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◆アズールの思い出~アズールside~◆
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◇◇◇
追いかける俺はナコに渡した魔道具の気配を探った。俺の魔力はかなり低くないに等しい。だけど魔法のオーラが見えるんだ、気配くらい探れないでどうする。
目を凝らしながら先へ進むと森の前まで来てしまった。さすがのナコでも明かりのないうっそうとした森へは入ってないだろう。やはり俺の魔力は使い物にならないらしい。
引き返そうと踵を返すと、じゃりっと何かを踏んだ。足元を見れば微かにモヤがかかっている。
「これは?」
拾い上げるとそれは欠けた宝石で、薄い魔法のオーラを放ちながら煙となって消えた。
「まさかナコ?」
もう一度森へ足を踏み入れると辺り一面に魔法のオーラがうっすらと見え、俺は警戒して立ち止まる。それが何の魔法かはわからない。わからないが、近づいてはいけない気がした。これは勘というやつだ。
ランタンを照らしてみると人が三人倒れていた。格好からするにこれは盗賊だ。彼らの顔のまわりには魔法のオーラがゆらゆらと纏っている。門番が眠らされていた魔法と似ていた。
更に辺りには、俺がナコに渡したネックレスの宝石が粉々に砕けて散っていた。
嫌な予感しかしない。
ここで何があったんだ。
俺はナコの気配を探る。
ナコはどこへ行ったんだ?
無事でいてくれ!
追いかける俺はナコに渡した魔道具の気配を探った。俺の魔力はかなり低くないに等しい。だけど魔法のオーラが見えるんだ、気配くらい探れないでどうする。
目を凝らしながら先へ進むと森の前まで来てしまった。さすがのナコでも明かりのないうっそうとした森へは入ってないだろう。やはり俺の魔力は使い物にならないらしい。
引き返そうと踵を返すと、じゃりっと何かを踏んだ。足元を見れば微かにモヤがかかっている。
「これは?」
拾い上げるとそれは欠けた宝石で、薄い魔法のオーラを放ちながら煙となって消えた。
「まさかナコ?」
もう一度森へ足を踏み入れると辺り一面に魔法のオーラがうっすらと見え、俺は警戒して立ち止まる。それが何の魔法かはわからない。わからないが、近づいてはいけない気がした。これは勘というやつだ。
ランタンを照らしてみると人が三人倒れていた。格好からするにこれは盗賊だ。彼らの顔のまわりには魔法のオーラがゆらゆらと纏っている。門番が眠らされていた魔法と似ていた。
更に辺りには、俺がナコに渡したネックレスの宝石が粉々に砕けて散っていた。
嫌な予感しかしない。
ここで何があったんだ。
俺はナコの気配を探る。
ナコはどこへ行ったんだ?
無事でいてくれ!
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