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〜プロローグ〜 自らの本当の願望への気づき
変わり始めた自己顕示の日常 ランニング 下
しおりを挟む身体を必死にもがき抗うものの、男の力は強く引き剥がすことはできない。
普段の愛音からは想像できないほどに声を荒げ叫ぶも、口を塞がれては殆ど意味をなさない。
誰も助けには現れてくれない。
「おおう!? なんておっぱいだ!! おじさんの手から溢れちゃってるよ!!」
「それに、なんて柔らかさと張り!! ちょ、直接……」
「んん!! ンン~~!!??」
緩いタンクトップは、容易く中年の腕の挿入を許してしまう。
下からの挿入にした乳が見える程に捲り上げられながら、遂に愛音の大事に育てた胸が、男の魔の手に直揉みされる。
瑞々しい豊乳は、中年の言葉通りに手の平から溢れ、指の隙間から溢れてしまっている。
乱暴な力加減で揉まれれば、形を歪ませながらも抜群の張りで手を押し返した。
(嘘!? 嘘!!)
水飲み場に手をついてお尻を突き出すような格好。
そんな格好で背後から抱きつくように抑え込まれれば、当然のように中年の股間が強く押しつけられる。
バストよりもわずかながら大きなヒップは、深い臀裂の間に巨大な肉棒が押し付けられる形に。
「お、おう!? おおう!! お嬢ちゃんの大きなお尻が、おじさんのチンコ!! グイグイ擦ってくる!!」
「ンン~!!」
面積の広く凹みもある尻肉は。比較的抑え込みも弱く逃すことができる。
しかし、中年もまた股間を必死に押し付けてくるものだから。結果的に柔らかさを内包させた胸以上に張りの強い曲線を擦り付ける格好に。
愛音が必死に腰を振って逃れようにも、いたずらに肉棒に刺激を与えるばかりの様子。
「フゥン~!?」
突然の電流のような刺激に、愛音の身体が硬直する。
手の平に乳首が擦れたのである。
「おおう? いい反応!! こ、こうかぁ~」
「フゥん!?」
必死に胸を揉みしだいていた手が乳房の覆いをやめたかと思えば、次の瞬間乳首を摘まれる。
突如優しくなった力加減で乳頭を扱き上げてくれば。
嫌悪感しか湧かなかった乳房に、甘い痺れが拡がる。
ひたすらもがき抗うだけだった抵抗が、身の震えとなって弱くなった。
「コレがいいんだな? お嬢ちゃん!!」
愛音の反応に気をよくした中年は、そのまま乳頭責めに務めた。
(な、何この感覚? こんな感覚、知らない!?)
自己愛に富んでいるものの、愛音は自慰の経験すらない。
初めて湧き起こる官能的な刺激に、困惑と好奇心を惹かれてしまう。
「へへ、気持ちよくされて大人しくなった。手を離すから、そのまま大人しくしてろよ?」
(き、気持ちよく!? そ、そんなはずない!!)
人生初の官能的刺激が快楽であると言われ、内心で強い反発心を抱く。
しかし、男がわずかに警戒を緩めた様子を察し。再び強く見せようとした抵抗を必死に抑え込む。
(す、少しだけど体力も回復したし……こ、ココしかない!!)
「はあ、はぁ……ひい!?」
愛音が完全に抵抗を止めると、中年は宣言通り口を離した。
次の瞬間、離れた手が愛音のレギンスを一気に脱がせにかかる。
逃走のために力を込めていたというのに、その蓄えは己が身を硬直させる悪手となった。
熱を持っていた豊満な生尻が、冷たい外気に晒され。
予想外の行為に固まる間に、中年の胸を揉む手も愛音から離れた。
(に、逃げ!! ま、まずはレギンスをーー)
突如訪れた逃亡チャンス。中年の行為が逆であれば駆け出していただろうが、数瞬パニックに。
慌ててレギンスをずり上げながら足を前に踏み出すが、豊満すぎるヒップの上までは上がってくれなかった。
「おっと、逃げようってか!?」
「いやあ~~!!??」
臀部の方から、長い棒状のモノが。レギンスと股座の隙間から挿入された。
突き抜けたソレはレギンスの正面に向かい突き込まれ。必死に上げていたレギンスの前面に、丸いモノが浮かび上がる。
中年は早業で己がスパッツを下げ、肉棒を突き込んで来たのだ。
慌てて太ももを閉じるが時遅く。
中年は腰を前後させ素股を開始させた。
(嘘嘘!? オチンチン!? 愛音、オチンチンでアソコ擦られてる!!?)
