10 / 77
第10話 魔物の定義
しおりを挟む
「おはようございますディラン様。本日の授業はどうされますか?」
翌朝、マルタはそう言って、時間割を広げた。
「……そうだな」
今日は法学、哲学、聖教学など、実用的かつ社交界で役立ちそうな学問が並んでいる。
しかし昨日の法技会で思い知った。
俺があのエルナと肩を並べる、ましてや追い抜くにはまだまだ時間がかかるのだと。
少し卑屈かもしれないが、彼女と真っ向勝負をする必要はない。
何しろ俺は未来を先取りしているだけで、決して天才ではないのだ。満遍なく学んでいては時間が足りない。
「これとかどうだろう?」
俺がその学問を指差すと、マルタは少し驚いた様子で俺を見た。
「魔物学、でございますか?」
「ああ。これからの時代、必要になる知識だと思う」
俺の言葉に、マルタはわずかに眉を顰めた。
「確かに兵士や冒険者にとっては必須の学問ですが……ディラン様のような方が学ばれるのは、あまり聞きませんね」
マルタは俺の選択に少し戸惑っているようだった。
それもそのはず、魔物学は貴族の嗜みとは程遠い、実学中の実学。
受講するのは兵士や冒険者を志す平民や下級貴族がほとんどで、俺のような大貴族の子息が興味を示すことはまずない。
だが、それでも学ぶ価値はあると俺は判断していた。
勇者一行が機能不全に陥っている今、誰かがその脅威に備えなければならない。ならば、まずは敵を知ることからだ。
それに、これは婚約回避の道筋にも繋がる。
他の貴族が手を出さない分野の第一人者となること。それは、他に替えの効かない価値を俺自身に与えることになるはずだ。
「たまには、こういうのもいいだろう。社会勉強だ」
俺はそう言って笑い、マルタを伴って魔物学の講義室へと向かった。
▼
魔物学の講義室は、魔法学の壮麗な講堂とは打って変わって、実用本位の質素な部屋だった。
壁には様々な魔物の剥製や骨格標本が飾られ、机には傷やシミが目立つ。生徒も、いかにも兵士志望といった体格の良い者や、冒険者風の平民生徒が多く、俺のような上級貴族の姿は浮いていた。
講義室に入るなり、好奇と驚きの視線が突き刺さる。
「おい、あれって……」「ベルモンド家の……」「なんでこんな授業に?」
ひそひそと交わされる会話は、昨日の「玉砕王子」の噂も混じっているようで、非常に居心地が悪い。
(まあ、想定内か……)
俺は周囲の視線を意に介さない素振りで、後方の空いている席に腰を下ろした。マルタは俺の後ろに控える。
やがて、講義の開始を告げる鐘が鳴ると同時に、厳つい顔つきの男が部屋に入ってきた。
歳は五十代ほどだろうか。顔には深い傷跡が走り、分厚い胸板は歴戦の戦士であることを物語っている。
彼がこの講義の担当、ギデオン教授だった。元騎士団の小隊長という経歴を持つ、叩き上げの人物だ。
「席に着け。講義を始める」
ギデオン教授の野太い声が響くと、騒がしかった教室は一瞬で静まり返った。教授は教壇に立つと、出席簿に目を通し、俺の姿を認めて片眉をピクリと上げた。だが、特に何も言うことなく、講義を始めた。
「まず初めに諸君らに問う。魔物とは、なんだ?」
ギデオン教授は、開口一番、学生たちに問いを投げかけた。
あまりに根源的な問いに、学生たちは戸惑い、顔を見合わせる。
「はい、そこのお前」
教授が指名したのは、最前列に座っていた体格の良い生徒だった。
「は、はい! 人間に害をなす、凶暴な生き物であります!」
「ふん。では、人を襲う熊や狼は魔物か?」
「い、いえ、それは獣です。魔物というのは、その……魔力によって生まれ、より邪悪で……」
生徒の声は尻すぼみになり途切れる。
「では、大人しいスライムや、人に懐く個体もいるゴブリンは魔物ではないと? 馬鹿げた話だ。次」
ギデオン教授は容赦なく切り捨てる。
その後も何人かの生徒が指名されたが、「魔王の手下」「自然の摂理から外れた存在」といった、どれも曖昧で観念的な答えしか出て来ない。
「話にならんな」
教授は吐き捨てるように言った。教室に重い沈黙が流れた。
「いいか、よく聞け。魔物と獣の間に、生物学的な境界線など無い。我々が『魔物』と呼んでいるのは、世界の魔力循環の淀みに呼応して発生、あるいは変異し、生態系を乱す危険性のある生物種の総称。ただそれだけのことだ」
それは、俺が知るゲームの設定とは少し違う、より現実的な定義だった。
「かつて魔王が猛威を振るった時代、奴はその淀みを意図的に作り出し、各地で魔物を大量発生させた。魔王が封印された今も、その名残は世界のあちこちに『魔境』として存在し、魔物を生み出し続けている。騎士団や冒険者の主な仕事は、その『魔境』から魔物が溢れ出さないよう、定期的に間引くことだ」
なるほど、と俺は内心で頷いた。
ゲームでは語られなかった、この世界のリアルな事情。魔王がいなくとも、魔物という脅威は常に存在し続けているのか。
「しかし、だ」
ギデオン教授の声のトーンが、一段と低くなる。
「ここ数ヶ月、その定説だけでは説明のつかない現象が各地で報告されている。本来なら温厚な草食獣の集団変異、既知の『魔境』から離れた場所での新種魔物の目撃情報。それも、一つや二つではない」
その言葉に、教室がざわついた。
俺の背筋にも、冷たい汗が流れる。オスカーから聞いた話は、単なる噂ではなかったということになる。
「何が原因かは、まだ誰にも分からん。だが、一つだけ確かなことがある」
教授の厳しい視線が、学生一人一人を射抜いていく。
「我々が慣れ親しんだ平穏が、少しずつ、だが確実に終わりに向かっているということだ」
その言葉には、冗談や誇張の色は一切なかった。
歴戦の戦士である教授が放つ重圧に、教室は水を打ったように静まり返る。誰もが息を呑み、その言葉の先にある漠然とした、しかし巨大な脅威の影を感じ取っていた。
(魔王の復活……)
俺だけが、その脅威の正体を知っている。
この教室の誰もが感じているのは、正体不明の不気味な足音。だが俺には、それが破滅へと向かうカウントダウンの音だと、はっきりと聞こえていた。
「騎士団も水面下で動きを強めてはいるが、人手は常に不足している。これからの時代、自分の身を、仲間を、そして民を守るために本当に必要になるのは、血統や家柄ではない。一体でも多くの魔物を屠れる実力だ」
教授はそこで一度言葉を切り、学生たちの顔を見回した。
「そのための知識と経験を叩き込むのが、この授業だ。座学だけではない。生きた魔物を相手にした実習も行う」
教授の言葉に、教室の空気が張り詰めた。
「もちろん有志参加だ。腕に覚えのある者、実戦経験を積みたい者だけが参加しろ。言っておくが、かすり傷の一つや二つは覚悟してもらう。命の保証もできん」
その過激な内容に、一部の生徒は顔を青くし、また一部の生徒は武者震いをするように拳を握りしめた。
なるほど、流石にこんな内容では貴族が参加しないのも当然だろう。
しかし、俺としては、
(渡りに船、とはこのことだな)
破滅の足音が聞こえ始めた今、俺に必要なのはまさに実戦経験だ。
座学で知識を詰め込むだけでは、いざという時に身体が動かない。それに、討伐実績を積むことは、俺の価値を高め、発言力を増すことにも繋がるだろう。
「さて、前置きはこのくらいにして、早速授業を始めるぞ」
そうして異様な空気感のままギデオン教授の魔物講座が始まったのだった。
翌朝、マルタはそう言って、時間割を広げた。
「……そうだな」
今日は法学、哲学、聖教学など、実用的かつ社交界で役立ちそうな学問が並んでいる。
しかし昨日の法技会で思い知った。
俺があのエルナと肩を並べる、ましてや追い抜くにはまだまだ時間がかかるのだと。
少し卑屈かもしれないが、彼女と真っ向勝負をする必要はない。
何しろ俺は未来を先取りしているだけで、決して天才ではないのだ。満遍なく学んでいては時間が足りない。
「これとかどうだろう?」
俺がその学問を指差すと、マルタは少し驚いた様子で俺を見た。
「魔物学、でございますか?」
「ああ。これからの時代、必要になる知識だと思う」
俺の言葉に、マルタはわずかに眉を顰めた。
「確かに兵士や冒険者にとっては必須の学問ですが……ディラン様のような方が学ばれるのは、あまり聞きませんね」
マルタは俺の選択に少し戸惑っているようだった。
それもそのはず、魔物学は貴族の嗜みとは程遠い、実学中の実学。
受講するのは兵士や冒険者を志す平民や下級貴族がほとんどで、俺のような大貴族の子息が興味を示すことはまずない。
だが、それでも学ぶ価値はあると俺は判断していた。
勇者一行が機能不全に陥っている今、誰かがその脅威に備えなければならない。ならば、まずは敵を知ることからだ。
それに、これは婚約回避の道筋にも繋がる。
他の貴族が手を出さない分野の第一人者となること。それは、他に替えの効かない価値を俺自身に与えることになるはずだ。
「たまには、こういうのもいいだろう。社会勉強だ」
俺はそう言って笑い、マルタを伴って魔物学の講義室へと向かった。
▼
魔物学の講義室は、魔法学の壮麗な講堂とは打って変わって、実用本位の質素な部屋だった。
壁には様々な魔物の剥製や骨格標本が飾られ、机には傷やシミが目立つ。生徒も、いかにも兵士志望といった体格の良い者や、冒険者風の平民生徒が多く、俺のような上級貴族の姿は浮いていた。
講義室に入るなり、好奇と驚きの視線が突き刺さる。
「おい、あれって……」「ベルモンド家の……」「なんでこんな授業に?」
ひそひそと交わされる会話は、昨日の「玉砕王子」の噂も混じっているようで、非常に居心地が悪い。
(まあ、想定内か……)
俺は周囲の視線を意に介さない素振りで、後方の空いている席に腰を下ろした。マルタは俺の後ろに控える。
やがて、講義の開始を告げる鐘が鳴ると同時に、厳つい顔つきの男が部屋に入ってきた。
歳は五十代ほどだろうか。顔には深い傷跡が走り、分厚い胸板は歴戦の戦士であることを物語っている。
彼がこの講義の担当、ギデオン教授だった。元騎士団の小隊長という経歴を持つ、叩き上げの人物だ。
「席に着け。講義を始める」
ギデオン教授の野太い声が響くと、騒がしかった教室は一瞬で静まり返った。教授は教壇に立つと、出席簿に目を通し、俺の姿を認めて片眉をピクリと上げた。だが、特に何も言うことなく、講義を始めた。
「まず初めに諸君らに問う。魔物とは、なんだ?」
ギデオン教授は、開口一番、学生たちに問いを投げかけた。
あまりに根源的な問いに、学生たちは戸惑い、顔を見合わせる。
「はい、そこのお前」
教授が指名したのは、最前列に座っていた体格の良い生徒だった。
「は、はい! 人間に害をなす、凶暴な生き物であります!」
「ふん。では、人を襲う熊や狼は魔物か?」
「い、いえ、それは獣です。魔物というのは、その……魔力によって生まれ、より邪悪で……」
生徒の声は尻すぼみになり途切れる。
「では、大人しいスライムや、人に懐く個体もいるゴブリンは魔物ではないと? 馬鹿げた話だ。次」
ギデオン教授は容赦なく切り捨てる。
その後も何人かの生徒が指名されたが、「魔王の手下」「自然の摂理から外れた存在」といった、どれも曖昧で観念的な答えしか出て来ない。
「話にならんな」
教授は吐き捨てるように言った。教室に重い沈黙が流れた。
「いいか、よく聞け。魔物と獣の間に、生物学的な境界線など無い。我々が『魔物』と呼んでいるのは、世界の魔力循環の淀みに呼応して発生、あるいは変異し、生態系を乱す危険性のある生物種の総称。ただそれだけのことだ」
それは、俺が知るゲームの設定とは少し違う、より現実的な定義だった。
「かつて魔王が猛威を振るった時代、奴はその淀みを意図的に作り出し、各地で魔物を大量発生させた。魔王が封印された今も、その名残は世界のあちこちに『魔境』として存在し、魔物を生み出し続けている。騎士団や冒険者の主な仕事は、その『魔境』から魔物が溢れ出さないよう、定期的に間引くことだ」
なるほど、と俺は内心で頷いた。
ゲームでは語られなかった、この世界のリアルな事情。魔王がいなくとも、魔物という脅威は常に存在し続けているのか。
「しかし、だ」
ギデオン教授の声のトーンが、一段と低くなる。
「ここ数ヶ月、その定説だけでは説明のつかない現象が各地で報告されている。本来なら温厚な草食獣の集団変異、既知の『魔境』から離れた場所での新種魔物の目撃情報。それも、一つや二つではない」
その言葉に、教室がざわついた。
俺の背筋にも、冷たい汗が流れる。オスカーから聞いた話は、単なる噂ではなかったということになる。
「何が原因かは、まだ誰にも分からん。だが、一つだけ確かなことがある」
教授の厳しい視線が、学生一人一人を射抜いていく。
「我々が慣れ親しんだ平穏が、少しずつ、だが確実に終わりに向かっているということだ」
その言葉には、冗談や誇張の色は一切なかった。
歴戦の戦士である教授が放つ重圧に、教室は水を打ったように静まり返る。誰もが息を呑み、その言葉の先にある漠然とした、しかし巨大な脅威の影を感じ取っていた。
(魔王の復活……)
俺だけが、その脅威の正体を知っている。
この教室の誰もが感じているのは、正体不明の不気味な足音。だが俺には、それが破滅へと向かうカウントダウンの音だと、はっきりと聞こえていた。
「騎士団も水面下で動きを強めてはいるが、人手は常に不足している。これからの時代、自分の身を、仲間を、そして民を守るために本当に必要になるのは、血統や家柄ではない。一体でも多くの魔物を屠れる実力だ」
教授はそこで一度言葉を切り、学生たちの顔を見回した。
「そのための知識と経験を叩き込むのが、この授業だ。座学だけではない。生きた魔物を相手にした実習も行う」
教授の言葉に、教室の空気が張り詰めた。
「もちろん有志参加だ。腕に覚えのある者、実戦経験を積みたい者だけが参加しろ。言っておくが、かすり傷の一つや二つは覚悟してもらう。命の保証もできん」
その過激な内容に、一部の生徒は顔を青くし、また一部の生徒は武者震いをするように拳を握りしめた。
なるほど、流石にこんな内容では貴族が参加しないのも当然だろう。
しかし、俺としては、
(渡りに船、とはこのことだな)
破滅の足音が聞こえ始めた今、俺に必要なのはまさに実戦経験だ。
座学で知識を詰め込むだけでは、いざという時に身体が動かない。それに、討伐実績を積むことは、俺の価値を高め、発言力を増すことにも繋がるだろう。
「さて、前置きはこのくらいにして、早速授業を始めるぞ」
そうして異様な空気感のままギデオン教授の魔物講座が始まったのだった。
5
あなたにおすすめの小説
魔法使いが無双する異世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです
忠行
ファンタジー
魔法使いが無双するファンタジー世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか忍術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです。むしろ前の世界よりもイケてる感じ?
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる