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99. 発想柔らか大浴場(3)
「矢は……、半分くらい、使えそう……、でした」
と、頬を赤らめたミンユーが、恥ずかしげに言った。
うん。お姉ちゃんの柔軟過ぎる発想に付き合わされてるだけで、それが普通の反応ですよね。
矢? 矢、矢、矢……。半分……?
なんか、色々、爆ぜそうになってる俺の頭では、なかなか思い出せなかったけど、ハッと気が付いた。
「人獣を射て、城壁の向こうに落ちてる矢のこと?」
「はい……」
短弓隊が初陣に向かう前、ミンユーに「夜が明けたら城壁の向こう側の状態を確認してほしい」って頼んでいた。
「半分くらいは……、回収すれば使えそうな状態で落ちてた……、です」
「へぇ! そんなに?」
と、メイファンが、右腕の肘から下をはさんだままで驚きの声を上げた。
宮城の屋根から長弓を射かけているメイファンからは、城壁の向こう側は見えない。
ミンユーは小さく頷いた。
「射抜いた人獣に群がって共食いするのを見てると、矢は吐き出してた」
あの激しい戦闘中に、短弓を連射して次々に人獣の眉間を次々に射抜きながら、共食いの様子まで見えてたのか! それが、まずスゴイ。
どれだけ視野が広いのかと思ってしまう。狩人として一番獲物を狩っていたって話も納得できる。
「踏まれたりして、折れてるのもあるけど、多分、半分は使えると思う」
「そうかー! 拾いに行けたらなぁ!」
と、メイファンが悔しそうに笑った。狩人にとって矢は貴重品で、回収して何回も使うと言っていた。
「でも、昼間もあれだけ人獣がウロウロしてたら、無理だよねーっ!」
というメイファンの言葉に、左腕のミンリンさんの動きが止まった。
いや、ミンリンさん。新しい課題をもらったみたいな顔で、考え込まないでください。はさんだままで。
ただ、やっぱり、矢を拾いに行きたいって気持ちは、俺も一緒だ。
城壁の向こう側にも備蓄庫があるって教えてもらったばかりだけど、そこまで到達するのは、まだ現実味が薄い。
かといって、昼間の人獣の生態も、まだ手付かずだ。
何かこちらから手出しをして、全体が凶暴化するようなことが起きれば、対処が難しい。
昨夜の奮闘で志願者が激増してる。短弓隊を増強して、戦力に余力を持たせて、全てはそれからのことだ。
長弓隊と短弓隊を攻撃に加える以上、大量の矢が放たれるし、木材の消費スピードは上がる一方だ。尽きれば、弓矢での攻撃手段を失う。
木材の消費スピードに追い付かれたら、万事休すだ。
資材管理担当のスイランさんと、しっかり情報を共有しながら、戦線を拡大させていくしかない。
弓矢の最強姉妹と、土木好き黒髪インテリ巨乳陰キャ女子の、泡だらけの柔らかな感触に両腕を包まれながら、俺は爆ぜそうな頭を必死で回転させてた。
……そ、そろそろ、終わりでもいいんじゃないですかね……?
キレイになったと思いますよ? もう充分、記念にもなりましたよね? ね? ね?
と、頬を赤らめたミンユーが、恥ずかしげに言った。
うん。お姉ちゃんの柔軟過ぎる発想に付き合わされてるだけで、それが普通の反応ですよね。
矢? 矢、矢、矢……。半分……?
なんか、色々、爆ぜそうになってる俺の頭では、なかなか思い出せなかったけど、ハッと気が付いた。
「人獣を射て、城壁の向こうに落ちてる矢のこと?」
「はい……」
短弓隊が初陣に向かう前、ミンユーに「夜が明けたら城壁の向こう側の状態を確認してほしい」って頼んでいた。
「半分くらいは……、回収すれば使えそうな状態で落ちてた……、です」
「へぇ! そんなに?」
と、メイファンが、右腕の肘から下をはさんだままで驚きの声を上げた。
宮城の屋根から長弓を射かけているメイファンからは、城壁の向こう側は見えない。
ミンユーは小さく頷いた。
「射抜いた人獣に群がって共食いするのを見てると、矢は吐き出してた」
あの激しい戦闘中に、短弓を連射して次々に人獣の眉間を次々に射抜きながら、共食いの様子まで見えてたのか! それが、まずスゴイ。
どれだけ視野が広いのかと思ってしまう。狩人として一番獲物を狩っていたって話も納得できる。
「踏まれたりして、折れてるのもあるけど、多分、半分は使えると思う」
「そうかー! 拾いに行けたらなぁ!」
と、メイファンが悔しそうに笑った。狩人にとって矢は貴重品で、回収して何回も使うと言っていた。
「でも、昼間もあれだけ人獣がウロウロしてたら、無理だよねーっ!」
というメイファンの言葉に、左腕のミンリンさんの動きが止まった。
いや、ミンリンさん。新しい課題をもらったみたいな顔で、考え込まないでください。はさんだままで。
ただ、やっぱり、矢を拾いに行きたいって気持ちは、俺も一緒だ。
城壁の向こう側にも備蓄庫があるって教えてもらったばかりだけど、そこまで到達するのは、まだ現実味が薄い。
かといって、昼間の人獣の生態も、まだ手付かずだ。
何かこちらから手出しをして、全体が凶暴化するようなことが起きれば、対処が難しい。
昨夜の奮闘で志願者が激増してる。短弓隊を増強して、戦力に余力を持たせて、全てはそれからのことだ。
長弓隊と短弓隊を攻撃に加える以上、大量の矢が放たれるし、木材の消費スピードは上がる一方だ。尽きれば、弓矢での攻撃手段を失う。
木材の消費スピードに追い付かれたら、万事休すだ。
資材管理担当のスイランさんと、しっかり情報を共有しながら、戦線を拡大させていくしかない。
弓矢の最強姉妹と、土木好き黒髪インテリ巨乳陰キャ女子の、泡だらけの柔らかな感触に両腕を包まれながら、俺は爆ぜそうな頭を必死で回転させてた。
……そ、そろそろ、終わりでもいいんじゃないですかね……?
キレイになったと思いますよ? もう充分、記念にもなりましたよね? ね? ね?
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