「ふぅん♪ ンンッ!?」
乳頭を擦られていた時に匹敵する甘い痺れが、愛音の股座に発生する。
「ハハッ!? 何だいお嬢ちゃん……もう、濡れてんじゃないか?」
「濡れ? んんふっ!?」
中年の肉棒は必死に閉じた太ももの意味などないかのように、滑るように抽送を続けている。
中年の言葉の意味を理解できぬまま、甘い痺れを感じ続ける股座。
妙な声を出してしまいそうになり咄嗟に口元を片手で塞ぎながら。
片手はレギンスから離せずにいる。
まともに抵抗ができぬ状態となれば、中年の両手が再びタンクトップの中へ。
今度は両手で乳房を鷲掴まれる。
「フゥン!? ンン!! ンン~ンンン!!」
「お嬢ちゃんが、ムチムチな太ももで挟んでくれるから、両手で揉めるよ!!」
「ああ、それに、お嬢ちゃんのソレ、レギンスってのか? 先っぽが布に擦れて…・イキそうだ!!」
両手は軟乳をひたすらに乱暴に揉んでくる。だというのに、軽く感じる痛みの中に、乳頭責めの時に感じた甘美な感覚も感じてしまう。
(何これ? なんで、こんなことされ……何なの、この感覚??)
力が自然と抜けてしまうような甘い感覚が、敏感な乳房と股座に拡がる。
擦り合わされている秘部は熱かった。
(な、何かが上り詰めて来るような……何コレ? なんなの、コレ??)
未だかつてない状況に加え、己が身体に感じる変調。
中年の宣言にすら気を回す余裕がないでいたらーー。
「イクぞ!! お嬢ちゃん……くう!?」
「ンンッ♪」
中年が苦悶に似た呻きを上げ腰を深々と突き込んで来たかと思えば、震え出した。
愛音のアゴが上がり。人生で初めての弛緩する緊張が、微弱ながら全身に拡がる。
思わず緊張の解けた惚けた表情を浮かべてしまいながら。力の抜けた顔が己が秘部で起きた出来事へと向かう。
レギンスを大きく突き上げる肉棒の先端部から、シミが拡がりを見せていて。
同時に秘部には何やら熱い粘液らしきモノが。
愛音も小さく身を震わせながら、そのシミと熱の拡がりを呆然と見下ろしながら。
「せ、精子? しゃ……せい?」
自ら口を塞いでいた手をダラリとさせると、理解が追いつけぬ様子で。起きた事象だけは口からこぼれ出た。
「イヤ~~!!」
「うぐッ!?」
互いに力が抜けていた所に。条件反射で繰り出された愛音の肘打ちが、中年の脇腹に打ち込まれた。
賢者タイムだった中年はその反撃に青天して倒れ込む。
「ふう!! ふう!! よくも!!」
強烈な怒りと共に振り返れば、中年は肉棒を露出したまま悶えていた。
肉棒には射精の残りがあり、白濁液が漏れ出ている。
「死ッーー!!??」
「~~ーー!!??」
あまりの怒りに言葉さえ喉に詰まらせながら、愛音はあらん限りの力で肉棒ごと精嚢を踏みつけた。
中年は声にならぬ声で濁音混じりに呻き悶え。
愛音は急ぎレギンスをずり上げると、全速力でその場を後にした。
走る最中ネットリした感触を股座に感じながら。
驚くすれ違う人々の視線を振り切るように、自宅へ駆けるのであった。
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