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アレンと依頼 その2
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アレンが自分を探しているようなので向かって行くと、彼は魔樹海の外で静也を探していた。
「おーい、シズヤー?おかしいな、奥(魔樹海に)には行くはずがないだろうし…まさか…!魔物に」
「生きているし奥(魔樹海の奥)にもいっていないぞ。」
勿論、静也の感覚でだ。
「ソッカーナラヨカッター。で、そっちの調子はどうだ?」
「なんか残念そうな口調だな…こっちはあまり狩れていない…。正直まだ平原で狩ってるほうがまだ良いと思う。」
「だろうな。だが依頼はグロール魔樹海の魔物を狩ることだからな…不正は駄目だぞ?」
「しないわ!で、どうする?まだ粘るのか?」
するとアレンは少し考えると
「ああ、まだこっちは一体も狩れていないからな。このままでは終われない。てか来ないんだわ。」
「そうか、わかった。引き続き、やっていこう。」
そういうとまた二手に分かれて行動する。
「ってそうだった、魔樹海には入るなよ?ここの魔力近くを通るだけで身の毛がよだつほど気持ち悪いから…ってなにどんどん入っているんだ!?お前、大丈夫なのか?!」
「え?なんともないぞ。空気が重いっていうかじめじめしている感じだけど…まあ確かに気持ち悪いな。」
アレンの口が開いたままだった。
「お、おお、お前ちょっとこっち来い!」
言われるがままアレンの元に歩いて向かう。
「お前、ここがグロール魔樹海ってことわかってるか?入れば数分で体内魔力が増殖し、人体が爆発するんだぞ?!」
「うぇ!まじか、多分俺、村に来て二日目に稼ぎに行ったとき、ここで魔物を狩りまくってたぞ?」
アレンは口を開けたままポカーンとしていた。
「お前…本当に何者なんだ?(人間なのか?)」
「何者って、そこまでのもんじゃないぞ(偉い人じゃないけどな…)」
会話が若干噛み合っていなかったが話が通じたと思ったのかアレンは、はぁ、とアレンはため息を漏らす。
「わかった、とりあえずまだ続けるって話だからお前は無理のない程度に頑張ってくれよ。こっちも一匹は狩れるよう、頑張るわ。」
そういって、また二手にわかれる。
(さて、続けますか…)
『続ける』と考えたのはどちらかというと実験、調べ事のほうだ。
傘のことを知ろうと思ってのこと。もちろん、狩りは並行して行う。
(俺の知ってる傘の種類は少ないけど、今のところビニール傘、長傘しか使ってない。昔の人の使っていた和傘は召喚できるのか?と、なると唐傘…蛇の目傘…いや折り畳みのもいけるか?)
考える限りの傘を思い浮かべる。と、いうより静也の知る限りの傘を頭の中で挙げていく。
思い立ったが即実行とはこのことだろう。すぐさま召喚した。
結果、すべて召喚できた。
そこで、自分の考えた新しい傘はどうだろうと考える。
これが成功した暁には、高性能、格好のいいデザインになる。
考えたのは、閉じたときに傘の生地が刃のように鋭利に、開いたときに今まで通り傘としての役目兼、盾の役割も兼ねるぱっと思いついたものだ。
見た目は思いつかないが性能は思い浮かんだまま召喚に試みた。
結果は失敗。召喚することすらできない始末。
今度は構造をはっきりと考えて試そうと思ったのであった。
先ほど召喚したすべての傘はどれもやはり異界産の傘だった。そう思ったのは性能が異常だったからだ。
和傘や唐傘などの閉じることのできない傘は盾の役割を十二分に果たす。紙みたいな生地なのに。
折り畳み傘はコンパクトに仕舞っている状態ではただ異常にかたい棒状の何かだが、シャフトを出し叩きつけると、その異常な攻撃力を発揮する。叩きつけらつけられた魔物は叩かれたところの肉なり骨なりを滅茶苦茶にされ一撃で屠れなくとも行動を不能にさせることができると見た。
(やはり<傘>は異常だ。)
与えられたスキルに<傘>が付くものは少なからず異常な能力を秘めている。
しかし制約の一つに傘以外の武器を持つことは許されない、というものがある。
一応ナイフは持てるので制約は少し甘いところがあるのかもしれないが。
強力な分、それ相応の代償なのだろう、制約はあるのだ。
傘のあれこれを試しながら魔物を狩り続けること1時間。アレンが呼びにきた。
「おーい、シズヤー。こっちに来てくれないかー?」
「わかったー、今そっちに行く。」
静也はアレンの元へ走って向かっていった。
出会い頭、アレンの様子がおかしい。空を見て不安そうな顔をする。
「シズヤ、今日はここまでにしよう、時間的に早すぎるかもしれないが、雲行きが怪しい。雨が降るかもしれない。傘を差しながら戦えるわけもないし、雨に体力を奪われながら戦うのは流石にしたくない。」
どうやら、雨がふるようだ。それで心配していたようだ。
「そうだな、魔樹海にいると空なんてほとんど見えなかったからわかんなかった」
「じゃ、今日はここまでで、また手伝ってくれや。」
「わかった。そのくらい全然いい。それより、魔物は狩れたか?」
「…あぁ一応な、なかなか樹海の外に出てくれないから目標にはギリギリ達したが…スッキリしないな。」
(あれ、倒した奴がいないけど…)
「アレン、お前の倒した奴らはどこだ?」
「ああ、そいつらはこのウエストポーチに入ってる。お前の傘みたいなもんだ。」
そういわれ静也は納得した。
「おう、あんちゃん達よく無事でいたな。」
関所にはデカルトがいつものように仕事をしている。
「まぁな、俺はともかくシズヤのほうが心配だったな。」
「おいおい、俺は余裕だっての」
「んじゃま、証明できるもんをだしてくれや」
二人は冒険者カードをとりだし、デカルトに見せる。
「よし、通っていいぞ。」
二人はまっすぐ組合に向かっていった。
「こんにちは、ご用件は何でしょうか。」
「依頼の達成報告をしにきた。討伐数は俺が5、シズヤは「えっと、38だ」…らしい。」
「…えっとはい、では達成報酬は…8600ルターになります。」
(あれ、意外と少ないな。)
少ないと感じているが、宿で140日と少し泊まれるので少なくない。
「わかった。じゃぁ解体屋に行くぞ。」
「お、おお。わかった。」
「いらっしゃい、解体かい?買い取りかい?」
「買い取ってもらいたい。数は43になる」
「分かったよ…ってシズヤじゃないかいもしかしてあんたも?」
(あ、今日の分も買い取ってもらうか。)
「出来ればお願いしたいです。」
「あー、申し訳ないんだけど、明日に改めて来てくれないかい?今日は人員が少ない日でね。」
「分かりました。では明日に改めてきます。」
「とりあえず、こっちの買い取りを頼む。シズヤも出せ。」
傘を召喚し、狩ってきた魔物を出した。
「ほう、とりあえず鑑定させるから、ちょっと待ててな。」
「わかった「わかりました」」
二人は買い取り結果がでるまで、店の中で待つことにした。
「あいよ、おまたせ。鑑定結果と、買い取り金12900ルターだよ。文句ないね?」
「ああ、大丈夫だ。」
「問題ないです。」
(買い取り金額と依頼の成功報酬でわけてもらってたのか。ま、そりゃそうか。)
暫くの間は討伐依頼を受け、稼ごうとも思っているが、我が身恋しいのもあるし、この世界の魔物を知らないのもあり中々簡単にてが出せない状態だった。
アレンと魔樹海へ向かう途中に話していた時に魔物の図鑑らしい物があるらしいので組員になろうかと思ってもいる。それだけの価値があるのだ。
それに静也はマルナ村に永住希望もあったりするからだ。
報酬は半分ずつに分けた。
この提案は静也がしたもので、両者の不満のない選択にするという考えから半分ずつにした。
勿論、その事にアレンは最初は反対していたが、静也がその提案を押し通したのまあり渋々半分ずつに分けた。
「いいのか?殆どお前の手柄じゃないか…」
「アレンが誘ってくれなかったら行ってなかったもんだし、何しろお前に感謝している。」
するとアレンは不思議そうな顔をする。
「感謝?俺に?何で?」
「組員の話もそうだし、依頼達成の話を通してくれたのもそうだ。」
「そんなこと、別にどうってことないだろ。」
「時にそのどうってことないことも誰かに感謝されるんだぜ?」
アレンはそうかと一言だけ呟き何かを思っているようだ。
静也はアレンの肩を叩きまた依頼をしようと言い宿に戻っていく。
アレンは静也の背中を見送ったまま暫く何かを考え込んでいた。
「おーい、シズヤー?おかしいな、奥(魔樹海に)には行くはずがないだろうし…まさか…!魔物に」
「生きているし奥(魔樹海の奥)にもいっていないぞ。」
勿論、静也の感覚でだ。
「ソッカーナラヨカッター。で、そっちの調子はどうだ?」
「なんか残念そうな口調だな…こっちはあまり狩れていない…。正直まだ平原で狩ってるほうがまだ良いと思う。」
「だろうな。だが依頼はグロール魔樹海の魔物を狩ることだからな…不正は駄目だぞ?」
「しないわ!で、どうする?まだ粘るのか?」
するとアレンは少し考えると
「ああ、まだこっちは一体も狩れていないからな。このままでは終われない。てか来ないんだわ。」
「そうか、わかった。引き続き、やっていこう。」
そういうとまた二手に分かれて行動する。
「ってそうだった、魔樹海には入るなよ?ここの魔力近くを通るだけで身の毛がよだつほど気持ち悪いから…ってなにどんどん入っているんだ!?お前、大丈夫なのか?!」
「え?なんともないぞ。空気が重いっていうかじめじめしている感じだけど…まあ確かに気持ち悪いな。」
アレンの口が開いたままだった。
「お、おお、お前ちょっとこっち来い!」
言われるがままアレンの元に歩いて向かう。
「お前、ここがグロール魔樹海ってことわかってるか?入れば数分で体内魔力が増殖し、人体が爆発するんだぞ?!」
「うぇ!まじか、多分俺、村に来て二日目に稼ぎに行ったとき、ここで魔物を狩りまくってたぞ?」
アレンは口を開けたままポカーンとしていた。
「お前…本当に何者なんだ?(人間なのか?)」
「何者って、そこまでのもんじゃないぞ(偉い人じゃないけどな…)」
会話が若干噛み合っていなかったが話が通じたと思ったのかアレンは、はぁ、とアレンはため息を漏らす。
「わかった、とりあえずまだ続けるって話だからお前は無理のない程度に頑張ってくれよ。こっちも一匹は狩れるよう、頑張るわ。」
そういって、また二手にわかれる。
(さて、続けますか…)
『続ける』と考えたのはどちらかというと実験、調べ事のほうだ。
傘のことを知ろうと思ってのこと。もちろん、狩りは並行して行う。
(俺の知ってる傘の種類は少ないけど、今のところビニール傘、長傘しか使ってない。昔の人の使っていた和傘は召喚できるのか?と、なると唐傘…蛇の目傘…いや折り畳みのもいけるか?)
考える限りの傘を思い浮かべる。と、いうより静也の知る限りの傘を頭の中で挙げていく。
思い立ったが即実行とはこのことだろう。すぐさま召喚した。
結果、すべて召喚できた。
そこで、自分の考えた新しい傘はどうだろうと考える。
これが成功した暁には、高性能、格好のいいデザインになる。
考えたのは、閉じたときに傘の生地が刃のように鋭利に、開いたときに今まで通り傘としての役目兼、盾の役割も兼ねるぱっと思いついたものだ。
見た目は思いつかないが性能は思い浮かんだまま召喚に試みた。
結果は失敗。召喚することすらできない始末。
今度は構造をはっきりと考えて試そうと思ったのであった。
先ほど召喚したすべての傘はどれもやはり異界産の傘だった。そう思ったのは性能が異常だったからだ。
和傘や唐傘などの閉じることのできない傘は盾の役割を十二分に果たす。紙みたいな生地なのに。
折り畳み傘はコンパクトに仕舞っている状態ではただ異常にかたい棒状の何かだが、シャフトを出し叩きつけると、その異常な攻撃力を発揮する。叩きつけらつけられた魔物は叩かれたところの肉なり骨なりを滅茶苦茶にされ一撃で屠れなくとも行動を不能にさせることができると見た。
(やはり<傘>は異常だ。)
与えられたスキルに<傘>が付くものは少なからず異常な能力を秘めている。
しかし制約の一つに傘以外の武器を持つことは許されない、というものがある。
一応ナイフは持てるので制約は少し甘いところがあるのかもしれないが。
強力な分、それ相応の代償なのだろう、制約はあるのだ。
傘のあれこれを試しながら魔物を狩り続けること1時間。アレンが呼びにきた。
「おーい、シズヤー。こっちに来てくれないかー?」
「わかったー、今そっちに行く。」
静也はアレンの元へ走って向かっていった。
出会い頭、アレンの様子がおかしい。空を見て不安そうな顔をする。
「シズヤ、今日はここまでにしよう、時間的に早すぎるかもしれないが、雲行きが怪しい。雨が降るかもしれない。傘を差しながら戦えるわけもないし、雨に体力を奪われながら戦うのは流石にしたくない。」
どうやら、雨がふるようだ。それで心配していたようだ。
「そうだな、魔樹海にいると空なんてほとんど見えなかったからわかんなかった」
「じゃ、今日はここまでで、また手伝ってくれや。」
「わかった。そのくらい全然いい。それより、魔物は狩れたか?」
「…あぁ一応な、なかなか樹海の外に出てくれないから目標にはギリギリ達したが…スッキリしないな。」
(あれ、倒した奴がいないけど…)
「アレン、お前の倒した奴らはどこだ?」
「ああ、そいつらはこのウエストポーチに入ってる。お前の傘みたいなもんだ。」
そういわれ静也は納得した。
「おう、あんちゃん達よく無事でいたな。」
関所にはデカルトがいつものように仕事をしている。
「まぁな、俺はともかくシズヤのほうが心配だったな。」
「おいおい、俺は余裕だっての」
「んじゃま、証明できるもんをだしてくれや」
二人は冒険者カードをとりだし、デカルトに見せる。
「よし、通っていいぞ。」
二人はまっすぐ組合に向かっていった。
「こんにちは、ご用件は何でしょうか。」
「依頼の達成報告をしにきた。討伐数は俺が5、シズヤは「えっと、38だ」…らしい。」
「…えっとはい、では達成報酬は…8600ルターになります。」
(あれ、意外と少ないな。)
少ないと感じているが、宿で140日と少し泊まれるので少なくない。
「わかった。じゃぁ解体屋に行くぞ。」
「お、おお。わかった。」
「いらっしゃい、解体かい?買い取りかい?」
「買い取ってもらいたい。数は43になる」
「分かったよ…ってシズヤじゃないかいもしかしてあんたも?」
(あ、今日の分も買い取ってもらうか。)
「出来ればお願いしたいです。」
「あー、申し訳ないんだけど、明日に改めて来てくれないかい?今日は人員が少ない日でね。」
「分かりました。では明日に改めてきます。」
「とりあえず、こっちの買い取りを頼む。シズヤも出せ。」
傘を召喚し、狩ってきた魔物を出した。
「ほう、とりあえず鑑定させるから、ちょっと待ててな。」
「わかった「わかりました」」
二人は買い取り結果がでるまで、店の中で待つことにした。
「あいよ、おまたせ。鑑定結果と、買い取り金12900ルターだよ。文句ないね?」
「ああ、大丈夫だ。」
「問題ないです。」
(買い取り金額と依頼の成功報酬でわけてもらってたのか。ま、そりゃそうか。)
暫くの間は討伐依頼を受け、稼ごうとも思っているが、我が身恋しいのもあるし、この世界の魔物を知らないのもあり中々簡単にてが出せない状態だった。
アレンと魔樹海へ向かう途中に話していた時に魔物の図鑑らしい物があるらしいので組員になろうかと思ってもいる。それだけの価値があるのだ。
それに静也はマルナ村に永住希望もあったりするからだ。
報酬は半分ずつに分けた。
この提案は静也がしたもので、両者の不満のない選択にするという考えから半分ずつにした。
勿論、その事にアレンは最初は反対していたが、静也がその提案を押し通したのまあり渋々半分ずつに分けた。
「いいのか?殆どお前の手柄じゃないか…」
「アレンが誘ってくれなかったら行ってなかったもんだし、何しろお前に感謝している。」
するとアレンは不思議そうな顔をする。
「感謝?俺に?何で?」
「組員の話もそうだし、依頼達成の話を通してくれたのもそうだ。」
「そんなこと、別にどうってことないだろ。」
「時にそのどうってことないことも誰かに感謝されるんだぜ?」
アレンはそうかと一言だけ呟き何かを思っているようだ。
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