くまくんのパンツ

よこいみさと

文字の大きさ
1 / 1

くまくんのパンツ

しおりを挟む

きょうはとってもいいてんき。
たいようはさんさん。
かぜがふいてきもちいいな。

あんまりいいてんきだから、
くまくんは はりきっておせんたく。

ジャブジャブ ゴシゴシ
きれいにな~れ。

いつものシャツといつものズボン。
それに おきにいりのパンツもピカピカです。

あとは おそとにほすだけだ。
と、おもったら。

ビューン!
と、あたりにつよいかぜがふきました。

「ああっ、ぼくのパンツ!」

すると たいへん!
いたずらなかぜが くまくんのパンツを
おそらになげてつれてっちゃった。

あのパンツは くまくんのおきにいり。
くまくんはどうしてもあきらめられなくて
パンツをおいかけることにしました。


「ねえねえ、ことりさん」
「なあに?」
「ぼくのパンツみなかった?」
「う~ん、くまくんのパンツかわからないけど」

しんせつなことりさんのあんないで
おおきなきにひっかかった
くまくんのパンツをみつけました。

「ねえねえ、ことりさん」
「なあに?」
「ぼくのパンツとれない?」
「う~ん、からだのちいさいぼくじゃあとれないかな」

くまくんのパンツはおおきくて
からだのちいさいことりさんには
とんではこべないみたい。

すると くまくん。

ピョン!
と、きにとびうつり
おおきなきをよじのぼりはじめました。

「うんしょ、うんしょ」

くまくん じつは きのぼりがじょうず。
おおきなきを スルスルのぼっていきます。

しんせつなことりさんも うたをうたって
くまくんをおうえん。がんばれ!

きにひっかかったところまで
あと もうちょっと。あと ほんのすこし。
そして てをグーンとのばし。

「よし、とれた!」

くまくんが やっとのことでパンツをつかんだ。
と、おもったら。

ビューン!
と、またつよいかぜがふきました。

「わあっ」

いたずらなかぜにふかれて
おきにいりのパンツが
くまくんの てからはなれてまっさかさま。

バシャン!
と、みずたまりにおっこちちゃった。
どろどろになったくまくんのパンツ。

「う、うわあ~んっ!」

くまくんは かなしくてかなしくて
とうとう なきだしてしまいました。

ことりさんがうたっても
こんどは ちっともなきやみません。

すると ぞうおばさんがやってきて。

「あら~、おようふくがよごれちゃったの~」
「うん。ぼくのおきにいりなのに」
「そう~。だったら、おばさんといっしょにおせんたくしましょうね~」

やさしいぞうおばさんに つれられて
いっしょにおせんたく。

ジャブジャブ ゴシゴシ
きれいにな~れ。

そうしたら どうでしょう。
くまくんのパンツが ピカピカになって
もどってきました。

「ほ~ら、きれいになりましたよ~」

あんなによごれていたのに
ぞうおばさんのおかげで
まるでまほうみたいにピカピカです。

「わあ~っ!ぞうおばさん、ありがとう!」
「あとはおそとにほすだけね~。それまで、おちゃにしましょう~?」
「でも、またかぜにとばされちゃわないかな」
「だいじょうぶ!せんたくものは、ぼくがみていてあげるからね」

くまくんは しんせつなことりさんと
ぞうおばさんのおにわで おいしいおかしをごちそうになりました。

きょうはとってもいいてんき。
たいようはさんさん。
いたずらなかぜも いまはそよそよ。
もうわるさはしないみたい。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

Happy Birthday My Precious One

霞花怜
絵本
大好きな君へ。 ※絵本大賞参加作品※

ママのごはんはたべたくない

もちっぱち
絵本
おとこのこが ママのごはん たべたくないきもちを ほんに してみました。 ちょっと、おもしろエピソード よんでみてください。  これをよんだら おやこで   ハッピーに なれるかも? 約3600文字あります。 ゆっくり読んで大体20分以内で 読み終えると思います。 寝かしつけの読み聞かせにぜひどうぞ。 表紙作画:ぽん太郎 様  2023.3.7更新

はるちゃんとおばあちゃんのえほん

いぬぬっこ
絵本
はるやすみ。 はるちゃんは、おばあちゃんちにあそびにいきました。 けれど、おばあちゃんはおひるごはんをつくっていて、はるちゃんとあそんでくれません。 ーーつまんない。 そうだ! おばあちゃんちをたんけんしよう! はるちゃんは、おふろば、おトイレ、げんかんと、たんけんします。 そして、おばあちゃんのへやにはいったときーーしくしくとなきごえがきこえてきました。 「ないてるのは、だあれ?」 「ここだよ。 ぼく、おばあちゃんのかきかけのえほん。 おばあちゃん、とちゅうでかくのをやめてしまったの。 ぼく、かなしいの」 しくしくなく、えほんをみて、かわいそうにおもったはるちゃんはきめました。 「よーし! はるちゃんが、かんせいさせてあげる!」 これは、はるちゃんとおばあちゃんとえほんのおはなし。

ゆずことまほうのてがみ

結崎悠菜@w@
絵本
ゆずこはおかあさんもおとうさんもだいすきです。

くらげ のんびりだいぼうけん

山碕田鶴
絵本
波にゆられる くらげ が大冒険してしまうお話です。

お月さまのポケット

ほしみ
絵本
静かな夜。 小さなうさぎのミーミは、まんまるお月さまに出会いました。 お月さまのおなかには、ふしぎなポケット。 そこには、だれかの大切な「なにか」が、やさしくしまわれています。 お月さまとミーミの、小さくてあたたかな夜のお話。 ※単体のお話として完結しています ※連載中の投稿作品「人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―」の作中作の絵本

小鳥

水翔
絵本
小鳥と少女の物語

【親子おはなし絵本】ドングリさんいっぱい(2~4歳向け(漢字えほん):いろいろできたね!)

天渡 香
絵本
「ごちそうさま。ドングリさんをちょうだい」ママは、さっちゃんの小さな手に、ドングリさんをのせます。 +:-:+:-:+ ドングリさんが大好きな我が子ために作った絵本です。 +:-:+:-:+ 「ひとりでトイレに行けたね!」とほめながら、おててにドングリさんを渡すような話しかけをしています(親子のコミュニケーションを目的にしています)。 +:-:+:-:+ 「ドングリさんをちょうだい」のフレーズを繰り返しているうちに、子供の方から「ドングリさんはどうしたらもらえるの?」とたずねてくれたので、「ひとりでお着がえできたら、ドングリさんをもらえるよ~」と、我が家では親子の会話がはずみました。 +:-:+:-:+ 寝る前に、今日の「いろいろできたね!」をお話しするのにもぴったりです! +:-:+:-:+ 2歳の頃から、園で『漢字えほん(漢字が含まれている童話の本)』に親しんでいる我が子。出版数の少ない、低年齢向けの『漢字えほん』を自分で作ってみました。漢字がまじる事で、大人もスラスラ読み聞かせができます。『友達』という漢字を見つけて、子供が喜ぶなど、ひらがなだけの絵本にはない発見の楽しさがあるようです。 +:-:+:-:+ 未満児(1~3歳頃)に漢字のまじった絵本を渡すというのには最初驚きましたが、『街中の看板』『広告』の一つ一つも子供にとっては楽しい童話に見えるようです。漢字の成り立ちなどの『漢字えほん』は多数ありますが、童話に『漢字とひらがなとカタカナ』を含む事で、自然と興味を持って『文字が好き』になったみたいです。

処理中です...