツキは俺の彼女でカジワラは俺の愛人だから友だちはハタケだけか。ん?ハタケだけ?いや、ハタケがいるじゃんか!ハタケはカジワラの親友だからカジワラの好みに詳しいだろうから一番の適任じゃん!そうだよ!ハタケに聞こう!……でも一応ナツキにも保険として聞いておこう。
俺はハタケとナツキに助言をもらうことに決めて、ラインで2人に送るメッセージを考え始めた。
まずはメッセージを考えやすいナツキに送るメッセージから考え始めた。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、デートで行くんだったらどっちの店がいい?」
こんな感じでいいよな。あとは店の外観の画像を一緒に送って。これでよしっ!
次はハタケに送るメッセージを考えよう。ハタケは関係者ではあるけど俺と付き合っているわけではないから、こんなことを聞くのは少し恥ずかしいのだが、今はそんなことを言ってられない!まあ、ハタケが俺からこんな質問が来たんだけど。とカジワラや他の奴に言いふらしたりする性格の奴ではないのが救いではあるけど。えーと、どんなふうに聞けばいいかな?
「ちょっと質問があるんだけどいいかな?実はカジワラと明日行こうと思っている店を迷っているんだ。2軒までは絞ったんだけど、どっちがカジワラの好みか教えてくれない?」
こんな感じでいいかな。よくよく考えたら、ハタケとはラインのIDを交換したが、あまりメッセージを送ったことがないことに気が付いた。俺とキョウヘイとカジワラとハタケのグループラインでならメッセージを送ったことはあるが、それでは感じたことがない緊張を感じた。友だちとは言え、こんなメッセージがいきなり送られてきて、「キモッ。」と思わないだろうか?と一瞬心配になったが、ハタケはそんな奴じゃないな。と考え直した。
それでも一抹の不安は拭えなかったが、えーい!送ってしまえ!と勢いで送ってしまった。
スマホで今の時間を確認すると、午後6時5分だったので、もう店はやっていないかもしれないが、実際に行ってみて外観を確認しておこうと考え、すぐに下校して店に向かった。
実際に見てみると色彩豊かな外観の店はそれほど派手ではなく、落ち着いた雰囲気の外観の店はちょっと雰囲気が暗いかなと思った。店を見に行った時間帯が写真で見たのと違い、ほぼ夜だったのでそれもあるかなとは思った。結局どっちがいいかは決められなかった。
2軒の店の外観を確認して自宅へと帰っている途中でラインのメッセージの着信音が鳴った。ナツキとハタケ、どっちからの返信かな?とスマホを確認するとハタケからの返信だった。
「レーちゃんの好みだと2軒目のお店かな。1軒目のようなお店はあまり好きじゃないと思う。たぶんだけどね。」という内容の返信だった。
ハタケの意見だと落ち着いた雰囲気の外観をした店の方がいいとのことだった。これで7割ほどは決まったと言ってもいいのだが、一応ナツキの意見も待ってから決めることにした。ハタケには、「ありがとう。参考になった。」とお礼の返信を送った。
家に着いて夕飯を食べ終えてお風呂に入ってから自室へ行きスマホを確認すると、ナツキからの返信が来ていた。
「これって私とのデートで行くお店?それともカジワラさんとのデートで行くお店?」と質問を質問で返す内容の返信だった。
嘘をついてもしょうがないので、「カジワラとのデートで行く店だよ。だけどナツキとのデートでは行かないという訳ではないよ。」と返信すると、数分後にナツキからの返信が来た。
「カジワラさんの好みは分からないけど、私の好みでは2軒目のお店がいいかな。1軒目のお店は入るのが少し恥ずかしいかな。」という内容の返信だった。
ハタケだけでなくナツキも落ち着いた雰囲気の外観をした店がいいという意見だったので、2軒目のお店に行くことに決めた。
これで明日の準備は大丈夫だな。安心して眠れそうだ。
ナツキには、「ありがとう。参考になった。」と返信して、俺はベッドに横になった。
「おしゃれ カフェ」とか「おしゃれ スイーツが食べられるお店」などと検索して出て来る店の外観やメニューの写真を片っ端から見て、どの店がいいか考えた。
ここはちょっとメニューの値段が高いかな?カジワラは俺の愛人だから、俺が全額おごらなきゃいけない気がするので、あまり値段が高い所は行けないな。
そういえば、ナツキは何も言わなかったけど、ナツキは一応俺の彼女だから昨日のハンバーガー代も俺がナツキの分も払うべきだったのかな?いやいや、高校生のカップルで彼氏がデートとかの費用を全部払っているカップルはそんなにいないはずだ。俺の完全な予想だけど、そうであってほしい。まあ、ポテトはおごったわけだし、そんなにひどい彼氏ではなかったはずだ。
俺が昨日のナツキとのお食事デート?での自分のふるまいに対して言い訳し始めていたが、今はそんなことをしている場合じゃないことに気が付き、再び明日のカジワラと行くお店を探し始めた。
学校からお店までの距離や普段カジワラと学校から駅まで一緒に行く道沿いにあるかどうかなどの条件を加えて、一応2軒にまでお店を絞った。
1軒はいかにもインスタなどに写真を上げる女子高校生たちが好きそうな、色彩豊かな(悪く言えば奇抜で派手な色をした)外観をしていて、メニューもいわゆる女子高校生が好きそうな物ばかりのメインターゲットを若い女性にしてそうなお店だった。
もう1軒は落ち着いた雰囲気の外観をしているが、メニューは写真映えしそうな物ばかりの大人のカップルも使えそうなお店だった。
1軒目は大体の女子高校生は好きそうな外観とメニューだが、カジワラの性格や俺の知り得る限りの好みを考えるとあまり適さないお店に思えた。何よりカジワラと一緒とはいえ、男子高校生が入るにはかなり勇気がいるお店に思えた。
そう考えるともう1軒のお店一択に思えてくるが、ちょっと外観が落ち着きすぎていて高校生のカップルが行くには大人っぽ過ぎるかもしれない。それに一応女子高校生のカジワラは1軒目のようなお店が好きかもしれないという気もしてくる。
あー!全然決められない!どうしたらいいんだ?……やっぱりここは誰かからの助言をもらうしかないよな。
誰に聞く?俺がカジワラと付き合っていることを知っている人の方がいいよな。てことはキョウヘイか?いや、男子高校生の好みを聞くのならキョウヘイが適任だけど、今回は女子高校生の好みを知りたいんだから女子の方がいいよな。
てことはナツキの方がいいかな?一応あいつも女子高校生だからキョウヘイよりは当てになるよな。……でもホントにナツキでいいのか?ナツキとカジワラは正反対とは言わないがかなり性格や好みが違う。もっとカジワラと好みが似ている人はいないかな?
と言っても、俺の女子の友だちはナツキとカジワラとハタケだけだからな……。あ!もうナツキは俺の彼女でカジワラは俺の愛人だから友だちはハタケだけか。ん?ハタケだけ?いや、ハタケがいるじゃんか!ハタケはカジワラの親友だからカジワラの好みに詳しいだろうから一番の適任じゃん!そうだよ!ハタケに聞こう!……でも一応ナツキにも保険として聞いておこう。
俺はハタケとナツキに助言をもらうことに決めて、ラインで2人に送るメッセージを考え始めた。
まずはメッセージを考えやすいナツキに送るメッセージから考え始めた。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、デートで行くんだったらどっちの店がいい?」
こんな感じでいいよな。あとは店の外観の画像を一緒に送って。これでよしっ!
次はハタケに送るメッセージを考えよう。ハタケは関係者ではあるけど俺と付き合っているわけではないから、こんなことを聞くのは少し恥ずかしいのだが、今はそんなことを言ってられない!まあ、ハタケが俺からこんな質問が来たんだけど。とカジワラや他の奴に言いふらしたりする性格の奴ではないのが救いではあるけど。えーと、どんなふうに聞けばいいかな?
「ちょっと質問があるんだけどいいかな?実はカジワラと明日行こうと思っている店を迷っているんだ。2軒までは絞ったんだけど、どっちがカジワラの好みか教えてくれない?」
こんな感じでいいかな。よくよく考えたら、ハタケとはラインのIDを交換したが、あまりメッセージを送ったことがないことに気が付いた。俺とキョウヘイとカジワラとハタケのグループラインでならメッセージを送ったことはあるが、それでは感じたことがない緊張を感じた。友だちとは言え、こんなメッセージがいきなり送られてきて、「キモッ。」と思わないだろうか?と一瞬心配になったが、ハタケはそんな奴じゃないな。と考え直した。
それでも一抹の不安は拭えなかったが、えーい!送ってしまえ!と勢いで送ってしまった。
スマホで今の時間を確認すると、午後6時5分だったので、もう店はやっていないかもしれないが、実際に行ってみて外観を確認しておこうと考え、すぐに下校して店に向かった。
実際に見てみると色彩豊かな外観の店はそれほど派手ではなく、落ち着いた雰囲気の外観の店はちょっと雰囲気が暗いかなと思った。店を見に行った時間帯が写真で見たのと違い、ほぼ夜だったのでそれもあるかなとは思った。結局どっちがいいかは決められなかった。
2軒の店の外観を確認して自宅へと帰っている途中でラインのメッセージの着信音が鳴った。ナツキとハタケ、どっちからの返信かな?とスマホを確認するとハタケからの返信だった。
「レーちゃんの好みだと2軒目のお店かな。1軒目のようなお店はあまり好きじゃないと思う。たぶんだけどね。」という内容の返信だった。
ハタケの意見だと落ち着いた雰囲気の外観をした店の方がいいとのことだった。これで7割ほどは決まったと言ってもいいのだが、一応ナツキの意見も待ってから決めることにした。ハタケには、「ありがとう。参考になった。」とお礼の返信を送った。
家に着いて夕飯を食べ終えてお風呂に入ってから自室へ行きスマホを確認すると、ナツキからの返信が来ていた。
「これって私とのデートで行くお店?それともカジワラさんとのデートで行くお店?」と質問を質問で返す内容の返信だった。
嘘をついてもしょうがないので、「カジワラとのデートで行く店だよ。だけどナツキとのデートでは行かないという訳ではないよ。」と返信すると、数分後にナツキからの返信が来た。
「カジワラさんの好みは分からないけど、私の好みでは2軒目のお店がいいかな。1軒目のお店は入るのが少し恥ずかしいかな。」という内容の返信だった。
ハタケだけでなくナツキも落ち着いた雰囲気の外観をした店がいいという意見だったので、2軒目のお店に行くことに決めた。
これで明日の準備は大丈夫だな。安心して眠れそうだ。
ナツキには、「ありがとう。参考になった。」と返信して、俺はベッドに横になった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~
浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。
本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。
※2024.8.5 番外編を2話追加しました!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる