81 / 106
家具を買いそろえる。
しおりを挟む
ザークについていくこと10分、一軒の立派な建物の前に着いた。
村の探索をしていて見たことがあったが、その時は立派な屋敷だとばかり思っていた。
「ここが…家具屋なんて…」
「一見したらただの屋敷だが、ここは歴とした家具屋だ。それと、私が監修しておる。ぼったくりなどしていないから安心してくれ。」
≪シズヤよ、妾のまで揃える必要は無いぞ。妾は床で寝ることが普通だったからな、状況が変わってしまうと元に戻れぬ気がするからな。我が儘を言うようだが、出来れば毛皮が欲しいのだ。≫
「いや、いやいや、それだと俺が気にするのでお願いですので言うことを聞いて下さい。」
≪む、そうか…お主がそこまで言うのなら仕方なし…≫
「シズヤ、ノーナはなんと言ったのだ?」
「床で寝るから自分のは揃えなくて良い、元に戻れない気がするから毛皮で良いといってます。」
「ぬ、そうか、ノーナの言うことにも一理ある。貴族が平民と同じもしくはそれ以下の地位に落ちて生活するのはむずかしいと言う。贅沢するのは簡単だが、元に戻るのは難しい。分かるか?」
「分かる来はします…ですがそれだとノーナさんを除け者にしている気がするんですよ…」
するとノーナが静也の肩に後ろから手を置く。
後ろを振り向いた静也が見たのは外套から覗かせるノーナの笑顔だった。
≪妾はそのような生活に慣れておる。というよりもそのような生活をしておったのだ。お主たちのしておる生活では落ち着かぬ気がするのだ。だから、妾の我が儘を聞いてはくれぬか?≫
「…わかりました。でも、もしも俺と同じようにしたかったら言ってくださいね?絶対にですよ?何でしたらベッドを貸しますし、要望があれば聞きますから、その時は遠慮なく言って下さい。」
≪…うむ、その時は遠慮なく言うからの?覚悟しておくのだ。≫
その時のノーナの表情は悪戯を企んでいる小悪魔のような顔だった。
しかし、ノーナの初めて見る表情に静也はドキっとしたのだ。
「ん?どうしたシズヤ。早くいくぞ。」
「はい。行きましょうノーナさん。」
≪うむ、妾も一緒させてもらおう。≫
三人は家具屋に入っていった。
「いらっしゃいませ。おや?これはこれは村長ザーク様ではございませんか。どのようなご用件で?」
白いスーツを着た執事のような男が入店一番に出迎えてくれた。
店内は清潔感で溢れていた。むしろ眩しいくらいだ。
店内の広さを活かした商品の配置、ベッドだけでなく布団やカーテン、ハンガーラックなど衣服や布製品は一階に、二階には魔導コンロや鍋やフライパン、包丁、ナイフやフォークなどの食器が置いてある。
確かに、家具ならここで買いそろえられる。
なお、この建物は三階建てで、三階は従業員、もしくは関係者しか入れないようだ。
「こいつの家具を一緒に見に来た。間が悪かったか?」
「いえいえ、滅相もございません。いつでもいらしてください。」
「シズヤ。家に配送するが構わんか?」
「いえ、その必要はないです。便利な魔法を使えるので。」
「そうか。ならいい。ということだ。…ついでに私も新しいのを見ておこう。」
「すいません、お名前をお伺いしても構いませんか?私は静也と言います。」
「これは失礼しました。私、家具屋『カーゴ』の店長『ボーラ』と申します。以後お見知りおきを。」
軽い挨拶を終え、家具を見て回ることにした。
ザークは二階に向かって行った。
静也はノーナと話しながらどれがいいかというのを聞いていた。
ベッドは夢にみたキングサイズ。建物を見たときに部屋に置けることはわかっているので迷わず購入。
ハンガーラックは多めに購入。カーテンも同じく。
ノーナの要望の毛皮は置いてなかったので、暫くは毛布で我慢してもらうことにしたがノーナはまんざらでもないご様子だ。
こんな感じで一階に置いてある必要な家具は購入していった。
次は二階に行こうとしたとき
「おーいシズヤ、見れくれコレ。マリアが新しい包丁が欲しいって言ってたからどっちがいいと思う?」
「ざ、ザークさん!危ないので包丁を仕舞ってください!」
「むむ…確かに、すまない。」
ザークは両手に包丁を握り見せてくる。
愛妻家なのはわかるが、これをみたらどうなることやらと内心思っていた。
ザークは妻のマリアの尻に敷かれているのだ。
下手なことをしたならマリアにひどい目にあう為、マリアのご機嫌取りをやらされているのが現状だ。
「何してたんですか…一体…」
「いや、妻に包丁が欠けたから新しいのを買ってきてくれと言われてな…浮かれていたようだ…」
「………それじゃぁ、私はこれから色々買いますので…」
「待たんかい。」
ザークの手が静也の肩を止める。
直感的に嫌な予感を感じる静也はゆっくりと振り替えると満面の笑みのザークが耳を貸せともう片方の手で手招きする。
すると小声で囁いた。
「私の手伝いをしてくれ。ノーナが魔族だといまはまだバレたく無いのだろう?」
「くっ…謀りましたね…!」
「失礼な、使えるものはなんでも使う質だからな。」
ザークの顔は悪人のそれといっても良い顔をしていた。
その後、荷物係をさせられたのだった。
便利な収納系?の能力を持っている者は貴重で、収納系の能力をもつアイテムはあるにはあるのだが高価なためなかなか手を出せないため、タダで働いてくれる有能な荷物係がいて助かったのだという。
食器類だけでなく他にも回って買っては荷物を傘ストレージに入れさせらるの繰り返し、容量の限界がどこまでなのか気になったがそれはまた別の機会に試すことに。
結局、静也の家具を買いそろえ始めるのに一時間程掛かった。
ホクホク顔のザークは静也達についていく。
傘ストレージに入っているアイテムは覚えている。と言うよりも、思い浮かぶのだ。
だから、何を収納したか忘れない。
目的のベッドや、棚や食器、キッチン用品など、買いそろえられた為、結果は良しだ。
終わりよければすべて良しと思うことで、ザークに対する怒りは抑えていた。
ザークの人使いの粗さに呆れていたのだった。
家具の買い揃えで5万ルターも使った。
かなり使ったが、手持ちはまだまだあるので気にはならない。
が、ここまで一気に減ると、精神衛生上あまりよろしくない。
「さて、シズヤよ、まずは私の家にでも来てくれ。そこで荷物を出してくれ。」
「わかりました…ですがノーナは…」
「安心しろ、私が何とかする。…と言いたいが、私の妻は変わり者だからその必要はないだろうが…」
「変わり者?」
「あぁ、私の妻はかなり浮いている。まぁ、そこに惹かれたのだがな。」
≪妾はどこかで待っておるが?≫
「いや、その必要はないですよ。ついてきても大丈夫らしいです。」
そうなのか?、と遠慮がちなノーナの返事に大丈夫ですよと笑顔で返す。
村の探索をしていて見たことがあったが、その時は立派な屋敷だとばかり思っていた。
「ここが…家具屋なんて…」
「一見したらただの屋敷だが、ここは歴とした家具屋だ。それと、私が監修しておる。ぼったくりなどしていないから安心してくれ。」
≪シズヤよ、妾のまで揃える必要は無いぞ。妾は床で寝ることが普通だったからな、状況が変わってしまうと元に戻れぬ気がするからな。我が儘を言うようだが、出来れば毛皮が欲しいのだ。≫
「いや、いやいや、それだと俺が気にするのでお願いですので言うことを聞いて下さい。」
≪む、そうか…お主がそこまで言うのなら仕方なし…≫
「シズヤ、ノーナはなんと言ったのだ?」
「床で寝るから自分のは揃えなくて良い、元に戻れない気がするから毛皮で良いといってます。」
「ぬ、そうか、ノーナの言うことにも一理ある。貴族が平民と同じもしくはそれ以下の地位に落ちて生活するのはむずかしいと言う。贅沢するのは簡単だが、元に戻るのは難しい。分かるか?」
「分かる来はします…ですがそれだとノーナさんを除け者にしている気がするんですよ…」
するとノーナが静也の肩に後ろから手を置く。
後ろを振り向いた静也が見たのは外套から覗かせるノーナの笑顔だった。
≪妾はそのような生活に慣れておる。というよりもそのような生活をしておったのだ。お主たちのしておる生活では落ち着かぬ気がするのだ。だから、妾の我が儘を聞いてはくれぬか?≫
「…わかりました。でも、もしも俺と同じようにしたかったら言ってくださいね?絶対にですよ?何でしたらベッドを貸しますし、要望があれば聞きますから、その時は遠慮なく言って下さい。」
≪…うむ、その時は遠慮なく言うからの?覚悟しておくのだ。≫
その時のノーナの表情は悪戯を企んでいる小悪魔のような顔だった。
しかし、ノーナの初めて見る表情に静也はドキっとしたのだ。
「ん?どうしたシズヤ。早くいくぞ。」
「はい。行きましょうノーナさん。」
≪うむ、妾も一緒させてもらおう。≫
三人は家具屋に入っていった。
「いらっしゃいませ。おや?これはこれは村長ザーク様ではございませんか。どのようなご用件で?」
白いスーツを着た執事のような男が入店一番に出迎えてくれた。
店内は清潔感で溢れていた。むしろ眩しいくらいだ。
店内の広さを活かした商品の配置、ベッドだけでなく布団やカーテン、ハンガーラックなど衣服や布製品は一階に、二階には魔導コンロや鍋やフライパン、包丁、ナイフやフォークなどの食器が置いてある。
確かに、家具ならここで買いそろえられる。
なお、この建物は三階建てで、三階は従業員、もしくは関係者しか入れないようだ。
「こいつの家具を一緒に見に来た。間が悪かったか?」
「いえいえ、滅相もございません。いつでもいらしてください。」
「シズヤ。家に配送するが構わんか?」
「いえ、その必要はないです。便利な魔法を使えるので。」
「そうか。ならいい。ということだ。…ついでに私も新しいのを見ておこう。」
「すいません、お名前をお伺いしても構いませんか?私は静也と言います。」
「これは失礼しました。私、家具屋『カーゴ』の店長『ボーラ』と申します。以後お見知りおきを。」
軽い挨拶を終え、家具を見て回ることにした。
ザークは二階に向かって行った。
静也はノーナと話しながらどれがいいかというのを聞いていた。
ベッドは夢にみたキングサイズ。建物を見たときに部屋に置けることはわかっているので迷わず購入。
ハンガーラックは多めに購入。カーテンも同じく。
ノーナの要望の毛皮は置いてなかったので、暫くは毛布で我慢してもらうことにしたがノーナはまんざらでもないご様子だ。
こんな感じで一階に置いてある必要な家具は購入していった。
次は二階に行こうとしたとき
「おーいシズヤ、見れくれコレ。マリアが新しい包丁が欲しいって言ってたからどっちがいいと思う?」
「ざ、ザークさん!危ないので包丁を仕舞ってください!」
「むむ…確かに、すまない。」
ザークは両手に包丁を握り見せてくる。
愛妻家なのはわかるが、これをみたらどうなることやらと内心思っていた。
ザークは妻のマリアの尻に敷かれているのだ。
下手なことをしたならマリアにひどい目にあう為、マリアのご機嫌取りをやらされているのが現状だ。
「何してたんですか…一体…」
「いや、妻に包丁が欠けたから新しいのを買ってきてくれと言われてな…浮かれていたようだ…」
「………それじゃぁ、私はこれから色々買いますので…」
「待たんかい。」
ザークの手が静也の肩を止める。
直感的に嫌な予感を感じる静也はゆっくりと振り替えると満面の笑みのザークが耳を貸せともう片方の手で手招きする。
すると小声で囁いた。
「私の手伝いをしてくれ。ノーナが魔族だといまはまだバレたく無いのだろう?」
「くっ…謀りましたね…!」
「失礼な、使えるものはなんでも使う質だからな。」
ザークの顔は悪人のそれといっても良い顔をしていた。
その後、荷物係をさせられたのだった。
便利な収納系?の能力を持っている者は貴重で、収納系の能力をもつアイテムはあるにはあるのだが高価なためなかなか手を出せないため、タダで働いてくれる有能な荷物係がいて助かったのだという。
食器類だけでなく他にも回って買っては荷物を傘ストレージに入れさせらるの繰り返し、容量の限界がどこまでなのか気になったがそれはまた別の機会に試すことに。
結局、静也の家具を買いそろえ始めるのに一時間程掛かった。
ホクホク顔のザークは静也達についていく。
傘ストレージに入っているアイテムは覚えている。と言うよりも、思い浮かぶのだ。
だから、何を収納したか忘れない。
目的のベッドや、棚や食器、キッチン用品など、買いそろえられた為、結果は良しだ。
終わりよければすべて良しと思うことで、ザークに対する怒りは抑えていた。
ザークの人使いの粗さに呆れていたのだった。
家具の買い揃えで5万ルターも使った。
かなり使ったが、手持ちはまだまだあるので気にはならない。
が、ここまで一気に減ると、精神衛生上あまりよろしくない。
「さて、シズヤよ、まずは私の家にでも来てくれ。そこで荷物を出してくれ。」
「わかりました…ですがノーナは…」
「安心しろ、私が何とかする。…と言いたいが、私の妻は変わり者だからその必要はないだろうが…」
「変わり者?」
「あぁ、私の妻はかなり浮いている。まぁ、そこに惹かれたのだがな。」
≪妾はどこかで待っておるが?≫
「いや、その必要はないですよ。ついてきても大丈夫らしいです。」
そうなのか?、と遠慮がちなノーナの返事に大丈夫ですよと笑顔で返す。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる