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第58話 癒やしの儀
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聖堂〈セレスティア〉の奥――高い天井からこぼれるステンドグラスの光が、儀式の大広間を静かに染めていた。
焚かれた香の匂いが、石造りの空間に静かに漂っている。
広間の中央には、簡易的な椅子が十数脚並べられ、そこには腕を吊った騎士、顔色の優れない文官など、王城で見かけたことがある者たちが静かに座っている。
参加率は、先日の連続殺害事件の影響もあってか、予想以上に高い。
普段は堂々としている彼らでさえも、聖女の奇跡による「癒やし」と「安心」を切実に求めているのが分かる。
そしてそんな彼らの視線は、不安と、そして“奇跡”への期待が入り混じった熱を帯び、ただ一点――祭壇の前に立つ人影に注がれている。
純白の儀礼服をまとったアリシア・ハートウィル。
彼女は聖女として、この場の全ての期待をその一身に集めていた。
「――本日は、お集まりいただきありがとうございます」
アリシアの澄んだ声が、静かな大広間に響き渡る。
柔らかくも芯のあるその声は、場の空気がゆっくりと鎮め、人々の呼吸がひとつになる。
「王国は今、痛みの中にあります。度重なる魔物の襲撃、混乱、そして失われた命。その全てが、私たちの心に深い影を落としています」
アリシアは静かに目を伏せ、両手を胸の前で組む。
高い天井のステンドグラスが淡く光り、彼女を黄金に照らす。
「闇が、今、私たちの足元に広がっています。それは外から訪れるものでも、誰かが運んでくるものでもありません。心が痛みに囚われたとき、その影は自らの内に生まれるのです」
まさに聖句の一節のようにアリシアの言葉は聖堂に響いていく。
そして彼女もまた闇に触れた一人。
だからこそ彼女の言葉は単なる美辞麗句ではなく、その祈りには真実の重みが宿っていた。
「だからこそ私は光を信じています。痛みに向き合う勇気を、誰かを想う心を。その小さな光が、やがて世界を照らすと」
彼女の声が、天井の反響と溶け合って広がった。
それを堪えるように胸の前で手を組む騎士の姿が見える。
誰もが祈りの形を取るが、祈っているのは神ではなく――“希望”そのものだ。
俺はその光景を見ながら、これが“信仰”というものか、と思う。
ただの言葉に人が泣き、ただの仕草に救いを見出す。
決して力や権力などでは成し得ない、理屈では説明できない力がそこにはあった。
『見事なものですね』
恐らく彼らが信仰の対象としているであろう存在が呑気に呟いた。
俺はわずかに目を細め、胸の内で返す。
(神様の感想としては他人事すぎないか?)
『私は神じゃないと……でも、きっとあの方々は神に祈っているのではないと思いますよ?』
(まあ、わかる気がする)
俺はその言葉に小さく頷いた。
それから粛々と儀式は続く。
アリシアが聖句を綴り、修道女たちがそれに合わせて低く合唱する。
静かな祈りの波が広間を包み、光の粒がゆらゆらと空気の中に舞っていた。
やがて、鐘の音が一つ――。
その響きが合図となり、アリシアはゆるやかに両の手を広げた。
「……ここにいるすべての者に、癒やしの光が届きますように」
光の粒が、彼女の掌から零れ落ちる。
それは燐光のように空中を漂い、やがて参列者たちの肩や手、額にふわりと降り注いだ。
それは奇跡でも何でもなく光魔法の一種。
しかし、その光景が人々の心にもたらす安堵と鎮静の効果は、本物の奇跡に他ならなかった。
光の粒子がゆっくりと消えゆくと、アリシアは胸の前で組んでいた手を解き、集まった人々へ穏やかに微笑みかけた。
「では、これより癒やしの儀を行います」
彼女は広間の両脇、カーテンで仕切られたいくつかの小さな空間を指し示す。
「ここからは、お一人ずつお話を伺い、癒やしの光を分け与えます。どうか順にお進みください」
その言葉を合図に、修道女たちが静かに動き始めた。
広間の左右には薄布のカーテンで仕切られた幾つかの小部屋。
光が透け、布越しに人影が淡く揺れている。
アリシアが最初の患者を迎えるのを見届けてから、ゼノンが小声で囁いた。
「さて、少年。君の出番だ」
「……はい」
俺は頷く。
(ここからが本番だ)
俺は頷き、隣に置かれた治療用の部屋へと向かった。
そこにはアリシアが既に準備をしている。
「アリシア様、お疲れ様でした」
俺がそう声をかけると、アリシアはふわりと微笑んだ。
先程までの、人々を導く「聖女」の荘厳な雰囲気は少し和らぎ、そこには見知った少女の顔があった。
「ありがとうございます。癒やしの儀はディラン様が支援してくださると伺い、とても心強く思っております」
アリシアは笑みを浮かべながら呟く。
「それとお話は概ね伺っておりますので、気に病まないで下さい」
補足するように彼女は言った。
それはまさに今、望んでいた言葉だった。
流石は聖女様と言ったところか。
「あ、そうだったんですね」
大方、ゼノンが前もって伝えていたのだろう。
アリシアは学院襲撃の関係者であり、影の教団のことを知っている一人だ。
ゼノンは彼女が協力してくれるのも見抜いていたのかもしれない。
「では、始めましょうか」
彼女がそう言うと、すぐに一人の騎士が部屋へと入ってきた。
目に見える傷はないが、鎧の下で肩を押さえる仕草があった。
彼は深く一礼してから、アリシアの前の椅子に腰を下ろす。
「失礼いたします……胸の痛みが、時折、息を詰まらせるのです」
「ええ、大丈夫です。どうか楽にしてください」
アリシアの声は、聖句そのもののように柔らかい。
彼女は掌を騎士の胸元へかざし、静かに目を閉じた。
淡い光が指先から広がり、暖かな波となって騎士を包む。
俺はその隣で、そっと魔力を滲ませた。
指先から流すのは、あの“感知”の魔力。
ほんのわずか、空気を撫でるように放つ。
アリシアの魔力が光を放つ瞬間、その内側に混じり合うように、自分の魔力を滑り込ませた。
練習の成果か、程なくして感知は成功する。
少し病状についても探りたいところだが、主目的は呪印の探知。
今や余計なことは考えないようにする。
「では癒やしを」
アリシアのその言葉を皮切りに、指先から滲ませた魔力が、騎士の身体に沿ってゆっくりと流していく。
それは水面をなぞるような感覚だった。
浅く、滑らかで、何の引っかかりもない。
――違う。
俺はその直感を飲み込み、さらに集中する。
しかしどこにも呪印特有の歪みも濁りは感じられない。
失敗――いや、ハズレだ。
俺はわずかに息を吐き、手を離す。
後はアリシアの癒やしの儀を静かに見守るだけ。
やはり治療にかこつけて捜査を行うというのは、罪悪感が芽生える。
ましてや教会もとい、アリシアをも巻き込んでいるのだ。これで失敗してしまったら、宮廷魔法師どころか教会の信用さえ失われてしまう可能性すらある。
せめて犯人を見つけなければ、という思いが一層増した。
「はい、これで癒やしの儀は完了です。あくまで生命力を整えるだけのものですが、きっと今夜は少し楽になりますよ」
アリシアが柔らかく告げると、騎士は深く頭を下げた。
その目に宿るものは、痛みから解放された安堵というより、何かを信じ切った者の穏やかさだった。
アリシアが手を下ろし、次の患者が入ってくる。
入ってきたのは少しやつれ気味の騎士だ。
寝不足なのだろうか、目の下のくまが目立っている。
「聖女様、どうか……ここ数日、寝ても、疲れが取れず、悪夢にうなされるのです」
アリシアはそっと男の手を取り、瞼を伏せた。
指先から淡い光が流れ込み、やがて静かに言葉を落とす。
「お辛かったでしょう。無理をなさらず、少し目を閉じてください」
彼女の声はまるで祈りの旋律。
指先から淡い光が流れ、男の呼吸がゆっくりと整っていく。
俺も忘れずに魔力を馴染ませた。
しかし、何も感じない。今回もハズレだ。
(魔力の濁りはない。呪印ではない。ただ――)
男の脈が少し早い。息を吸うたびに肩が震え、吐く息が浅い。
それは病ではなく、恐怖の残り香。
事件のあと、何度も同じ夢を見ているのだろう。
トラウマ、PTSD、専門的なことは分からないが、聞き及んだことはある。
俺はふと口を開いた。
「……今夜、寝る前に、胸の上に手を置いて深呼吸してみてください。息を吸うよりも、吐く方を少し長く。それだけで、体は“もう戦いは終わった”と気づきます」
男はゆっくりと目を開き、戸惑いながらも小さく頷いた。
「そんなことで……落ち着けるものですか?」
「ええ、魔法じゃありませんが、体は案外、単純ですから」
アリシアがそのやり取りを見て、そっと微笑む。
「それも、癒やしのひとつなのですね」
その言葉に、俺は少しだけ息を詰める。
光ではなく、言葉で誰かを救えるのなら――その事実が、不思議と胸を温めた。
焚かれた香の匂いが、石造りの空間に静かに漂っている。
広間の中央には、簡易的な椅子が十数脚並べられ、そこには腕を吊った騎士、顔色の優れない文官など、王城で見かけたことがある者たちが静かに座っている。
参加率は、先日の連続殺害事件の影響もあってか、予想以上に高い。
普段は堂々としている彼らでさえも、聖女の奇跡による「癒やし」と「安心」を切実に求めているのが分かる。
そしてそんな彼らの視線は、不安と、そして“奇跡”への期待が入り混じった熱を帯び、ただ一点――祭壇の前に立つ人影に注がれている。
純白の儀礼服をまとったアリシア・ハートウィル。
彼女は聖女として、この場の全ての期待をその一身に集めていた。
「――本日は、お集まりいただきありがとうございます」
アリシアの澄んだ声が、静かな大広間に響き渡る。
柔らかくも芯のあるその声は、場の空気がゆっくりと鎮め、人々の呼吸がひとつになる。
「王国は今、痛みの中にあります。度重なる魔物の襲撃、混乱、そして失われた命。その全てが、私たちの心に深い影を落としています」
アリシアは静かに目を伏せ、両手を胸の前で組む。
高い天井のステンドグラスが淡く光り、彼女を黄金に照らす。
「闇が、今、私たちの足元に広がっています。それは外から訪れるものでも、誰かが運んでくるものでもありません。心が痛みに囚われたとき、その影は自らの内に生まれるのです」
まさに聖句の一節のようにアリシアの言葉は聖堂に響いていく。
そして彼女もまた闇に触れた一人。
だからこそ彼女の言葉は単なる美辞麗句ではなく、その祈りには真実の重みが宿っていた。
「だからこそ私は光を信じています。痛みに向き合う勇気を、誰かを想う心を。その小さな光が、やがて世界を照らすと」
彼女の声が、天井の反響と溶け合って広がった。
それを堪えるように胸の前で手を組む騎士の姿が見える。
誰もが祈りの形を取るが、祈っているのは神ではなく――“希望”そのものだ。
俺はその光景を見ながら、これが“信仰”というものか、と思う。
ただの言葉に人が泣き、ただの仕草に救いを見出す。
決して力や権力などでは成し得ない、理屈では説明できない力がそこにはあった。
『見事なものですね』
恐らく彼らが信仰の対象としているであろう存在が呑気に呟いた。
俺はわずかに目を細め、胸の内で返す。
(神様の感想としては他人事すぎないか?)
『私は神じゃないと……でも、きっとあの方々は神に祈っているのではないと思いますよ?』
(まあ、わかる気がする)
俺はその言葉に小さく頷いた。
それから粛々と儀式は続く。
アリシアが聖句を綴り、修道女たちがそれに合わせて低く合唱する。
静かな祈りの波が広間を包み、光の粒がゆらゆらと空気の中に舞っていた。
やがて、鐘の音が一つ――。
その響きが合図となり、アリシアはゆるやかに両の手を広げた。
「……ここにいるすべての者に、癒やしの光が届きますように」
光の粒が、彼女の掌から零れ落ちる。
それは燐光のように空中を漂い、やがて参列者たちの肩や手、額にふわりと降り注いだ。
それは奇跡でも何でもなく光魔法の一種。
しかし、その光景が人々の心にもたらす安堵と鎮静の効果は、本物の奇跡に他ならなかった。
光の粒子がゆっくりと消えゆくと、アリシアは胸の前で組んでいた手を解き、集まった人々へ穏やかに微笑みかけた。
「では、これより癒やしの儀を行います」
彼女は広間の両脇、カーテンで仕切られたいくつかの小さな空間を指し示す。
「ここからは、お一人ずつお話を伺い、癒やしの光を分け与えます。どうか順にお進みください」
その言葉を合図に、修道女たちが静かに動き始めた。
広間の左右には薄布のカーテンで仕切られた幾つかの小部屋。
光が透け、布越しに人影が淡く揺れている。
アリシアが最初の患者を迎えるのを見届けてから、ゼノンが小声で囁いた。
「さて、少年。君の出番だ」
「……はい」
俺は頷く。
(ここからが本番だ)
俺は頷き、隣に置かれた治療用の部屋へと向かった。
そこにはアリシアが既に準備をしている。
「アリシア様、お疲れ様でした」
俺がそう声をかけると、アリシアはふわりと微笑んだ。
先程までの、人々を導く「聖女」の荘厳な雰囲気は少し和らぎ、そこには見知った少女の顔があった。
「ありがとうございます。癒やしの儀はディラン様が支援してくださると伺い、とても心強く思っております」
アリシアは笑みを浮かべながら呟く。
「それとお話は概ね伺っておりますので、気に病まないで下さい」
補足するように彼女は言った。
それはまさに今、望んでいた言葉だった。
流石は聖女様と言ったところか。
「あ、そうだったんですね」
大方、ゼノンが前もって伝えていたのだろう。
アリシアは学院襲撃の関係者であり、影の教団のことを知っている一人だ。
ゼノンは彼女が協力してくれるのも見抜いていたのかもしれない。
「では、始めましょうか」
彼女がそう言うと、すぐに一人の騎士が部屋へと入ってきた。
目に見える傷はないが、鎧の下で肩を押さえる仕草があった。
彼は深く一礼してから、アリシアの前の椅子に腰を下ろす。
「失礼いたします……胸の痛みが、時折、息を詰まらせるのです」
「ええ、大丈夫です。どうか楽にしてください」
アリシアの声は、聖句そのもののように柔らかい。
彼女は掌を騎士の胸元へかざし、静かに目を閉じた。
淡い光が指先から広がり、暖かな波となって騎士を包む。
俺はその隣で、そっと魔力を滲ませた。
指先から流すのは、あの“感知”の魔力。
ほんのわずか、空気を撫でるように放つ。
アリシアの魔力が光を放つ瞬間、その内側に混じり合うように、自分の魔力を滑り込ませた。
練習の成果か、程なくして感知は成功する。
少し病状についても探りたいところだが、主目的は呪印の探知。
今や余計なことは考えないようにする。
「では癒やしを」
アリシアのその言葉を皮切りに、指先から滲ませた魔力が、騎士の身体に沿ってゆっくりと流していく。
それは水面をなぞるような感覚だった。
浅く、滑らかで、何の引っかかりもない。
――違う。
俺はその直感を飲み込み、さらに集中する。
しかしどこにも呪印特有の歪みも濁りは感じられない。
失敗――いや、ハズレだ。
俺はわずかに息を吐き、手を離す。
後はアリシアの癒やしの儀を静かに見守るだけ。
やはり治療にかこつけて捜査を行うというのは、罪悪感が芽生える。
ましてや教会もとい、アリシアをも巻き込んでいるのだ。これで失敗してしまったら、宮廷魔法師どころか教会の信用さえ失われてしまう可能性すらある。
せめて犯人を見つけなければ、という思いが一層増した。
「はい、これで癒やしの儀は完了です。あくまで生命力を整えるだけのものですが、きっと今夜は少し楽になりますよ」
アリシアが柔らかく告げると、騎士は深く頭を下げた。
その目に宿るものは、痛みから解放された安堵というより、何かを信じ切った者の穏やかさだった。
アリシアが手を下ろし、次の患者が入ってくる。
入ってきたのは少しやつれ気味の騎士だ。
寝不足なのだろうか、目の下のくまが目立っている。
「聖女様、どうか……ここ数日、寝ても、疲れが取れず、悪夢にうなされるのです」
アリシアはそっと男の手を取り、瞼を伏せた。
指先から淡い光が流れ込み、やがて静かに言葉を落とす。
「お辛かったでしょう。無理をなさらず、少し目を閉じてください」
彼女の声はまるで祈りの旋律。
指先から淡い光が流れ、男の呼吸がゆっくりと整っていく。
俺も忘れずに魔力を馴染ませた。
しかし、何も感じない。今回もハズレだ。
(魔力の濁りはない。呪印ではない。ただ――)
男の脈が少し早い。息を吸うたびに肩が震え、吐く息が浅い。
それは病ではなく、恐怖の残り香。
事件のあと、何度も同じ夢を見ているのだろう。
トラウマ、PTSD、専門的なことは分からないが、聞き及んだことはある。
俺はふと口を開いた。
「……今夜、寝る前に、胸の上に手を置いて深呼吸してみてください。息を吸うよりも、吐く方を少し長く。それだけで、体は“もう戦いは終わった”と気づきます」
男はゆっくりと目を開き、戸惑いながらも小さく頷いた。
「そんなことで……落ち着けるものですか?」
「ええ、魔法じゃありませんが、体は案外、単純ですから」
アリシアがそのやり取りを見て、そっと微笑む。
「それも、癒やしのひとつなのですね」
その言葉に、俺は少しだけ息を詰める。
光ではなく、言葉で誰かを救えるのなら――その事実が、不思議と胸を温めた。
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