異世界おまんこ天国!

あやきち

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勇者パーティー結成編

目覚め

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「……ここ、どこだ?」

 目を覚ますなり、誰に言うでもなく呟いた。やけに明るい部屋にベッドが一つ置いてあって、そこに僕は眠っていたようだった。スッキリ目が覚めたはいいのだけど、うまく眠る前のことが思い出せない。確かアパートには帰ってきて、その後喉が渇いたから近所の自販機まで行ったんだっけ? でもどこの自販機に行ったんだろう?
 
「お目覚めのようですね。気分はいかがですか?」

 声に驚いて起き上がると、ドアが開いて見知らぬ女性が入ってきた。なんとなく看護師さんみたいな雰囲気だけれど、ここは病院なんだろうか? でも女性が着ている服は、こう言うのもなんだけどコスプレみたいな質感の、てかてかした素材でできた継ぎ目のないもので、病院の職員が着ているようなものとは似ても似つかない。上から下まで真っ白で、ダボダボのワンピースのような印象だ。足音がカツカツと近づいてきて、僕の隣で止まった。いけない、少し緊張したけれど、何か返事をしなければ。少し咳払いをして僕は口を開いた。

「ええと、すみません、ここは病院か何かなんでしょうか? あんまり寝る前のことを覚えていないんですが……」

 看護師さんらしき女性と目が合う。すごく安心感のある笑顔だ。

「ええ。病院で、あってますよ。自分の名前は言えますか?」

「佐々木かえでです」

「ご職業は?」

「大学生です」

「意識ははっきりされてますね。どこか体が痛かったり、気分が悪かったりしませんか?」

「そうですね……どこも痛くないですし、気分は……よく寝たって感じです。全然眠くないですし」

 そうですか、と言って女性は満足げに笑った。やはりここは病院で、彼女は看護師さんか。僕は頭に浮かんできた不安を口にする。

「もしかして、僕どこかで倒れてここに運ばれたんでしょうか?」

「ええ、実はササキさんはご自分のアパート近くで交通事故に遭われたんです」

「ええ!? ホントですか!?」

 大声を出してしまったが、看護師さんが「大変でしたね」と言わんばかりの表情で宥めるように頷いているのを見ると、僕はそれ以上慌てないで済んだ。よく分からないが今僕は健康体そのものだし、事故の記憶は無いとはいえそこまで酷いことにはならなかったのだろう。

「すみません、今何時ですかね? 僕今日午後から大学の講義に出たくて。あ、もしすぐ帰っていいのならっていうことですけど……」

「残念ですが、ササキさん、今体調が良くてもしばらくは安静にしていただく必要があります。信じられないかもしれませんが、何しろ大変な事故に遭われたんですよ。とりあえず数日から一週間はここにいる事になると考えてください。大学の講義などはひとまず措いて、ゆっくり休んで」

「一週間……。その、交通事故って、どんなものだったんでしょうか?」

「ササキさんは深夜の道で大型トラックにはねられたようです。あ、ご心配なさらないでください。今何か後遺症があったりということはありません。ただ、体力が消耗していると思われますから、たくさん食べて、少しリハビリをしてもらいます。すぐ食事をお持ちしますから、待っていてくださいね」

 大型トラック! その言葉で僕の頭の中は軽くパニックになっていた。そしてさっきまで曖昧だった記憶も少しずつ霧が晴れていくように鮮明になっていく。そうだ、昨日の夜アパートから出た僕は缶ジュースを買った後、珍しく川沿いの道に出て散歩していた。それで手元で放り投げた缶を掴み損ねて車道へ飛び出して……あの時、自分の手と缶の片側だけが妙に照らされていた気がする。あれがトラックのライトなのだとしたら!
 不思議なことに、沈んでしまいそうだった気持ちは運ばれてきた食事の匂いを嗅いだ途端に和らぎ、僕は空腹に病院食をかき込んだ。お粥や味噌汁に焼き魚といった簡素なものだったけれど、優しい味わいが身に染みた。まるでしばらく何も食べていなかったような気分だった。
 看護師さんは僕に食事を運んできたあとすぐに席を外した。僕は食事を取りながらあらためて部屋を見回したりしながら妙な気分になっていった。まず僕は見慣れない服を着ている。おそらく看護師さんが着ていた服と同じ素材で、光沢のある滑らかな素材のツナギみたいな服なのだが、繊維でもプラスチックでもなく、しなやかで軽かった。僕の着ていた服はどこかにとってあるのだろうか? 布団もおそらく同じもの。そしてこの部屋も奇妙だ。なんとなく壁が光っていて時間感覚が麻痺しそうになる。時計が一応置いてあって、午前か午後かわからないけれど3時を指してはいる。でもこの状況ではほとんど意味がない。
 そもそもここは本当に病院なのか?
 テレビは置いてないしズボンのポケットに入れっぱなしだったスマホも(もしかしたら事故で壊れたかもしれないが)見当たらない。よく考えたら犯罪に巻き込まれていたとしてもおかしくないじゃないか。看護師さんが本物の看護師で本当のことを言っている保証がないのだから。
 急に怖くなってベッドを降りた。部屋を出ようと一番遠い壁に近づくと自動ドアが横にスライドした。音もなく開いたドアに少し驚きつつ、僕は部屋の外に足を踏み出した。

 僕は目を疑った。
 部屋の外は異世界だった。だだっ広いフロアの床と天井の全面がガラス張りで大きな建物の上下の階が見渡せる。そして僕のいるフロア以外にはたくさんの人が往来していて、なぜか例外なく若い女性だった。視界に入るだけでも50人くらいの女性が歩いている姿が見えて、他の人と話し込んだり、物を運んだりしている。それだけならまだ現実離れした光景というだけで済んだだろう。極めつけは、なぜ遠く近くに見える人々全員が若い女性と分かったかということだ。何を隠そう、いや、隠れていないのだが、これらの女性の服はみな例の特殊な素材でできていて、例外なく、隠すべきこところが隠せていなかったのだ。
 乳首が、いや乳輪の部分が大きく開いている。そしてなんかみんな胸がおっきい。人によってはそこから胸元まで広く見えていて、谷間から乳首にかけての膨らみが強調されている。おへそまわりが見えている場合も多く、そしてその下の股間も余すところなく見えている。服の端は曲線的なカット、直線的なカットなどあり、陰毛が生えている人、生えていない(剃られている?)人も。そして二つのぷっくりした膨らみまで露わな場合と、もしくは「何か」が刺さっている場合がある。
 要するに、本当に要するにだけれど、おっぱいとおまんこが丸見えだったのだ。
 僕はその場にへたり込んだ。腰を抜かすという体験を初めてした。そして不謹慎だとは思っても目がそこらじゅうのおっぱいやおまんこから離せず、それどころが壁に体重を預けて見上げたところに上の階のおまんこが両脚の間から見える格好になって、足が立たないのに自分の股間が立ってしまった。
 自分はどうやらとんでもないところに迷い込んでしまったのではないか。そう思って、もう一度僕の口から呆れた声が絞り出された。
「どこだよ……ここ……」

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