その出会い、運命につき。

あさの紅茶

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その出会い、運命につき。

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不倫は嫌だよ。

声が震えそうになるのを必死で堪えながら、私は呟くように返事をした。

「……無理ですよ」

私の答えに胡桃さんは納得できないのか、畳み掛けてくる。

「他に好きな人でもいるの?」

「……そうじゃなくて」

「俺のこと嫌い?」

その聞き方はずるい。
“嫌い”って言えたら、どんなに楽なんだろう。
逆に“好き”って言えたら、どんなに嬉しいんだろう。

私は一呼吸おいて、意を決して言う。

「……嫌いじゃないです。でも、胡桃さんには他に大事な人がいるでしょう?」

聞きたくない。
聞きたくないけど、ここではっきりさせておかなくてはいけない。
ちゃんと、胡桃さんの口から真実を聞きたい。

それで、おしまいにするんだ。
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