その出会い、運命につき。

あさの紅茶

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プロローグ

02

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私は平野つばさ。
郊外の、個人クリニックに併設されている調剤薬局で薬剤師として働いている。
車通勤が多い中、仕事場が駅から徒歩5分という良い立地にあるため、私は電車通勤だ。

駅の改札を出るとき、すれ違い様に「でかっ」と呟かれた。

うん、そういうのももう慣れた。
チラ見されることもザラだ。
さっき電車内でぶつかった女性も、視線が上から下まで動いたし。

そう、私は背が高い。
身長は175センチある。
本当は175.8センチだけど、聞かれたら小数点切り捨てで175センチと言っている。
ちょっとした悪足掻きだ。

昔は背が高いことがコンプレックスで、デカいと言われることにいちいち傷付いていた。
特に小中学生のとき。
一人だけ飛び出る身長。
せめて160センチ台で止まってほしかった。
もっと小さくなりたい。
小さいだけで可愛さが増すのに、なんて卑屈になったりして。

好きになる人も、いつも背の低い可愛い子と付き合ってて。
告白する前に玉砕なんてこともあった。

私にもいつか運命の王子様が現れるハズ。
なんてことを考えていた二十代前半。
気が付けばいつの間にか折り返していて、アラサーの私がいる。
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